• なにごとも霊(ひ)を先とした日本文化


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    日本人としての、古くからの文化を取り戻すことが、日本を取り戻す、一見、遠回りに見えるけれど、もっとも近い道程なのだと思います。そのひとつが霊(ひ)の概念です。

    20200103 松飾り
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    初詣に神社に行きますと、そこで二礼二拍一礼をします。
    このとき、二拍するに際しては、まず先に両手を合わせたあと、右手を左手の指先から第一関節のあたりまで少し下げるのが作法です。

    なぜそのようにするのかというと、参拝は「自分の霊(ひ)が神様にご挨拶するのだから」というのが理由です。
    神様にご挨拶するのは、自分の肉体《身(み)》ではなく、自分の魂《霊(ひ)》です。
    ですから「霊(ひ)」を意味する《左手》を前に出し、身(み)を意味する《右手》をすこし引くのです。

    これは玉串奉納のときも同じで、玉串は「時計回りにまわして祭壇に捧げる」などと説明されますが、時計回りはその通りなのですけれど、要するに最後に祭壇に捧げる段階で、榊(さかき)を持った自分の左手が神様の方に差し出されるのです。
    これもまた「霊(ひ)」が先、というところからきています。

    昔の朝廷には、左大臣と右大臣がいたことは、みなさまご承知の通りです。
    左大臣と右大臣では、左大臣が上です。
    なぜなら左大臣は(ひ)だからです。
    ちなみに左大臣の座る席は、天皇から見て左側です。
    下座から見上げると、向かって右側に左大臣が座ります。

    このような「霊(ひ)が上、身(み)が下」という考え方は、我が国にとても古くからある慣習です。
    いつから始まったかさえもわからない。
    ただ、律令体制が成立した大化五年(649年)には、初の左大臣に阿倍内麻呂が就任したという公式記録がありますから、すくなくとも七世紀には、すでにこうした知恵が定着していたものと思われます。
    つまり最低見積もっても1400年以上の歴史を生き抜いた知恵といえます。

    さらにこのことは古来からある天皇の「男系」にも影響を与えています。
    「ひふみ」と言いますが、これは「霊(ひ)生(ふ)身(み)」のことを言います。
    つまり「霊から生まれる身」ということです。

    女性は、その「身」から赤ちゃんという「身」を産みます。
    赤ちゃんを産むことができるのは、女性だけができることであって、男性にはできません。
    けれど、女性の胎内にある「卵」は、何もしなければ、そのまま「月のもの」として排出されてしまいます。
    懐妊するためには、女性の胎内の「卵」に、「霊(ひ)」を授けなければなりません。

    その「霊(ひ)」を授けるのは男性の役割です。
    男性は「たま」で魂(たま)をつくります。
    「魂」というのは、「霊(ひ)」のことです。
    その「霊(ひ)」を授かることで、女性は懐妊し、赤ちゃんが生まれます。

    男女の愛と睦(むつみ)によって生まれる子のことを「血統」と言いますが、天照大御神から綿々と続く「霊(ひ)」の流れを受け継ぐことは、「霊統」を受け継ぐということです。
    天皇の権威は、天照大御神から続く、この「霊統」に依拠する正当性によります。
    従ってその子が、誰の「霊(ひ)」を受け継いでいるのかが重要となり、これが男系天皇の意味するところであり、万世一系の根拠です。

    こうしたことは、我が国においては祖代からある常識で、その常識は、わかりやすくて、誰もが覚える数詞としても定着していました。
    みなさまも子供の頃、
    「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、む、なな、や、ここのつ、とぉ」
    と数えた記憶があろうかと思いますが、算術ではまったく用いることのないこうした数詞を、なぜ世の親たちが子に最初に教えたかというと、この数詞には、我が国における人としての重要事が読み込まれているからです。

