• 着物の着方が持っている意味


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    どんな些細なことにも、その歴史をたどれば、文化の裏付けがあります。
    和服の場合と、洋服の場合で、着衣の合わせ方が違ってくるのでやっかいですが、意味を知れば、納得できるものであろうと思います。

    20210425 右前
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    小名木善行です。

    着物の着方で、よく問題にされるのが、右前(みぎまえ)か左前(ひだりまえ)かです。
    俗説に、男は右前、女は左前という人もいますが、実は「男女とも右前に着る」というのが正解です。

    女性の振り袖や小袖などの着物も、よく見れば、柄がそのように着たほうが映えるようにできています。
    男性のアンサンブルでも、柔道着や空手着などでも、男女を問わず、すべて右前です。

    さて、右前とか左前というのは、どういう着方を言うのでしょうか。
    答えは、「先に右側の身頃、続いて左側の身頃を重ねながら着る」ということです。
    そのように着ると、前から見たとき襟元が「y」字のようになります。
    それが正解です。

    なぜ先に自分の右手側の身頃を先に体に合わせるのか。
    これには明確な決まりがあります。

    時は養老3年(719年)の元正天皇の御世にさかのぼります。
    元正天皇というのは、奈良時代においでになられた女性の天皇で、歴代御皇室の女性の中でも、最も美しかったと伝えられている女性天皇です。

    そしてこの年に発せられたのが
    「右衽着装法(うじんちゃくそうほう)」
    です。
    これによって、すべての衣服は右前で着装することが定められました。



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  • 三大神勅を学ぶ


    三大神勅とは、
    1 天壌無窮の神勅
    2 宝鏡奉斎の神勅
    3 斎庭稲穂の神勅
    の3つです。
    原文と読みを示します。
    できれば声に出して読んでみていただきたいところです。

    20201018 三大神勅
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    小名木善行です。

    日本の根幹にある形が「天皇の知らす国」です。
    この概念は、国家最高の存在を政治権力に置くのではなく、国家最高権威に置くという形を明確にしたものといえます。
    なぜそのような形が必要なのかといえば、権力は常に責任と等価の関係にあるべきものだからです。

    この一点を間違えると、「権力=暴力」という世界の歴史の古代社会ようになるし、「権力=身分」という中世や、「権力=お金」という近代のような社会に至ることになります。
    よく正義とか善悪とかいう用語が用いられますが、世の中は何が正しいかではなくて、「権力=お金」の社会なら、儲かるか儲からないかという損得が社会の根幹となります。

    この場合、儲かりさえすれば何をやっても構わないわけですから、民衆を騙し、扇動し、挙句の果てには戦争が行われることになります。
    右だ左だと対立や闘争が仕掛けられるのも、現代社会ならその根幹にあるのは損得勘定が根幹です。
    そして稼げば、巨大な権力を得たり、権力を思いのままに操って、自己の富をさらに増やそうとする。
    それが現代社会の世相の根幹です。

    こうした構図が、情報化の波に乗って、世界中で暴(あば)かれるようになりました。
    では「権力=お金」という構図の世界を、どのように変えたら良いのか。
    これについて、今はまだ百家争鳴の状況にあります。
    けれど世の中は確実に動きつつあります。

    世界が古代という時代を迎えるずっと以前、縄文時代の日本は、縄文時代1万4千年の長きにわたって、人が人を殺すことがない社会を形成してきました。
    ですから世界が「権力=暴力」であった古代においても日本では、暴力は許されないことであったし、むしろその古代において、「権力=責任」という姿が明確化された歴史を持ちます。

    そこで今回は、あらためて日本書紀にある「三大神勅(さんだいしんちょく)を学んでみたいと思います。


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  • 日本書紀講義6 陽神左旋 陰神右旋(修正版)


    現代の企業社会などにおいても、ただ上意下達では、必ず面従腹背が起こります。
現実に組織を動かそうとするならば、上下一体の合意形成が不可欠。
このことは、人の上に立つ職務に就いたご経験をお持ちの方なら、誰もが経験したことであるはずです。
    そういうことの根幹となるものが、日本書紀の冒頭の神話にはっきり語られていることは、もっと多くの日本人が知る必要があることではないかと思います。

    伊弉諾神宮
    20200915 伊弉諾神宮
    画像出所=https://matome.naver.jp/odai/2143547536817485101/2143547907821444303
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    小名木善行です。

    日本書紀講義1 清陽(すみあきらか)
    日本書紀講義2 国之常立尊
    日本書紀講義3 創生の男女神
    日本書紀講義4 磤馭慮嶋(おのごろじま)
    日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋
    日本書紀講義6 陽神左旋・陰神右旋(修正版)

