• 誇りと優越感


    20161016 誇りと優越感
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    国際派日本人養成講座の最新号で、
    『「誇り」とは「優越感」とは違うもの』
    がアップになりました。
    『「根っこ」から生まれる「誇り」とは、他者との比較による「優越感」とは別物である』というのが主題です。
    全文は↓のURLにあります。
    http://blog.jog-net.jp/201610/article_5.html</u>">http://blog.jog-net.jp/201610/article_5.html

    実は、今日、これをご紹介しようと思ったのは、伊勢さんが、
    「日本国民は日本を大御宝の国と誇ることができる」
    と書いていらしたことによります。
    そしてこのことこそが、我々日本人の「誇り」だというのです。

    伊勢さんは、「大御宝(おおみたから)」と漢字を使っておいででしたが、本来の大和言葉では、これは「おほみたから」です。
    「おほみたから」は、漢字では「大御宝」の他に、「大御田族」とも書きます。
    「田族」とかいて「たから」です。

    稲作栽培を社会の中心に置いたから「田族」なのですけれど、「たから」が「宝」や「田族」などと書かれるということは、もともとはこれは「大御宝」や「大御田族」という漢字から始まった言葉ではないということを意味します。
    先に「大和言葉」の「おほみたから」があり、それを、後から漢字を当てたということだからです。



    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 民主主義と皇民主義


    20161012 日本の風景
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    日本には、天皇を中心とした古くからの社会システムがあり、それは◯◯主義といった西洋的な範疇に入るものではなく、もっと根源的な惟神(かんながら)の道に通じるものといえます。
    ですから、皇民主義という言葉が適切なものかどうかはわかりません。
    ある意味、これは造語と言って良いものだからです。
    この用語を用いたのは、民主主義とか自由主義とか共産主義とかいった、あくまで西洋的イズム(主義)の概念との対比のためです。

    日本においてシラスというのは、漢字では「知」と書きますが、これは「神の随(まにまに)」という意味です。
    高天原においては、天照大御神が高天原をシラス御存在です。
    つまり、天照大御神は、天照大御神以前の創成の神々とつながり、創成の命(みこと)をもって高天原をおさめられます。
    おさめるというと、単に上から下への流れになりますが、シラスの場合、下から上への流れもあって、高天柄原のすべての八百万の神々を代表して天照大御神様が創成の神々とおつながりになられる。
    つまり、シラスは、上から下への「おさめる」と違い、下から上への中継をなされるという意味が含まれます。

    地上においては、天照大御神直系の歴代天皇が、民衆を代表して神々とつながり、また神々の命(みこと)をもって、国家の最高権威となられます。
    その国家最高権威が、臣民を「大御宝」とし、民の中から臣を親任して政治権力を与えます。
    この国家最高の権威と、国家権力を切り離した形こそ、シラスを統治に活かすための根幹になります。

    ですから天皇によって親任された権力者にとって、民は天皇の大御宝ですから、臣はどこまでも民が「豊かに安全に安心して暮らせるようにする」ことが最大の使命となります。
    これを「民こそが大御宝」という点に着目すれば、シラスは「究極の民主主義」というべきものです。

    諸外国の場合は、天皇にあたる存在がありません。
    王や皇帝、大統領、書記長、領主など、呼び方は様々ですけれど、権力者は神から権威と権力の両方を授かります。
    つまり、神の力を代理する存在です。
    代理する人ということは、神の持つ権威権力を代行するわけですから、臣に対しても民に対しても、権威権力者は絶対的な支配者となります。
    日本の古い言葉では、これをウシハクといいます。

    ウシハクは、政治においては圧政を生みます。
    その圧政から逃れるために、18世紀以降、様々な努力が欧米の国々で行われ、その結果として誕生したのが、民主主義、共産主義です。
    ちなみに、欧米では「自由の国」とか「自由主義」という言葉も使われます。
    これは、単にやりたいことができる放縦を意味するのではなく、「圧政からの自由」を意味します。
    ですから彼らが「自由を我々の手に!」などと叫ぶときは、その意味するところは、どこまでも政治的権威権力による圧政から自由でいることを望むとい意味であって、それは決して、「やりたい放題」や「身勝手」を意味するものではありません。
    多くの日本人は、ここを誤解しているようです。

    共産主義は、民主主義のさらなる発展系と説明されますが、究極の問題点は、共産主義の目標が、ユートピアにおかれていることです。
    ユートピアは、理想郷ですが、その理想郷については、誰もその統治の形態がどのようなものなのかを説明せず、ただ各自が勝手に、夢を描きます。
    統治をするためには、そのための具体的な仕組みが必要です。
    つまり「統治する人」が必要になります。
    ところがその「統治する人」が人々の上に立った瞬間、それはブルジョアジーとなり、誰もが平等というユートピアが失われてしまいますから、粛清の対象になります。
    粛清されたら統治はできませんから、「統治する人」は、反対派を粛清します。
    そこから生まれるのは、この世の地獄です。