    まずはじめにの「霊(ひ)生(ふ)身(み)」は、上に述べた通りです。
    諸説ありますが、もっともわかりやすいと思われるのは次の通りです。

    「ひ」 霊(ひ)のことです。何事も霊(ひ)が先です。
    「ふ」 生(ふ)霊(ひ)から生命が誕生します。
    「み」 身(み)誕生するのが「身」です。
    「よ」 世(よ)霊(ひ)の備わった身(み)が織りなす世です。
    「いつ」齋(い)いつき(齋)(=清浄)のことです。
    「む」 無(む)無であることによって億兆に心が通います。
    「な」 菜(な)食のことです。
    「や」 彌(や)食があまねく行き渡る。
    「ここ」兹(ここ)いつくしみ。
    「と」 戸(と)天の石屋戸が開く。

    この「ひ」から「と」までを文章にすると次のようになります。
    「霊(ひ)から生(ふ)じた身(み)が織りなす世は、
     常に齋(い)として清浄を保ち、
     心を無(む)にして億兆と心を通わせ、
     いただく菜(な)を
     あまねく行き渡らせ(彌(や))る
     いつくしみの心(兹(ここ))で
     あらゆる岩屋戸(と)を開く。」

    「世(よ)」は「齋(い)」で、斎(いつ)くものというところから、我が国では清潔が重んじられ、屋敷内は常に清潔に毎日雑巾がけをしてきれいに掃除をするし、野菜などの食べ物も、水でよく洗って調理していただくという習慣になっています。
    トイレの神様などといった発想も、実はここから来ています。

    心を無(む)にすることというのは、欲をかかないということです。
    斎戒沐浴して、心身を清浄に保ち、心を無(む)にして神々とも、そして億兆の人々とも心をつなぐ。
    これを別な言い方では、「中今(なかいま)に生きる」と言います。

    また、いくら霊(ひ)が本体、身(み)はその乗り物にすぎないとはいっても、健全な精神は健全な肉体に宿るともいいます。
    身(み)を粗末にしてはいけない。
    生き生きとした新鮮な菜をいただくことで、身の健康を保たなければなりません。

    またここで食について、あくまで「菜」という言い方をしているところも興味深いところです。
    菜は「あおもの」、つまり野菜全般を指しますが、縄文以来、私達日本人は、野菜と魚類は食べても四足の生き物の肉はいただかなかったということです。

    その菜を、あまねくいきわたらせるには、農業の振興とともに、互いのいつくしみの心が必要です。
    訓読みで「ここ」という読みを持つ漢字は「兹、此、茊」の3つですが、わかりやすいのは「兹(ここ)」で、下に心を付けると「慈」になります。
    要するに「いつくしみ」は、霊(ひ)と身(み)の根幹となる使命であり命題であるということです。

    そして「戸(と)」。
    我が国で「戸」といえば、天の石屋戸です。
    その岩屋戸を開くことで、天地に太陽が戻ったのです。
    つらい人生であっても、いつくしみの心を忘れないで生きることで、必ず岩屋戸は開かれる。

    これが「ひ」から「と」までの意味です。

    「ひふみ」といえば、ひふみ神示を思い浮かべる人もあろうかと思いますが、それよりもずっと古くからあるのが「ひふみ祝詞」です。

    ◆◆◆ひふみ祝詞◆◆◆

    ひふみ よいむなや こともちろらね
    しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか 
    うおえ にさりへて のますあせゑほれけ

    この祝詞の意味や解釈は、やはり長い歳月の間に諸説生まれていますのでここでは省略します。
    ただひとついえることは、我が国には、祖代から続く長い歴史と伝統に基づく文化があり、その文化には、それぞれにしっかりとした意味がある、ということです。

    私達の先輩の世代までは、幼い頃に数詞として「ひふみ」を教わり、その言葉の持つ意味を成長して学識を得ることによって、それぞれがさらに深い知識とし、これを生きる意味にしていったのです。
    「伝統には意味がある。」

    日本人としての、古くからの文化を取り戻すことが、日本を取り戻す、一見、遠回りに見えるけれど、もっとも近い道程なのだと思います。
    そのひとつが霊(ひ)の概念です。

