• オバマ核廃絶発言の真意


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    核弾頭


    オバマ大統領が核廃絶を訴え、間髪をおかずノーベル平和賞を受賞し、日本のメディアはこれを絶賛しました。

    不思議なことに、広島や長崎の市長が何十年にもわたって核廃絶を訴えてきたのに、彼らはまったくノーベル平和賞の対象になっていない。

    簡単にいえば、被曝した者が核廃絶を訴えても何の国際的発言力に至らず、核を大量に持つ者が核廃絶を訴えたら、それが世界に影響力を持った。

    いじめられている子どもが、クラスで「いじめ廃絶」を訴えても、いじめっ子たちからは、「わかった。いじめをやめてやるから、もっとカネを出せ」とたかられ、出すカネがたらないと、またいじめられる。考えなくてもわかる理屈です。

    ところが今回、そのいじめっ子の側が、いじめ(核)をやめる、と宣言した。これにはクラスのみんなが賛成する。よろこんで受け入れる。当然です。

    現在、世界各国の核弾頭保有数は、2万3,300発といわれています。

    最も多く保有している国はロシア(1万3000発)、2位が米国(9400発)、3位フランス(300発)、4位中国(240発)、5位英国(185発)、6位イスラエル(80発)、7位パキスタン(70~90発)、8位インド(60~80発)、9位北朝鮮(最大10発)という内訳です。

    そしてこのうちの 8,190発が、命令があればいつでも発射可能な状態に置かれている。

    逆にいうと、特に多くの核を保有しているロシア、アメリカの保有する核弾頭は、すでに古くて使い物にならなくなっている核弾頭が、両者併せて15,000発程度ある。

    核弾頭は“約10年で経年劣化し”使い物にならなくなるのです。

    再処理するには莫大なコストがかかる。維持するにもカネがかかる。ほっといたらカネを食うだけの無用の長物です。

    米国経済が低迷する中で、これはなんとかしなきゃなんない。

    いちばん安上がりな処分の仕方は、核弾頭を爆破処理することです。

    しかし“つかいものにならない核弾頭”を、いきなり爆破処理したら、これは世界中から“米露、再び核実験か”などと世界中が大騒ぎになる。

    なので、核廃絶を主張する。そして世論の賛同を得て爆破処理する。

    米露が力をあわせて“使い物にならなくなった核弾頭”を、爆破処理する。
    世界は核が減ったと大絶賛する。

    解体費もかからない。使い物にならなくても維持するという無駄も省くこともできる。

    実に簡単で、わかりやすくて合理的な理屈です。

    もともと“使い物にならない核弾頭”ですから、処分しても国防力にはなんの影響もない。

    さらに“使い物にならなくなった核弾頭の処理”は、世界の国々に対し“核を持つな”というメッセージにもなる。なにせ世界最大の核保有国が、すすんで核を処分するのです。
    一部の国だけが核を保有することで、世界に対して大きな発言権を得ているのです。
    すべての国々が核を持ったら、それこそたいへんな混乱が起きる。
    だから“俺たちも核を処分してるんだ。だからオマエらは核を持つな”と主張する。

    そのじつ“使える核弾頭”は、しっかり持っている。しっかりと維持する。
    大事なことは“使い物にならなくなった”核の処理は、実際には核の廃絶でもなんでもない、ということです。

    ほんとうに米露が、核を廃絶したら、まさに国防の危機に瀕する。冒頭述べたとおり、通常兵器である長距離ミサイルの恐怖に、常に怯えなければならないのです。

    いままで、お妾(めかけ)さんを数十人かかえていた社長さんが、歳をとったお妾(めかけ)さんを“処分”しようと考えた。10人のお妾(めかけ)さんを“処分”し、新しく若いお妾(めかけ)さんを養おうと目論んだ。

    そのために、風紀の乱れをなくすために自分から率先してお妾(めかけ)さん減らすとと主張する。

    ノーベルというのは、もともと核の開発をした博士の団体です。
    ある意味、核に対してはたいへんな責任もある。
    つまり、この場合、ノーベルは、お妾(めかけ)さん斡旋所に相当します。

    だから彼らは、間髪をいれずにお妾(めかけ)さん廃絶を訴えた社長さんに、平和賞を提供した。そうすれば、またあたらしいお妾(めかけ)さんを雇ってくれる。

    なにせ使える核弾頭が8千発。使い物にならなくなった核弾頭が1万5千発です。
    そりゃ、入れ替えてもらったほうが商売になる。

    現実に、核のない世界がもし実現したらどうなるかというと、これは通常兵器による戦争が再び活発に行われるようになるということです。

    悲しいけれど、核という超強力兵器の所持が、通常兵器による戦争を“できなく”している。それが現実です。

    長距離弾道ミサイルは、第二次世界大戦のときにはなかった兵器です。
    もしあったら、日本は海軍の艦船を出動させて真珠湾攻撃などせず、いきなりワシントンに長距離弾道ミサイルを撃ち込んでいる。

    東京大空襲もなかったかもしれない。いきなりアメリカから東京に長距離弾道ミサイルが飛んできている。

    逆にいえば、もし、核がなくなり、通常兵器による戦争が起きたら、その被害は第二次世界大戦の比ではない、はるかに悲惨な非戦闘員・・・つまり一般市民の大量虐殺戦争になる、ということです。
    それが現実です。

