• 武家文化としてのお能について




    いつまでも戦後ではありません。21世紀となった今は、お能の持つ本質と、その精神を、日本の武士道精神の根幹として、あらためて学び直すべき時代が来ています。
    いまこそ私たちは、お能が本来表現しようとしていたもの、その演目が語ろうとしていたものを、もっとごく自然に受け入れ、学び、日本人の心得としていくべきではないかと思います。

    20200511 熊野文の段
    画像出所=http://okadareiji.com/stageinfo.html
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    お能といえば、今日のブログの末尾に掲載した動画のような姿が有名で、なんとなく現代人にとっては、お能=能面といったイメージがあるように思います。
    もうすこし深く掘り下げて、ではお能とは何かといえば、「日本的な侘び寂び幽玄の世界」として案内されることが、これまた多いかと思います。

    けれど実際にはお能は、武家が愛した武家文化です。
    基本、お能はお城の中で上演されましたが、年に一度、一般庶民にその舞が開放される日には、町人たちが列を為して見に来たと言われています。

    そんな次第で、武士たちは幼い頃からこのお能に親しみ、お能で歌われる謡曲の言葉が、そのまま武家言葉となり、その武家言葉が能楽とともに全国共通語となることで、実は江戸詰めの武士たちは、他国の武士と普通に会話ができました。
    地元言葉では、方言が強くて、言葉が通じなかったのです。

    そして武家が愛したということは、実はお能の演劇は、侘び寂び幽玄の世界ではありません。
    なるほどそういう一面もありますが、長く教養ある武士たちに愛されたということは、演目のそれぞれに、人として、あるいは武士としての教えがあり、感動があり、学ぶことがたくさんあったからこそ、お能が武家文化として、長く大切に育まれてきたのです。

    歌舞伎は、傾奇者(かぶきもの)というくらいで、そんな武家文化の持つお能を、パロディ的に派生させたものでしたし、多くの場合、武家では歌舞伎を観ることが禁止されていたくらいでした。
    ですから、そういう意味においても、日本的武家文化は、お能によって育成されてきたといっても過言ではないわけです。


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    20191006 ねずラジ
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小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず

Author:小名木善行(おなぎぜんこう) HN:ねず
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
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