• シラスはシメシ


    20190404 平成天皇
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


    元号は「令和」となりましたが、ここであらためて元号のもとになっている日本の統治の根幹としての「知(し)らす」を再考してみたいと思います。

    「シラス(知らす、治らす、Shirasu)」は、古事記や日本書紀に出てくる言葉です。
    古事記は「知」と漢字一字で表記され、
    日本書紀では「治」の文字で書かれています。
    どちらも読みは「シラス」です。

    基本的に古事記は「神々からの諸々の命(みこと)」を主題にしていますので、シラスを神々の知恵として「知」を用いています。
    「知」は、「矢+口」で、神々が降臨される依代(よりしろ)を意味する漢字だからです。
    知識とか知恵などの見えない力は、神々から与えられたものだという認識が基底にあります。

    日本書紀は「治」で、この字は「サンズイ+ム+口」で、水辺で農機具を用いて田畑を耕す会意象形文字です。
    日本書紀は全体のテーマが「よろこびあふれる楽しい国」、つまり「豈国(あにくに)」です。
    だから「シラス」を農業を意味する「治」で示しているわけです。

    ここで「示している」という言い方をしているのは、日本語は漢字を輸入したから単語ができたのではないからです。
    どういうことかというと、いわゆる漢字圏と呼ばれる国や民族の多くは、漢字の音と意味をそのまま用いて自国の単語としています。
    ところが日本語のみ、漢字に訓読みがあります。
    これは、訓読みをする大和言葉が先にあったからです。
    大和言葉の単語に、似合う漢字を、後から輸入したために、訓読みがあるのです。

    つまり、「知」にせよ「治」にせよ、どちらも当て字であって、もともと大和言葉の「しらす」を、漢字を借りて表記しているのです。
    では、もともとの大和言葉の「しらす」はどのような意味なのでしょうか。

    一例としてカタカムナで解釈すると次のようになります。

    「し」は、お示し
    「ら」は、道
    「す」は、進むこと

    そこから、

    「進むべき道を示すもの」
    あるいは、
    「お示しの道を進むこと」
    あるいは、
    「道を進むと示されるもの」

    を意味しているとわかります。
    ひとことでいうなら、「しらす」は「お示(しめ)し」つまり「シメス」や「シメシ」です。
    お示しは、権力行使とは意味の異なるものです。
    学校のお昼休みに、バスケットボールをするかサッカーをするかを決めるのが「お示し」です。
    サッカーと決まったときに、サッカーのルールを守らせるのが「権力」です。


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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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最新刊
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