新作動画『江戸の天才数学者 関孝和』
本日の産経新聞に新著『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』の広告が掲載されます。
そこで今回は、『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』から、冒頭の「はじめに」にある相撲の四股(しこ)のお話を、本と別な角度から少しご紹介してみたいと思います。
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倭塾・関西 第二回 (IK歴史勉強会 イザナギ・イザナミと古代の朝鮮半島情勢)10月19日(金)19:00
倭塾・関西 第三回 (IK歴史勉強会 大航海時代と大国主)11月11日(日)14:00
倭塾・関西 第四回 (IK歴史勉強会 唐の皇帝と日本の天皇)12月8日(土)14:00
倭塾・関西 第五回 (IK歴史勉強会 稲作の歴史と古墳のお話)昨今、なにかと相撲のことが話題にのぼります。
力士の暴力事件が起きたかと思えば、今度は土俵上で挨拶をしていた市長が倒れ、それを介抱してくれた女性看護師が土俵に上ると、「女性の方は土俵から降りてください」とアナウンスが流れ、さらに降りたあとに塩がまかれた、これはとんでもない女性蔑視だと、さわぎになりました。
あまりに倒れられた市長さんは、本当に災難だったと思いますが、この事件がなぜかメディアを動員した大騒ぎとなり、メディアではしきりにコメンテーターさんや、評論家、あるいはどこかの先生方が、しきりに「伝統が大事か、人命が大事か」などといった論説を振り回していました。
それら評論の、あまりの次元の低さに事件当時は、そんな常識なのだかから「ねずブロで取り上げるまでもなかろう」くらいに思っていたのですが、事件の何日かあと、某市の女性市長さんが同市の相撲興行での挨拶に立ち、「私は女性だから土俵にあげてもらえない、このような女性蔑視はおかしいのではないか」などとマイクを持って挨拶し、しかもそのことがまたメディアで大々的に報じられるに及び、「いやはやこれはいけない」と、あえて記事にしたものを、今回本の冒頭にまとめさせていただいたものです。
実はこういうことはよくあって、自分ではほんの常識にすぎないと思っていることが、ぜんぜん常識ではない、といったことがよくあります。
ある意味驚きではあるのですが、相撲について言えば、そもそも力士が高々と足を上げて「四股(しこ)を踏む」のは、地中の「醜(しこ=四股)」を踏んでいるのです。
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土俵というのは、砂を盛った盛土の上に、まるく注連縄を貼ったものです。
つまり丸い土俵の内側は、結界です。
そして土俵は、周囲の土地よりも、少し高く作られます。
理由は、ドスンドスンと地中の醜(しこ)を踏みつけ、やっつける力士の効力を、すこしでも広い範囲に及ぼそうとするからです。
豊年満作は人々の願いです。
そのために、高名な力士を招いたり、あるいは若者たちが神社の境内に集って、そこで地中の醜(しこ)踏みつけ、やっつけるのです。
そのために、四股は、足を高々と上にあげます。
そして、集まったみんなの「よいしょ」という掛け声とともに、地中の「醜」を踏みます。
何のためかといえば、豊作を願ってのものです。
あるいは商売繁盛を願ってのものです。
人々の願いのために、力士は足で醜(しこ)を踏むのです。
だから相撲は神事だと言われるのです。
そして人々が集う神事の後には、直会(なおらい)があります。
普通の町内の集まりなら、直会は一緒に飯を食って酒を飲んで楽しみます。
けれど、せっかく遠方からはるばる高名な力士を招いているのです。
力士の側も、人々の期待に答えて、土俵の勝負を展開します。
これが相撲興行です。
ですから相撲の興行のために相撲があるのではなくて、先に神事があり、そのあとのお楽しみコーナーが、相撲興行になっているのです。
これが伝統なのです。
あたりまえのことですが、伝統には意味があるのです。
だから「伝統が大事か、人命が大事か」などと頭ごなしに言うのではなくて、その伝統には「こういう意味があるのだ」ということを、ちゃんと説明しなければならないのです。
それをしないで、頭ごなしに「伝統だ、伝統だ」と真っ昼間からいえば、日中の電灯みたいなもので、伝統が無用の長物だという印象が与えられてしまうのです。
まさに「印象操作」です。
同様に、土俵が女人禁制であることにも、ちゃんと意味があります。
詳しいことは、本に書いていますのでお読みいただければと思います。
ヒントだけ申し上げますと、女相撲のときには、土俵は男子禁制になります。
もともとは日本において「あたりまえ」とされてきた様々なことが、それぞれにちゃんとした意味があるのに、それが何百年、何千年という間に、空気のようにあたりまえのことになってしまって、あらためて「空気ってなんですか?」と説明を求められたときに困ってしまう。
昨今の日本では、そのようなことが非常に多いように思います。
日頃、あたりまえに使っている漢字、防犯、権限と責任、そして最も大きな事柄が、天皇のことです。
ひとことで言うなら日本は、天皇あっての日本です。
日本から天皇という存在を消したら、その瞬間、日本は日本でなくなる。
では、その天皇とは、どのような存在であり、どのような形で私達の日常生活に影響を及ぼしているのか。
そのようなことも、ほんの70年前までは、日本人の常識であり、あたりまえのことであり、誰もが簡単に説明できたことが、いまでは、誰もわからなくなっている。
そのようなことを、一冊の本の中で、まさに、目からウロコがポロポロとはがれ落ちるように、できるだけ読みやすい文章でご案内する。
そんな目的で書いたのが、『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』です。
まだお読みでない方には、ぜひともお薦めです。
また、すでにお読みの方でも、なぜ我々が保守を自称し、日本を取り戻そうとしているのか。
その動機を、周囲の方々に、好感をもって理解してもらうために、この本は、まさにもってこいだと思います。
昨日、Amazonに付いたレビューです。
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昨今、未曽有の少子化により、出生数がピーク時の約270万人から、去年の約94万人となってしまいました。
若者が居なくなってしまいました。そんな中、若者の死亡原因の第一位が自殺です。
この事実を治さなければ、日本の未来はありません。おじいちゃんは殺戮を繰り返したなどと、教えるのではなく、是非シラスやウシハクやこの本に書かれている世界に誇れる歴史を、子供たちに伝えて欲しいと思いました。
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レビューをくださった方、ありがとうございました。
お読みいただき、ありがとうございました。

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コメント
あーく
後っていうか、直会自体が神事ですけどね。
2018/06/14 URL 編集
KK
いつも毎日勉強させていただいております。
この度は、産経への記事掲載、おめでとうございます!
神国日本に生まれて本当に良かったと思います。
2018/06/14 URL 編集