    日本をなんとかしなければならないと、焦る気持ちはわかります。
    しかし、だからといって、焦って過激な行動に走れば、それはNGだと思います。
    日本を良い方向に向けるということは、良い方向を向いた日本人を増やすことです。
    そしてそのために必要なこと。
    それは、霊(ひ)の自覚です。


    ※この記事は2019年1月の記事のリニューアルです。
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    令和4年
    皇紀2682年
    西暦2022年
    壬寅(みずのえ とら)の年

    新年明けましておめでとうございます。
    日頃のご厚情に感謝し日々精進してまいります。
    本年もよろしくお願い申し上げます。


     *

    毎年、1日には、その年の干支から、その年の1年を占っています。
    昨年は辛丑(かのとうし)で、
    「辛(かのと)」は、人に入れ墨を入れる象形で、入れ墨を掘るとき我慢できない痛みを伴うことから、辛(から)い、厳しい、対処が難しい、ギリギリといった意味を持ちます。
    「丑(うし)」は、蓋のねじなどをひねる象形で、ものごとのはじまりを意味します。
    そこで昨年の辛丑(かのとうし)は、
    「痛みを伴うけれど、新しい時代が始まる年」だと、昨年の元旦に述べさせていただきました。

    実際、昨年は567や、対策ワクちゃんで、大わらわの年になる一方、仕掛けている側は世界政府の樹立に向けて、仕掛けられている側は、自由や伝統を守れと、双方の対立があわらになりました。
    しかし歴史に学べば、対立からは、あまり良い結果は得られないとは、いつも述べさせていただいている通りです。

    今年の干支は壬寅(みずのえ とら)です。
    「壬」は、糸が糸巻きにぐるぐると巻き付いて膨らむ象形。
    「寅」は、両手で矢を引っ張る(伸ばす)象形です。
    つまり壬寅(みずのえ とら)の年は、何かに向かう動きが一気に発展する年ということになります。

    実際、60年前の壬寅(みずのえ とら)年だった1962年は、ケネディ大統領の愛人と噂のマリリンモンローが残念なことになる一方で、ケネディ大統領によるキューバ危機が起きた年でした。
    つまりケネディの動きを阻止したい人たちの動きと、ケネディによるリーダーシップが第三次世界大戦の危機を回避した年でもあったわけです。
    (ケネディ大統領は翌年暗殺)。

    いま世界は、国家主権を制限して世界諸国を横断的に支配する世界政府を樹立しようという動きと、自国の歴史伝統文化を保持しようという動きが、真っ向から衝突している情況にあります。
    その意味で、今年は、世界中で様々な対立や闘争が起こりやすい一年になろうかと思います。

    ただ、世界中の圧倒的多数の人々が求めていることは、そのような対立や闘争ではなく、誰もが夢と希望を持ち、豊かで安全で安心して生きることができる未来です。
    そしてそれを実現してきたのが、日本です。
    日本は、堂々と、そして粛々と日本の歴史伝統文化をしっかりと取り戻していくことが肝要であろうと思います。

    干支の影響は個人にも及びます。
    今年は、何事かをなそうとする人にとっては、その動きが加速する年になります。
    しかし、加速しすぎたものは、必ず後に倒れます。
    こういうときにこそ、冷静に、堂々と自己の研鑽に努めることであろうと思います。

    今年一年が、みなさまにとって、素晴らしい良い年になることをご祈念申し上げます。

    小名木善行 拝


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  • 歳末ご挨拶


    京都知恩院の除夜の鐘
    20201231 除夜の鐘
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    今年もお世話になりました。
    どうぞ良いお年をお迎えください。

    明年が皆様にとって、
    よりよい年になりますことをお祈り申し上げます。

    小名木善行 拝



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  • 1月9日新春イベント 伊勢雅臣先生&小名木善行「歴史のロマンと、この国の希望のかたち」のお知らせ(再掲)


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    1月9日八重洲ブックセンター伊勢雅臣先生&小名木善行トークイベント開催