    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 童子教を読む


    20161014 童子教
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    先日『実語教』をご案内しましたので、今回は『童子教(どうじきょう)』をご紹介します。
    こちらのほうが『実語教』よりもすこし若くてて、鎌倉時代中期の作とされています。
    現存する最古の書写は、639年前の南北朝時代のもの(1377年)が現存しています。

    この『童子教』もまた、『実語教』とともに、明治の中頃まで初等教育の柱として、全児童が暗誦できるまで、繰り返し音読されたものです。
    つまり、ただ幼児期に暗誦したというだけでなく、初等、中等教育でそれがトレースされ、さらにその奥にある意味や意義を学ぶことで、鎌倉時代から明治中期までの基礎教育が行われました。
    つまりこの二つは、誰もが知る日本人社会の常識であったわけです。

    『童子教』は、原文の漢字だけで1650字もあるとても長いもので、その全部につき、一文ごとに解説を加えると、それだけで一冊の本になってしまいそうです。
    ですので今回は、原文、読み下し文、現代語訳のみの掲載です。

    ただ、せっかくですので、一例をあげてみたいと思います。

    昔の時代劇などを見ると、武士たちなどが喧々諤々の大議論をしているところに、御家老がやってくる、すると、その議論していた侍たちが、一様に膝を揃えてかしこまる、といったシーンがよく出てきます。
    明治期の軍隊も同じでした。
    息抜きにおしゃべりに興じていた兵たちが、上官がやってくると、言われなくても膝を正して礼をとりました。
    実はこれは、『童子教』の教えに基づきます。

    夫貴人前居  それ貴人の前に居ては
    顕露不得立  顕露に立つことを得ざれ
    遇道路跪過  道路に遇(あ)うては跪(ひざまづ)いて過ぎよ
    有召事敬承  召す事有らば敬つて承れ
    両手当胸向  両手を胸に当てて向へ
    慎不顧左右  慎みて左右を顧みざれ
    不問者不答  問はずんば答へず
    有仰者謹聞  仰せ有らば謹しんで聞け

    とあります。上司、上官の前では、あらわに立っていてはいけないというのです。
    そとにあれば、ひざまづき、室内においては、正座して拝礼をする。
    これは寺子屋教育では、実は、日常生活にまで徹底していたことでした。

    また、次のようなものもあります。


    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 「つくり」と「をさめ」


    20161012 古事記
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    このところ、実語教とか、あめとあまとか、尋常小学校の国語教科書とか、主として国語のお話を連載させていただいています。
    国語は、答のない科目でわかりにくいという人も多いのですが、実際、戦後の国語教育は、テニヲハの使い方とか漢字の書き取りや文法といった形式とかカタチにやや偏った教育になっているような気がします。
    けれど実は国語には、言葉を通じて私たち日本人のアイデンディディを学ぶという大切な側面があります。

    神話にしても百人一首にしても、日本語で書かれています。
    昨日の実語教のように、私たちは、一見、漢詩のように書かれているものでも、日本語で読んでいるから味わいがあります。

    早い話が実語教の一行目の「山高故不貴」は、「山高きが故に貴(たつと)からず」ですけれど、China漢字の字源からすれば「貴」は、二人がかりで財宝を持ち上げている姿です。ですから字源的解釈をすると「山が高いので財宝を持ち上がれない」といった意味にもなってしまいそうです。(冗談ですけれど。)
    20161014 貴字源



    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 誰もが実語教を暗誦できた時代


    20161011 実語教
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    『実語教』は全部漢字で書かれているけれど、国産です。
    平安末期にできあがり、鎌倉時代に普及が進み、江戸時代には寺子屋を通じて広く庶民の間に浸透して、江戸中期にはほぼ日本の常識となっていました。
    どういうことかというと、誰もが暗誦できた。

    福沢諭吉は明治時代に『学問のすゝめ』を書いて、その中で、
    「実語教に、
     人学ばざれば智なし、
     智なき者は愚人なりとあり。
     されば賢人と愚人との別は、
     学ぶと学ばざるとに由て出来るものなり」
    と書いていますが、この文の元が実語教です。
    諭吉は当時、常識となっていた実語教をひいて、そこから個人が学ぶことによって一身の独立を果たせるのと同様、国家も学問によって独立を果たせるのだと書いています。

    そこで今日は、あらためて『実語教』をみなさまとともに読んでみたいと思います。
    はじめにいつものねず式の現代語訳を入れ、そのあとに原文と読み下し文を入れます。
    また、若干の所感を末尾に記載します。


    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 「あめ」と「あま」


    20161011 高天原
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    古事記の本文の一番最初のところです。
    「天地(あめつち)初めて発(おこ)りし時、
     高天原(たかあまのはら)に成りませる神の名は、
     天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)」
    (原文:天地初発之時、於高天原成神名、天之御中主神)

    続けて注釈が書かれています。
    「高の下の天の訓(よみ)は「あま」と云ふ。
     下はこれに效(なら)ふ」
    (原文:訓高下天、云阿麻。下效此)

