• 万寿姫物語


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    「人には法よりもっと大切なものがある」といわれます。ではその大切なものとは何でしょうか。
    それが伝統的価値観に基づく正義です。
    正義とは、その国や民族の歴史伝統文化に基づく価値観のことをいいます。
    これは長い歴史の中で育まれた民族の知恵です。
    これを失ってしまったら、それは知恵のない、目先の欲得だけの人間になります。

    20180321 舞を奉納する万寿姫_th2
    画像出所=https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b242342117
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    戦時中の国民学校4年生(いまの小学4年生)の国語の国定教科書に書かれていた「万寿姫」という物語をご紹介します。

     ***

    ある日源頼朝は、鶴岡八幡宮に舞の奉納をするために、舞姫を集めました。
    舞う少女は12名いました。
    推薦もあって11人まではすぐに決まったのですが、あとひとりが決まりません。

    困っているところへ、御殿に仕える万寿姫(まんじゅひめ)がよかろうと申し出た者がありました。
    頼朝は一目見た上でと、万寿姫を呼び出しました。
    見目麗しく実に上品な娘です。
    さっそく舞姫に決めましたが、万寿は当年13歳、舞姫の中で、いちばん年若でした。

    奉納当日、頼朝を始め舞見物の人々が、何千人も集まりました。
    一番、二番、三番と、十二番の舞がめでたく済みました。

    なかでも特に人がほめたのが五番目の舞でした。
    この時は、頼朝もおもしろくなって一緒に舞いました。
    その五番目の舞が万寿姫でした。


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  • 彼を是し我を非し、我を是し彼を非す


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    世界がそのまた次に求めるのは、不正の反対、つまり公正です。
    そして世界で唯一、歴史を通じて世界に対して公正であり続けた国は、日本だけです。
    つまり、日本の時代が、すぐそこまでやってきています。
    問題は、その日本に住む日本人が、ただただ「正しいか、間違っているのか」と、小学生の宿題プリントの採点の意識から、いまだ抜け出せていないこと。
    いつまでも、小学生ではいられないのです。
    日本は、いま、変わろうとしています。

    20210216 聖徳太子
    画像出所=https://toyokeizai.net/articles/-/118796?page=2
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    小名木善行です。

    聖徳太子の十七条憲法の第十条に、次の言葉があります。

     ひとにはたれも こころあり   人皆有心
     おのがこころに まもりあり   心各有執
     かれをぜし   われをひし   彼是則我非
     われをぜし   かれをひす   我是則彼非
     われかならずも きよからず   我必非聖
     かれかならずも ぐにあらず   彼必非愚
     ぜひのことわり よくさだむべき 是非之理能可定
     あひともに   けんぐなり   相共賢愚
     たまきのごとく はしはなし   如鐶无端

    現代語に訳すと、次のようになります。

    「人には誰にでも、思うところや心があります。
     そして心には、誰にでも何がしかの執着があります。
     そんななかにあって、
     彼が正しくて、俺が間違っている、
     俺が正しくて、あいつが間違っているなどと言い合っても、
     自分が必ずしも聖(きよ)いわけではありませんし、
     彼がかならずしも、バカ者ということでもありません。
     だいたい何がただしくて、何が間違っているのかなど
     誰が定めるというのでしょうか。
     人は、ともにかしこくもあり、またおろかでもあるのです。
     結局のところ、良いも悪いも、正しいも正しくないも、
     まるで環のように、端がないのです。」


    よく、「正しい○○」とか、「間違った○○」などといった言葉を耳にします。
    商業的には、これは認知不協和で人目をひくキャッチ・コピーで、聞いた人はびっくりしたり、「なんだろう?」と疑問に思ったりしますから、とても上手なものなのだと思います。


