『ねずさんと語る古事記 壱』が予約開始になりました。



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随分と長くお待たせしてしまいましたが、ようやく私の「古事記の本」が出版です。
書名は『ねずさんと語る古事記 壱〜参』です。
3月15日に第一巻が発売となります。
ただいまAmazonで予約可能です。


たいへん美しく、目立つ装丁です。
まる3年かかりの難産でしたが、ようやく世にでることができました。

20170224 古事記壱表紙
(画像をクリックすると購入ページに飛びます)


今回、発売となる古事記は、3巻建てのなかの第一巻です。
編集に携わった出版社の方が、口をそろえておっしゃったのが、
「あっという間に読めてしまった」でした。

私自身もそうなのですが、古典の本はとかく難しくて、一冊読むのに何日もかかったり、途中で投げ出して結局積ん読になったりしてしまうことがよくあります。
ところがこの古事記は、読み始めると、とにかくページをめくるスピードが、なぜだか早いのです。
といって、空白だらけだったり、1ページの文字数が少ないというわけではありません。
普通の本と同じです。
にもかかわらず、次が気になって、気がつくともう読み終わっている。
そんな本です。


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とりわけ古事記を読もうとするとき、実はいちばん難しくて読みにくいとされているのが、今回の第一巻で扱った「序文、創世の神々、伊耶那岐と伊耶那美」です。
ここは神様の名前がズラズラと出て来るところで、たいていの方は、古事記を読もうと思っても、この三章でノックアウトされてしまうことが多いとされているところです。
そのため、古事記の解説を行う本などでは、そのあたりを全部飛ばして、すこしストーリー性の高いところから、解説を書き始めている本がわりと多いです。

ところがこの本では、一切、飛ばしをしないで、いちいち原文に則って解説を試みています。
それが実におもしろい。
おもしろいからページが進み、ページが進むから、あっという間に読み終えてしまうと、そんな感じです。



各章では、原文をさらに細かく節に分けて、それぞれに
 【原文】
 【読み下し文】
 【現代語訳】
 【解説】
を付しています。
つまり、古事記を一言一句あますところなく解読しています。
ところが、それをやったら、かえって古事記がものすごく面白くなったのです。

古事記については、これまで部分的にねずブロでご紹介したり、あるいは倭塾で講義をさせていただいたりしてきましたが、やはり「通し」で読んでいくと、ものすごく理解が深まります。

何人かの方に、先に原稿を読んでいただきましたが、みなさん口をそろえて、
「おもしろい!」
「わかりやすい!」
「あっという間に読んでしまった」
と、おっしゃられていました。

もし、この第一巻がおもしろいと感じていただけたなら、続く第二巻(発売時期未定)の天照大御神と須佐之男命や、八俣遠呂智以下の物語は、ストーリー性が強くなるだけに、一層、おもしろく、また興味深くお読みいただけること請け合いです。

この古事記の本は、取り組みを始めてから、出版に至るまでに、まる三年かかりました。
その間、20回以上、原稿をいちから書き直し、その都度、新しい発見や学びをいただきながら、自分としては、最高の内容の本になったと思っています。
そして、古事記を長年研究されてこられた方であっても、はじめて古事記を読むのだという方でも、この本は必ず大きな刺激を受けられるものと思います。

神話は民族のアイデンディディだと言われます。
神話を失った民族は滅びるとも言われています。
私たちの先輩諸氏は、だから「神話を学べ」とおっしゃいます。

ところが私たちが古事記を学ぼうとすると、そこにはヤマタノオロチという頭が八つある大蛇が出てきたり、あるいは伊耶那美が「見たなぁ〜」と言って黄泉の国から追いかけてきたり、大国主神がウサギと話をしたりといった物語の表面だけしか語られていないものがほとんどです。

けれど、古事記の原文をきちんと読んだら、実は古事記はそのような荒唐無稽な物語を書いているのではなく、驚くほど現実に即した学びを得られる書として書かれていることに驚かされます。
そしてそのことは、実は古事記の序文にもしっかりと書かれていることです。

なぜなら古事記は、7世紀の白村江の戦いに破れ、唐と新羅の連合軍に我が国の国土を侵略されかねないという国家の危機にあって、我が国の国家国民としてのアイデンティティを確立するために書かれた書であるからです。
つまりそこには、日本を取り戻すための大きな知恵が、まさに宝物のように連なって書かれています。

