アクセスランキング

先人たちが目指した日本の姿。それは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることです。


三大神勅(天壌無窮、宝鏡奉斎、斎庭の稲穂)を学ぶ

締切間近!平成31年度倭塾動画配信サービス受講生募集中
↑↑↑クリック↑↑↑

【最新動画】03-02 見立てると成り成りて



人気ブログランキング ←いつも応援クリックをありがとうございます。

三大神勅というのは『日本書紀』の天孫降臨の段で、天照大御神が、孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の地上降臨に際して詔(の)らされたとされる次の3つの御神勅(三大神勅)のことをいいます。

1 天壌無窮の神勅(てんじようむきゅうのしんちよく)
2 宝鏡奉斎の神勅(ほうきようほうさいのしんちよく)
3 斎庭稲穂の神勅(ゆにはいなほのしんちよく)

順にその内容を学んでみたいと思います。


20181210 天壌無窮の神
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


日本人として是非知っておかなければならないことのひとつに、
「三大神勅(さんだいしんちょく)」があります。

三大神勅というのは『日本書紀』の天孫降臨の段で、天照大御神が、孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の地上降臨に際して詔(の)らされたとされる次の3つの御神勅(三大神勅)のことをいいます。

1 天壌無窮の神勅(てんじようむきゅうのしんちよく)
2 宝鏡奉斎の神勅(ほうきようほうさいのしんちよく)
3 斎庭稲穂の神勅(ゆにはいなほのしんちよく)

順にその内容を学んでみたいと思います。

ちなみに、この3つの御神勅は、日本書紀の中で本編と離れて「一書曰(あるふみにいわく)」として、他の文献からの引用として紹介されているものです。
この時代は、漢字を我が国の標準文字として採用していこうという運動が行われていた時期にあたり、そこで、過去に様々な形で伝承されてきたものを、あらためてまる40年近い歳月をかけて漢字で書かれた文献として著したものが『日本書紀』です。

その日本書紀が「一書曰」と書いているのですが、「書」という字の上の「聿」の部分が、手に筆を持っている象形、下の部分が焚き火の象形です。
つまり「書」という漢字は、火を焚くと燃えてなくなってしまうものに、筆で何かを書きつけることの象形文字であるわけです。
従って「一書曰」とあれば、それは口承(口伝え)ではなく、何らかの形で文献として書かれたもの、を意味します。

ということは、日本書紀の前に書かれたものがあった、わけです。
現時点で、記紀よりも以前に、文字で書かれた文書は「あったかもしれないけれど現存しない」と言われています。
個人的には、神代文字で書かれた文書が、これは実はいまもちゃんと伝承されている、と思っていますが、その話は別な話。
いずれにしても、日本書紀は、天孫降臨のところまでの物語のあらましを本編として紹介したあとに、日本書紀よりも古い時代に書かれた古史古伝が、三大神勅を紹介しているとして、あらためてその物語を紹介しています。



『ねずさんのひとりごとメールマガジン』
登録会員募集中 ¥864(税込)/月  初月無料!
https://www.mag2.com/m/0001335031.html



はじめに三大神勅を要約します。
次いで、日本書紀の原文に基づいて、少し詳しく御神勅を学びます。

<三大神勅のまとめ>
1 天壌無窮の神勅(てんじようむきゅうのしんちよく)
皇孫がシラスことによって、瑞穂の国は天地とともに永遠に栄えることを示した御神勅。

2 宝鏡奉斎の神勅(ほうきようほうさいのしんちよく)
八咫の鏡を御神鏡にしなさい。

3 斎庭稲穂の神勅(ゆにはいなほのしんちよく)
我が国で育てられる稲は天照大御神から授かった稲穂。
私たちは、その稲から成るお米を日々いただくことで神の民の一員となる。

