• 富本銭(ふほんせん)と新しい時代


    富本銭も和同開珎もまだなかった時代には、世間に通貨はなかったのです。つまり通貨がなくても、人々は生き残ることができたからこそ、人類は生存しているわけです。
    大本に還る。
    そういう時代が、いま近づいているといえるかもしれません。

    20200430 富本銭
    画像出所=http://otakarajoho.blog10.fc2.com/blog-entry-431.html
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    日本に貨幣が登場したのは、公式には和同開珎(わどうかいほう)でとされています。
    発行が708年のことで、この年には、和同開珎の流通を祈願して、元号も和銅元年と改元されました。
    第43代元明天皇の治世のときのことです。
    おそらく皆様もそのように学校で習ったご記憶がおありかと思います。

    ところが平成11年に奈良の飛鳥池遺跡から「富本銭(ふほんせん)」が発掘されました。
    これが『日本書紀』に記載された「今(天武12年・687年)よりは銅銭を用いよ」の銅銭です。
    異論もありますが、まず間違いない。

    実は、この日本書紀に記述された687年の銅銭(つまり和同開珎よりも以前の銅銭)が、どのようなものであったのか、長いことわからなかったのです。
    このためおよそ200年くらいの間、その687年の銅銭が「あった、なかった」で論争が繰り返されていました。
    平成11年の発見は、その論争にケリを付けたわけです。

    ちなみに和同開珎は、良質な銅の鉱脈が発見されたことから、日本の銅=和銅が使えるようになったとのよろこびが、そのまま元号になったし、銅銭の名前にもなりました。
    では「富本銭(ふほんせん)」とは何かというと、これは642年に唐で書かれた『芸文類聚(げいもんるいじゅう)』の一文から来ています。

    その一文とは、
    「民を富ませる本は食(食べ物)と貨(通貨)」という文で、ここから「富本銭(ふほんせん)」の名が取られています。
    チャイナでは、能書きだけで実現できなかった「富本」の原理が、なんと日本では実現したわけです。
    もっとも、このときの銅銭は、当時の朝廷が発行はしたけれど、いまでいう記念コインのようなものでしかなく、通貨として流通するには至らなかったとされています。
    銅銭が通貨としての役割を担うのは、和同開珎以降のことになるわけです。


    20200401 日本書紀
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    20191006 ねずラジ
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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
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