• 空気のようにあたりまえのことのもつ凄味


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    20160406 源平桃


    古事記を読むとき、どうしても本文の神話にばかり目が向いてしまうのですが、実は序文が面白いのです。
    序文に何が書いてあるかというと、まず古事記のあらすじから始まり、その後に
    「歴代の政治には緩急があり、はなやかさと質素の違いはありましたが、古(いにしえ)を省みて風習や道徳が廃れることを正し、世を照らすべき典教が絶えようとしていることを補強しないということはありませんでした」と書かれています。

    ここに、「世を照らす典教」とあります。
    つまり古事記は「世を照らす典教」とするために書かれているのです。
    ということは、古事記はただの神話の書や歴史書ではないということです。
    そこに書かれているのは「教え」だということです。

    ですから先日も書きましたが、大国主神が若い頃に蛇の部屋に閉じ込められたという挿話は、ただ単にスセリヒメから霊力のある布を授かって、その布を振ったら蛇たちが退散して、部屋でぐっすり眠れたというお話は、額面通りに「ああそうなのか。神話だから布を振ったら蛇が退散したのか」と読むのでは、古事記を読んだことにならないのです。
    このお話は、蛇には手足がありませんから、手も足も出ない苦境に立たされたときに、いかにしてその困難を乗り越えるのか、そのために必要なことは夫婦の愛の力なのだということが書かれていることを知る必要があるということになるわけです。

    そして実はこのことが、私たち日本人の「歴史観」でもあるわけです。
    どういうことかというと、私たち日本人にとっては、「歴史は学ぶもの」です。
    いまこの瞬間にある、あらゆる選択肢の中で、何を選択すべきなのか、それを決める手がかりが、過去の歴史です。
    だから私たち日本人は、できるだけ正確な歴史を知ろうとします。
    その歴史認識が間違っていたら、いまの判断をも間違えてしまうからです。

    つまり、過去の因果関係を学ぶことで、いま起きている事柄の因果関係を解析し、できるだけ良い判断をして未来への石杖にしようという感覚が、私たち日本人にとっては、ごくあたりまえの認識としてあるということです。
    そしてこれが日本人にとっての常識です。

    ところがこのような歴史観というのは、実は世界の非常識でもあるわけです。



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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』

『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』

『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦

『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
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