• チャンネルAJERの新番組「日本国史」


    20200923 初等科国史
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    先日刊行された戦時中の小学校の教科書である『【復刻版】初等科国語【高学年版】』(ハート出版)で、その本の解説を書かせていただいたのですが、このシリーズは、
     初等科国史
     初等科修身
     初等科国語
    と連なるシリーズ本になっています。

    そしてこの度、チャンネルAJERのyoutube番組で、出版社様のご理解を得て、このシリーズを動画でご紹介することになりました。

    【新番組】「戦勝国が奪った日本人の記憶「国史を学ぶ」第一 神国(前半)」


    「戦勝国が奪った日本人の記憶「国史を学ぶ」第二回大和の国原(前半)」


    このシリーズは、国史、修身、国語の順で、教科書に書かれた内容と、その簡単な解説を行っていこうという企画で、佐波優子さんとコラボで解説を進めていくという企画です。

    放映は、国史から順番に行ないます。
    本の方では、本文は国民学校時代の教科書そのもので、解説を、
     初等科国史=三浦小太郎先生
     初等科修身=矢作直樹先生
     初等科国語=(中学年)葛城奈海先生、(高学年)小名木
    が書いています。
    この本をベースにして、個々の教科書の記述内容の解説を行う動画をはじめたわけです。

    この三つの教科書(国史、修身、国語)は、いずれも戦時中の国民学校時代に実際に使われていた教科書です。
    そして、終戦直後にGHQによって、墨で真っ黒に塗りつぶされた教科書でもあります。
    つまりそこには、「戦勝国が奪った日本人の記憶」そのものが書かれているわけです。

    日本は、終戦後に多くの大切な心を失ったといわれています。
    まさにそれが、墨で塗られた教科書の記述であるわけです。
    そうであるなら、その墨塗り教科書を、動画でも紹介していこうじゃないか、というわけです。

    もっとも動画では、本文のすべてを朗読するわけにもいきません。
    そこで、それぞれの本の章ごとに、一話ずつを選んで、その選んだ一話の大事なところだけ朗読し、そのお話の全体については解説で要約する、という形にしました。

    本の方では、すでに三浦先生や矢作先生、葛城先生らが解説を書かれているものであり、そのうえさらに解説など、屋上屋を架すような話なのですが、そうはいっても、教科書の全体像に関する解説と、記載された個々の物語に関する解説では、やはり違いもでるだろうということで、今回の企画になった次第です。

    こうして先ずは国史から動画がスタートしたのですが、やってみて最初からおもしろかったのは、戦前戦中の国史の教科書というと、みなさまだいたい思い浮かべるのが、その内容のほとんどが神話教育であったといったイメージです。
    ところがこの国史教科書、高学年版ですから、いまでいう小学校の5年生、6年生を対象とした教科書なのですが、15章に分けられて、これを2年かけて学んだ教科書なのですけれど、神話はそのなかの第一章だけです。
    つまり、15分の1の記述しかありません。

    にもかかわらず、戦前派とか戦中派と呼ばれた、戦前戦中の教育を受けた先輩たちが、まるで神話こそが国史そのものであったかのように語られるのは、実は神話が、その後に続く第二章から第15章までの14の章すべてに通底する価値観の根幹を示しているからです。
    つまり神話という土台の上に、歴代天皇のご事績と、我々臣民の営みがあったというのが、戦前戦中の我が国の国史の基本的な考え方であったということです。

    このことが意味することは重大です。
    歴史というものは、過去に起きた事件や事故のことを言うのではなく(それらは単に史実であって歴史ではない)、その事件や事故がなぜ起きたのか、そしてそのためにどのように時代が変化していったのかという「流れ」を、史実に基づいて時系列で、かつ再現可能性が最大になるように再現するものが歴史です。

    現代の歴史教育は、年号を覚えたり、事件や事故、あるいは人物名等を、ただ丸暗記することが、あたかも歴史であるかのような構成になっていますが、それらは実は、単に年表学であったり、事件簿、人物名鑑でしかなくて、それだけでは歴史の名に値しない。
    そういうことを、実は戦前戦中の教科書は、しっかり踏まえて教育を行っていた、ということになるのです。
    その意味で、現代日本はGHQが禁止した歴史教育が、いまだに禁止されたままになっているわけで、これは根本から歴史教育のあり方を見直さなければならないという、たいへん大きな問題提起を行う内容になっているわけです。

