清陽(すみあきらか)なること

災害の多発する日本列島の中で、生き抜く智慧が日本建国の原点にあります。
それが清陽(すみあきあらかなる)ことです。


20200322 高天原
画像出所=http://www.cluster.jp/hp/?attachment_id=5038
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たまたま地方でコンビニに行ったら、精陽軒のカップラーメンというものが売られていました。
有名店のラーメンをカップ麺にしたものらしいのですが、その「清陽」という言葉は、実は日本書紀に登場する言葉です。

どのように登場するかというと、日本書紀の最初のところです。
「清陽が薄くたなびいて天となり、重く濁ったもの(重濁)が地になった」と書かれています。
「清陽」は、こう書いて「清(すみ)陽(あきらか)」と読み下します。

「清」という字は、水が青く澄み切っている様子を表す漢字です。
訓読みは「きよい、すむ、すがやか」です。
「陽」は、太陽が丘の向こうから昇る様子を象形化した漢字です。
訓読みは「ひ、あき、あきら、お、おき、きよ、きよし、たか、なか、はる、ひ、や」などが当てられています。
意味は太陽の光や、明るくあたたかく、あざやかなさま、あるいは生きている世界などです。

つまり「清陽」な世界とは、「清く住んでいて、明るくて、あたたかくて、生き生きとした世界」ということができます。
これが「天」です。
その天に神々が誕生します。

神々が築いたのが磤馭慮嶋(おのごろじま)です。
オノゴロジマと読みますが、おのずと転がる島ですから、これはどうみても自転している地球のことといえそうです。
その地球を築くに際して、イザナギとイザナミの二柱の大神が目的としたことが「豈国(あにくに)」です。
現代語に訳せば、「豈国」とは、「よろこびあふれる楽しい国」です。

つまり豈国(あにくに)とは、清陽(すみあきらか)な神々によって築かれた国であるということになります。
濁ったり重かったりする国ではないのです。


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誰にとっても清陽(すみあきらか)な国、これを「うまし国」と言います。
「うまし」は、「怜 忄可」と書きます。(忄可でひとつの文字)。
神々の前でかしずき、心に感動を得ることができる国という意味の言葉です。
つまり清陽は、神々の前でかしずき、心に感動を得ることができることです。

人々が飢えに苦しみ、働いても働いても、収奪によって常に貧困下に置かれるような社会では、人々が感動する心を持って生きることはできません。
感動は、一部の特権階級の人にだけ許された感情ではありません。
誰もが、感動する心を胸に抱いています。
その感動を大切にする。
人々の胸にこみあげる熱いものを共有する。
その共有が、災害に対して立ち向かう強い心を生み、みんなの団結と協同を可能にしていくのです。

日本は神武天皇を初代天皇として出発した国です。
その神武天皇の建国の詔(みことのり)を読むと、ひとつのことが明らかになります。
それは、人々が食料を備蓄し、災害にあったとき、その備蓄食料を地域を越えて融通しあうことで、みんながひとつ屋根の下で暮らす家族のようになって生きていこうとするものです。
その食料の融通を公正に行うために、築かれたのが「都(みやこ)」です。
みや(宮)というのは、神々の御座所のことです。
こ(庫)というのは、お米のお蔵のことです。

災害の多発する日本列島の中で、生き抜く智慧が日本建国の原点にあります。
それが清陽(すみあきあらかなる)ことです。

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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
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出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
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