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  • 究極の防衛兵器


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    20210126 太古の地球
    画像出所=https://shin-honne.com/aji461/
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    笹の才蔵(ささのさいぞう)の物語は、以前にも何度かこのブログでご紹介しています。
    要約を申し上げると、戦国時代のこと・・・・。
    可児才蔵(かにさいぞう)という宝蔵院流の槍(ヤリ)の名手がいて、戦(いくさ)の場では、討った敵将の数が多すぎて、首を腰にぶら下げきれないからと、戦(いくさ)の度に背中に笹(ささ)を背負って、自分が討ち取った敵将の首に、笹の葉を咥(くわ)えさせていた。
    そのため、ついたあだ名が「笹の才蔵(ささのさいぞう)」であったわけです。

    ある日、才蔵に試合を申し込む武者が現れる。
    有名な才蔵を倒して、自分の名を売ろうというわけです。
    日時が指定され、相手の武者が河原で待っていると、果たして笹の指物を背中に挿して甲冑(かっちゅう)で身を固めた才蔵がやってくる。
    そして才蔵の部下10名が鉄砲を持ち、火縄に火をつけて、後ろに控えるわけです。
    相手の武者は驚いて、
    「これは実戦ではない。試合だ」と抗議する。
    ところが才蔵、
    「俺の試合はすべてが実戦だ」と笑いながら答えましたとさ・・・というのが、このお話です。

    ちなみに可児才蔵、実在の人物で、亡くなったのが1613年、いまからおよそ400年前です。

    さて、実はこの才蔵の行動に、日本武道の極意があります。
    あるいは日本人らしさがあると言っても良いのです。

    どういうことかというと、西洋的な価値観ならば、リングの中で、一定のルールのもとでフェアに戦うのが格闘技です。
    ボクシング、レスリング、フェンシングといった武術から、野球やバレーボール、バスケットボール、などの団体種目に至るまで、すべて同じで、あくまで一定のルールがあって、そのなかでフェアに戦う。
    だから、日本武道である柔道や空手まで、体重別になったりします。

    ところが実戦にはルールも体重差もありません。
    たとえば、ラグビーは、比較的大柄で筋肉質な紳士のスポーツですけれど、相手チームが全員、身長3メートルを越え、体重も300キロを越えるような選手たちだったら、たぶん試合になりません。
    けれど実戦なら、そういうことは普通にあるわけです。

    先の大戦のときの日本人男子の平均身長は155cmです。
    対するアメリカ人の当時の平均身長は170センチ、身長の大きいことで有名なオランダ人は180センチでした。
    いわばゴリラと日本猿の戦いみたいなものですが、そんな中にあって、日本兵がもっとも得意としたのが、平手で対面して戦う白兵戦で、白兵戦なら負け知らずというのが、日本軍の誇りです。
    体重別どころか、実戦ではむしろ体の小さな方が強かったりしたのです。

    たとえば筋骨隆々の腕相撲チャンピオンと、普通にアームレスリング(腕相撲)で勝負したら、日本のどんな武人でも勝ち目はありません。
    ところが日本の武道家は、そんな筋骨隆々のチャンピオンを腕相撲で簡単に打ち負かします。

    どういうことかというと、力と力がただぶつかり合うスポーツ・ルールなら、まず華奢な日本人に勝ち目はありません。
    ところが、精力善用、相手が力を入れるなら、こちらは力を抜く。
    嘘みたいな話ですが、それで簡単に相手を抑え込んでしまことができたりします。

    純粋に力と力がぶつかり合う局面というのは、実生活ではまずありません。
    押せば引く、引けば押すの世の中で、むしろ相手が押してきたら、サラリと身をかわし、相手が引いたら、すかさず抑え込むというのが、実際の生活の知恵であり、日本武道の心得です。

    先日、ある人と話しているときに、スイスの民間防衛の話が出ました。
    けれどその人いわく、
    「なに古臭いこと言ってるんですか。
     国民皆兵なんてのは、先の大戦中の話です。
     技術は進歩してるんです。
     いまなら、もし日本が攻撃されたら、
     日本は地球そのものを滅ぼしてしまうようにしたら良いのです。
     日本の技術ならそれが可能です。
     そしてそんな技術を日本が持っていたら、
     日本を攻撃できる国は
     世界中からいなくなります。」