────────────
1 天壌無窮の神勅
 (てんじようむきゅうのしんちよく)
────────────

<原文>
 葦原千五百秋之瑞穗国
 是吾子孫可王之地也。
 宜爾皇孫、就而治焉。
 行矣、
 寶祚之隆、當興天壤無窮者矣。


<読み下し文>
 豊葦原の千五百秋之瑞穂の国は、
 是れ吾が子孫の王たる可き地なり。
 宜しく爾皇孫就きて治(しら)せ。
 行牟、
 宝祚の隆えまさむこと、
 当に天壌と無窮かるべし。

 とよあしはらのちいほあきのみずほのくには、
 これあがうみのこのきみたるべきくになり。
 よろしくいましすめみまゆきてしらせ。
 さきくませ、
 あまひつぎのさかえまさむこと、
 まさにあめつちときはまりなかるべし。


<現代語訳>
 葦の原の広がる豊かな瑞穂の国は、
 わが子孫が王となる地である。
 よろしく我が孫よ、行って治(しら)しめなさい。
 さあ、お行きなさい。
 宝のように幸いを得て隆(さか)えること
 まさに天地と共に永遠となりましょう。


<解説>
天孫降臨の意義を明らかにした神勅です。
「天照大御神の直系のご子孫が天皇の地位にあり、地上の中つ国をシラスことにより、その地上の国は天地が未来永劫続くのと同様、未来永劫栄えます」という意味です。
従って、天壌無窮の神勅とは、天孫の皇位が続く限り、地上が栄えるということです。

では、「栄える(原文:宝祚)」とは、誰が栄えるのでしょうか。
その答えは、そこに住む人々、つまり民衆のことです。
最高権威である天皇が治(しら)すということは、民を「おほみたから」とするということです。

そして民は、天皇の「おほみたから」という地位を得ることによって、政治権力者からの自由を手にすることになります。
だから民が「宝のように幸いを得て、天地と共に永遠に隆(さか)える」のです。

────────────
2 宝鏡奉斎の神勅
 (ほうきようほうさいのしんちよく)
────────────

<原文>
 吾兒、
 視此宝鏡、
 当猶視吾。
 可興同床共殿、
 以為齋鏡


<読み下し文>
 吾が兒(みこ)、
 此の宝鏡を視まさむこと、
 当に吾れを視るがごとくすべし。
 興に床を同じくし、殿を共にして、
 斎鏡(いはいのかかみ)と為す可し。

 あがみこ、
 このかがみをみまさむこと、
 まさにあれをみるがごとくすべし。
 ともにゆかをおなじくし、とのをともにして、
 いはひのかがみとなすべし。


<現代語訳>
 わが子よ、この宝鏡を視(み)ることは
 まさに私(天照大御神)を見るのと同じにしなさい。
 お前の住まいと同じ床に安置し、お前の住む宮殿に安置し、
 祭祀をなすときの神鏡にしなさい。


<解説>
このときの宝鏡が「八尺鏡(やたのかがみ)」で、これは天照大御神が天の岩戸にお隠れになられた際に、その天照大御神にご出現いただくために、高天原の八百万の神々が天の安河に集まって川上の堅石を金敷にして、金山の鉄を用いて作らせた鏡です。
その鏡を未来永劫ご安置し、その鏡を見るときは天照大御神を見るのと同じにしなさいというのが宝鏡奉斎の神勅です。

鏡は「かがみ」ですが、「かがみ」から「が(我)」を取ったら「かみ」です。
つまり人の上に立つ者は、我を持ってはならないという戒めでもあります。
そしてこの宝鏡奉斎の神勅があるがゆえに、天皇は常に「無」であり、「無」であるがゆえに億兆と心を通じることができるとされてきたのです。
これが日本と日本人の基礎となる形です。

ちなみに、ここで天照大御神は、「吾(あ)が兒(みこ)」と呼びかけています。
この「あ」は、『ねずさんと語る古事記 壱』にも書きましたが、単純な一人称ではなくて、もっと形而上学的な意味を持ちます。
いわば、「天照大御神を通じてあらゆる神々と通じる」という意味が込められた「あ」となっています。