    20211217 八重洲イベント



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    伊勢雅臣先生著の『この国の希望のかたち』『判定!高校「歴史総合」教科書』 のご出版と、小名木善行著『庶民の日本史』の刊行を記念して、新春1月9日(日)に、八重洲ブックセンターで、新春トークイベントを行います。
    入場無料です。
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    参加には、八重洲ブックセンターへの予約が必要です。
    お申し込みは↓から行ってください。
    詳細も、↓のURLのページにあります。
    https://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/21741/

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    テーマは、
    「歴史のロマンと、この国の希望のかたち」です。

    伊勢先生と私が、それぞれお話をしたあと、二名で対談を行います。
    の対談での動画収録および動画公開はありません。
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  • 実は古代から世界の最先端軍事超大国だった日本


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    現代においても、日本の戦闘技術は、世界の先端を行くものといえます。
    ただ、政治的にそれが制限されている。

    20211208 日本刀
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    小名木善行です。

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    衝撃的なタイトルですが、事実です。
    いくつかの時代に分けてお話します。
    お読みになると、まるでファンタジーのお話のように感じられると思いますが、これが事実です。


    ▼ 縄文時代

    縄文時代はいまから1万7000年前から、およそ3千年前まで、およそ1万4千年続いた時代です。
    この時代の日本は、武器を持たない文化でしたが、青銅器については、すでに7000年前頃には使われ始めていたといわれています。
    世界が、まだ石器時代だったときに、日本は「いつでも武器に転用できる青銅器」を持ちながら、それを一切武器として使用せず、生活用具として利用していました。


    ▼ 弥生時代

    弥生式土器の生成のためには、窯で1200度の温度が必要になります。
    これは、窯の中で炭を焚き、そこに空気を送り込んで炭を真っ赤にすることで得られる温度です。
    そしてこの温度が達成できるようになると、鉄器の製造が可能になります。
    近年の研究で、およそ3千年前には、日本は鉄器を製造していたことがわかっています。

    世界がまだ木材を燃やして得る800度程度の温度しか手に入れず、青銅器の加工までしか出来なかった時代に、日本は鉄器の製造を開始しているわけです。

    鉄の剣は、青銅器の楯を容易に打ち抜き、鉄の楯は、青銅器の剣を受け付けません。
    日本が弥生時代だった頃、チャイナはまさに戦乱の世でありましたが、そこから流れてくる敗残兵などから身を護るため、日本は鉄の武器を持ちいることで彼らの侵入を許しませんでした。

    また古代の日本は、そうした敗残兵の侵入を防ぐため、半島にあった高句麗の親分、新羅の王、百済の村長さんたちに働きかけて、彼らを独立国にさせ、彼ら自身の手で、チャイナからの侵入者を防ぐ手立てを講じさせています。
    これは我が国の安全保障上、きわめて有効的な戦略であったということができます。


    ▼ 卑弥呼の時代

    卑弥呼の時代というのは、チャイナは魏蜀呉の三国時代です。
    この時代に、魏の曹操がやたらと強かったことが知られていますが、なぜ魏が強かったのかと言うと、蜀や呉が青銅器の軍団であったのに対し、魏が鉄器軍団を用いていたからです。
    ところが魏のエリアには、鉄の産地がありません。
    では、彼らはどこから鉄を調達していたのかというと、倭国からでした。

    当時、朝鮮半島の南部は、倭国の直轄地でした。
    その直轄地に、鉄の産地がありました。
    そこで採掘された鉄を、たたらの技法で鉄器に仕立てて、これを倭国は魏に輸出していました。
    魏は、そのための交易ルートを、半島の原住民たちから護るために、帯方郡、楽浪郡という郡庁まで設置しています。

    一方、魏と干戈を交えた呉は、魏の鉄鋼軍団の強さの秘密が倭国にあることを知った呉王は、倭国に使いを出して、倭国への朝貢を誓っています。
    倭国は、東亜の超大国だったのです。


    ▼ 古代大和朝廷の時代

    古代大和朝廷の時代になると、日本は海洋大国として、まさに世界に進出する超大国になっていました。
    遠く中南米の裸国、黒歯国なども、同じく倭人の住む倭国の一部と認識されていました。
    ところが、チャイナに隋が誕生します。
    チャイナが統一国家となり、周辺国を併呑しはじめたのです。

