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信用とは、確かなものと信じれるものをいいます。 ひらたく言ったら、約束を守るのが信用です。 そしてその信用が、世界中でもっともあるのが、日本です。 日本は対立よりも、結びを大切にします。 その精神は、縄文由来の精神性です。
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
!!最新刊!! 拙著新刊の『縄文文明』から、一部拙文の「日本古来の『結び』の知恵」をご紹介します。
文はまだまだ続きますので、これはほんの一節です。
縄文は「縄文時代」と呼ばれ、「文明」とは呼ばれません。
「文明」とは、技術や実用による物質文化のことを言います。
「文化」は、文明を築き、文明を用いる精神文化です。
では縄文時代はどうかというと、技術の発達、その実用の面において、明らかに文明と呼べる要素があります。
ですから本書では、あえて「縄文文明」を本のタイトルにしています。
本書は以下の5章立てです。
第1章 なぜ縄文文明は1万4000年も続いたのか?
第2章 海洋民族だった縄文人
第3章 遺跡から見る縄文と諸外国
第4章 ねずさんの「新・縄文文明」講義
第5章 古事記・日本書紀に見る縄文の面影
そのなかで、今回は、第一章の「なぜ縄文文明は1万4000年も続いたのか?」から、第4節「日本古来の『結び』の知恵」をご紹介します。
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【日本古来の『結び』の知恵】
結婚したカップルのことを「夫婦」といいますが、実はこれは戦後から使われるようになった言葉です。
戦前は「めおと」という言葉を使っていました。「めおと」は漢字で書いたら「妻夫」で、「妻」が先、「夫」が後です。
現代でも多くの男性が妻のことを「かみさん」と呼びますが、それは女性が家の神様だからです。
なぜ神様なのかは、縄文時代の土偶から推測することができます。
子を産む力は、女性にしか備わっていない。
命を産み出す力は、まさに神様の力です。
さらに、日本の最高神は天照大御神様であられ、それは女性神であるといわれています。
おもしろいもので、今から1400年ほど前に渡来した仏教では、「女人五障説」などといって、女性はけがれていて成仏も悟りも開くこともできないと説かれていました。
もっとも宗派によっては女人成仏を説いたり、女性が最高の称号を授与されたりするものもあるそうですから一概にはいえません。
ついでに申し上げると、キリスト教では、女性のイブは、アダムの肋骨の一本から生まれ、神の戒めを破ってリンゴの実をかじり、エデン追放の原罪を作った悪者とされています。
宗教家のマルティン・ルターは、
「女児は男児より成長が早いが、
それは有益な植物より雑草のほうが成長が早いのと同じである」などと説いています。
ちょっとひどい言い方ですね。
西洋はレディー・ファーストの文化もあり、日本人からすると女性がとても大切にされているように見えますが、西洋文化の根源になっている宗教観は、どうやら違っているようです。
イスラム教では、コーランに、「女は男の所有物である」と書かれています。
私は「どの宗教が正しいか」といった、宗教論争をするつもりは毛頭ありません。
むしろ、そのように対立的に物事をとらえること自体、いかがなものかと思っています。
大切なことは、「そこから何を学ぶか」という謙虚な姿勢だと思うからです。
なぜ学ぶのかといえば、先人の知恵を活かし、自分自身の人生や集団や社会の新しい未来を築くためです。
頭から否定するのでは、そこから何も学べません。
対立ではなく、活かすこと。
日本は八百万の神々の国だといわれますが、つまり日本は多神教国家であるということです。
多神教国家は世界にカ国ありますが、日本はその中で世界最大の人口を持つ国家です。
宗教によりひとつの価値観(神)しか認めないとなると、異なる価値観とは常に「対立的」になります。
一方、多神教というのは、多様な価値観を認めるということで、さまざまなものからいいところを学び、活かしていきます。
だから、日本には太古の昔から、宗教間で起きるような対立に関して、概念そのものがありません。
そもそも日本人は対立をあまり好みません。
たとえば、縄文時代でも男と女はどちらも不可欠な存在なのだから、互いに協力し合い、共存して、互いのいいところや特徴を活かし合いながら、一緒に未来を築くものとされてきました。
これは「対立関係」ではなく、「対等な関係」です。
そして「対等」とは、相手をまるごと認めながら、双方ともに共存し、共栄していこうという考え方です。
女(メス)には子を産む力が備わり、男(オス)には体力があります。縄文時代は女が安心して子を産み育てることができるよう、外で一生懸命働いて、産屋を建て、村の外で食料を得てくるのが男の役割でした。
そうすることで愛し合う男女は子をもうけると、今度は子どもたちの未来のために、互いに役割分担して共存し、協力し合って、子どもたちの成長を守り、子孫を繁栄させます。
実際問題、学者や評論家たちは、ジェンダーフリーだとかいろいろなことをいいますが、現実ではどのご家庭でも、妻と夫が互いに相手の尊厳を認め合い、助け合い、支え合う対等な存在として生きているのではないでしょうか。
だいたいよく漫談などにありますが、結婚前には「俺は亭主関白になる」などと大見得をきっていた夫も、結婚してからは妻に頭が上がらない、という話が多いのではないでしょうか。
