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先人たちが目指した日本の姿。それは私達の国が常に「よろこびあふれる楽しい国(=豈国)」であり続けることです。


万葉集とその時代

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日本は、独自の気高い文化を育成していきました。
そしてそれが、あたりまえの日本人の常識となったとき、日本は、日本人というひとつの民族国家となっていったわけです。このとき万葉集の果たした役割は、とてつもなく大きかったと思います。そしてそれこそが、万葉集がいまなお人々から愛される理由です。


20191123 大和絵
画像出所=https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A12091
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


国内に、敵対し国を破壊し治安を脅かす不届きかつ不逞な勢力があったとき、これを政治が駆逐するのは世界の常識です。
政治そのものが、国民に背を向けたものであれば、なおさらです。
国は平気で警察や軍を動員して、平和や安全や豊かさを望む国民を粛清していきます。
なかには、若い女性を警察が逮捕して繰り返し強姦するといったことも、世界では起こります。
残念なことですが、世界は恐ろしいところでもあるのです。

では日本ではどうでしょう。
いま多くの日本人が、日本に巣食う悪魔のような人たちに、大きな怒(いか)りを覚えています。
書店で、そうした人や国を特集した書籍が売上の上位となるのも、おそらくはそのためであろうと思います。

けれど、だからといって非合法にそうした人たちを日本国内で虐殺したり、それこそ口蹄疫(こうていえき)事件などのときの牛や豚のように殺処分したり、酷い拷問を科したり、それこそ警察によって強制強姦をしたりすることを望むような日本人は、すくなくとも生粋の日本人のなかには、誰一人いないと思います。

「罪を憎んで人を憎まず」は、孔子の『孔叢子・刑論』にある言葉ですが、まさしく日本人は、その言葉を額面通りに理解しています。
どこかの国では、「罪を憎んで人を憎まないから殺してしまう」ということがなかば公然と行われていることを考えれば、日本人がいかに正しい道を得ようと生きる国民であるかがわかろうというものです。

では、日本が大きな敗戦を経由して、政体がひっくり返りそうなくらいの大きな事態が起きたときはどうでしょうか。
私達は、先の大戦のときに、これを経験しています。



20191006 ねずラジ
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なるほどこのとき、一部には愚連隊なるものが登場したり、どこかの戦勝国を気取る異民族の人たちによる暴力行為が公然と行われたりしましたが、それでいてなお、多くの日本人は、ただしい道を生きようと努力を重ね、焼け野原となった日本の復興に務めました。

この当時は、まだまだ明治生まれの人たちが現役だった時代で、当時よく言われたことが「明治の気骨」です。
なにがあっても、すべてを失っても、心は絶対に折れない。
そういう人としての強さを、明治生まれのお父さんやお母さんたちが見事に体現してくださいました。
そして日本は短期間のうちに見事なまでに復興を遂げています。

東日本大震災や阪神淡路大震災などの大規模災害のときにも、日本人は家族や財産を失った悲しみを乗り越え、たいへんな努力をして災害復興にあたっています。
そうしなければ、雨露をしのぐ住まいさえもないのです。
ですから官民をあげて、復興のための努力が行われています。

では、国のハードが壊れず、人の命だけが、それも青年期の若い男性の命が、一瞬にして100万人規模で失われたとしたら、果たしてどのように対処したら良いでしょうか。

実は、過去において日本は、そういう経験をしています。
それが663年の白村江(はくすきのえ)事件です。

白村江事件については、このブログで何度もご紹介していますので、すでにどういう時代で何が起きたのかはご承知のことと思います。
失われた若い命は、およそ1万ですが、当時の人口は日本全国でおよそ600万人です。
平均寿命がいまの半分以下だった時代のことですから、ひと世代の人口は男子だけならおよそ7万人です。
そのうちの1万人の命が、外地で失われたのです。