    おもわず「なるほど!」と膝を打ちました(笑)。

    では、尖閣などの洋上を蚕食されるような場合はどうするのでしょうか。
    漁船を装った軍用船で、実効支配してしまう。
    あるいは竹島のように、勝手に上陸して領土宣言してしまう。
    このようなものにどのように対処したら良いのでしょうか。

    答えはかんたんなことです。
    相手がコソコソと泥棒猫のようにやってくるのなら、こちらは堂々と、相手に数倍する圧倒的な火力で相手国の船舶等を叩けばよいのです。

    いまだに国内に、自衛隊や警察のことを、やたらに叩こうとする人たちがいます。
    自衛隊を叩くのは、日本が弱いほうが、日本を侵略しやすいと考えている他国からカネをもらっているからです。
    つまり売国奴です。
    警察を叩くのは、犯罪者のグループからカネをもらっているからです。
    つまり自衛隊や警察の威力を弱めようとするあらゆる力は、国民の目からみたら、反社会的組織や外国への利敵行為であり、売国奴の行う行為であるということを、私達は、あらためて知る必要があります。


    お読みいただき、ありがとうございました。
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    小名木善行でした。


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  • 住吉さんと高砂の松


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    コロナでネット化が進むと、大脳新皮質ばかりが発達しますが、そこはどこまでも個人の生き残りや個人の勝手のための選択をするところです。
    人は前頭葉でばかり生きているのではありません。
    肉体に頭脳だけではなく全身があるのと同様、その肉体も魂が備わってはじめて生命を持ちます。
    その生命を祀る神社は、私達日本人の日常に欠かせないものであると思います。

    高砂神社
    20210227 高砂の松
    画像出所=http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/takasago.html
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    小名木善行です。

    9世紀の醍醐天皇の頃のことです。
    播磨国(いまの兵庫県)の高砂の浦に、熊手(くまで)を手にしたお爺さんと、箒(ほうき)を持ったお婆さんが、松林で木陰を掃いていました。
    そこに友成(ともなり)という名の神主が現れます。

    神主「そこなご老人、有名な高砂の松とは、
       どの木のことを言うのですか?」
    爺 「いま清めているこの木こそ、高砂の松です」
    神主「高砂の松と、大阪の住之江の松は、
       遠く離れているのに、
       どうして相生(あいおい)の松と言うのでしょうか?」
    爺 「私が住吉の者で、
       婆が高砂の者です。
       私達は夫婦(めおと)でござってな、
       山海万里(さんかいばんり)を隔(へだ)てても
       たがいに通う心づかい。
       妹背の道は遠くないのです」

    お互いに心が通い合っていれば「妹背の道」遠くないという、ここでいう「妹背(いもせ)」は、妹(いもうと)が、いまでは、血のつながった実の妹のことだけを言うようになりましたが、昔は、妻のことも、「妹」と言いました。
    妻は、良(よ)い女(め)だから「よめ」であり、夫婦の契(ちぎり)を交わした後は、もはや血のつながった実の妹と同じ、という意味です。


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  • 縄文の女神と日本的価値観


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    これからの日本は、単に「外国でこう言っているから」という、外来文化をただ無批判に受け入れることに、もう終止符を打っていいと思います。
    日本的文化や価値観を踏まえながら、逆に世界に向けて堂々と日本の文化を「正しく」発信していく。
    そういうことが、これからより一層、求められる時代になるのではないかと思います。

    国宝・縄文の女神(山形県立博物館所蔵)
    20170215 縄文の女神



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    小名木善行です。

    上の画像は、平成4(1992)年に山形県舟形町の西ノ前遺跡から発掘された土偶です。
    4700年前に作られたもので、「縄文の女神」と名付けられています。
    ミロのビーナスが約2千年前のものですから、それよりも倍以上も古いものです。

    高さは45センチです。
    なんともいえない美しい形をしています。
    顔はありませんが、乳房があり、お尻が張っていて、あきらかに女性の像と分かります。
    その造形から「八頭身美人土偶」とも呼ばれています。
    そしてすこしお腹が大きいです。
    つまり、妊娠した若い女性の造形です。