    核弾頭が究極の抑止力になる、というのは、そういうことなのです。

    その核を米国大統領が廃絶に向けて、と発言し、ノーベルが平和賞を与えた。

    広島や長崎の市長が、何十年も核廃絶を主張してもノーベル平和賞の対象者にならず、オバマ氏が、たった一回、発言しただけで受賞者になったということは、そういう理屈が裏にある、ということです。

    ねずきちは、オバマ氏の核弾頭処理への取り組みは支持します。
    劣化して“使い物にならなくなった核弾頭”を、いつまでも保持している必要性などないからです。あたりまえのことです。

    しかし、だからといって、日本がその核処理に対して、軽々に「全面的に賛同します」と述べることには、反対です。

    日本は唯一の被爆国として、米露の核処理に全面的に賛同するというなら、その資金を「日本にも出してもらおう」となるのはきまりきったことですし、そのカネは、いま景気低迷で貧窮に瀕しているわたしたち日本人の税金から出ることになるからです。

    加えて、爆破処理の場所の問題があります。
    日本が核処理に無条件で賛成だというのなら、では日本近海で・・・つまり米国が沖縄沖で、ロシアが樺太沖、またはシベリアで行うとなったら、どういうことが起こるか。

    約1万発以上の核弾頭の処理です。
    想像してみてください。
    放射能汚染が、季節風や黒潮、親潮に乗って、日本にやってくる。
    生物体系が破壊され、日本国土に放射能汚染が広がるのです。

    そうなってから反対を唱えても遅いです。
    「いまさら何を言うか。日本は核廃絶に賛成なんだろ?!」ということになります。
    国際政治がそういう方向に動いたとき、日本の核廃絶賛成論者たちは、いったいなんといいわけするのでしょうか。

    政治というものは、きれいごとだけではない。裏もあれば現実もある。
    現実をきちんと認識して行うのが政治です。

    政治は、いま、この瞬間だけのものではありません。
    私たちの世代の意思決定のひとつひとつが、次の世代の、私たちの子や孫の生きる社会を築いていくのです。

    私たちは、原子爆弾を投下されました。原爆の恐怖を一番よく知っている国民でもあります。だから、核禁止、核廃絶を謳う気持ちもわからないではない。

    しかし、日本が二度と原爆を投下されないために、ではいったい何が必要なのかといえば、それはすくなくとも“使い物にならなくなった核弾頭”の爆破処理を、口先だけでスバラシイと応援することとは、すこし違うように思います。

    兄弟が銃で撃たれて死んだから、銃の所持を禁止する。
    もちろんそれは素晴らしいことです。
    しかし同時に、二度と身内が銃で撃たれないように備えることは、現実の課題としてもっと重要なことです。

    先日西村眞悟さんが、非常にいいことをおっしゃってました。

    民主党が主張する子供手当は、15歳以下の子供一人に月26,000円を支給するというものです。ありがたい話かもしれません。
    しかし、15歳以下の子供たちは、いま日本に1800万人いる。
    2万6千円×12か月×1800万人です。

    なんと、5兆6千億円の支出がかかるのです。
    それが毎年の歳費になります。

    日本の防衛予算は、年間4兆円です。

    西村眞悟さんは、子ども手当に使うくらいなら、日本の防衛予算に5兆円を上積みせよ、とおっしゃられた。
    絶対に他国から侵略されない国になるために、です。

    子供たちを育てるのは、親の役目です。
    その子供たちを、戦争の恐怖から守るのは、国家の役目だからです。

    国防予算倍増計画の中には、国防軍の増強が含まれます。
    当然、核の保有、原潜の保有も含まれます。

    同時に、一切の核攻撃を無力化するための絶対的防衛システムの構築も含まれます。
    それを作れる技術と資金力を兼ね備えているのは日本だけです。

    日本を守るために、日本が必要なことをする。
    それは、他の誰でもない、ボクたちの子や孫の生命と財産の安全を守ることです。

    広島にある原爆死没者慰霊碑にはこう書いてあります。
    「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませんから」

    過ちを繰り返さないためには、二度と原爆を落とされないようにすることです。
    世界中、どこの国にも核は使わせない。
    そのための備えを、国家規模で行う。
    莫大な費用がかかります。個人ではできないことです。

    ですからこれは、国家としての課題です。被曝した国家としての日本政府の当然の責務です。あたりまえのことです。

    原爆死没者慰霊碑
    原爆死没者慰霊碑


    核を廃絶する。その結果、通常兵器による戦争が起きる。
    日本にミサイルが飛んでくる。ふたたび市民が虐殺される。
    誰もそんな現実は望んでいないはずです。

    では核の廃絶は、ないものだとして、いらなくなった、使い物にならなくなった核弾頭を破壊処理することを応援するのが、世界平和に必要な平和運動なのか。誰がどう考えても、それはちがいます。

    「過ちを二度と繰り返さない」という言葉は、核はいらないから通常兵器による戦争をしよう!という主張ではないはずです。

    通常兵器からも、核からも私たちひとりひとりの市民を守り抜くこと。
    それが「過ちを繰り返さない」ということです。

    政治は、現実です。能書きじゃない。

    オバマ氏の発言とノーベル平和賞の持つ意味を、私たちはもういちど真剣に、逃げずに、問題を直視して考えてみる必要があるのではないかと思います。。

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    核爆弾が炸裂した瞬間


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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