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先人たちが目指した日本の姿。それは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることです。


いま学びたい昭憲皇太后の御逸事(後編)

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20191006 ねずラジ
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昨日に引き続き、大阪府学務部『女子鑑』昭和13年初版発行「坤の巻」1〜22ページ一より、『昭憲皇太后の御逸事』(後編)をお届けしたいと思います。
昨日の記事をお読みになられた方は、ご皇室こそがわが国の最高権威であらせられるというだけでなく、ご皇室が時代を通じてわが国の模範的道徳の象徴となっていたことをご理解いただけたのではないかと思います。今回の後編では、そのことがおそらく確信となられることと思います。おそらくこれをお読みになられるだけでも、日本を誇らしく思う気持ちと、日本人として立派に生きたいという気持ちが沸き起こるものと思います。そして末尾の義手義足の抄では、はっきり言って、泣けます。


石黒忠悳軍医総監
石黒忠悳軍医総監
画像出所=https://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=23007003931
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


▼旅館にても主上御寝の御間を敬せられる

静岡に大東館という旅館があり、日清戦争の際に、東京に還幸啓(かんこうけい)のおり、ここに御泊(と)まりになられたのですが、明治天皇には御一泊あそばされて、先に還幸(かんこう)され、あとから皇太后が御泊まりになりました。
旅館ですから、そうそうたくさんの部屋があるわけではありません。
そこで皇太后には、先に明治天皇が用(もち)いられた御部屋に御案内申し上げたところ、皇太后は、
「主上はどの御座敷(おざしき)であられたか」と御尋(たず)ねになられたので、
「天皇陛下もこの御座敷に御寝(ぎょしん)あそばされましたので、
 皇后陛下にもまた、ここを御用いますように」
と申し上げると、皇太后はおいに恐縮あそばされて、
「主上の御寝あそばしたところに
 自分が寝(やす)むということは
 おそれおおいから、
 他の室(しつ)に更(か)えてもらいたい」
とおおせられ、侍従が非常に恐縮して、段々申し上げたけれど、どうしても御聴き入れになられず、とうとう次の間に御寝(やす)みになられました。

皇太后は常にこういう御心持(こころもち)がおありになられたので、何かことがあれば、直(ただ)ちにそれがあらわれました。
このように、主上に対して、非常に御恭順(きょうじゅん)であらせられたことが、すべての点において拝せられました



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20190317 MARTH



いま学びたい昭憲皇太后の御逸事(前編)

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20191006 ねずラジ
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現代日本は、さまざまな常識や礼儀が崩れてきているといいます。
これはひとつには、共産主義による日本解体工作の影響にもよると思いますが、やはり一番たいせつなことは、その国の核となる道徳的規範をどこに求めるかにあると思います。これを読むことにより、日本目指したご皇室とお国柄をきっと感じ取っていただけると思います。
たいへん長文ですので、前編と後編の二回に分けて掲載します。


20191014 昭憲皇太后
画像出所=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E6%86%B2%E7%9A%87%E5%A4%AA%E5%90%8E
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


大阪府学務部『女子鑑』昭和13年初版発行「坤の巻」1〜22ページ一より、
『昭憲皇太后の御逸事』をお届けしたいと思います。
原文は、旧仮名遣いですので、いつものようにねず式に現代語訳しています。
ただ、なにぶんご皇室にまつわるお話ですので、できるだけ旧文に近くしました。
むつかしい漢字などは、ふりかなとともに、意味も一緒に掲載しています。

みなさまには、是非、ご一読いただきたい文です。
これを読むことにより、日本目指したご皇室とお国柄をきっと感じ取っていただけると思うからです。

現代日本は、さまざまな常識や礼儀が崩れてきているといいます。
これはひとつには、共産主義による日本解体工作の影響にもよると思いますが、やはり一番たいせつなことは、その国の核となる道徳的規範をどこに求めるかにあると思います。
こうした道徳的規範は、西洋においては神による人間の創造であり、神との契約であり、我が国におけるそれは、まさに御皇室にあったのだということを、この一文は教えてくれています。
逆に道徳的規範を破壊するのは、無神論、進化論、経済決定論という共産主義のイデオロギーです。

さて、前置きがあまり長くなってもいけませんので、本文をご紹介したいと思います。
1万字以上あり、たいへん長文ですので、今回と明日の二回に分けて掲載したいと思います。

************
大阪府学務部『女子鑑』昭和13年初版発行「坤の巻」
「昭憲皇太后の御逸事」


明治天皇が大業をお遂(と)げになられたことは、天皇の大御稜威(おほみいつ・偉大で神聖であられること)によることはいうまでもありません。
けれど他にもいろいろな原因があり、わけても昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)の御内助の功の力が大きなものであったと伝えられています。

その昭憲皇太后は、きわめて下情に通じておいでになられる方でした。
そして民に御同情が深いことは、まことに恐れ入るほどであったと伝えられています。
それは生まれついてのものもあったでしょうけれど、御幼少時の御庭訓(ごていくん)や御修養の影響も少なくなかったといわれています。

明治23年のことです。
皇太后が大和に行啓されたとき、吉野の山で眺望の良い景色をご覧になられました。
その後、山をお下りになられて、田原本のある寺院に設けられた御座所(ござしょ)でご休憩になられたときのことを、お供の香川皇后宮大夫(こうごうぐうしき・お付きの女性事務官)が話しています。
昭憲皇太后は、次のように述べられたそうです。



