• ブリコラージュとアブダクション


    ◆◆ニュース◆◆
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    Amazonベストセラー1位(古代日本史)


    瞬間瞬間の問題解決をブリコラージュしていくと同時に、いま抱えている問題と、神話や古典や歴史などをクロスオーバーさせながら、アブダクションする。
    そうすることで、たいていの問題は、解決の糸口が見つかります。

    20210419 未来の日本
    画像出所=https://stage.st/articles/drmbA
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    ジャンボジェット機に限らず飛行機(たとえば羽田から沖縄に飛ぶ飛行機)には、一定の航路があるのだけれど、実は航路通りに飛ぶ飛行機はありません。
    その日、その時間によって、上空の気流は毎日全部違う。
    飛行機はその中を飛ぶから操縦士がいるのです。

    自動車の運転も同じです。
    高速道路を目的地に向かって走行しようにも、路面の微妙な変化によって、クルマは左右にぶれます。
    だからドライバーは、ハンドルを微妙に操作して、走行車両が車線からはみ出さないようにクルマを操作します。
    もっとも最近では、自動運転などが登場して、運転手が操作しなくても、ハンドル操作までクルマが勝手にやってくれるといったシステムも登場するようになりました。
    そうしたシステムが必要なのは、クルマは、操縦しなければ、目的地までたどり着くことができないからです。

    何かを成そうとするとき、一定の目標や目的地はあっても、物事が予定通りに進むことは、まず、ありません。
    早い話、子供の頃に、誰もが「夏休みの計画帳」なるものを作った記憶があろうかと思いますが、明治の学制が敷かれて以来、その「夏休みの計画帳」の通りに夏休みを過ごせた子供は、おそらく皆無です。

    かつてソ連が「経済五カ年計画」なるものを想定し、これによって大成功を治めたと宣伝した結果、主に左翼系の学者さんたちによって、企業においてもこうした「計画」が大事であり、長期五カ年計画、中期三年計画、当期経営計画なるものを作ることが、企業にとってあたりまえの常識であるかのように宣伝されたことがあります。

    けれど、時間と能力と経費をかけて、そんな計画書を作っても、そのとおりに実現できた会社は、世の中におそらく皆無です。
    もっとも、お金を貸す側の金融機関では、企業との力関係保持のために、なんだかんだと言って当該企業に経営計画書を作らせ、あとになって「計画通りになっていないではないか」といって、貸し渋りや貸し剥がしがいつでもできるようにしておく、という(ある意味、悪意での)意味で経営計画書なるものを要求するということは、よくありました。

    しかし冷静に見て、世の中に計画通りにピッタリとうまく行った会社など、(繰り返し申し上げますが)皆無だと、これはおそらく断言して間違いないと思います。

    とりわけ昨年以降は、コロナの影響によって、それ以前の経営計画書は、日本中の企業において、すべてゴハサンになりました。
    あるいはもっと以前なら、震災の被災地における企業の経営計画は、すべてゴハサンです。

    計画が不要だと申し上げているわけではありません。
    ある程度の計画は、目的地にたどり着くために必要だし、計画達成という目標のもとに、さまざまな準備や、達成のための活動が必要になることは事実です。

    申し上げたいのは、計画し、準備万端整えたうえで、実際の日々の活動は、常にブリコラージュ(Bricolage)による、ということです。
    多くの企業が、あるいは国が組織が個人が、ここを間違えることで失敗を繰り返しているといえる、ということです。
    計画に固執してしまうのです。

    昔、『踊る大捜査線』で、アオシマ君が、
    「事件は現場で起きているんだ!」
    という有名な決め台詞を吐いたことがありますが、まさに、そのことです。
    現場は、動いているのです。
    だから、軍隊でも、最前線に戦場指揮官がいるのです。

    碁でも将棋でも同じです。
    相手の出方次第で、当意即妙に打ち手を変化させていかなければ、絶対に勝つことはできません。
    特に、相手が強い場合なら、なおのことです。