    見過ごしがちなところなのですが、要するに古事記は、漢字では「天」の一文字だけれど、読みは、「あめ」と「あま」とを使い分けています。
    どういうことかというと、大和言葉には「あめ」と「あま」と言葉を使い分けているけれど、漢字にはその違いを示す概念がなかったということです。
    だから「天」一文字を、意図的に「あめ」と「あま」に読み分けているわけです。

    では「あめ」と「あま」は、どのように違うのでしょうか。


    20160810 目からウロコの日本の歴史


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  • 第8回 ねずさんと学ぶ百人一首 開催のご案内


    20161009 秋

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    「ねずさんと学ぶ百人一首」が、今月20日(木)夕方6時半から、東京・江東区文化センターで開催されます。今日は、そのご案内です。

    実は先日、Amazonの拙著『ねずさんの日本の心で読み解く「百人一首」』に、うれしいコメントをいただきました。ちょっとご紹介します。

    ****
    百人一首は好きでしたが、中には「なぜこんな歌が?」と思うものもありました。
    その中でもとりわけ嫌いだった一つが、藤原基俊の
    「契りおきしさせもが露の命にてあはれ今年の秋もいぬめり」
    です。
    どの解説を見ても「子供の出世を頼んだ親バカの歌」と言うものばかり。

    ところが、ねずさんの解説を読んで目から鱗、
    百人一首の中で最も好きな歌のひとつになってしまいました。
    この歌は、当時の時代背景を知った上での皮肉として読まねば、
    歌の真意はまーったく伝わらないものでした。
    それを、現代の無学な解説者どもが、表面的なくだらない解釈で基俊の心をねじ曲げて伝えていることに、今は怒りすら覚えます。
    どうか、皆さんご一読をお勧めします。
    こういう本が教材なら、日本も変わるのにと思います。
    ****

    他にもたくさん、ありがたいコメントをたくさんいただいています。
    この場になりますが、心からコメントを下さった皆様に感謝を申し上げます。
    ありがとうございます。

    上にご紹介させていただいたコメントは、藤原基俊の歌の解説を読んで、この歌が「最も好きな歌のひとつになった」と書いて下さったことです。
    この歌は、ほんとうに貶められていた歌で、それだけに、「わかっていただけた」ととてもうれしく思いました。
    それでも、本にかけるのは、ある意味歌のごくわずかの部分です。
    ひとつひとつの歌には、さらに深い意味があります。

    この「ねずさんと学ぶ百人一首」は、「倭塾」の別バージョンとして行っているもので、「倭塾」が古事記を中心に日本を学ぶ取り組みであるのに対し、こちらは文字通り百人一首を通じて日本を学ぼうという取り組みです。

    少数ゼミ方式を採っており、いちばん盛り上がるのが質疑の時間です。
    最近は、ご参加くださる方々も予習などしていらして、質疑が非常に盛り上がります。

    これまでご一緒に学んできた歌は、
     第一回、和泉式部
     第二回、右近と敦忠の恋
     第三回、清少納言
     第四回、皇嘉門院別当
     第五回、相模
     第六回、式子内親王
     第七回、小野小町
    でした。そして今回は、
     第八回、殷富門院大輔
    です。
     
    殷富門院大輔の歌は、一般には「恋の相手のつれなさによるつらさを詠んだ歌」と解説されています。
    けれど殷富門院は、式子内親王の実姉、大輔(だいふ)は、そのお付きの女官です。
    そのお名前が持つ意味と、時代背景を考えると、この歌もまた、ぜんぜん別な解釈になります。

    もちろん解釈はひとつではありません。
    さまざなま歌の味わい方があって、それで良いと思います。
    ただそこに、傲慢があってはならないと思います。
    この歌も、千年にわたって人々に愛され続けてきたのです。
    自分が書いたものが、千年後に読まれているかを考えたら、それがどんなにすごいことかわかろうというものです。

    そして、愛されることには理由があります。
    そういうことは、共産主義的な「進歩論」、つまり「過去より現代は進んでいるし、未来はもっと進んでいる」というお人好しで単純な見方では、決して味わうことはできません。
    それは裏返しに言えば、「過去のすべては現代よりも遅れたもの、ないしは未進化・未発達のものであるという傲慢な決めつけ」だからです。

    かような共産主義的色メガネを取り払い、かつての日本人が普通に行っていであろう親や先輩や過去の先人たちへの敬意と尊敬のもとに歌を読むと、そこにおのずと、まるで異なる姿が浮かんでくるし、これを知ることは、まるでトレジャーハンターのような知的な冒険の楽しさがあります。

    ここに和歌を学ぶことのよろこびがあります。
    そしてその喜びは、そのまま今を生きる知恵になる喜びです。
    それを楽しく皆様と行っていこうというのが、この百人一首の塾の目的です。

    ご来場者は、2:3でやや女性の方が多いです。
    ご夫婦や、お子様連れの方もおいでになりますし、未成年の方も歓迎です。
    みなさまのお越しをお待ち申し上げます。

    20160810 目からウロコの日本の歴史


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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