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20190317 MARTH



昭和天皇行幸

20190225 伊勢修養団研修バナー
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このお話は2011年から、年に一度は必ず再掲し、ご紹介しているお話です。
出典は、しらべかんが著『天皇さまが泣いてござった』からです。この本は当時廃刊になっていたものを、徳島の保守のみなさんが、この本の中から「通州事件の真実、Sさんの体験談」をネット上に文字起こししてくださったことから評判になり、ついに復刊に漕ぎ着けたのですが、たちまち完売となりました。またの増刷が望まれるところです。
今回ご紹介する『昭和天皇行幸』は、著者がご住職を勤める因通寺に昭和天皇が行幸されたときの実話で、それがご住職の体験談であるだけに、胸に迫るものがあります。
またお読みでない方は、ぜひ一度、お読みいただくことをおすすめします。日本という国の形を肌で理解することができると思います。


20190510 昭和天皇行幸


昭和天皇行幸
『天皇さまが泣いてござった』
しらべかんが著


昭和20年8月の終戦後のことです。
日本は未曾有の食料危機となりました。
物価も高騰しました。
食料の配給制度は人々の生活を賄うに足りませんでした。
不衛生で暴力が支配する闇市があちこちに立ち並びました。

それまで、東亜の平和を願い皇国不滅を信じていた人々は、価値観を根底から否定され、いかに生きるべきか、どう生きるべきかという規範さえも失い、呆然とし頽廃と恐怖と飢えが人々を支配していました。
その日本人が、ある事件をきっかけに、国土復旧のために元気になって立ち上がりました。
きっかけとなったのが「昭和天皇の全国行幸」です。

そこで昭和24年5月に行われた佐賀県行幸のときのお話しを書いてみたいと思います。きっと何かを感じていただけるものと思います。

昭和天皇の行幸は、昭和21年の神奈川県を皮切りに、昭和29年の北海道まで、足かけ8年半にかけて行われました。
全行程は3万3000km、総日数は165日です。

実はこれはたいへんなことです。
そもそも陛下の日常は、我々平民と違って休日がありません。
一年365日、常に式典や祭事、他国の元首その他の訪問、政府決定の承認等があり、その数なんと年間約2000件を超えるご公務です。
そうしたお忙しい日々を割いて、昭和天皇は、全国行幸をなさいました。

この巡幸を始めるにあたり、陛下はその意義について次のように述べられています。

「この戦争によって祖先からの領土を失い、
 国民の多くの生命を失い、
 たいへんな災厄を受けました。
 この際、わたしとしては、
 どうすればいいのかと考え、
 また退位も考えました。

 しかし、よくよく考えた末、
 この際は全国を隈なく歩いて、
 国民を慰め、励まし、
 また復興のために立ちあがらせる為の
 勇気を与えることが責任と思う。」



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20190317 MARTH





いまあらためて終戦の詔勅を逐条ごとに読む

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終戦の御詔勅を、少し詳しく、逐条的に読んでみたいと思います。
昭和天皇の玉音放送です。
しっかり読むと、別な何かが見えてきます。


終戦の詔勅
20170815 昭和天皇
(画像はクリックすると当該画像の元ページに飛ぶようにしています)


【お知らせ】
<東京・倭塾、百人一首塾他>
8月15日(水)ねずさんと靖国昇殿参拝
8月26日(日)14:00 チャンネルAJER主催・誰も言わないねずさんの世界一誇れる国日本
9月15日(土)18:30 百人一首塾 第29回
9月23日(日)13:30 第54回 倭塾・東京 第54回
<関西・倭塾>
9月9日(日)14:00 倭塾・関西 第二回 (IK歴史勉強会 イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢)
10月19日(金)19:00 倭塾・関西 第三回 (IK歴史勉強会 大航海時代と大国主)
11月9日(金)19:00 倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)
12月8日(土)14:00 倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)
<国内研修>
12月16日(日)~17日(月) 一泊二日 神話を体感する会
11月の倭塾関西の日程が11月11日(日)から、11月9日(金)19時に変更になっていますのでご注意ください。


毎年8月15日は「特別な日」として、昭和天皇の終戦の御詔勅をご案内させていただいています。
はじめに原文を示し、次いで生意気とのお叱りを覚悟で、不肖私から現代語訳をお示しし、そのあとに簡単に解説を述べさせていただきます。

ちなみに天皇の御肉声のことを「玉音」と言います。
それぞれの時代に、天皇が「玉音」を発せられたことは、我が国の歴史に多々ありますが、全国民に向けて直接「玉音」が発せられたのは、この終戦の御詔勅と、東日本大震災に際して、および御譲位に際しての今上陛下の「玉音」だけです。
つまりこの3つは、我が国の歴史に刻まれるべき重要な「玉音」であるということです。
そのなかの、先帝陛下の「玉音」が以下のものです。

【終戦の詔勅原文】

朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ
抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遣範ニシテ朕ノ拳々措カサル所
曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス
然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス
加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻リニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ
惟フニ今後帝国ノ受クヘキ困難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル
然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所耐ヘ難キヲ耐ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム
宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克く朕カ意ヲ体セヨ
御名御璽
昭和20年8月14日


終戦の詔勅 (玉音放送)



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*引用・転載について
ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
最新刊
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』

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