このとき失われた命の多くが、地方豪族の息子さんたちの命でした。
当時の日本は、全国の豪族たちのゆるやかな結合体です。
もちろん中央に朝廷はありますが、その朝廷は、地方豪族からみれば、いまでいうなら損保会社のようなもので、いざ凶作となったときに助けてくれたり、災害対策のための大規模公共工事の際に、力になってくれる大手ゼネコンといった意味あいの存在でしかないと言っても良い存在であったということができます。

その損保会社か大手ゼネコンが、力を貸してくれというから、ウチの息子に郎党を付けて外地に送り出したら、その全員が皆殺しにされてしまったわけです。
みなさんが、地方豪族の長であったとしたならば、その損保会社か大手ゼネコン社に対して、どのような感情をいだくでしょうか。
しかも軍事力だけなら、地方豪族の方が力が強かったりもするのです。

みなさんの答えはいかがでしょうか。
地方豪族の全員がとは言いません。
しかし決して少なからざる豪族たちが、中央に対してあまり良からぬ感情を持つのが人情というものではないでしょうか。

しかも半島で倭国軍と実際に干戈を交えていたのは、唐軍でした。
そしてその唐は、あらためて日本本土に向けて攻撃を仕掛ける準備をしているとの報も、唐で捕虜になった倭人から当時の朝廷にもたらされていました。

この唐の日本本土攻撃は、唐が吐蕃(当時のチベット)との戦いに大敗することで実現こそしませんでしたが、唐が敵対する高句麗を攻め滅ぼし、次いで半島の新羅を傘下に収めれば、次に攻撃を仕掛けてくるのは日本です。
日本がそうした中にあって自立自存を図るためには、軍事的・外交的に、とにもかくにも日本を強化していかなければなりません。
つまり当時の日本には内部崩壊や内部敵対をしている暇などなかった。
それでも、人の感情というものは、どうしようもないのです。
そしてそうした感情は、容易に敵国による分断工作に利用されてしまうものです。

さて、もしみなさまが当時の朝廷あって、唐の脅威に際して、どうしても国をひとつにまとめあげ、敵対する勢力をなくさなければならない立場にあったら、どのように対処するでしょうか。

(A案)言うことを聞かない豪族を討ち滅ぼす。
(B案)豪族たちを説得する。
(C案)相互扶助と魅力的な文化を形成することで国をひとつにまとめる。

(A案)は、諸外国では普通に行われてきたことです。
いまでもそれをやっている国もあるくらいです。
しかし我が国の全国の豪族たちは、もともとみんな親戚です。
そして身内内で粛清などすれば、未来永劫、恨みを買い続けることになることは、一度親戚を怒らせると、何十年経ってもそのことをずっと言われ続けなければならないというご経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。
つまり、我が国にはなじまないのです。

(B案)は、一見すると平和的な解決手段に思えるかもしれません。
しかし可愛いの息子の命を失う現実の悲しい経験の前に、果たして説得が効果を発揮するでしょうか。
当時の豪族関係は、いまの時代でいうなら国際関係に近いものがあります。
そして説得で効果てきめんならば、国と国が争うことなど世界的に起こりえません。
しかし現実には国際関係は紛争だらけですし、GS○MIA破棄などと我がままを言って困らせる馬鹿者もいるのが現実です。

(C案)は、このとき我が国が採った方法です。
相互扶助というのは、災害発生時のお米の流通のことを言います。
地方全体が打撃を被るような大規模災害や天然の凶作があったとき、これを救えるのは、全国的なお米の流通を可能にすることができる朝廷の力だけでした。
また、堤防工事などの大規模土木工事においても、その経験と資金力を持つのは中央の朝廷の力に負うところが大きかったのです。
つまりこのことによって、中央と地方は、常に一帯となっていかなければならないという、もとからのレールが我が国には形成されていました。

しかしそれだけでは、朝廷は損保会社兼大手ゼネコン社というだけの存在になります。
それ以上に、国が、たんなる遠い血縁関係にある豪族たちのゆるやかな集合体から、ひとつの国家としてまとまっていくためには、魅力ある国家としての気高く誇り高い文化を形成していかなければならないといえるのではないでしょうか。

