• 信長と桶狭間の戦い


    新著『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』から「信長と桶狭間の戦い」のお話をご紹介したいと思います。
    この本は、9月19日に発売になったばかりですが、内容はこれまで倭塾でお話してきたことのエッセンスです。古事記、日本書紀、万葉集といった古典から、歴代天皇のご事績、そして歴史上の出来事のエッセンスをコンパクトにまとめた本です。
    この本を読んだある方は、「ねずさんがこれまで出した本の中で一番おもしろかった」と感想を述べておいででした。たいへんおもしろい内容の本になっています。
    そこでこの本から、信長と桶狭間の戦いについて書いた一節をご紹介してみようと思います。

    20200913 秘密
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

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    古代に学んだ信長の誇り
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    1 織田弾正信長▼

    織田信長《1534〜1582年》といえば、桶狭間の戦いのあと、次々と近隣の大名を抑えて国内の再統一を行い、長く続いた戦国時代を終わらせた人物として有名です。
    信長といえば「天下布武」の言葉を標榜し、比叡山攻めや本願寺との戦いを通して仏教界から武装勢力の排除を図って仏敵、あるいは第六天の魔王などと呼ばれ、また豊臣秀吉が信長を怖ろしい武人として描いたことから、近年では強烈な個性を持った冷酷な武将と描かれます。

    しかしその信長の足跡を見ると、実はある一つの理念につらぬかれたものであったことがわかります。
    それが織田家が勝旗織田氏、別名「織田弾正」の家柄であったことです。

    弾正(だんじょう)というのは、もともと8世紀における律令体制にあった天皇直下の機構です。
    律令体制は、天皇直下に太政官、神祇官、弾正台の三つの役所が設けられましたが、この中で太政官は、政治上の様々な意思決定や国政の管理を行う役所です。そこで決められた新たな政策等は、たとえば新元号の制定なども、おおむね三日もあれば、全国津々浦々にまで浸透したといわれています。

    どうして三日で全国に政策を示達できたのかというと、この役を担ったのが神祇官(じんぎかん)です。
    神祇官は、天皇の祭祀を司るとともに、全国の神社の総元締め的な役割を果たしました。
    そしてこの神祇官のもとに、全国の神社は天社(あまつやしろ)と呼ばれる後の官幣大社のような神社、その下に国単位に置かれた国社(くにつやしろ)、その下にいまでいう市町村ごとの神社である神地(かむどころ)、そして末端に、ご近所の氏神様である神戸(かむべ)が系列化されていました。

    太政官で考察され、天皇の勅許を得た示達は、こうして神祇官の所轄する全国の神社のネットワークを経て、またたく間に全国津々浦々にまで示達されていたのです。
    おもしろいことにこのネットワークは、示達された結果について、民衆がどのようにこれを受け止めているか、また政策の実施状況がどうなっているのか等について、やはり神社のネットワークを通じて、今度は下から上に情報が伝達されていました。
    そして全国の民の声は、最終的に天皇直下の神祇伯を通じて、天皇に上奏される仕組みになっていたわけです。

    この下から上の情報ルートは、神社とは別に太政官が主催した国司のルートからも上奏される仕組みになっていました。
    つまり、下から上への情報ルートは、二重に確保されていたわけで、これによって民意が常に国家最高権威にまで伝えられる仕組みになっていたわけです。

    ところが、そうした情報ルートも、あるいは政策的意思決定機関も、内部が腐ってしまっていては、まったく意味を持ちません。
    そこで設置されていたのが弾正台(だんじょうだい)です。


    『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』 先行予約受付中(2020/9/19発売)

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    どなたでもご参加いただけます。
    2020/9/12(土)13:30-15:30 第75回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
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    20200401 日本書紀
    ◆ニュース◆
    『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』2020/9/19発売。先行予約受付中
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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