• あまりてなどか人の恋しき


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    20191006 ねずラジ

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    それでもがんばるのは、なぜかと言えば、「あまりてなどか人の恋しき」だからです。
    そしてこのことをわが国では、古来「正義」と呼びます。
    それは言い換えれば、わが国では「愛こそが正義」だということを意味します。


    20191006 ススキ
    画像出所=https://news.livedoor.com/article/detail/15350119/
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


    百人一首の39番に、参議(さんぎ)等(ひとし)の歌があります。
    好きな歌のひとつです。

    浅茅生の小野の篠原忍ぶれど
    あまりてなどか人の恋しき

    (あさちふの をののしのはら しのふれと あまりてなとか ひとのこひしき)

    「恋しき」と書いてあるから、この歌は「恋の歌」である、と解説されることが多いのですが、歌人がこの歌を詠んだときの歌の意味と、藤原定家が百人一首の中でこの歌を紹介したときでは、歌の意味というか、歌を通じて伝えようとしたものが異なります。
    ここでは、あくまで百人一首のなかで、藤原定家がこの歌を通じて何を伝えようとしたのかを考えてみたいと思います。

    参議等の参議というのは官職名です。
    等(ひとし)が名前で、本名は源等(みなもとのひとし)といいます。嵯峨天皇の曾孫です。
    何度も述べていますが、「○○さん」とお名前をお呼びする場合と、「○○部長」や「○○課長」とお名前をお呼びする場合とでは、意味が違います。

    一部の大手メディアや、メディアに登場するコメンテーターさんたちは、総理や副総理のことを、「安倍さん」、「麻生さん」と呼ぶことが、まるでならわしでもあるかのように行われていますが、私的な・・たとえばゴルフのスコアがどうだったとかいうことを述べるときには「安倍さん」、「麻生さん」でも良いのですが、国政に関することを論評するときには、「安倍総理」、「麻生副総理」等とお名前をお呼びするのが日本人として日本語を扱う者の正しい姿です。

    もちろん、野党の党首の方々なども同じです。
    枝野幸男氏であれば、立憲民主党党首なのですから、その職務上の公的な発言について云々するときは、「枝野さん」ではいけない。
    たとえば政党に関する事柄であれば、あくまでも「枝野代表」とお呼びするのが日本語を話す者の最低限のルールというべきものです。

    なぜならそれが秩序だからです。
    秩序がなければ、社会は成立しません。
    そして人は、人々という集合体の中・・・いまの時代で言うならば、日本という国家の中において、その一員として生活しています。
    「そんなことはない。俺は自分で人生を切り開いて生きているのだ」と仰る方もおいでになりますが、そういう方であっても火災が起これば消防署のお世話になるし、犯罪被害にあえば、頼るところは警察です。
    病院で使う保険証も、国という集合体の中で営まれているものです。



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    20190317 MARTH


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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

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