• 今日は生麦事件があった日〜生麦事件と薩英戦争から学ぶこと


    生麦事件から薩英戦争への道筋に於いて、薩摩は断固として戦うという道を通しました。
    結果、軽々に賠償に応じた幕府は倒れました。
    及ばずながらも力一杯戦った薩摩は生残って維新の立役者となりました。
    いざというときに、戦う覚悟と実行を示すことは、わたしたちがこの世界を生きて行く上で、とても重要なことといえるのではないでしょうか。

    20190817 生麦事件
    画像出所=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E9%BA%A6%E4%BA%8B%E4%BB%B6
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    8月21日といえば「生麦事件(なまむぎじけん)」が起きた日です。
    (新暦ですと9月14日になります。)
    文久2年(1862)の出来事です。

    この事件は、江戸から京都に向かう薩摩藩の行列に、前方を横浜在住の英国人4人が乗馬のまま乗り入り、薩摩藩士がこれを静止したけれど、4人の英国人は馬上のままどんどん行列の中に侵入。
    やむなく警護役の薩摩藩士がこの4人を無礼討ちにし、1人が死亡、2人を負傷させたという事件です。

    この時代、王族や貴族のこうした隊列を荒らす行為は、一種のテロ行為に等しく、犯人はその場で全員現行犯で殺害されても仕方がないというのが世界の常識です。
    ですから薩摩藩の行為には国際社会において完全に正当性があり、本来ならこれを咎めることは誰にもできません。
    もっとわかりやすく言うならば、英国やフランスの貴族の行列に、もし日本人が乗馬したまま乗り入れれば、その場で射殺されるし、そのことによる苦情はどこからも決して来ることはありません。
    なぜならそれが当時の世界の常識であったからです。

    けれどもその逆は通用しない。
    力こそが正義の時代です。
    欧米列強には力があり、有色人種には彼らに匹敵する力がない。
    力がなければ、人とさえもみなされない。
    それが当時の世界の現実でした。

    ですから当時の英国人の感覚からすれば、
    「動物園で猿の行列を、おもしろいから車で横切ってみた。」
    それだけのことです。

    怒った猿が、横切った人を殺せば、襲った猿の側が「処分」されます。
    その意味では、現代も力の世界であることに、実はなんら違いがないといえるかもしれません。

    生麦事件後、英国は幕府に謝罪と賠償金10万ポンドの要求、薩摩藩に対しても犯人の処罰と賠償金2万5千ポンドを要求しています。
    「幕府は屈服して賠償金を支払い、
     薩摩は屈服を拒否したために薩英戦争が起き、結果敗北した」
    というのが戦後的歴史認識です。

    鹿児島の薩英戦争記念館でも、まさにそのような歴史認識での展示が行われています。
    それが汚鮮され政治的に変形された我が国の歴史学会の定説であり、司馬遼太郎の空想歴史小説に描かれたストーリーだからです。

    歴史とは、あくまで過去に起きた出来事を、時系列に沿って系統立てて再現可能性がマックスになるようにストーリー化する学問です。
    政治は都合が優先しますが、歴史は事実が優先します。
    出来上がったストーリーに、再現可能性があるかないか。
    それこそが歴史が科学であるのか、政治であるのかの違いです。

    薩英戦争で英国が勝ったというなら、なぜ英国は薩摩への上陸さえできず、横浜に撤退したのでしょうか。
    撤退したというのならば、それは勝利をあきらめた=敗退したということではないでしょうか。


    『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』 先行予約受付中(2020/9/19発売)

    《塾・講演等の日程》
    どなたでもご参加いただけます。
    2020/8/15(土)靖国神社昇殿参拝
     https://www.facebook.com/events/2667848776866935/
    2020/9/12(土)13:30-15:30 第75回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
     https://www.facebook.com/events/1140192956351381/
    2020/10/18(日)13:30-16:30 第76回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
     https://www.facebook.com/events/867036783780708/
    2020/11/15(日)13:00〜15:30 日本書紀出版記念(於:靖国会館)
     https://www.facebook.com/events/269322421064039/
    2020/12/19(土)13:30-16:30 第76回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
     https://www.facebook.com/events/337364737249840/



    20200401 日本書紀
    ◆ニュース◆
    『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』2020/9/19発売。先行予約受付中
    『[復刻版]初等科国語 [高学年版]』絶賛発売中!!
    『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』絶賛発売中!!
    『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』絶賛発売中。


    『ねずさんのひとりごとメールマガジン』
    登録会員募集中 ¥864(税込)/月  初月無料!


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

スポンサードリンク

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
テーマは、ご自由に設定いただいて結構です。
講演時間は90分が基準ですが、会場のご都合に合わせます。
E-mail nezu3344@gmail.com

電話  080-4358-3739

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク