• 秋の七草


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    おみなえし0921


    七草(ななくさ)には、春の七草、秋の七草があります。
    春の七草は、雑煮に入れて食し、無病息災を祝います。
    秋の七草は、眺めて楽しみます。

    万葉集に次の歌がありあります。

     秋の野に
     咲きたる花を および折り
     かき数ふれば 七種の花

    (山上憶良 万葉集 巻八 一五三七)

    現代語にすると「秋の野に咲いている花を指折り数えると七種類の花がありますな」となります。
    ようやく過ごしやすくなった秋の風のなかで、花を愛でるやさしい心をうたいあげた憶良の歌です。

    この歌には続きがあります。

     萩が花 尾花 葛花 撫子の花
     女郎花 また藤袴 朝貌の花


    (読み下し)
    はぎが花、オバナ、クズ花、なでしこの花
    おみなえし、また、ふじばかま、あさがおの花
    (山上憶良 万葉集 巻八 一五三八)

    まさに、秋の七草に語りかけてます。
    花を、ただの植物ととらえるのではなくて、人とともにある生きた友として名前を呼んでいます。
    一見、花の名を呼んでいるようですが、その心には、ひとつひとつの花を擬人化し、同じ友として大切に思う心が、そこに描かれています。

    ちなみに、この歌にある「朝貌(あさがお)」は、桔梗(キキョウ)を指しています。

    私たち現代人にとってのアサガオは、夏の早朝に咲く朝顔ですが、この花は熱帯アジア産で、渡来したのは平安中期以降のことで、山上憶良の時代には、まだ日本にアサガオはありません。

    秋の七草は、歌の世界では観賞用の花ですが、実はそれぞれ、日本人ととっても仲良しな草花です。
    憶良の歌に合わせて、順にご紹介してみたいと思います。


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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
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『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
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