    しかも、国史というのは、もともとは1300年前に書かれた日本書紀がベースになります。
    つまり我が国は、現代の世界の歴史教育学会が行うべきとしている「本来あるべき歴史教育」を、なんと1300年前からずっと行ってきた、ある意味、世界最古の充実の歴史教育国家であったということです。
    そうしたことが、戦後75年、主権回復からも68年も経っていながら、奪われたまま放置されているということは、たいへんにもったいないことだし、ご祖先に申し訳ないし、絶対に見直さなければならない事柄であると思います。

    ほんとうに、おもしろいのです。
    この国史教科書、内容に、「何年」といった記述がほとんどありません。
    そうではなくて、どうしてそのような事件が起きたのかという理由と、その事件がもたらした結果についてを主な記述内容としています。
    これは、何を大切にして教科書が書かれているのかという点が、現代日本の歴史の授業と全く異なることを示します。

    たとえば、平城京や平安京への遷都のお話なら、いまなら
    「なんと立派な平城京(710年)」
    「 鳴くよウグイス平安京(794年)」
    などと、それが何年にあったのかが重要なことです。

    ところが戦前戦中までの国史教科書には、それが何年であったのかという記述はありません。
    そうではなくて、なぜそれまでは天皇がかわるたびに都が築造されていたのか、どうして平城京では遷都が行われなくなったのか、どうして平安京は千年の都になったのか、といった理由を生徒たちが考えるための材料が教科書で提示され、生徒たちは自分のあたまでそれを考えるように記述されています。

    何のためか。
    その理由こそ、「国民精神涵養(かんよう)」です。
    国民精神とは、「愛」のことです。
    つまり国史は、何より「愛」を大切にしたのです。

    是非、シリーズで動画をご視聴いただければと思います。

    お読みいただき、ありがとうございました。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行でした。


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  • 米国の教科書に書かれた日本の歴史


    なんと、日本で教えられない日本神話が、米国の中学校ではちゃんと教えられています。内容は戦前戦中の我が国の国史教科書に基づくものです。米国で教科書で教えられている日本の成り立ちが、なぜか日本ではまったく教えられていない。
    その米国へ、留学や仕事で日本人が渡航するわけです。すると彼らは待ってましたとばかり、イザナギ・イザナミとアダム・イブはどのように違うのか?などと聞いてくる。ところが答える日本人は、イザナギ・イザナミといえば、ゲームのキャラクターくらいの認識しかない。
    神話教育は、我が国の国民精神涵養の基礎になるものです。すぐにとはいかないまでも、この先、しっかりと教育の場で教えられるように、我が国の教育制度を根幹から見直すべきであると思います。

    20200922 米国の歴史教科書
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    小名木善行です。

    名越 二荒之助先生の著書に『ドキュメント 世界に生きる日本の心―21世紀へのメッセージ』という本の中に、米国の中等教育用の教科書の記述の日本語訳が掲載されています。
    引用します。

    ******
    Land of the Gods(神々の国) 

    Japanの子供たちは、学校で次のように学んでいる。

    イザナギという権威ある神が、その妻のイザナミとともに Floating Bridge of Heaven(天の浮橋)の上に立った。
    イザナギは、眼下に横たわる海面を見降した。
    やがて彼は暗い海の中に、宝石を散りばめた槍(やり)をおろした。
    その槍をひき戻すと、槍の先から汐のしずくが落ちた。
    しずくが落ちると、次々に固まって、島となった。
    このようにして日本列島が誕生した。

    その島でイザナギは多くの神々を生んだ。
    そのなかのひとりに、太陽の女神があった。
    女神は孫のニニギを地上に降りたたせ、新しい国土を統治することを命じた。

    ニニギは大きな勾玉(まがたま)と、神聖な剣と、青銅の鏡の三つを持って、九州に来た。
    これらはすべて、彼の祖母から贈られたものであった。
    これら三つの品物は、今日もなお、天皇の地位の象徴となっている。

    ニニギにはジンムという孫があって、この孫が日本の初代の統治者となった。
    それは、キリスト紀元前660年の2月11日のことであった

    何百年もの間、日本人はこの神話を語りついできた。
    この神話は、日本人もその統治者も、国土も、神々の御心によって作られたということの証明に使われた。
    現在のヒロヒト天皇は、ジンム天皇のDirect Line(直系)で、第124代 に当たるといわれる。
    かくして日本の王朝は、世界で最も古い王朝(dynasty)ということになる。