    縄文時代の土偶というと、多くの方がすぐに思い浮かべるのが、次の写真ではないかと思います。

    遮光器土偶(亀ヶ岡遺跡から出土)
    20170215 遮光器土偶



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  • お山の杉の子


    2月21日(日)13:30から、東京江東区・富岡八幡宮婚儀殿で、第80回倭塾があります。
    みなさまのご参加をお待ちします。→ 
    https://fb.me/e/4JOecakCM

    「お山の杉の子」は、若くてちっちゃくて、いつでもみんなの笑いものだったけれど、なんの負けるか、いまにみろ、大きくなって国のためと、ひとすじにがんばりぬいて、強く大きくたくましくなって、お日さま出る国 神の国日本を護るようになる。
    自分の生きた時代は戦後ではありますけれど、戦時歌謡に歌われた、そんな杉の子が、人生そのものだった。そしていまもなお、そんな人生街道を歩んでいる・・・と、恥ずかしながら、ほんのちょっぴり、そう思えるのです。

    20210125 お山の杉の子
    画像出所=https://youtu.be/qS6vKos656k
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    小名木善行です。

    以前、ある神社の宮司様から、「人生って、ぜんぶつながっているんだよ」と教わったことがあります。
    「むすび(結び、産巣日、産霊)」の話から、そんな話になったのですが、
    宮司さんによると、
    「人生は、いわば街道を歩いて進むようなものです。
     途中にはいろいろな景色があったり、茶店があったりするし、
     街道そのものも平坦なばかりでなくて、山あり谷あり、
     橋のかかっていない川が行く手を塞いだり、
     雨の日があったり、風の強い日があったり、
     ときに事件や事故に巻き込まれたりと、
     さまざまな出来事がありましたが、
     いまふりかえってみると、
     それらは全部つながっていたことがわかります。
     これまでの人生に起きたあらゆるものが、
     ぜんぶ折り重なって結ばれて今を創っています。
     本気でそんなふうに思えるのです。
     もしかすると人生というのは、
     はじめからぜんぶ決まっていたのかもしれないなんて、
     そんなふうにさえ、思えるんですよ。」

    年輪の刻まれた優しげな表情のなかに強い意思を秘められたその宮司さんのそんなお話を伺ったのは、5年ほど前のことだったでしょうか。
    自分もまた、おなじようなことを思うことが度々あります。

    それが「お山の杉の子」です。
    これをはじめて聴いたのは、まだ小学校にあがる前か、小学校の低学年のときかで、NHKの「みんなのうた」だったと記憶しています。
    もう60年も前のことです。

    そのとき、アニメ付きで聴いたこの歌に、なぜか不思議と惹かれるものを感じました。
    それで手を止めて歌に聴き入ったのですが、よくわからないけれど、なにか違うと、そんな感じがしました。
    だからこの歌の1番2番はすぐに覚えたし、メロディも大好きでいたのだけれど、不思議なことに3番以下は、「違う、この歌じゃない」って変な気がして、まったく覚えることができませんでした。
    変な子だって、自分でも思いました。

    そのときの歌詞が、以下のものです。

    1 昔々の その昔 椎(しい)の木林(ばやし)の すぐそばに
      小さなお山が あったとさ あったとさ
     丸々坊主の 禿山(はげやま)は いつでもみんなの 笑いもの
     「これこれ杉の子 起きなさい」
     お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

    2.一(ひい)二(ふう)三(みい)四(よう)五(いい)六(むう)七(なあ)
     八日(ようか)九日(ここのか)十日(とおか)たち、にょっきり芽が出る 山の上 山の上
     小さな杉の子顔出して、「はいはいお陽(ひ)さま 今日は」
     これを眺(なが)めた椎の木は、あっははのあっははと 大笑い 大笑い

    3.「こんなチビ助 何になる」
     びっくり仰天(ぎょうてん) 杉の子は、思わずお首を ひっこめた ひっこめた
     ひっこめながらも 考えた。「何の負けるか いまにみろ」
     大きくなって 皆のため、お役に立って みせまする みせまする