私たち現代日本人は、71年前に大きな敗戦を経験し、いま再び「日本を取り戻そう」としています。
では、その取り戻すべき日本というのは、どのような形をしているのか。
実はそのことについて、明確な回答を与えてくれているものは、残念ながらありません。

ですからひとくちに「日本を取り戻す」といっても、戦前の大日本帝国にしたいのか、江戸時代の日本にしたいのか、戦国期の日本にしたいのか、奈良・平安の昔に帰りたいのか、飛鳥時代に帰りたいのか、縄文時代に帰りたいのか等々、いろいろな方が、いろいろなイメージを持っているというのが実情ではないかと思います。

本当は違うと思うのです。
いつの時代にも、良い面もあれば、悪い面もある。
過ぎ去った時代に帰ることなど、実際にはできません。
そうではなく、過去の日本の良い面と、いまの時代の良い面を組み合わせて、さらに良い未来にしていきたいということこそが、本当はたいせつなことだと思います。

そしてそのとき、原点ともなるべきものが、実は神話であり、神話に描かれた日本人のアイデンディディそのものなのではないかと思うのです。
そして古事記は、まさにそのために31年の歳月をかけて書かれた書であることが、序文に明らかにされています。
そうであるなら、古事記から学ぶべきことは、表面上の物語ではなく、その物語の中に描かれた日本の姿そのものなのではないかと思います。

「古事記はおもしろい」という方がおいでになります。
けれど、何がおもしろいのかというと、先ほど書きましたように、伊耶那美が「見たなぁ〜」と言って黄泉の国から追いかけてくるところがおもしろいと・・・申し訳ないけれど、私はそんなことは全然おもしろいと思えません。
そのようなことは、ただ見苦しいだけです。
詳細は、本でお楽しみいただければと思いますが、古事記に書かれていることは、ぜんぜんそのようなことではありません。
むしろそこに書かれていることは、私たちがなぜ国家を守らなければならないのかという、たいへん重要なメッセージです。

100%の自信をもって、この本をお勧めします。
きっと、目からウロコが剥がれ落ちるどころか、人生観を根底から覆すような大きな衝撃と感動を、きっとこの本から得ていただくことができるものと思います。

みなさまには、是非、一家に1冊。
ご注文をお待ちしています。



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20160810 目からウロコの日本の歴史


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コメント

渡辺

先ずは出版決定おめでとうございます。本当に長らく待ちましたが、それもあと少し。2年分の期待を込めて楽しみにしております。
古事記はとくに子供への読み聞かせのために3冊(うち1冊はオススメのあったマンガ古事記です)、そして私自身の理解用に竹田氏の1冊。どれも因幡の白兎が飛び乗るのはサメなのです…。子供には都度「実はね…」と説明しています。とくに酷いのは松谷みよ子氏の幼児用の本で、古事記に全く関係ない「風土記」(にあるらしい)朝鮮から来たのをオオクニヌシ(別物らしい)が住まわせる話が載っています。破り取ってやろうかと思いましたが、却って悪質な意図を教育するための教材にしています。学校図書はこんなもんじゃないでしょうから。ともあれ、拙い私の知識では伝えることもままなりません。また妹一家にも送ってやりたいと思います。お忙しいとは存じますが、二巻三巻早めにお願い致しますね。
今後さらなる活躍をお祈り申し上げます。

みわ

予約いたしました。
待っておりました。

いろいろなことがありますが、私たちがずっと持っていながらも忘れてしまっていた知恵を少しずつ思い出し、和をもって生きていくための宝物を有り難うございます。

まずは自ら実践して広めていきたいと思います。

えみこ

おめでとうございます。
いつも楽しみにブログを読ませて頂いております。
この度は、古事記出版予約開始、おめでとうございます。
早速、予約させて頂きました。
今まで、どこにもない、ねず先生の古事記の解釈を、楽しみにして
おります。
お忙しい毎日、くれぐれも、お身体大事になさってください。

だいだい

ねず様

新刊完成おめでとうございます。

忘れてしまった歴史を掘り起こしてくれる活動には深い敬意を表します。

中央政府(役人)の組織が学生に一冊づつ配布してくれたらいいなと思います。

某知事が各家庭に防災手帳を配ったように!