────────────
3 斎庭稲穂の神勅
 (ゆにはいなほのしんちよく)
────────────

<原文>
 以吾高天原所御齋庭之穂
 亦当御於吾兒


<読み下し文>
 吾が高天原に所御す斎庭の穂を以て
 亦吾が兒に御せまつるべし。

 あがたかまのはらにきこしめすゆにはのほをもて、
 またあがみこにまかせまつるべし。


<現代語訳>
 吾が高天原に作る神聖な田の稲穂を、
 わが子に授けましょう。


<解説>
この斎庭稲穂の神勅によって、日本国中で栽培される稲は、ことごとく「天照大御神からの授かりもの」という位置づけになります。
民は、その稲を栽培するわけです。
そして私たちは、その稲から成るお米を日々いただきます。

「戸喫(へぐい)」という言葉がありますが、同じものをいただくということは、同じ仲間となる、共同体の一員となって心を通じ合うという意味があります。
神社などで、参拝のあとに「直会(なおらい)」といって、奉納したお米や作物などを、みんなで一緒にいただきますが、そうすることによって神様と心を通じあうことになります。
ですからお米をいただくということは、天照大御神に通じるやまとひとの一員となるということでもあります。

そしてこのご神勅によって、全国でお米を栽培する民は、高天原の稲を栽培する人々という位置づけになります。
だからこそ、民は「おほみたから」という位置づけになります。
近年では、お百姓は収奪されていたなどという、とんでも説がまかりとおっていますが、国家としての農家への認識は、斎庭の稲穂を栽培するという大事を行う宝であったのです。


※この記事は2017年3月の記事のリニューアルです。

お読みいただき、ありがとうございました。

人気ブログランキング
↑ ↑
応援クリックありがとうございます。

講演や動画、記事などで有償で活用される場合は、
メールでお申し出ください。

nezu3344@gmail.com

【お知らせ】
<東京・倭塾、百人一首塾他>
会場は都営新宿線船堀駅前にある「タワーホール船堀」です。
11月17日(土)18:30 高崎講演「日本人に伝えたいこと」
11月25日(日)18:00 第56回 倭塾公開講座
12月6日(木)18:00 第32回 百人一首塾 301会議室
12月24日(月)13:30 第57回 倭塾公開講座
1月14日(月・祭日)13:30 第58回 倭塾公開講座
1月26日(土)18:30 第33回 日本文化を学ぶ倭塾ゼミ
2月2日(土)13:30 第59回 倭塾公開講座
2月23日(土)18:30 第34回 日本文化を学ぶ倭塾ゼミ
3月9日(土)18:30 第60回 倭塾公開講座
3月16日(土)18:30 第35回 日本文化を学ぶ倭塾ゼミ
4月13日(土)18:30 第36回 日本文化を学ぶ倭塾ゼミ(407会議室)
4月27日(土)13:30 第60回 倭塾(研修室)
<関西・倭塾>
11月9日(金)19:00 倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)
12月8日(土)14:00 倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)
<国内研修>
12月16日(日)~17日(月) 一泊二日 神話を体感する会


【最新動画】大人のための修身入門 第十二回 「進取の気象とは何か?」




動画【CGS ねずさん 古事記のセカイ】
はじめに
01-01 私達はなぜ神話を学ぶのか
01-02 古事記と日本書紀の違いとは
第一章
02-01 隠身と別天神
02-02 創生の神々と十七条憲法のただならぬ関係とは
03-01 もろもろのみこともちて(諸命以)と、つくりかためなせ(修理固成)という重要語
03-02 見立てると成り成りて
03-03 ヒルコをめぐる三つの意味とは

動画《大人のための修身入門》
01 修身教育とは
02 誠実
03 孝行
04 礼儀
05 博愛
06 公益
07 よい日本人
08 自立自営
09 我が郷土
10 人の名誉を重んじる
11 勇気 






関連記事

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

-

管理人の承認後に表示されます
*引用・転載について
ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
最新刊
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』

スポンサードリンク
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

リンク
このブログをリンクに追加する
リンク2
スポンサードリンク
<
カテゴリ
月別アーカイブ
スポンサードリンク
解析
スポンサードリンク
ねずさん(小名木善行)著書
↓最新刊↓


