• 男女は対等・・・たったひとりで政府高官に挑んだ女性


    なみいる群臣百卿を前に、堂々と、たったひとりで女性が戦いを挑む。挑まれた側の公家たちは、ひとことも返せずに、ただうつむくばかりとなる。
    「日本の女性は差別されていた」が聞いてあきれます。日本の女性は、堂々と男たちと対等な存在として、立派に生きていたのです。
    男女は対等。
    それが日本の文化です。

    20200919 和柄
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    いまから800年あまりの昔のことです。
    ひとりの女性がある日、歌会(うたかい)に招かれました。
    歌会は、摂政であり、かつ右大臣が私邸で開催したものです。
    そこには並み居る朝廷の高官たちが、ズラリと顔を揃えていました。

    その日の歌のテーマは「旅宿逢恋」でした。
    順番がめぐってきたときに、その女性は持参した一首の歌を披露(ひろう)しました。

     難波江の 蘆のかりねの ひとよゆゑ
     身を尽くしてや 恋ひわたるべき
    (なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
     みをつくしてや こひわたるべき)

    女性の恋の歌にしてはめずらしく、末尾が「べき」という明確な意思を示した命令口調の歌です。
    そして一聞すると、この歌は、ただ恋に命をかけるかのような歌になっています。

    ところが、よくよく聴いてみると、この歌は「仮寝と刈り根」、「一夜と人の世」、「身を尽くしと海路を示す澪標(みをつくし)」などと掛詞(かけことば)を多様しています。
    しかも一聞すると浮かび上がる「一夜をともにした女性」というのは、難波江の女性です。

    この時代、難波江といえば遊女街でした。
    つまりこの歌は、売春を職業とする遊女の一夜の恋を詠んだような歌なのですが、ところがこの歌を詠んだ女性は、摂政藤原忠通の娘で、崇徳天皇の中宮であった皇嘉門院藤原聖子様付きの女官長(これを別当(べっとう)と言います)です。
    いまの時代でいうなら、皇后陛下付き女官の統括管理官の女性です。

    そのような女性が、遊女の恋の歌を詠む・・・。

    「ハテ、どのような意味が込められているのだろうか」


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
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