    さらに隋が滅んで唐が起こると、唐は新羅と結んで百済を滅ぼし、やむなく百済救援軍を出兵させた倭国は、果敢に唐軍と戦うのだけれど、白村江でだまし討にあって敗退します。
    このため我が国は、国防上、国境ラインを現在の日本のエリアに限定することになり、本土に限定して国の守りを固めるようになりました。

    ちなみにこの時代においても、日本の鉄製の刀槍は世界最強でした。
    また、この時代に、大型で飛距離が長くて狙いが正確な和弓が開発されています。
    世界が奴隷兵を用いて戦いをしていた時代に、倭国軍は、敵の指揮官たちを正確に射抜く実力を持っていましたから、日本に敵う敵となれる国は、すくなくとも東亜には存在しませんでした。


    ▼ 奈良平安期

    日本の両刃の剣が、片刃の日本刀に進化し、さらに切れ味が増したのがこの時代です。
    この時代の日本刀は、古刀といって、鉄製の鎧をまっ二つに斬り裂く能力を持ちました。
    この時代まで、およそ2千年に渡る鉄器への創意工夫とこだわりが、世界最強の刀剣を生み出していたのです。

    これは仮説ですが、日本の鎧兜の武者は、世界で唯一楯を持ちません。
    敵の刀槍を防ぐには、誰がどう考えても楯が有効であることは疑いのないところです。
    にもかかわらず日本でのみ楯が用いられなかったのは、この時代の古刀の前に、楯が意味をなさなかった・・・ということではないかと考えられます。

    硬い鉄でできた兜(かぶと)を、硬い鉄でできた刀で斬ろうとすれば、硬いものと硬いもので反発します。
    ところが、硬い鉄の兜を、柔らかい鉄の刃で斬ると、これがまるで吸い込まれるように斬れるのだそうです。
    これは、古武術の先生から聞いた話です。

    つまり、楯を持っていても、両手で握った日本刀の古刀を用いれば、楯ごと、相手を真っ二つに斬ることができてしまう。
    そうであれば、むしろ、軽快に動けるように楯を持たない方が戦いやすい。
    ただし、弓の矢を防ぐには、鎧だけは必要ということから、おそらく、鎧は着ても楯は持たないというように、戦い方が進化したのではないか。

    残念ながら、鎌倉期以降になると、良質な鉄が採れず、日本刀の刃も硬いものへと変化してしまいます。
    それでも伝統的に楯を用いない戦い方が、日本でだけ進化したのではないかと思われます。


    ▼ 鎌倉期

    鎌倉期の日本は、その前の平安期に、和弓の技術が徹底的に進化していた時代でした。
    揺れる馬上から、正確に敵を射る。
    そのためには、技術のみならず、武器そのものの精度が格段に向上していなければなりません。

    実はモンゴルも、ジンギスカンの本体は、この大型の和弓と同じ弓を用いることで、圧倒的な戦力を得ています。
    モンゴルは、ユーラシア大陸を東欧まで席巻しましたが、そこには日本の弓の技術が大きな要素を占めていたということができます。


    ▼ 室町戦国江戸期

    室町時代まで、日本の大型の和弓、切れ味最高の日本刀、大型の薙刀、きわめて合理的に造られた鎧兜などの鉄器による武具が発達していきました。
    この時代の日本の戦闘力は、精巧な武器によって支えられ、すくなくとも東洋において、日本に敵う国や民族はどこにもいなかったといえます。

    さらに西洋から鉄砲がもたらされると、日本はまたたく間にこれを増産し、豊臣政権くらいの時代になると、世界の鉄砲のおよそ半数が日本にあるという状況になりました。
    日本は名実ともに、世界最強の軍事大国となっていたのです。


