• 天皇と魂のお話


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    忠魂碑(春日部八幡神社)
    20160111 忠魂碑


    昨日の記事で、土佐藩の家老で野中兼山(のなかけんざん)をご紹介しました。
    兼山が生まれが元和元年(1615年)です。
    これは大阪夏の陣のあった年ですから、彼は江戸時代初期の人です。

    この野中兼山の功績というのは、たいへん大きなもので、坂本龍馬で有名な土佐藩の郷士制度を作ったり、250年後にやってきた昭和初期の室戸台風にも耐えられる港湾設備を作ったり、あるいは米価安定のための「公定価格制度」を導入したりと、その生前の業績は枚挙に暇がありません。
    土佐で有名な「カツオの一本釣り」も、もとをたどせば兼山の貢献によって生まれています。
    つまり野中兼山は、たいへん立派な人物であったということです。

    野中兼山が、それだけ大きな貢献ができたのは、もちろん本人がとてつもなく優秀だったということが第一でしょうが、やはり二代藩主の山内忠義にたいへんにかわいがられ、信頼され、重用されたことによります。
    ところが、藩主の覚え目出度いということは、同時にヤキモチ、嫉妬の対象にもなるわけです。

    もともとは野中家というのは、兼山の父親が初代藩主の山内一豊の政策に腹を立てて、脱藩浪人となった家です。
    つまりもとをたどぜが、兼山は藩のやっかい者からスタートしているわけで、そのやっかい者が、藩主の信頼を得て立身し、いわば藩内で強権を発動することは、既得権のある藩の重役たちにしてみると、まさに「目障りな」存在であったわけです。

    このため兼山は、二代目藩主の山内忠義が急逝し、若い山内忠豊が三代目藩主になると、蟄居を命ぜられています。
    この蟄居はきわめて重いもので、兼山が死んだ後も、なんとまる40年もの間、蟄居が解かれませんでした。
    なぜ40年も解かれなかったのか。
    そのことを考えると、巷間言われるような藩の高官の恨みを買ったというよりも、政治の本質というか、どんなに良いことをしても、それが政治である以上、線引によって、必ずどこかに不利益を被る人がでる。
    そうした人たちへの責任と、納得を得て藩の平穏を保つためには、他に選択がなかったし、だからこの処分は野中兼山納得の上のものであったし、むしろ兼山が望んだものでもあったであろうというお話が、昨日のお話です。

    では、どうしてそこまで深い政治が日本においては可能だったのでしょうか、というのが今日のテーマです。



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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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最新刊
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