    《これまでのあらすじ》
    清陽と重濁から生まれた天地から、造化三神がお化(な)りになり、続けて5組の男女神が生(な)られ、その最後にイザナギ(伊弉諾尊)、伊弉冉尊(イザナミ)がお生まれになられます。イザナギとイザナミは、ともに天の浮橋の上に立たれると、豈國(よろこびあふれる楽しい国)はないだろうか、と図られ、二神で力をあわせて磤馭慮嶋(おのごろじま)を造ります。

    本抄は、こうしてできた「よろこびあふれる楽しい嶋」である磤馭慮嶋(おのごろじま)で、二神が結ばれる様子を通じて、物事の根幹となる道理(条理)が明かされた抄です。
    物事の条理・道理の根幹をなすものとは、
    「何事も霊(ひ)が先、身(み)が後(あと)」ということです。
    この条理こそ、歴史を通じて我が国の道徳ないし国体の中心の核であると言えます。

    いつもの通り、読み下しと原文を示します。
    ひらがなで書いてある読み下しのところは、是非、声に出してお読みいただきたいところです。
    日本語の美しい響きとともに、何か感じるところがあるものと思います。

    《読み下しと原文》
    ふたかみここに しまにおり    二神於是降居彼嶋因欲
    めをととなりて くにすうむ     共為夫婦産生洲国
    このおのごろの しまもちて    便以磤馭慮嶋
    くにのまなかの みはしらと    為国中之柱(柱、此云美簸旨邏)
    をかみひだりに まわられて   而陽神左旋
    めかみみぎから まわりたる   陰神右旋

    わかれてまわる くにはしら    分巡国柱
    おもてをあわせ めかみから   同会一面時陰神
    さきにとなへて いはくには    先唱曰
    あなうれしきや えをとこよ    憙哉遇可美少男焉(少男、此云烏等孤)

    をかみはこれを よろこばず   陽神不悦曰
    をのこがさきに となふなり    吾是男子理当先唱
    なにゆゑめかみ さきにいふ   如何婦人反先言乎
    ことすでにあし またまわる    事既不祥宜以改旋

    ふたかみさらに あひまみゆ   於是二神却更相遇
    ここにてをかみ まずとなふ    是行也陽神先唱曰
    あなうれしきや えをとめよ    憙哉、遇可美少女焉(少女、此云烏等咩)

    めかみにとうて いはくには    因問陰神曰
    ながみはいかに なりたるや   汝身有何成耶
    こたへていはく わがみには   對曰吾身
    めのもとところ ひとつあり    有一雌元之處

    をかみがいはく わがみには   陽神曰吾身亦
    をとこのもとの ところあり    有雄元之處
    わがみのもとに あるところ   思欲以吾身元處
    ながみのもとに あはせむと   合汝身之元處
    かくしてめをは はじめてあひて 於是陰陽始遘
    めをととなれり            合為夫婦



    『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』 先行予約受付中(2020/9/19発売)

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  • 日本建国の理由がすごかった!


    世界中、どこの国にあっても、歴史にある王朝は征服と征圧の歴史です。
    けれど天然の災害が多発する我が国では、はじめから助け合うこと、民衆こそを大切な宝とすることが、建国の経緯と理念です。
    これは素晴らしいことだと思います。

    紀元祭《橿原神宮》
    20200626 紀元祭
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    新型コロナウイルスの関係で大都市部の大手書店さんは軒並み休業です。郊外の書店さん、あるいはAmazonや紀伊国屋さんの通販などを利用してお求めいただければと思います。せっかく神様からいただいた時間です。少しでも有効活用するために、まさに日本人の覚醒の書である日本書紀、是非、お友達にお薦めいただければと思います。
    ○ 5月2日に予定していた倭塾は、武漢肺炎問題のため延期します。
    ○ 「ねずラジ・シーズン3」が始まりました。ねずラジはねずブロ4千話の中から、選りすぐりの記事を音声でお届けするものです。



    世界中どこの国でも、学校で自分たちの住む国の建国の歴史や建国宣言の内容を教えます。
    あたりまえのことです。
    国があるから学校があるのだし、いざというときの行政サービスも受けることができるのです。
    国は自分たちの所属する共同体そのものなのですから、その国の建国の歴史や経緯、また建国の理念などを教えることは、国家として当然のことでもあります。

    チャイナやコリアのように、たとえその建国の経緯や理念が荒唐無稽な絵空事であっても、彼らは彼らなりに、最低限の建国の歴史や経緯や理念をしっかりと学校で教えています。
    もちろん米国でも建国の歴史や理念を教えます。
    なるほど米国の独立宣言を諳(そら)んじることができる人は少ないかもしれないけれど、米国が独立戦争を行ったこと、その独立戦争に勝利して独立宣言を行ったという事実は、米国人なら誰でも知っていることです。
    米国人でなくても、日本人でも常識として知っていることです。

