• 須佐之男命のオロチ退治に学ぶ人の上に立つということ


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    20160510 八岐大蛇


    10日の記事で「宇気比(うけひ)の勝負」をご紹介したのですが、ここまでですと、まるで須佐之男命(すさのおのみこと)が、悪者みたいですが、決してそうではないということを、今日は述べたいと思います。
    基本的に「古事記」は、神々の成長の物語として描かれています。
    成長の物語ですから、最初は、決して出来が良いとはいえなかった神様が、いろいろな出来事を経由して、偉大な神様に成長していく姿が描かれています。

    須佐之男は、後には日本最初の和歌を詠んだ神様であり、また日本刀の源流を生んだ偉大な大神様となる方です。
    それだけに、最初は様々な葛藤が描かれているわけです。
    このことが意味していることは、きわめて大きなものです。
    人は「変わる、成長できる」ということだからです。

    人生に失敗はつきものです。
    若い頃など、ハミ出してばかりですし、ある程度の年齢に至ってからの失敗は、取り返しがつかないものです。
    その失敗やハミ出しを、当時に戻って取り返すことはできません。
    しかし、矜持を失わないことで、別なカタチでその失敗を取り戻していくこと。そこが大事だということを教えてくれています。

    さて、前回お話しましたように、高天原で様々な悪さをした須佐之男命は、立ち上がった八百万の神々によって、高天原を追放されます。
    この追放されたときの様子がすさまじいです。
    千位(ちくら)の置戸(おきど)を負わせ、鬚(ひげ)を切り、手足の爪を抜いたと「古事記」には書かれています。

    千位の置戸を負わせたというのは、千台の車駕に乗るほどの莫大な過料の支払いを命ぜられたということです。
    髭を剃られたというのは、神様としての霊力を奪われたということです。
    手足の爪を抜いたというのは、罰として痛みを与えられたものです。

    須佐之男命は、莫大な過料の支払いを命ぜられていますが、神様としての霊力を奪われ、両手両足の爪をはがされて、肉体的にもボロボロの状態にされているわけです。
    そんな状態でどうやって過料を支払うのか、と疑問に思うほどですが、実は、須佐之男命はこれをきちんと全額高天原に支払っています。
    それだけではなく、わが国最初の鋼鉄製の日本刀である草那芸之大刀を天照大御神に献上さえしています。
    霊力を奪われた状態で、それだけのことを、実は須佐之男命は、ちゃんと実行しているのです。
    並の迫力ではありません。



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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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