↓好評発売中↓








ねずさんメルマガ
ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ
ご寄付について
ねずブロはみなさまのご支援で成り立っています。よろしかったらカンパにご協力ください。
【ゆうちょ銀行】
記号番号 00220-4-83820
【他金融機関から】
銀行名 ゆうちょ銀行
支店名 〇二九(店番029)
種目  当座預金
口座番号 0083820
口座名義 小名木善行
【問い合わせ先】
お問い合わせはメールでお願いします。
nezu3344@gmail.com

講演のご依頼について
最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
テーマは、ご自由に設定いただいて結構です。
講演時間は90分が基準ですが、会場のご都合に合わせます。
E-mail nezu3344@gmail.com

講演テーマ
<ご参考>
古事記に学ぶ経営学
古事記に学ぶ日本の心
百人一首に学ぶ日本の心
女流歌人の素晴らしさ
日本人の誇り
その他ご相談に応じます。
検索フォーム
スポンサードリンク
関連サイト
祝日には国旗掲揚を!
御国旗セット
¥2,190

大型御国旗セット
[ステンレス製3mポール付き]
¥4,800

御国旗伸縮ポールセット【大サイズ】
¥3,000

御国旗セット L
[ マンション設置用 Lタイプ テトロン 国旗 ]

台灣民政府
台湾民政府
サンフランシスコ講和条約で、日本は台湾に関して処分権は連合国に提供しましたが、領土の割譲は行っていません。条約以降、連合国も日本も台湾の処分先を決めていません。つまり台湾はいまも日本であり、台湾にいる1500万人の戦前からいる台湾人は、日本国籍を有する日本人です。私は台湾民政府を支持します。
お薦め書籍1

日中戦争-戦争を望んだ中国 望まなかった日本


江戸の自治制


幻の黄金時代


ドキュメント自衛隊と東日本大震災

スポンサードリンク
コメントをくださる皆様へ
基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメントは、削除しますのであしからず。
最新トラックバック
AdSense
コメントをくださる皆様へのお願い
いつもたくさんのコメントをいただき、ありがとうございます。
ほんとうに皆様のコメントが、とっても嬉しく、かつありがたく拝読させていただいています。

議論というものは、すくなくともこのブログのコメント欄が、国政や地方自治、あるいは組織内の意思決定の場でなく、自由な意見交換の場であるという趣旨からすると、互いに互譲の精神を持ち、相手を尊敬する姿勢、ならびに互いに学びあうという姿勢が肝要であると存じます。

私は、相手に対する尊敬の念を持たず、互譲の精神も、相手から学ぼうとする姿勢も持ち合わせない議論は、単なる空論でしかなく、簡単に言ってしまえば、単なる揶揄、いいがかりに他ならないものであると断じます。

ましてや、自分で質問を発したものについて、それぞれお忙しい皆様が、時間を割いて丁寧にご回答くださった者に対し、見下したような論調で応対するならば、それは他のコメントされる皆様、あるいは、それをお読みになる皆様にとって、非常に不愉快極まりないものとなります。

従いまして、謙譲・互譲・感謝、そして学ぶという姿勢のない連続投稿、粘着投稿に類する投稿をされた方については、以後のコメント書き込みを、管理人である私の判断で投稿の禁止措置をとらせていただきますので、あしからずご了承ください。
エディタ・コミュニティ
edita.jp【エディタ】
amazon
通州事件の真実
通州事件を実際に体験された女性の手記です。
クリックするとテキストファイルが開きます。
https://docs.google.com/file/d/0B9Dh1-gISO9CZERHN2oxempSeEk/edit
ねずブロの拡散・転載について
当ブログの日本の心を伝えるための適法かつ前向きな拡散はおおいに歓迎です。 ただし適法な引用でないと、著作権侵害で処罰されることがありますのでご注意ください。
RSSリンクの表示
FC2ブックマーク

PING送信プラス by SEO対策

QRコード
QRコード
スポンサードリンク