    4.ラジオ体操 ほがらかに、子供は元気に 伸びてゆく
     昔々の 禿山は 禿山は、今では立派な 杉山だ
     誰でも感心するような、強く 大きく 逞(たくま)しく
     椎の木見下ろす 大杉だ 大杉だ

    5.大きな杉は 何になる
     お舟の帆柱(ほばしら) 梯子段(はしごだん)
     とんとん大工さん たてる家(うち) たてる家
     本箱 お机 下駄 足駄(あしだ)、おいしいお弁当 食べる箸(はし)
     鉛筆 筆入(ふでいれ) そのほかに、たのしや まだまだ 役に立つ 役に立つ

    6.さあさ 負けるな 杉の木に、すくすく伸びろよ みな伸びろ
     スポーツ忘れず 頑張(がんば)って 頑張って
     すべてに立派な 人となり
     正しい生活 ひとすじに
     明るい楽しい このお国
     わが日本を 作りましょう 作りましょう

    別におかしな歌詞ではないのです。
    それはそれで、ちゃんとまとまっています。
    けれど、なにか違和感があるのです。

    曲はすぐに覚えました。
    大好きな曲でした。
    歌詞も、1番と2番はすぐに覚えました。
    大好きな歌詞でした。

    けれど3番以下になると、頭の中で、
    「コレハチガウ、コレジャナイ」
    そんな声がするような感じがして、まったく覚えられないのです。

    ところが15年くらい前だったか、たまたま戦時歌謡としての「お山の杉の子」を聴く機会がありました。
    youtubeで見たのかもしれません。
    3番以下が、まったく違う歌詞でした。
    そしてそのとき、頭の中で、
    「コレダヨ、コレ!」
    と、声がしたような気がしました。
    そしてすごく懐かしいような、温かいような、あふれるような気持ちになりました。

    車の中で音楽を聞くのが好きなのですが、いまどきは便利になって、スマホにダウンロードした音楽を、車の中でステレオで聞くことができます。
    東京から大阪へ向かう車中用にと、先日、軍歌集をダウンロードしたら、その中になんと、あの「お山の杉の子」がありました。

    調べてみたら、もともとこの歌は、戦死した父を持つ子どもを励ますためにと昭和19年に作られた歌なのだそうです。
    自分は戦後の良い時代を生かさせていただいたのですから、そういう意味では自分とは関係ない歌かもしれません。
    けれどそれでもなお惹かれるものがある。
    それは言葉では語れない何かです。

    以下がその歌詞です。
    (下に動画も掲載します。)
    歌をご存じない方は、是非一度聴いてみてください。

    【お山の杉の子】
     吉田テフ子作詞
     佐々木すぐる作曲

    1 昔々の その昔
      椎(しい)の木林(ばやし)の すぐ傍(そば)に
      小さなお山が あったとさ あったとさ
      丸々坊主の 禿山(はげやま)は
      いつでもみんなの 笑いもの
     「これこれ杉の子 起きなさい」
      お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

    2 一(ひい)二(ふう)三(みい)四(よう)五(いい)六(むう)七(なあ)
      八日(ようか)九日(ここのか)十日(とおか)たち
      にょっきり芽が出る 山の上 山の上
      小さな杉の子顔出して
     「はいはいお陽(ひ)さま 今日は」
      これを眺(なが)めた椎の木は
      あっははのあっははと 大笑い 大笑い

    3「こんなチビ助 何になる」
      びっくり仰天(ぎょうてん) 杉の子は
      思わずお首を ひっこめた ひっこめた
      ひっこめながらも 考えた
     「何の負けるか いまにみろ」
      大きくなって 国のため
      お役に立って みせまする みせまする

    4 ラジオ体操 いちにさん
      子供は元気に 伸びてゆく
      昔々の 禿山は 禿山は
      今では立派な 杉山だ
      誉れの家の子のように
      強く 大きく 逞(たくま)しく
      椎の木見下ろす 大杉だ 大杉だ

