• 祖国遥(はる)か


    この物語は、何度ご紹介しても長春駅前での三人の女性の死のところでは、不覚にも涙でパソコンの画面が見えなくなってしまいます。
    お地蔵さんが建立されている青葉園は、さいたま市にあって、その中央に「青葉慈蔵尊」があります。
    何度か献花に行かせていただきました。
    また村田春樹先生をはじめ、いまもゆかりの人たちが毎年集って慰霊祭を行っています。


    満洲時代の長春駅
    20200305 長春駅
    画像出所=https://aucfree.com/items/p716623530
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    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


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    最初にこの物語をブログでご紹介したのは2011年のことです。
    すると不思議なことにネット上で、
    「この話は嘘っぱちだ」
    「ただの作り話にすぎない」
    などといった批判が相次いで起こりました。

    私自身は、もちろんその時代に居合わせたわけではありませんし、被害に遭われてお亡くなりになられた看護婦の方々と直接お会いしたわけでもなければ、その場を見てきたわけでもありません。
    ですからどこまでが史実で、どこまでが創作なのかはわかりません。

    ただこのような物語があり、そしてその短くも悲しい生涯を惜しんで、さいたま市の青葉霊苑に慰霊塔が建てられていることは事実です。
    そしてその慰霊塔には、いまもご遺族の方々等による献花が絶えずに続いています。
    そのさいたま市の霊園にある慰霊塔が、上にあります「青葉慈蔵尊」です。

    お地蔵さんならば普通は「地蔵」と書くところを、その像は「慈蔵」と書いています。
    そこに語り継がなければならない何かがあると私は思います。

    同様のケースは、他にも多々あったものと思われます。
    実際にはもっと悲惨な現実がたくさんあったのが事実です。
    そしてこの物語には、伝えなければならない大切なものがぎっしりと詰まっているように思います。

    本稿は、日本航空教育財団の人間教育誌「サーマル」平成18年4月号に掲載された「祖国遙か」をもとに書かせていただいた2011年3月の記事のリニューアルです。
    また、物語のご紹介に際して「看護婦」という用語を用います。
    いまでは「看護師」と呼びますが、ほんの何十年か前までは「看護婦」という呼び名が普通だったからです。

     *

    お地蔵さんの建立には、堀喜身子(ほりきみこ)さんという元看護婦の婦長さんだった方が深く関係しています。
    掘喜身子さんは、幼い頃から病人を看護することが大好きな女の子でした。

    彼女は昭和11(1936)年に女学校を出ると、すぐ満洲に渡り、満洲赤十字看護婦養成所に入所しました。
    そこで甲種看護婦三年の過程を修め、郷里の樺太・知取(シリトリ)に帰って樺太庁立病院の看護婦になっています。

    昭和14(1939)年の春、彼女は医師の堀正次と結婚しました。
    結婚して1年目の春、堀喜身子さんのもとに、召集令状がやってきました。
    令状を受けた一週間後には、彼女は単身で、任地の香港第一救護所に出発しています。

    まもなく彼女の任地は上海に移り、次いで満洲国牡丹江、さらにソ連との国境に近い虎林(こりん)の野戦病院へと移りました。
    野戦病院には、他に48名の看護婦がいました。


    20191123 万葉集表紙1200
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
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