    ▼ 江戸時代

    その状況は、江戸中期まで続きました。
    これが崩れたのは、幕末ころに、ペクサン砲という、炸裂弾を発射する大砲が西洋で生み出されたことによります。

    このことについて、よく、西洋の蒸気船に日本人がびっくりしたのだ、という説を耳にしますが、それは間違いです。
    蒸気機関そのものは、日本でも知られており、ただ大型の船舶の建造が幕府によって禁止されていただけのことです。
    それよりも、ベリー来航の際に、幕府が最も恐れたのがペクサン砲でした。
    炸裂弾を海上から江戸市中に放たれたら、江戸の町は壊滅します。
    これはまさに軍事的脅威といえるものでした。

    明治維新は、そうした西洋の進んだ軍事技術を積極的に取り入れた時期ということができます。
    元込め銃、炸裂砲弾、それらは第一次世界大戦くらいまで、ものすごい勢いで進化していきました。


    ▼ 近代

    近代日本は、そうした西洋式の武器を工夫し、我が国の軍事に取り込んできた歴史を持ちます。
    そしてすくなくとも、日英同盟があった頃までの日本は、世界最強の軍事超大国でした。
    ただ、資源が石炭から石油に変わったとき、日本は石油を産出しないという弱みが生じました。
    このことが、大東亜の敗戦につながったといえます。


    ▼ 現代と未来

    現代においても、日本の戦闘技術は、世界の先端を行くものといえます。
    ただ、政治的にそれが制限されている。
    そうした制限が、むしろ日本が積極的に自衛力の強化に動くことで解除されれば、日本は、数年を経ずして世界最強の情報力、武器力を持つ国になれるし、またそれによって内需が拡大し、大きな景気回復にもつながるものと思います。

    おとなりの中狂が、軍事力の強化を図る中、日本が、相変わらずGDP1%という、占領下日本の制限を護り続けるのは馬鹿げています。

    戦争をしないために軍事力があるのです。
    そして軍事力の強化は、間違いなく日本の景気を刺激します。
    個人的には、今後10年で200兆円規模の軍事予算の計上が必要であるものと思っています。

    ただし、ひとことだけ添えておきます。
    それは、予科練の松本裕昌氏の言葉です。
    「今後決して、権力者の野望を満たすために、
     若者のエネルギーを、命を、
     奪ってはならない。
     又奪われてはならない」


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  • 法より慣習が優先する国とは


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    日本の持つ道徳性を堂々と日本国内にとりもどし、むしろ世界中の善良な人々をその日本的な道徳や価値観、そして慣習にまきこんでいく。
    それこそが日本企業を強くするし、かつまた日本社会を安定させるのです。
    「法律の抜け穴集」みたいな本が売れたり、ネットページのアクセスが増えるような社会ではだめなのです。

    20211206 法律
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    以前、イシキカイカク大学の開講式で、危機管理専門コンサルタントの平塚俊樹(ひらつか としき)先生から、気になるお話がありました。

    要約しますと、
    「いま日本企業は海外の裁判で全敗である。
     負けるたび日本企業は
     数千億円の倍書金を取られている。
     いまや日本企業は競争力を失い、
     海外ではJAPANという名さえ聞かなくなった。
     なぜ日本企業が負けるのか。
     それは、法に対する考え方が、
     海外と日本ではまるで異なるからである。
     日本人は、法に書かれていることが守るべきすべてと思いこんでいる。
     しかし海外では、法より慣習が優先する。」

    たいへんショッキングな内容ですが、このお話を伺って、私なりに感じたことを書きます。

    実は、「法に書かれていることが守るべきすべてという思いこみ」というのは、戦後の日本にだけ通用している非常に歪んだ思考です。

    『ナニワ金融道』というマンガがありますが、お読みになられたことのある方ならおわかりかと思いますが、このマンガには、金貸し業者が、「法に民事の取り立て行為に規制がなければ、金貸しは取り立てのために刑法に触れる暴力行為以外なら、何をやっても許される」という思考のもとで行動する様子が描かれています。

    警察には民事不介入の原則がありますから、少々乱暴な取り立て行為が行われても、金銭の貸し借りをめぐるトラブルであれば、それは民事なのだから、警察は介入できないというものです。
    金融業者が、これをたてにとって、まさにやりたい放題の悪行を重ねるというのが、このマンガの特徴で、似たようなマンガに、テレビドラマ化された『極悪ガンボ』というものもあります。

