• 孝明天皇殺害説と明治天皇替え玉説を斬る


    昨今、メディアや学会において、半島式のファンタジー史観でものごとを見ようとする人が増えています。半島は上下関係だけの「古代」が現代まで続いている国です。上に立ちさえすれば、どのような不正も許され、人を支配して自分の贅沢を得ることができるというのが、彼らの考え方だし、歴史認識における基礎思考です。
    しかし我が国は、半島とは国の成り立ちも違うし、歴史の古さも圧倒的に異なります。おかしな曲解は厳に慎むべきです。なぜならそれは、我が国における天皇の御存在の重さを軽視して、西欧や東亜の王朝と同一視するものでしかないからです。
    王朝なら改廃や易姓革命が有りえます。
    我が国天皇は、どこまでも万世一系の国家最高権威です。
    ここを履き違えてはいけません。

    明治天皇御陵
    20200927 明治天皇御陵
    画像出所=https://kyoto-tabiya.com/blog_rakunan/%E6%A1%83%E5%B1%B1%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%A4%A9%E7%9A%87%E9%99%B5/
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    「明治天皇替え玉説」と「孝明天皇殺害説」というものがあります。
    それらは、日本の歴史や伝統を理解しない、とんでも説であると断じさせていただきたいと思います。

    替え玉論者たちが論拠にしていることは、
    「明治天皇は開国に踏み切ったけれど、
     父の孝明天皇は攘夷派だった。
     父が攘夷派なのに
     子の明治天皇が開国したのはおかしい。
     だから明治天皇は替え玉だ」
    というものです。

    もちろん真実はわかりません。
    私はその時代の当事者ではないし、この件の関係者でもないし、その時代に生きていたわけでもありません。
    ですから事実はわかりません。

    ただし歴史というのは、過去に起きた出来事を、時系列で再現性をもって記述することをいいます。
    そして再現性の有無こそが、歴史が論理的整合性を持った科学であるのか、ただの都市伝説であるかの境目です。
    事実に基づく再現性を持たないものは、歴史の名に値しません。

    その意味で、「孝明天皇は攘夷派だったから開国を目指す薩長によって殺害された」という説は、論理的整合性を持ちません。
    なぜなら我が国において、天皇は政治権力者ではないからです。
    朝廷の意思は、あくまでそのときの朝廷の高官たちの意思がどちらに傾いていたのか、というものでしかなく、その意思は時によって攘夷に傾いたり、開国に傾いたりしています。
    このことは、幕府も同じで、幕府も揺れいましたし、急進派とされる長州藩も、内部では大揺れに揺れていました。
    この時代は、それほどまでに意見が分かれて揺れていた時代であったのです。

    孝明天皇は、そうした政治判断を行う国政機能よりも上位にある国家最高権威です。
    もちろん人ですから、個人の意見というものはあったでしょうけれど、天皇が個人的意見を言いだして政治に口を挟むようになったら、我が国の国体が崩壊します。
    従って、開国派が孝明天皇を殺害する理由は、実は、まったくないのです。

    つまり孝明天皇殺害説は、我が国の国体の精華をまったく理解せずに、我が国の天皇の御存在を、西欧やチャイナやコリアの王や皇帝と同じ、国家最高の権力者であるものと履き違えたところに存在する、横論である暴論でしかないのです。

    このことは、明治天皇替え玉説も同じです。
    替え玉説の論拠は、
    (1) 孝明天皇が攘夷派だったのに、子の明治天皇が開国派なのはおかしい
    (2) 明治天皇の皇太子時代の御尊影と明治天皇の御尊影の写真の顔が異なる。
    (3) 明治天皇の顔立ちは長州藩田布施出身の大室寅之祐(おおむろとらのすけ)の顔立ちと似ている。
    という3点に集約されます。

    しかし我が国における天皇の御存在の意義を知れば、孝明天皇殺害説と同様に(1)は否定されるし、(2)、(3)もただの主観でしかなく、再現性のある歴史としては認識されません。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
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