    ******



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  • 天然の災害に備える


    台風は毎年必ずやってきます。やってくるとわかっているのに、毎度、やってきてから「たいへんだ、たいへんだ」と大騒ぎする。それって知的といえるのでしょうか。
    人は台風の発生そのものを防ぐことはできません。しかし台風によって生じる水害や風害は、日頃から対策さえきちんとしていれば、相当まで安全を確保することができる。世の中は平時ばかりではないのです。いざというときのための備えがものを言うのです。

    20200921 台風被害
    画像出所=https://news.1242.com/article/187167
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    小名木善行です。

    4年前の2016年9月にも『水害は人災です』という記事を当ブログで書かせていただきました。
    この記事を書いたときにやってきてたいへんな被害をもたらした台風が、今回と同じ「台風10号」です。
    そしてこのときの台風10号も、東北・北海道を中心にたいへんな災害をもたらしました。
    被災された皆様には、心からのお見舞いを申し上げます。

    その上で、河川の氾濫による水害は、
    あえて「人災」と呼ばせていただきたいと思います。
    また、このことは繰り返し申し上げさせていただきたいと思っています。

    なぜなら、台風は、毎年やってくるものなのです。
    先日、テレビの報道で、今年(2020年)の台風10号は、伊勢湾台風に匹敵する超大型台風であると言っていました。
    理由は、伊勢湾台風の上陸時点の中心気圧が929ヘクトパスカルで、今回の台風10号は現時点の中心気圧が925ヘクトパスカルだからだ、というものなのですが、これはものすごく悪質な数字のトリックです。

    といいますのは、台風の大きさを示すヘクトパスカルは、
    (1) その台風が発生してから消滅するまでの間の最低気圧と
    (2) 上陸時点の最低気圧
    を言う場合があります。

    たとえば伊勢湾台風なら、
    (1)は894ヘクトパスカルだったし、
    (2)なら929ヘクトパスカルです。

    今回の台風10号は、現時点(太平洋上)にある時点での最低気圧が925ヘクトパスカルです。
    ということは、上陸時点では、おそらく940〜950ヘクトパスカル程度になります。

    つまりこの報道は、伊勢湾台風の「上陸時点」の気圧と、今年の台風10号の「太平洋上での、おそらくこの台風が消滅するまでの間の最低気圧」という、まったく場違いな数字を引き合いに出して、「たいへんだ、たいへんだ」と世間を扇動しているだけのものに他ならないということです。
    もうすこし、誠意ある誠実な報道を心がけてもらいたいものだと思います。


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  • 武田勝頼の妻


    いまから400年も昔の戦国時代。
    現代日本人の感覚としては、戦国時代というのは、有史以来最も国が荒れた時代です。
    けれどそんな時代にあってなお、若い女性がこれだけ高い教養を持ち、そして男も女も純粋に、必死で生きていた。そうすることができた。
    それが日本です。

    20190904 武田勝頼の妻
    画像出所=https://rekijin.com/?p=30522
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    小名木善行です。

    先月(8月)は、どうしても毎年、同じ話の繰り返しになります。
    伝えたいお話があまりに多いので、何年かおきにして再掲しているのですが、ただ毎年、所感の部分は切り口を変えてお伝えするようにしています。
    なぜなら、単に歴史の事実を知るということ以上に、その事実をどのように現在に活かしていくかが大切なことだと思うからです。

    今回のお話も、昨年の今日、掲載したお話です。
    同じ話の繰り返しになりますが、繰り返すのは、それが大切な歴史であり、あらためて日本人の常識にしていかなければならないお話だと思うからです。

    この物語は、昭和13年に大阪府学務部が刊行した『女子鑑(じょしかがみ)』という本に掲載されたお話です。
    昔は文部省にせよ、各都道府県の学務部にせよ、こうした実のある本を出していたのです。
    近年、文科省あたりが、どうにも程度の低い本(教科書を含む)しか出せず、まともに書かれた教科書を蹴るなど、およそまっとうな教育官庁とは思えないような振る舞いが目立つと思ったら、なんとどこぞの国のスパイ工作員が、堂々と係官になっていた!!

