• 獅子舞の獅子はなぜ金歯?


    20191123 万葉集表紙1200
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    獅子舞の獅子に頭を噛んでもらうと幸せになるという民間伝承があります。どうして幸せかって?当然です。昔は本物の金歯だったのです。純金です。そりゃあ幸せでしょう。
    もっとも昨今の獅子の歯は金メッキです。


    20160102 獅子舞
    画像出所=https://www.yunphoto.net/jp/photobase/yp5879.html
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


    人類が誕生してから、現在に至るまでに世界で算出した金(Gold)の量は、オリンピックプールに換算するとおよそ三杯分だと言われています。
    このうちまるまる一杯分が日本で産出した金です。
    まさに日本は、「黄金の国ジパング」だったのです。

    おかげで江戸時代の日本では、庶民の財布には紙でできた一万円札ではなく、黄金でできた小判が入れていました。
    江戸時代の農家の人は、土地に縛り付けられていて、貧困のどん底ぐらしだったというセンセイがおいでになりますが、そんな農家の人たちが、富士山信仰で毎年富士登山ツアーはするし、三重までお伊勢参り、四国の香川に金毘羅参り、京の都で無償の勤労奉仕など、ツアーを組んでさかんに旅行し、往来していました。

    ちなみに、ときどきテレビなどでも、神社の中に高さ7〜8メートルの溶岩でできた小さな山がしつらえてある様子が放送されます。
    これは富士塚で、ウチの近所の神社にもありますけれど、江戸時代に毎年その辺りの農家の人々が富士登山をする都度、富士山の溶岩を少しづつ持ち帰って、これを山のように積み上げ、その山裾に浅間神社、頂上に奥宮をあつらえて「ミニ富士山」にみたてていたものです。

    要するに一昔前の農協主催の団体観光旅行さながらに、日本全国、農家のみなさんは、あちこち旅行を楽しんでいたわけで、こうした旅行を斡旋する、ツアー会社のようなものまでありました。
    江戸時代の、こうした農家による団体旅行は、つい半世紀前まで農協さんのツアーとして国の内外の観光旅行産業の中心だったものです。

    江戸時代には、この旅行に際して、旅をする人は全員、肌着の衿(えり)に、小判一両を縫いこんでおくのが慣習でした。
    これは旅の途中で万一倒れたときに、同行した仲間や、近隣の人に面倒をみてもらうための代金で、小判1両が、いまの貨幣価値だとおよそ6万円くらいでしたから、いってみれば、老若男女全員が6万円を襟に縫い付けていたわけです。
    4人家族ならそれだけで24万円分です。

    しかも旅ともなれば、いまと違って飛行機も電車も自動車もなかった時代ですから、みんな歩きです。
    途中で何泊もの宿泊もすれば、食事もするし、風呂にも浸かる。
    温泉の湯治も、江戸の昔には盛んに行われていたことです。
    その姿は、どこぞの教科書などに書かれている哀れでみすぼらしい貧農の姿とは程遠いものです。
    そんなありもしない貧農史観を強要するセンセイって、いったいどこの国の話をしているのでしょうか。



    20191006 ねずラジ
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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「奇跡の将軍樋口季一郎」、「古事記から読み解く経営の真髄」などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。

日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
(著書)

『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』

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