    スポーツでも同じです。
    計画は必要です。
    しかし、計画通りにはなかなかいかないものです。

    そこでブリコラージュという考え方が出てきます。


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  • 特高警察を考える


    本日13時半から第82回 倭塾を開催します。
    詳細は↓から。
    https://nezu3344.com/blog-entry-4847.html


     人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
     やはり向う三軒両隣(りょうどなり)にちらちらするただの人である。
     ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、
     越す国はあるまい。
     あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
     人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

    20210417 特高必携
    画像出所=https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=294264516
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    ある書の序文をご紹介します。
    ちょっとお堅い文章ですが、短いので、是非ご一読なさってみてください。

    ======
    国家の進運は
    畢竟(ひっきょう)
    その国家本然(ほんねん)の
    独創的改革によって
    はじめて成就(じょうじゅ)し得(う)るものであって、
    決して模倣(もほう)によって
    招来(しょうらい)し得るものでない。

    日本には本来、
    建国の昔から貴き伝統があり、
    有難き国風がある。

    ロシアの真似も、
    英国の真似も、
    アメリカの真似も、

    すべてそれらは、
    この国風を長養(ちょうよう)する意味において摂取(せっしゅ)する場合においてのみ意義を発揮し得るのであって、
    単に模倣のための模倣は
    決して日本のためにならぬのである。

    その昔
    儒教仏教もこれが国風化したときに、
    はじめてそれは日本国家のものとなり得た事実に鑑(かんが)み、
    欧米舶来の新思想もまた、
    これを国風化して
    日本開展の一資料たらしむる覚悟が
    なければならぬのである。

    ======

    この文は、かつて特高(とっこう)と呼ばれた、特別高等警察官の職務手帳「特高必携」の冒頭序文にあるものです。(冒頭の写真)
    正式名称は、特別高等警察(とくべつこうとうけいさつ)といって、一般の警察機構が都道府県単位に独立した警察組織になっているのに対し、特高は内務省の直接指揮下にあり、全国規模で思想の取締を行いました。



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  • 第82回 倭塾開催のお知らせ(再掲)


    20210403 ゲンペイモモ
    画像出所=https://blog.goo.ne.jp/jugemu71/e/9fa133f271a13dccc9c32659fefaa4db
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    今回の倭塾のテーマは、「人(ひと)と霊止(ひと)」です。
    平安時代の終わりから鎌倉時代へと続く時代の流れをトレースすることで、これまでにない、まったく別な歴史の筋書きを学び、そこから今後の日本を考えていきます。

     *

    倭塾(公開講座)は、大人から子供までどなたでもご参加いただける、ねずさんの私塾です。
    女性のご参加が多いのも、倭塾の特徴です。
    塾生としての登録が必要なわけでもなく、当日お越しいただければ、どなたでもご参加いただくことができます。

     *

    コロナ対策として、会場には、体温計、アルコールの消毒液、マスクをご用意します。
    また会場では、
    ・皆様に会話の際のマスク着用厳守をお願いします。
     (水分補給の際のみマスクはずすことはOKです)
    ・会場では、2箇所以上の窓開けを行い換気をします。
    ・今回の開催は、会場定員の半分の参加者までに限定します。
    ・お席は前後左右1メートルあけるように設置します。
    以上、必要な対策を取りながらの開講になります。

     *

    開催場所は東京・江東区の富岡八幡宮、婚儀殿です。
     ***
    1 日 時 令和3年4月17日(土)
          13:00 開場
          13:30 倭塾開講
          16:30 終了
    2 場 所 富岡八幡宮・婚儀殿
          〒135-0047 東京都江東区富岡1丁目20−3

    3 テーマ 人(ひと)と霊止(ひと)

    4 講 師 小名木善行
    5 定 員 25名

    6 参加費
     ☆参加費
      (1) ご新規        2500円
      (2) 倭塾参加経験者    2000円
      (3) ご夫婦で参加 お二人で2000円
      ※事前振込は必要ありません。当日会場でお支払いください。
      (4) 未成年者          無料
      (5) ご家族お友達招待特典
       これまでに一度でも倭塾にご参加されたことのある方が、倭塾初参加となるご家族・ご友人などをお連れの場合、そのお連れの方を人数に関わりなく初回参加のみ無料とします。