    5 大きな杉は 何になる
      兵隊さんを 運ぶ船
      傷痍(しょうい)の勇士の 寝るお家(うち) 寝るお家
      本箱 お机 下駄 足駄(あしだ)
      おいしいお弁当 食べる箸(はし)
      鉛筆 筆入(ふでいれ) そのほかに
      うれしや まだまだ 役に立つ 役に立つ

    6 さあさ 負けるな 杉の木に
      勇士の遺児なら なお強い
      体を鍛え 頑張(がんば)って 頑張って
      今に立派な 兵隊さん
      忠義孝行 ひとすじに
      お日さま出る国 神の国
      この日本を 護りましょう 護りましょう



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  • 神様は、乗り越えられる苦難しか与えない


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     令和3年は、辛丑(かのとうし)で六白の年です。六白というのは、天地四方(これで六つ)を白い光で灼き尽くす、という意味です。そして辛丑は、辛いことを手に握りしめている象形です。つまり、辛丑六白の年というのは、180年に一回、これまでのカルマをすべて灼き尽くす年として巡ってくる年です。
     だから、世間一般でもたいへんなことがおきるし、個人でも大きな変化が訪れる年です。
     けれどそんなときだからこそ、これまで人々を苦しめてきたヤマタノオロチを焼き尽くすことができる年でもあります。
    乗り越えれば、その先に、大いなる成長と躍進が待っています。

    20210216 ヤマタノオロチ
    画像出所=https://ameblo.jp/yaoyorozu-ukiyoe/entry-12634246873.html
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    小名木善行です。

    トップの絵は、ある画伯の描いたヤマタノオロチです。
    画像をクリックすると、その方のブログに飛びます。
    それにしても、すごい迫力のオロチですね。

    古事記で古来人気の神様のなかのひとはしらが、ご存知スサノヲのミコトです。
    そのスサノヲは、幼い頃は母に会いたいと泣いてばかりいて、父大神から与えられた海を護る仕事を放り出していました。
    このため父によって海原を追い出されてしまいます。

    仕方がないからと、姉を頼って高天原に行けば、そこで八百万の神々から処罰を受けて、ついには神としての霊力を奪われ、手足の爪を抜かれるという懲罰を与えられて地上に放逐されています。
    まさに試練を与えられたのです。
    けれどスサノヲは、降りた地上で困っている人たちを見て立ち上がり、ついにはヤマタノオロチを退治して、玉鋼(たまはがね)で造った名刀、草那芸之大刀(くさなぎのたち)を得て、これを高天原に献上しています。
    この大刀が、いまも続く三種の神器の中のひとつです。
    そしてスサノヲは、愛する妻とともに須佐に都を開いて幸せに暮らします。

    それはまるで、痛快で破天荒な主人公が困難な試練に立ち向かい、最後にはすべてに打ち勝って美女を手に入れて祝福のハッピーエンドを迎えるといった、ハリウッドの英雄物語のフルカラーの映画を観ているかのような物語です。

    まだ映像技術がなかった時代に、どれだけ多くの子達が、このスサノヲの物語に勇気づけられ、また大人になってからも苦難に打ち勝つ強い精神性を手に入れていたか。
    そう考えますと、我が国におけるスサノヲ人気が、なるほどと納得できる気がします。

    特に男性の場合、ある程度、歳を重ねて人生を振り返ると、世間で人生の成功者と言われる人であっても、本人自身の正直ベースでは恥ずかしこと、呪わしいこと、反省することばかりなものです。
    イーロン・マスクのような世間的に大成功をおさめた超人であっても、自分では失敗の連続であったといいます。
    意外と現実はそんなものなのだと思います。
    人は誰もが、七転八倒しながら生きているのです。

    上辺では「自分は過去からずっと立派だった」と胸を張っていても、それこそ閻魔様の前に出れば、裁かれるようなことばかりです。
    なぜなら、人が生きて何事かを為すということは、常に問題の連続であるからです。
    けれども、問題が起きるということは、物事が動いている証(あかし)です。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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