「誰のおかげで生活できていると思っているんだ!」なんてセリフとんでもない。
給料だっていったんは全部妻にわたし、夫は妻からおこづかいをもらうという家庭が大半です。
このシステムは日本ならではです。
男尊女卑、女尊男卑、あるいはジェンダーフリーといったものは、基本的にその発想のもとに「対立」があります。
けれど、そもそも男女を「対立」と考えること自体おかしなことです。
この世には男と女しかいないのです。
大切なのは互いの違いをしっかりとわきまえ、お互いにできること・できないことを区別して、互いの良い点を活かしていくことだと思います。
それが「対等」です。
根っこのところに、そういう「対等」という観念がないから、
「男女は、互いの権力の確保と相手に対する支配のために、常に闘争をする存在」などというおかしなご高説がまかり通ったりするのだろうと思います。
縄文の女神に象徴されるように、日本人は1万年以上もの昔から、女性にある種の神秘を感じ、女性を大切にしてきました。
男女とも互いに対等であり、互いの違いや役割をきちんと踏まえて、お互いにできることを相手のために精一杯こなしていこうとしてきました。
日本人は、そうやって家庭や村や国としての共同体を営んできたのです。
これが「結び」です。
日本人の知恵は、はるかに深くて温かなものなのではないかと思います。
***
たいへんに読みやすい文章になっていると思います。
挿絵や写真も豊富で、知恵と知識だけでなく、ほんのりと胸にあたたかさの火が灯る、そんな本になっています。
現代日本人は、何事につけ、いきおい物事を「対立的」に捉える癖がついています。
また、精神文化面においては、どうしても拝金主義に偏ってしまいがちです。
それでいて社会は、行き詰まりを見せています。
早い話、古炉奈にしても、枠珍にしても、あるいはロシア・ウクライナ問題にしても、日本国内のメディアは、米国CIAの一方的な情報に、よいしょするばかりで、自らの意思を持ちません。
日本がそのような情況になっている中にあって、世界各国は、すでに米国の権威を見切っており、資源を持つロシアにすり寄る情況になっています。
戦いは、圧倒的な軍事力を持つ露の勝ちですが、負けを認められない米は、軍事産業の金儲けのために紛争をどこまでも継続させます。
頃や枠も、このままずるずると継続します。
こうした情況にあっては、国際金融資本もまた、新たな世界の枠組みへと舵を切ることになります。
金融経済というのは、信用を第一にします。
信用がなければ、金融は成り立たないからです。
これまでの世界は、武力を持つ者が、世界の中心となり、国際金融はその武力を持つ者のために働く者といった形になっていました。
かつての王権の時代がそうですし、市民革命以降の戦争経済時代も同じです。
つまり、「権力>金融」という構造になっていたのですが、その権力が信頼を失墜させると、次にこれを補うことができるのは金融の持つ信用だけになります。
信用とは、確かなものと信じれるものをいいます。
ひらたく言ったら、約束を守るのが信用です。
そしてその信用が、世界中でもっともあるのが、日本です。
日本は対立よりも、結びを大切にします。
その精神は、縄文由来の精神性です。
歴史の古さが違います。
そして古いということは、そのまま権威になります。
我々日本人が回帰する原点は「縄文」にあります。
なにしろ縄文時代だけで1万4千年も続いたのです。
外国由来の「SDGs」云々を言う前に、私達日本人は、日本人の原点となる縄文文明を、しっかりと基礎に落とし込む必要があると思います。
本書は、そのためにあります。
『縄文文明』は、4月11日発売で、現在、予約受付中です。
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お読みいただき、ありがとうございました。
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コメント
寺島 孝
お体の方は問題なく回復されていると存じます。 何よりです。
ところで、今回は、まことに僭越ながら情報をご提供し、参考となさっていただきたく。
馬淵睦夫氏の言う「ユダヤ系左派国際金融資本」とトランプ前大統領の言う「ディープステイト」は同じ連中を指しています。 その実行部隊が「ネオコン」です。 御承知かと存じます。
連邦準備制度理事会(FRB)はアメリカの中央銀行ではなく、100%民間の銀行です。 FRBの株主全体は明らかにされていませんが、ロスチャイルドやゴールドマンサックス、JPモルガンなど国際銀行家であることは明らかになっています。
彼らは営利目的の民間の銀行です。 通貨の発行権は彼らが支配しています。 彼らの意向で金利の上げ下げが決定します。 政府の株はゼロです。 つまり政府の意向は反映されない、ということです。
民間の銀行家は彼らの利益の都合で動きます。
ケネディ大統領は何故暗殺されたのか? 謎だらけですが、通貨の発行権を政府に戻そうとしていたと言う説があります。 レーガン大統領は暗殺未遂でした。 やはりレーガンが同じようなことをしようとしていたからと。 アメリカではFRBができる前から中央銀行は政府が支配するものではなかった。 乗っ取られていたのですね。 ジャクソン大統領は暗殺未遂、リンカーン大統領は暗殺されました。 政府にとり戻そうとした大統領は邪魔だったのかと。
恐ろしい話ですが。
寺島孝 (千葉市在住 71歳 会社員)
2022/04/03 URL 編集