    7 参加方法
      直接会場にご来場ください。

    8 Facebook参加ページ
      お手数ですが↓のページの「参加」ボタンをクリックしてください。
      https://www.facebook.com/events/217487209866942
     《注》Facebookの仕様で、表示が「無料」となってしまうようですが、本塾は有料です。

    9 主 催 小名木善行
      開催協力 日本の心をつたえる会

    お読みいただき、ありがとうございました。
    日本をかっこよく!! むすび大学。


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  • 理系と文系


    4月17日(土)13時半から第82回 倭塾を開催します。
    詳細は↓から。
    https://nezu3344.com/blog-entry-4847.html


    理系と文系・・両者の関係は、右手と左手、右脳と左脳の関係のようなものです。
    両者は対立関係ではなく、両方あって、はじめて探求が進むものであるといえます。
    これが、学制に依らない大人の学問です。

    200210325 文系と理系
    画像出所=https://publicdomainq.net/elementary-mathematics-0004393/
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    昨今では、理系と文系の違いといえば、理系は論理的かつ帰納法的、文系は暗記と文書化の科目ようになっているのだそうです。
    文系としてはとても残念なことです。

    理系と異なり、文系の学問には、答えがありません。
    だから面白くないという人もいるのですが、文系のおもしろさは、その「答えがない」というところにあります。
    なぜなら「答えがない」ということは、自分なりの答えを「考え」かつ「表現」し、周囲にそれを「認知」してもらい、「納得」していただく、というのが、文系の学問だからです。

    昔から論語読みの論語知らずといいますが、論語を読んで暗記することが大切ではないのです。
    暗記などしなくても、読み返せばいいだけのことです。
    けれど、その真意はどこにあるのかを必死で考え抜くときには、同じ文面を何百回となく読むことになります。
    気がつけば(結果として)暗記してしまっている、というだけのことです。

    たとえば有名な文句に、
    「少年老い易く学成り難し」という言葉があります。

    一般には、この言葉は「青年時代はあっという間に過ぎ去ってしまい、一方で学業はなかなかに成就しないものである」という意味だとされています。
    けれど原文を読むと、次のように書いてあります。

     少年易老学難成
     一寸光陰不可軽
     未覚池塘春草夢
     階前梧葉已秋声


    《読み下し文》
    少年老い易く学成り難し
    一寸の光陰軽んず可からず
    未だ覚めず池塘(ちとう)春草(しゅんそう)の夢(ゆめ)
    階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声(しゅうせい)




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  • 新しい時代


    4月17日(土)13時半から第82回 倭塾を開催します。
    詳細は↓から。
    https://nezu3344.com/blog-entry-4847.html


    一昔前までは、勤勉によって記憶しなければならなかった知識や知恵は、いまではスマホを操作する指先一つで、かつては10年かけて学ばなければ知ることができなかったような高度な知見までをも、簡単に得ることができるようになってきました。
    こうなると必要な能力は、
    「勤勉+記憶」ではなく、
    「情報+考える力」になっていきます。
    ちょっとかっこよく言ったら
    「インフォメーション&インテリジェンス」です。

    202010325 日本の農家と桜
    画像出所=https://www.agrinews.co.jp/p50675.html
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    明治維新というのは、多くの文献が「武士が行った改革」としているように思います。
    なるほど、そういう面があったのは事実です。
    しかし最後の戊辰戦争で、戦いの帰趨を決したのは、農家の若者たちの力です。

    どういうことかというと、長州征伐くらいまでは戦いは武士のものでしたが、その後は幕府の陸軍も、新政府軍の陸軍も、鉄砲を持って最前線で戦ったのは、農家の若者たちに代わっています。
    農家の若者たちが、600年続いた戦いのプロ集団である武士を倒して明治新政府を築いています。

    もちろん、新政府の高官は、元士族がなりましたが、それ以外の行政省庁の各ポスト、あるいは財界を形成していたのは、ほとんどが農家の出です。
    有名な渋沢栄一も、農民の出です。

