• 日を背負って戦う


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    昨日の記事で「日を背負って戦う」ということに触れさせていただきました。
    今日は、そこをもう少し掘り下げてみたいと思います。


    甲州武田家の日輪の御旗
    雲峰寺(山梨県塩山市)所蔵
    武田家の日輪の御旗
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています)


    「日を背負う」ということは、日輪を背負うこと、つまり天照大御神のご威光を背負って戦うということです。
    かつて、信長と武田信玄が戦った折り、どちらも日章旗を本陣に高々と立てて戦いましたが、これは、両軍ともに、我こそは日本を背負うものなりという断固とした意思表明であったわけです。

    このときに掲げられた日章旗のうち、武田信玄が掲げたものがトップの画像の日輪の御旗です。

    この御旗は、甲州武田家の祖となる新羅三郎義光の父頼義が。第70代後冷泉天皇から下賜されたものです。
    これこそ源氏の直系を示す旗として、武田家ではこれを家宝とし、御旗は「絶対に従わなくてはならない最も神聖なもの」とされて代々伝わったのです。

    なぜそうなるのかといえば、それはただ天皇から下賜されたから、と一般に説明されます。
    しかし実はそれだけではありません。

    日輪の御旗を背負うということは、天皇を背負うということであり、天照大御神を背負うということであり、民を背負うということです。
    だからこそ甲州武田家では、御旗には絶対に従わなければならないとされました。
    なぜなら天照大御神とその御子であり代々続く天皇こそ、民を「おほみたから」としている存在だからです。

    つまり、「日を背負う」ということは、民の愛と喜びと幸せと美しさ、そして豊かで安全で安心できる暮らしと未来を背負うといことなのです。
    それこそが正義であり、天下の大道であり、「日を背負う」ことです。
    だからこそ戦いに臨んで日章旗を掲げたのだし、その日章旗を家宝としたのです。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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