    世界にはオリンピックに参加する国が206ヶ国ありますが、そのどの国においても建国の歴史や建国宣言の内容を教えます。
    しかし戦後教育を受けてきた日本人で、日本建国の経緯や歴史、あるいは建国の詔(みことのり)を学校で教わった記憶を持つ方はいるのでしょうか。

    日本は教育を憲法で義務化している国です。
    国家の行政機関として文部科学省もあります。
    日本という国があるから憲法があり文部科学省もあるのです。
    ところが憲法で義務化している小中学校で我が国の建国の経緯や理念、あるいは建国宣言を、その文部科学省の所轄する小中の学習指導要項に教えなさいという記述はどこにもありません。
    教科書にも書かれていません。
    それは、文科省とはいったいどこの国の教育監督庁なのかと思ってしまうほどです。

    さらに教育関係者のなかには、日本は戦後に大日本帝国から日本国という「別な国」になったのだと言う人も居ます。
    さらには建国者である神武天皇の存在そのものを否定したり、あるいは建国の理念にまで出鱈目を吹聴している人さえもいます。
    かなしいことだと思います。

    そこで神武天皇の建国の詔(みことのり)がどのようなものであったのか。
    これを日本書紀に書かれた原文からちゃんと読んでみたいと思います。
    原文と読み下し文を掲載します。もし周囲の環境が許すなら、ぜひ、声に出して読んでみていただければと思います。


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    20191006 ねずラジ
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  • 日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋


    男性が「ひ」であり、女性が「み」です。
    これは役割の違いであり、上下の関係ではありません。

    20200521 霊(ひ)
    画像出所=https://www.youtube.com/watch?v=EsgYDUjmSqI
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     ***

    《原文と読み下し文》
    便以磤馭慮嶋 おのごろの しまをもちては
    為國中之柱而 くになかの みはしらとして
    (柱、此云美簸旨邏)
    陽神左旋   をのかみは ひだりにめぐり
    陰神右旋   めのかみは みぎからめぐる
    分巡國柱   くにはしら わかれてめぐり
    同会一面   ひとつおもてに ひとしくあひき

    《現代語訳》
    (オノゴロ島に降り立ったイザナギとイザナミのニ神は)磤馭慮嶋(おのごろじま)を国の柱として、陽神(をのかみ)はこの島を左から回り、陰神(めのかみ)は右から回りました。こうして国の柱を分かれてめぐったニ神は、回った先で出会いました。


    《解説》
    よろこびあふれる楽しいクニ《豈国》を築こうと、磤馭慮嶋(おのごろじま)を築いた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)は、できあがった磤馭慮嶋を国の柱として、この島をめぐる儀式を行うという段です。

    ここで重要なことは、男の神が「左から」、女の神が「右から」めぐった《廻(まわ)った》ということです。
    なぜ男神が左から、女神が右からなのでしょうか。


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  • 日本書紀講義4 磤馭慮嶋(おのごろじま)


    よろこびあふれる楽しい嶋は、ただ遊んでいればそのような嶋になるわけではなくて、そこで「労働をする対価として、よろこびや楽しさが生まれる」、そういう嶋が磤馭慮嶋であると日本書紀は書いています。

    エネルギーの流れ・トーラス(Torus)
    20200518 トーラス
    画像出所=https://www.google.com/search?q=%E9%8A%80%E6%B2%B3%E7%B3%BB%E3%80%80%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9&tbm=isch&ved=2ahUKEwic7ZKl8brpAhU9zIsBHZJVB6AQ2-cCegQIABAC&oq=%E9%8A%80%E6%B2%B3%E7%B3%BB%E3%80%80%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9&gs_lcp=ChJtb2JpbGUtZ3dzLXdpei1pbWcQAzoECCMQJzoCCABQr7YEWJDQBGD_0QRoAnAAeACAAYUBiAGhCZIBAzYuNpgBAKABAQ&sclient=mobile-gws-wiz-img&ei=MizBXpyMG72Yr7wPkqudgAo&bih=911&biw=1366&prmd=inv&rlz=1C9BKJA_enJP898JP898&hl=ja#imgrc=R%253BwmB1CS7RIkW6_M%253BKDUfd2xuC-5RwM%253B0.000%252C0.000%252C1.000%252C1.000&imgdii=kND2Z2n_yaHH6M
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     *

    伊弉諾尊 伊弉冉尊 いざなぎみこと いざなみみこと
    立於天浮橋之上   あめのうきはし たたれると
    共計曰       ともにはかりて いはくには
    底下豈無国歟    そこしたに あにくには なけむとや
    廼以天之瓊矛    あめのぬほこを もちまはし
    (瓊玉也此云努)
    指下而探之是獲滄溟 さしおろしては あをうなはらを これさぐり
    其矛鋒滴瀝之潮   そのほこさきに したたるしほが
    凝成一嶋      こりなりて しまになる
    名之曰磤馭慮嶋   なををのごろの しまといふ
    二神於是      ここにおひては ふたはしらかみ
    降居彼嶋      かのしまに おりをりて
    因欲共為夫婦    ともにめをとと ならむとほして
    産生洲国      くにすをうめり

