• 衣のたてはほころびにけり


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    20150525 衣のたてはほころびにけり


    これはねず本の第一巻でご紹介した話なのですが、永承六(一〇五一)年に前九年の役が起こりました。
    これは陸奥の豪族の安倍一族(安倍総理のご先祖)が時の国主に反抗して起こした反乱で、このときの討伐隊のリーダーが有名な源氏の棟梁、八幡太郎義家です。
    八幡様といえば武芸の神様ですが、その八幡の文字を使われたくらいですから、義家は伝説の猛者です。
    ですから別名も「天下第一武勇之士」とされています。

    さてその源義家が前九年の役で、敵の大将の安倍貞任(あべのさだとう)を馬で追いかけたときのことです。
    追う義家。
    逃げる貞任。
    義家は、貞任に「衣のたてはほころびにけり」と下の句を投げつけました。
    すると貞任は、振り向きざまにっこり笑って、
    「年を経し糸の乱れの苦しさに」と、上の句を返したというのです。
    その答歌の見事さに、義家は構えていた弓を下ろし、貞任を逃がしてあげたとか。

    これは義家と貞任の歌問答として大変有名なお話ですが、最近の学者さんたちの解説を読むと、さまざまな解釈があるものの、簡単に言えば、義家の「衣のたてはほころびにけり」というのは、逃げる貞任の服装が乱れていたことを指摘したもので、貞任の「年を経し糸の乱れの苦しさに」は、衣服が古着だからねえ、と答えたものだと書いてあります。

    要するに、服装を乱し、丸くなって逃げていく貞任が、衣服が乱れているのは、古着だからだと答えたから、見事な歌だというのです。
    ちょっと待ってくれと言いたくなります。

    両者は仮にも一軍の大将です。
    それが古着云々の歌問答など、あまりに不自然ではありませんか。
    しかもそれが、後世に残る名場面として語り継がれるなんていうことは考えられません。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
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