• 刀伊入寇(といのにゅうこう)


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    その地の統治者を交代しようということであれば、建物を焼いたり、人民を殺すことはマイナスに働きます。そうではなくて、単に食料を得に立ち寄っただけであれば、あとで報復されないように、生き残った者たちが生活をするために必要なものを、すべて焼いてしまう。そして敗れて捕まった者が、自分たちは強制連行されたのだ、と嘘を言う。これまた千年前もいまも変わらぬ習性です。


    20190909 刀伊の入寇
    画像出所=https://ameblo.jp/nagarahirokazu/entry-12310363778.html
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


    寛仁3年(1019年)といいますから、いまからちょうど千年前の平安時代のことです。
    この年の3月27日、壱岐に50隻あまりの船がやってきました。
    ひとつの船はだいたい15メートルくらい。
    当時としては大型船です。
    各船には、約60人が分乗していました。

    彼らは壱岐に上陸すると100人くらいずつの分隊をつくりました。
    先頭の20~30人は斬り込み隊です。
    後ろの70~80人は弓や盾を持っていました。
    彼らの持っていた矢は、長さ4~50cmと短いもので、楯も射通すほどの貫通力がありました。

    彼らは整列を終えると、民家に襲いかかりました。
    牛馬を殺し、抵抗する島民たちを片端から殺しました。
    記録には、彼らが
    「牛馬を切っては食い、
     また犬を屠殺して
     むさぼり食ら」ったと書かれています。

    略奪後、民家はすべて焼き払われました。
    穀物もすべて奪い取られました。
    民家で生き残った者は船に拉致されましたが、船上で病人や老人は簀巻きにされて海に投げ込まれて殺されました。

    「暴徒上陸!」

    知らせを受けた国司の壱岐守藤原理忠(ふじわらのまさただ)は、ただちに147人の手勢を率いて征伐に向かいました。
    しかし相手は3000人の統制の取れた軍隊です。
    衆寡敵せず敗退してしまう。

    理忠(まさただ)を打ち破った国籍不明の軍団は、次に壱岐島の真ん中にある、国分寺(嶋分寺)まで攻め込んできました。
    寺には常覚和尚(じょうかくおしょう)という立派なお坊さんがいました。
    常覚和尚は僧侶と、避難してきた地元住民を指揮し、なんとこの国籍不明の軍団を三度(みたび)撃退しています。



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    20190317 MARTH



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
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