    江戸時代後期に起きた天保の大飢饉は、たいへんな不況を招きました。
    そしてこの大飢饉のあと、水野忠邦が有名な「天保の改革」を行っています。
    「天保の改革」は、旗本68人、御家人894人の家禄没収、更迭、家屋敷没収をするという、途方も無い大改革でした。
    処罰の理由の多くは、「贅沢をしていた」とのことですが、それは単に饅頭屋の店先で、饅頭を食べていたといった極めて微罪なものでした。

    こんなつまらないことで、通報されて家屋敷没収されてはかなわないと、この時代から、武士たちは顔をすっぽりとおおう編笠をかぶるようになります。
    蕎麦屋に入って蕎麦をたぐるときも、だから笠はかぶったままです。
    異様な世の中ですが、現代人の我々は、そんな江戸時代を笑えません。
    この武士の編笠に代わるのが、現代のマスクだからです。
    要するに現代にマスク警察があるように、江戸時代には編笠警察(笑)があったわけです。

    さて、このような世の中になると、通報によって武士は簡単に身分を失うわけですから、とにもかくにも、生き残りのためには、通報されないように生きていかなければなりません。
    つまり、その分、社会的な力を失っていくことになります。


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  • 天皇やご皇族のことは、いたずらに口にすべきではないという自覚を日本人は持たなければならない


    4月17日(土)13時半から第82回 倭塾を開催します。
    詳細は↓から。
    https://nezu3344.com/blog-entry-4847.html


    日本は、天皇の臣民の国です。
    天皇を否定したり、軽く扱うような者は、日本から出ていくか、財産没収の上、遠島にすべきです。

    八丈島
    20210323 八丈島
    画像出所=https://www.travel.co.jp/guide/matome/1325/
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    小名木善行です。

    認知不協和といって、日頃から信頼されていたり、しっかりしていると思われている人が持つ意外な一面を言の葉に乗せると、一気に世間の注目を集めることができるという、マーケティングの技法があります。
    この典型的なものが、かつてあった、ウルトラマンにサラリーマンの格好をさせ、上司に叱られて小さくなっている姿をモチーフにしたCMで、当時はウルトラマンは、誰もが知る国民的ヒーローでしたら、このCMは大ヒットしました。

    つまり、高いものを下げる、低いものを思い切り持ち上げることで、人々が一般に認知していることと違うことを言ったり、報道したりすれば、世間の注目を集めることができるというわけです。

    けれども、この認知不協和は、長い目で見たとき、世の中を破壊してしまうことがあります。
    そのひとつが、かつて大ヒットしたドリフターズの『8時だよ全員集合』です。
    この番組は、筆者も大好きでしたし、だからドリフターズが云々というようなこと述べるつもりはまったくありません。

    ただ、当時、学校の教室では授業中、静かにしていなければならない、先生とタメ口を聞いてはならない、手を上げて、おかしな答えなどを言ってはならないといった、教室における常識があったのです。
    その常識を、ドリフターズは毎週の番組の中で崩すことで、視聴者の大爆笑を誘いました。
    それはそれで、当時としてはお楽しみの一貫であるし、子どもたちも、そのようなことは、ドリフターズの番組の中だけでのお笑いであって、実生活とは何の関係もないものという自覚がありましたから、当時はそれでも良かったのかもしれません。

    しかし昨今の学校教育の現場は、そんなドリフの『8時だよ全員集合』にあった教室風景そのものです。
    しかもそれは、決してコミカルで愉快なものではなく、シリアスで不愉快なものとなっています。

    いまこの瞬間には楽しいことであっても、長い目で見たときには良くない結果をもたらすものというものが、世の中にはたくさんあります。
    そして多くの場合、人は、そういうものが好きです。
    たばこやギャンブルなどが、その典型かもしれません。

    我々日本人というのは、日本に住んでいるから日本人なのではありません。
    また、日本語を話すから日本人でもありません。
    国籍が日本だから日本人ということも、すこし間違っていると思います。