    このような馬鹿げた事態が現実にありながら、それを自浄できないのは、戦後の日本に大きな歪みがあるからです。
    何が間違いかもわからないまま、法律に書いてなければ何をやっても良いなどと考える。
    基幹となる道徳的精神性を失えば、共同体は成立しません。
    国家はその共同体の最も大きな単位ですが、日本人としての道徳的精神性を失えば、日本という国自体が成立しなくなります。

    そして日本という国自体がなくなれば、日本に住む日本人は、あらゆる医療から年金、警察、消防、教育など、様々な行政サービスを失うのみならず、ライフラインとしての水も空気も電力も失うことになるであろうことは、少し考えたら誰にでもわかることです。
    ところがそういうことを考えようとしない、つまり思考停止に陥ってしまっているのは、日本人が真に大切なことを見失っているからといえます。

    ちなみにトップの画像、勝頼と妻の肖像ですが、妻が立膝をしています。
    けれどよく見ていただければ、その妻がハカマを付けていることにお気づきいただけようかと思います。
    女性と立膝の関係については、拙ブログの『女性の立て膝座りはあったのか』に詳しく書いていますので、そちらをご参照ください。


    昨日アップの動画です。



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  • 二極化について


    最近よく耳にする言葉に、「二極化」という言葉があります。「世界は二極化が加速しているので、その流れに乗り遅れないようにしなければならない」などと使われます。耳にしたり目にされた方も多いかと思います。そういう見方もあるかと思います。
    けれど、そうおっしゃられている方々の話をよく聞くと、その二極というのは、米中の二極というだけでなく、
    富者と貧者の二極化、メディアと目覚めた日本人(つまり情弱と情強)の二極化、既存の権力と新たな改革を求める人々との二極化、目覚めた人と目覚めないで眠ったままの人との二極化等々と、二極化の切り口が、実に多様性に富んでいることに気付かされます。
    つまり「二極化が進んでいる」と仰られる方々自身が、実は世の中が多極化・多様化していることを、暗に認めてしまっています。

    20200920 ミラーボール
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    最近よく耳にする言葉に、「二極化」という言葉があります。「世界は二極化が加速しているので、その流れに乗り遅れないようにしなければならない」などと使われます。耳にしたり目にされた方も多いかと思います。
    そういう見方もあるかと思います。

    けれど、そうおっしゃられている方々の話をよく聞くと、その二極というのは、
    米中の二極というだけでなく、
    富者と貧者の二極化、
    メディアと目覚めた日本人(つまり情弱と情強)の二極化、
    既存の権力と新たな改革を求める人々との二極化、
    目覚めた人と目覚めないで眠ったままの人との二極化等々と、
    二極化の切り口が、実に多様性に富んでいることに気付かされます。

    つまり「二極化が進んでいる」と仰られる方々自身が、実は世の中が多極化・多様化していることを、暗に認めてしまっています。

    「神によって選ばれた者だけが次元上昇する」などという話もあります。
    しかし、すべての人がこの世に生を受けているのです。
    人々というのは「赤ちゃんの肉体の細胞と同じ」というのが、古事記の思想です。
    赤ちゃんの肉体の一部だけが、この世から消えてなくなるのでしょうか。
    そんなことはないと思います。

    人の肉体は魂の乗り物です。
    人が死ぬということは、その肉体から魂が離れるということ、だからこれを逝去(せいきょ)と言います。
    「逝」というのは、分離して離れていくことです。
    そしてこのことは、蝶がサナギから羽化して蝶になるのに似ています。
    あるいはセミがサナギを脱ぎ捨てて大空へと舞っていくことにも似ています。

    そういう意味からすると、「神によって選ばれた者だけが次元上昇する」ということは、言い方を変えれば「神によって選ばれた者だけが逝去することができる」というに等しい。
    ということは、選ばれなかった者は、永遠の生命を得るのでしょうか。

    世の中は多様化しています。
    そしてその多様化の流れは、すべてにおいて、右か左か、上か下かといった二極ではなく、すべて分布に従うものであると思います。
    そしてよく言われる次元上昇というのは、四次元が五次元になるとか、時間や空間を自在に行き来できるようになるといった話ではなく、多様化が認められる社会へと、世の中が大きく変化する、ということなのであろうと思っています。

    多様化社会というのは、従来の秩序感では、なかなかわかりにくいものです。
    たとえば会社組織はピラミッド型に例えられますが、昭和型の上意下達だけでは、平成世代は付いてこれなくなっています。
    ひとつの価値観だけでは、現代に対応できなくなっているからです。