    《読み下し文》
    イザナギノミコトとイザナミノミコトは、天の浮橋に立たれると、ともに計(はか)りていわくには、底下に豈国(あにくに)は無けむとや。天の瓊矛(ぬぼこ)を以(も)ちて廻して、指し下ろしては滄溟(あをうなばら)をこれ探り、その矛先の滴(したた)る潮(しほ)が凝りなりて嶋になる。名を磤馭慮(をのごろ)の嶋(しま)といふ。ここに於いては二柱(ふたはしら)神、彼の嶋に降り居りて、共に夫婦(めをと)とならむと欲し、国洲(くにす)を生めり。


    《現代語訳》
    天の浮橋に立たれたイザナギノミコトとイザナミノミコトは、「この橋の下の底の方に豈国はないだろうか」と、共に相談しあわれました。そして天の瓊矛(ぬぼこ)を、その下の底の方にある滄溟(あをうなばら)に下ろして、そこをかき回して矛を引き上げると、その矛の先から滴(したた)り落ちた潮(しほ)固まって嶋になりました。そこでこの嶋の名を磤馭慮(をのごろ)の嶋(しま)といいます。こうして二柱(ふたはしら)神は、その嶋に降り羅れて共に夫婦(めをと)となって国土を生みました。



    20200401 日本書紀
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    20191006 ねずラジ
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  • 日本書紀講義3 創生の男女神


    現代の我々は、冷凍コンテナの発明によって、食料は外国で買って輸入すれば良い、身近なスーパーやコンビニで買えば良いと思っています。
    けれど、今回のコロナがあらためて明確にしたことは、食料を国内生産し、むしろ食料輸入国ではなく、食料輸出国くらいになっていないと、いざというときに食糧不足が起こるということです。
    私たちは、国の形を根幹から見直す必要があります。

    20200510 日本書紀
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    日本書紀講義1 清陽(すみあきらか)
    日本書紀講義2 国之常立尊
    日本書紀講義3 創生の男女神
    日本書紀講義4 磤馭慮嶋(おのごろじま)
    日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋
    日本書紀講義6 陽神左旋・陰神右旋(修正版)


    ▼ご先祖の期待のもとに生まれたイザナギとイザナミ
     日本書紀は創生の三神である国常立尊(くにのことたちのみこと)、国狭槌尊(くにのさつちのみこと)、豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)》がお生まれになられたあと、四組八神の男女の神々がお生まれになられたことを記しています。不思議なことにこの男女の神々には、それぞれ別名が記されています。日本書紀は他の項目では別な説は「一書曰(あるふみにいはく)」として、別に項目を立てて紹介しているのですが、この男女神についてだけは、なぜか本文にわざわざ別名を記しているわけです。ということは、そこになにか意図があるということです。この意図にはさまざまな読み解きがあります。ここではそのなかのひとつを先ずご紹介しようと思います。それは、神々の名は大切な何かを伝えようとしている、ということです。なぜなら神々のお名前というのは、その神様がご自身でそのようにお名乗りになられたということではなく、後の人々がその神様の特徴を人の言葉に訳したものだからです。
     詳しい解説は後回しにして、はじめに結論を申し上げます。次の意味になります。

    平地の泥土の浅瀬《洲》に苗を植え   埿土煑尊・沙土煑尊
    稲作を土台にした国造りをした     埿土根尊・沙土根尊
    草葺屋根の大きな屋敷に至る道は  大戸之道尊・大苫辺尊
    誰もが豊かに安心して暮らせるための道  大戸摩彦尊・大戸摩姫尊
    稲作や麻製品つくりをする人々の顔は笑顔に輝き  面足尊・惶根尊
    樫の木の家は美しく耀き        吾屋惶根尊・忌橿城尊
    家族は繁栄し               青橿城根尊・吾屋橿城尊
    神々の意を受けた堂々とした男性神と   伊弉諾尊
    神々の意を受けたしなやかな女性神が   伊弉冉尊
    お生まれになられた。

    《原文》次有神、埿土煑尊(埿土、此云于毗尼)沙土煑尊(沙土、此云須毗尼)。亦曰埿土根尊、沙土根尊。次有神大戸之道尊。一云大戸之邊、大苫邊尊、亦曰大戸摩彦尊。大戸摩姫尊、亦曰大富道尊、大富邊尊。次有神面足尊、惶根尊、亦曰吾屋惶根尊、亦曰忌橿城尊、亦曰青橿城根尊、亦曰吾屋橿城尊。次有神伊弉諾尊、伊弉冉尊。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
9:00~12:00
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定休日  木曜日

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