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  • 「ウシハク」を考える


    4月17日(土)13時半から第82回 倭塾を開催します。
    詳細は↓から。
    https://nezu3344.com/blog-entry-4847.html


    「シラス」と「ウシハク」は対立概念ではありません。
    シラス統治を行うにあたって、人々の集合体である国家などの機構には必ず秩序が求められます。
    そして秩序を維持するために「ウシハク」は必要なことです。
    ただし、ウシハクが頂点にあってはいけません。

    20210318 王冠
    画像出所=https://www.pixiv.net/artworks/23016801
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    古事記の中で「ウシハク」という言葉が最初に出るのが、大国主神の国譲り神話です。
    そこでは、シラスとウシハクが、会話として出てきます。

    出雲の国の伊那佐(いなさ)の小浜(をはま)に降りたった建御雷神は、十掬剣(とつかのつるぎ)を抜き、その剣を切っ先を上にして波の上に立て、その剣の切っ先の上に大あぐらをかいて坐ると、大国主神に、次のように問うのです。
    「汝のウシハクこの葦原の中つ国は、
     我が御子のシラス国と(天照大御神が)仰せである。
     汝の心やいかに」

    ここにあるウシハクは以音(こえをもちいる)と注釈があります。
    ですから、使っている漢字には何の意味もなくて、その読みが大事ということになります。

    本居宣長によれば、「ウシ」とは主人のことで、「ハク」は刀を腰に佩(は)くというように身につけることを意味するとあります。
    そして、そこから派生して「ウシハク」は、私的に領有し支配することを意味します。

    これは所有と被所有の関係です。
    あるいは支配と隷属の関係と言っても良い。
    権力者が、その権力の及ぶ範囲を私有するのが「ウシハク」です。
    私物にされた側は、権力者によって殺されようが、服役させられようが、文句は言えません。
    なぜなら私的な所有物、つまり私物だからです。

    昔の西洋において、貴族の妻は貴族の所有物(私物)でした。
    けれどその貴族は、国王の所有物(私物)です。
    従って国王が、その貴族の妻を横取りしても、どこからも苦情は来ません。
    なぜならすべては国王の所有物(私物)だからです。

    このことを国王を独身の王子様に、貴族の妻を独身の美しい若い女性に置き換え、両者が両思いにしたら、シンデレラの物語になります。
    けれど現実は、頭の禿げた中年のヒヒ国王に、愛する夫を持つ人妻が蹂躙されることが常識だったわけです。
    現実は決してお伽噺のような素敵な世界ではなく、穢れに満ちているのです。

    西洋の中世の王朝文化(これを文化というならですが)に、あこがれを持つ女性は日本において多いです。
    女性たちが美しく装い、宮殿でダンスをし、美しい家具や調度品に囲まれ、食卓の上には、食べきれないほどの料理が並び、気品ある貴族の若い素敵な紳士が、女性たちを誘い、白馬に乗った王子様が迎えに来る。
    まるで夢のような世界をイメージし、それがひとつのカルチャーとしておおいに戦後の日本で宣伝されましたから、本気でそのような西洋社会を想像し、そこに生まれ変わりたいくらいに思う女性は多いと聞きます。

    しかし、現実には、そのような生活ができる女性は、人口でいえば最大0.5%程度。
    しかも、捨てられ殺されることもしばしばですから、女性に人権もない。

    さらにいえばギリシャ神話によれば、人間の女性はゼウスが何でも作れる鍛冶屋の神のヘパイストスに命じて人間の男性を破滅させるためという目的を持って作られた存在であり、ゼウスによって「美しさ、歌と音楽、賢(かしこ)さと狡(ずる)さと好奇心」を、さらにアテナから「機織りや女のすべき仕事の能力」、「アプロディーテから男を苦悩させる魅力」を、ヘルメスから「犬のように恥知らずで狡猾な心」を与えられ、ゼウスをして「「これは人間(男)にとっての災(わざわ)いだ」として誕生した存在であると本気で信じられていたわけです。
    とてもじゃないけれど、人権どころの話ではない。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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