    昭和型組織であったとしても、社の重要な意思決定は役員会の合議によっていたものと思います。
    では、すべての社員が役員と同じであったとするならば、その組織はどのようなものであるでしょう。
    それが高天原の組織体制です。

    これは例えていえば、ミラーボールのような球面であるといえます。
    球体には、中心核があります。これが天照大御神(あるいは天之御中主神)です。
    そしてすべてのミラーは、中心核から当距離にあります。
    ミラーボールの表面に中心点はありません。
    球体の表面では、全方位のすべてが中心となりえます。
    球面のどこをつまんでも、そこが中心です。

    これと同様に、すべての人が、それぞれの役割の中で、主役となって自分の人生を生きる。
    これが球面構造であり、別な言い方をすると、多極化であり、日本の古い言い方ですと、ここにあるのが八百万の神々です。
    これを古い大和言葉で「シラス」と言います。


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  • 男女は対等・・・たったひとりで政府高官に挑んだ女性


    なみいる群臣百卿を前に、堂々と、たったひとりで女性が戦いを挑む。挑まれた側の公家たちは、ひとことも返せずに、ただうつむくばかりとなる。
    「日本の女性は差別されていた」が聞いてあきれます。日本の女性は、堂々と男たちと対等な存在として、立派に生きていたのです。
    男女は対等。
    それが日本の文化です。

    20200919 和柄
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    いまから800年あまりの昔のことです。
    ひとりの女性がある日、歌会(うたかい)に招かれました。
    歌会は、摂政であり、かつ右大臣が私邸で開催したものです。
    そこには並み居る朝廷の高官たちが、ズラリと顔を揃えていました。

    その日の歌のテーマは「旅宿逢恋」でした。
    順番がめぐってきたときに、その女性は持参した一首の歌を披露(ひろう)しました。

     難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ
     身を尽くしてや 恋ひわたるべき
    (なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
     みをつくしてや こひわたるべき)

    女性の恋の歌にしてはめずらしく、末尾が「べき」という明確な意思を示した命令口調の歌です。
    そして一聞すると、この歌は、ただ恋に命をかけるかのような歌になっています。

    ところが、よくよく聴いてみると、この歌は「仮寝と刈り根」、「一夜と人の世」、「身を尽くしと海路を示す澪標(みをつくし)」などと掛詞(かけことば)を多様しています。
    しかも一聞すると浮かび上がる「一夜をともにした女性」というのは、難波江の女性です。

    この時代、難波江といえば遊女街でした。
    つまりこの歌は、売春を職業とする遊女の一夜の恋を詠んだような歌なのですが、ところがこの歌を詠んだ女性は、摂政藤原忠通の娘で、崇徳天皇の中宮であった皇嘉門院藤原聖子様付きの女官長(これを別当(べっとう)と言います)です。
    いまの時代でいうなら、皇后陛下付き女官の統括管理官の女性です。

    そのような女性が、遊女の恋の歌を詠む・・・。

    「ハテ、どのような意味が込められているのだろうか」


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    小名木善行です。

    昭和の三大台風といえば、室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風です。

    昭和9年の室戸台風は、最低気圧が991.6hPa、最大風速60m/sで、およそ3千人の死者行方不明者を出しました。
    昭和20年の枕崎台風は、最低気圧が865hPa、最大風速75.5m/sで、3,756人の死者行方不明者を出しました。
    昭和34年の伊勢湾台風は、最低気圧が895hPa、最大風速85m/sで、5,098人の死者行方不明者を出しました。

    このうち、特に昭和20年の枕崎台風は、まさに戦後の焼け野原、しかもその復興もままならない日本を直撃した台風でした。

    一方、昨年甚大な被害を出した台風19号は、最低気圧が9115hPa、最大風速55m/sでした。
    台風の規模としては、中程度のもので、決して大型台風とはいえない規模のものであったわけです。
    にも関わらず、終戦直後の日本を襲った枕崎台風並の被害を出したのは、戦後日本の防災体制の甘さにあります。
    つまりもっというなら、令和の日本の台風に対する防災体制は、終戦直後の焼け野原と化した日本と、同程度だということです。

    災害、なかでも台風というのは、我が国では「必ず」、「毎年」やってきます。
    つまり年中行事のひとつだということです。
    そして被害にあって困るのは、私達自身です。
    そうであれば、国や県や市町村をあげて、日頃から、いつ台風がやってきても大丈夫なように、防災対策に取り組む必要があります。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
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