これからは日本人が日本人として世界で生き抜くためには民族のアイデンティティを取り返すことが大事だと思います。

話題の※※※※※科学なぞとは比較になりません。

ねず様の活動をずっと応援しています!

本当におめでとうございます。

じょあ

No title
出版おめでとうございます。

1点感想なのですが、いつも日本を取り戻すお話をされる際、Identityという言葉を使われますが、日本語でそれに該当する言葉は無いのでしょうか。

明治の時代に先人達が英語に該当する日本語を沢山つくってくださったので私たちは日本語で高等教育を受けられ、母国語で高度な意思疎通が出来ます。

ただし最近は外来語が多く、何かと英語に置き換わり気味です。
せめて小名木さんの講話の中だけでも日本語で的確に伝えられないかと思う次第です。

とはいえ、では何が良いかと言われると思い浮かばないのです。
やはり明治の先人達はすごかったんですね。

山葵

娘と一緒に予約しました!
ねず先生
おはようございます。

この度の『ねずさんと語る古事記』のご出版おめでとうございます!

『昔も今も凄いぞ日本人』シリーズではこれまで知らなかった先人の偉業を沢山教えて頂き、『百人一首』では誰も出来なかった読み解き方に目から鱗が落ちるほどの感動を覚えました。

そしてこの度の『古事記』では「日本を取り戻す!」その取り戻すべき形が誰にでも分かるように記されている・・・

とても楽しみにしてAmazonに早速予約いたしました。

ただ予約したのではありません。

都内の大学に通う19歳になる娘にメールをして、父と子で一緒に予約させて頂きました。

これからの長い人生、彼女にはいろいろな事があるでしょう。私は先に亡くなります。

きっと、この本は私の代わりに彼女に多くの言葉をかけてくれるものと思っております。

ひさしぶりに投稿させて頂きました。
      秋田より 山葵

takechiyo1949

小名木先生
出版おめでとうございます。
配本が待ち遠しくてたまりません。
健康に留意されながら、新しいテーマにも挑んで下さい。
応援します。

寺島 孝

No title
小名木先生

お待ちしておりました。 いつも行く本屋さんに今朝10時開いたら電話で予約します。 とりあえず、娘夫婦や母親とごく親しい友人分。 
他の多くの友人たちに薦めます。 そして読後改めて薦めます。自分自身で感じたことを伝えてこそ以心伝心かと。

今日か明日かとお待ちしていました。 おそらく小名木先生と出版社の方たちとの一語一語にこだわらねばならない、ガチンコ勝負があったのではと推測します。その上で出来上がった本。 入手が待ち遠しい。

くすのきのこ

No title
こんにちは。
自分は、イザナミ神がイザナミ神を黄泉平坂まで追いかけた事を見苦しいとは
到底思えません。いつまでも亡くなった者の事を嘆き、自ら死地に赴く後ろ向
きな元夫の不甲斐なさ・・情に負けて国政が出来ますか?死んでまで産み出し
たカグツチを大事に育てず切ってしまった愚かしさ・・追いかけられて当然で
す。どこまで甘えてるんですか?自分で区切りを付けなさい。そのためには醜
い姿を晒して追いかけましょう。幸と不幸はあざなえる縄のごとし。不幸の中
から生まれた者を恨み切って捨てても、心は和まなかったでしょう?
黄泉の国に隠れた者には、子孫の繁栄と維持を願う事しかできないのです。
イザナギの情はそれでよし、しかし愚行は醜い姿であっても諫めましょう。
切ってすてられたカグツチの血から8柱、身体から8柱の神々が生じました。
その中のタケミカヅチは、後にアマテラスの命で中つ国に降り、オオクニヌシ
と国譲りの談義をしています。
人々が黄泉平坂の話に惹かれるのは、死者を思うのならば尚、生者の義務を誓
うべきであるという現世のルールを表現しているからではないかと。
イザナミが醜いのであれば、イザナギも醜いのです。相方は自分の鏡ですよ。
だから尊いのです。

ぷ~ね

いや~楽しみだぁ
早速予約させていただきました。
改めて日本の神話を深く理解し、日本人としてどう生きるべきかを学びたいと思います。

みやび

ねずさん
古事記の予約開始おめでとうございます。
早速、アマゾンで予約させていただきました。
手元に届くのを楽しみにしております(^-^)

大ヒットシリーズになりますよう、お祈り申し上げます。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
9:00~12:00
15:00~19:00
定休日  木曜日

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