    実は、こうした道徳や慣習よりも法が優先する。
    法に書いてないことならば、何をやっても許されるという思考は、いま日本人の生活をもたいへんに脅かしています。
    先般、慶応大学医学部の学生が女子大生を集団レイプした事件があり、証拠のビデオまでありながら、犯人たちは不起訴処分になりましたが、実は、これもまた道徳や慣習よりも法が優先するという、戦後の日本の誤った思考のもとに起きた不起訴処分です。

    強姦罪は今年7月に刑法改正があり、強制性交等罪となり、従来の親告罪から、非親告罪となり、執行猶予もつかない厳しいべナルティが課せられるようになりましたが、この事件はその改正前に起きた事件であったわけです。
    すると強姦罪が成立するためには、法的には、それが膣性交であること、被害者が13歳以上であること、本人の意思に反した強制性があること等が、構成要件となっていました。

    したがって、
    1 被害女性が警察に被害届を出さなければ、罪に問われない。
    2 膣以外の口腔、肛門での性交は罪に問われない。
    3 本人の意思に反していることが確固として証明されなければ罪に問われない。
    ということとされていたわけです。
    この慶応大医学生の事件の場合は、12の条件は満たしますが、3について本人の同意があったということが、加害者側から複数の証言等が出ることによって、強姦罪の適用がなされなかったわけです。

    被害女性はひとり、加害者側は複数で集団レイプしているわけですから、証言はいくらでもごまかせるわけで、そういう虚偽の証言があっても、虚偽かどうかが証明できなければ、裁判所は証言に基いて判決を出さざるをえない。

    このように、法の構成要件に該当しなければ、つまり法律に書いてなければ、何をやっても構わないというのが、戦後の日本の常識です。
    けれど、そのようなものは、世界中、どこの国に行っても通用しないのです。

    なぜか。
    「法より道徳や慣習が優先する」というのが、世界の常識だからです。
    女性が嫌がっているものを、無理に強制したのなら、レイプを横で制止せずに見ていた者も含めて、全員有罪です。
    あたりまえのことです。
    いやがる女性を強姦しても許されるなら、そんなものは、法の名にさえ値しない。
    それが世界の常識です。

    たとえ、民事の取り立て行為であったとしても、常識を越えた取り立ては処罰されてあたりまえです。
    むしろ、非常識な取り立て(金銭の回収のために女性をソープに売り飛ばす等)をするような業者を野放しにしておいたら、市民の平穏な生活そのものが破壊されるのです。

    ところが戦後の日本では、世界の植民地支配のセオリーに従って、原住民(日本人のことです)の言葉がわかる、現地の少数民族(在日のことです)に特権を与えて、その少数民族を経由して白人たちが当該国当該民族を間接統治するということが、戦後の占領政策の中で行われました。

    ところがその在日の本国では、自国の文化を破壊し、自国民を自国の政府が殺しまくるという不祥事が起きるし、日本国内では、戦勝国占領軍を気取った彼らが、調子に乗ってGHQの白人将校の子女まで強姦するという事件が相次いて起こりました。
    結果として、この政策は、占領統治期間の最初の3年だけで方向転換となるのですが、ところがその最初の3年間で力をつけた彼らは、あらゆる手段を使って自分たちを正当化し、かつ正当化のために、法をたてにとって、法に書いてなければ何をしても良いという非文化的な行動によって、様々な権益に手を伸ばして行ったわけです。

    いちばんわかりやすい例が、パチンコです。
    賭博の景品を、金銭に換えるという行為は、賭博喫茶がすぐに検挙される例を持ち出すまでもなく、あきらかに違法なものです。
    にも関わらず、パチンコ業界だけは、景品両替を行っても処罰されません。
    パチンコ店自身が両替をしているわけではないというのが、彼らの言い分ですが、それによって日本国内で累計で2百万人近い自己破産者が出ていながら、いまだ野放しになっているのは、パチンコの景品両替を取り締まるという法がないからだとされています。