そのために古事記や日本書紀といった史書が、天武天皇の時代に編纂されました。
そして持統天皇の時代に、万葉集の巻1の前半部分が、持統天皇や柿本人麻呂の手によって編纂されました。
さらに巻1の後半部分から巻2にかけては、古事記編纂に深く関わった元明天皇や太安万侶が関与し、それ以降は元正天皇や大伴家持らの手によって編纂されています。

このことが意味することは、つまり万葉集は、新たな時代を築くための、当時における新しい日本文化の創造であったということです。
そしてそれは、唐詩のような漢詩ではなく、和語と漢字をクロスさせた、まったく新たな文化創造であったわけです。

そしてその文化の形成にあたって、一般の庶民からも多くの和歌が寄せられました。
なんと、一般女性でさえも、7〜8世紀という昔において、漢字で文字を書き、それを歌にまで仕上げるということが行われ、これが中央の朝廷によって歌集に所蔵されるということまで、起きて行ったのです。

何の位官もない、普通の女性でさえも、高貴な歌を読み、それが中央において歌集として所蔵されるのです。
こうなると、地方豪族たちは、それぞれの地方において、「俺は古い家柄だ」と威張ってばかりいられません。
民間に負けないだけの文化力を持たなければ、当該地方の人々の尊敬を集めることなどできないからです。

こうして日本は、独自の気高い文化を育成していきました。
そしてそれが、あたりまえの日本人の常識となったとき、日本は、日本人というひとつの民族国家となっていったわけです。
このときに万葉集の果たした役割は、とてつもなく大きかったと思います。
そしてそれこそが、万葉集がいまなお人々から愛される理由です。

万葉集を読めば、そこに掲載された歌の数々から、誰もがとても格調高い文化の薫りと、みやびな日本的優美さを感じます。
おもしろいもので、ではその歌がどのような意味の歌なのかと解説を読むと、残念ながらあまり詳しく書かれたものがない。
加えて、当時の時代背景や、詠まれている歌にある言葉の意味を詳しくキチンと紹介しているものは見当たりません。

敵を知り己を知れば百戦して危うからずといいますが、敵を批判するだけでは問題は解決しません。
そして己を知ることは、同時に彼我の違いをわきまえること、すなわち敵を知ることに通じます。
万葉集は日本の根幹を示した書であり、これをしっかりと学ぶことは、まさに己を知る手がかりになるものと思います。

『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』は、百人一首の解釈の際に行った歌の真意を読み解くという手法に、さらに古事記の本で行った、原文の漢字の読み解きの手法を加えることで、おそらく市販のどの本にもひけをとらない深い解説のある本です。
発売は12月6日ですが、是非、お早めにご予約をいただければ、その注文番号で、12月5日以降、特設サイトからのプレゼントがあります。



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コメント
国賓としての品格
安倍首相は中国の習主席を国賓として招聘している。
国賓である以上天皇陛下とも会見が予定されている。
中国と関係が正常化していると言っているが、何が「正常化」しているのか理解できない。

尖閣諸島の日本の領土を侵害し、日本人の多数を理由なく拘束し、他民族を弾圧し、南シナ海や東シナ海で不当な挑戦を繰り返している国の主席に国賓としての資格があるとは思われない。

天安門事件後の日本の誤った行動を繰り返してほしくない。
安倍首相も本音は国賓として迎えたくないのではないか。

そこで首相に提案したい。
令和2年の新年の初詣で靖国に参拝し「習主席の国賓招聘」の是非を英霊に聞いて欲しい。

初詣は国民皆が行う日本の文化であり、首相は駄目だという理由はない。
その結果、習主席が黙って日本に来るのであれば「英霊の許しが出た」と判断して受け入れれば良い。

日本への訪問を取りやめればそれも英霊の判断として受け入れれば良いのではないか。国賓招待を自ら断るのであるから安倍首相の判断ではない。

是非靖国初詣を敢行して欲しいと願うものです。

2019/11/26(火) 13:11 | URL | にっぽんじん #-[ 編集]
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

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