    法があるとかないとかの問題ではないのです。
    道徳的にどうなのか、慣習的にどうなのかが問題なのです。
    それによって、悲惨な状態に追い込まれる人が現にでているのなら、それは処罰すべきことなのです。
    そして、それこそが世界の常識です。

    このことは、そもそも論として、何のための国なのか、何のための法律なのかを考えれば、すぐに結論が出ることです。

    日本企業が海外で惨敗しているのも、実はこの点の誤解が原因です。
    たとえば、日本製品や日本のキャラクター、あるいは意匠が、某半島国で模倣されたとします。
    これはあきらかな著作権違反行為です。
    そこで裁判になる。
    日本人は、著作権保護が当該国の法律にちゃんと書かれているから、当然裁判に勝てると思っている。

    ところが裁判で日本企業が負けます。
    なぜか。
    当該国の道徳や慣習では、他国の製品や意匠を真似ることは、むしろ自分たちの発展のための当然の行為と考えられているからです。

    たとえば原動機の動力によってクルマを走らせる自動車を最初に作ったのは、オーストリアのジークフリート・マルクスで、これをいまの自動車の形にしたのは、ドイツのダイムラーで1885年のことです。
    ところがいまでは自動車は、世界中で造られるようになりました。
    それらはすべて、模倣からはじまり、その模倣を自国内で発展させることによって行われているわけです。
    したがって日本発のゲームであれ、キャラクターであれ、それを真似て、人気を得、そこからさらに工夫して自国の文化になじませることは、国民生活向上のための当然の行動であって、日本側企業等の訴えは、訴権の濫用に他ならないというのが、彼らの主張であり、実際、裁判では、それが通用してしまうのです。

    そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、道徳や慣習の上に法が成り立っているのですから、むしろそうした考え方の方が、世界の趨勢であり、正しい法律認識というべきなのです。

    逆にいえば、道徳や慣習よりも、法が優先するなどという、お馬鹿な半島思考に日本人が染まってしまっている段階で、日本人は、すでに国際性のみならず、日本人としての文化性そのものを失ってしまっているのです。

    昔、金嬉老事件というものがありました。
    繁華街でライフル銃を乱射して2名を殺害した後、旅館に立てこもって宿泊客ら13人を人質に立てこもるというとんでもないことをやった犯人ですが、その犯人は「自分が在日二世として差別されたからだ」という主張をしました。
    これによって日本では、どんな悪辣な非道を行っても、差別された被害者を装えば、行為が正当化されるという、あきらかに反道徳的なおかしな慣習が生まれました。
    これなどは逆の意味で、おかしな慣習が法を凌駕しているケースです。

    いずれにせよ、戦後の日本における半島マインドに汚染された様々な歪みが、結果として日本企業の海外における活力まで削いでしまっているという現実は、私たちは直視しなければならないことだと思います。

    契約は守られないものなのだから、守らせるように常に脅しを監視をし続けなければならないとか、仕事をさせるためには、ショットガンを手にした見張りを付けておかなければならないとか、あるいは強姦致傷や殺人を犯しても、わずかな法の盲点をつけば、不起訴処分になるとか、そのような世の中は、実は、極悪人でもない限り、世界中の誰もが望んでなどいないものです。

    互いに助け合い、互いに信頼しあて、誰もが豊かにくらせるようになっていくこと。
    そういう社会こそ、実は人類普遍の、そして世界中の人々が求める理想社会の姿です。

    ならば、私達自身が、日本の持つ道徳性を堂々と日本国内にとりもどし、むしろ世界中の善良な人々をその日本的な道徳や価値観、そして慣習にまきこんでいく。
    それこそが日本企業を強くするし、かつまた日本社会を安定させるのです。
    「法律の抜け穴集」みたいな本が売れたり、ネットページのアクセスが増えるような社会ではだめなのです。


    ※この記事は2017年12月の記事のリニューアルです。
    お読みいただき、ありがとうございました。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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E-mail info@musubi-ac.com
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