• 松そ雄々しき 人もかくあれ


    松の木は、松の木であることに意義があるし、松の木としてしっかりと生きるところに未来がある。
    何々主義と気取ってみたところで、それは多くの場合、ただのないものねだりでしかない。
    そうであれば、松の木は松の木らしく、雄々しく生きることが大事です。
    それが日本人の日本人的生き方というものなのだと私は思っています。

    20201002 松
    画像出所=http://blog.livedoor.jp/shirikurae_magoichi-hirosachiya/archives/20713392.html
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    小名木善行です。

    尋常小学読本四から、「松の木の話」をご紹介したいと思います。
    これもまた、たいへん示唆に富んだお話です。
    原文は漢字とカタカナ文ですので、いつものようにねず式で現代語訳します。

    ***
    尋常小学読本四
    第12 松の話

    松の木は、青い針のような葉を持っています。
    その葉は、たいてい2つづつ一緒になって付いています。

    松の葉は、他の木の葉のように、色が変わったり、落ちたりするようなことはありません。
    ですから人が「松はめでたい木だ」と言って、門松(かどまつ)などにします。

    あるとき、林の中に小さな松の木がありました。
    たいそう自分の葉を嫌って、いつも
    「金の葉を持ってみたいものだ」
    と言っていました。

    ある朝、目を覚まして見ますと、葉がすっかり立派な金の葉に変わっていました。
    松の木はたいそうよろこびました。
    ところがまもなく人が来ました。
    そしてその金の葉を、ひとつも残さず、取っていってしまいました。

    松の木はたいそう悲しがりました。
    そしてそれからは、
    「カラスの葉を持ってみたいものだ」
    と言っていました。

    ある朝、松の木が目を覚ますと、どの枝にもガラスの葉が付いていました。
    それは陽が映えて、たいそうきれいでした。
    松の木は、またたいそう喜びました。

    ところが間もなく、風が強く吹いてきました。
    そしてそのガラスの葉を、ひとつ残らず吹き落として壊(こわ)してしまいました。

    松の木は、またたいそう悲しがりました。
    そしてそれからは、
    「金の葉や、ガラスの葉には、
     もう懲(こ)りてしまった。
     草のような葉を持ってみたいものだ」
    と言っていました。

    ある朝、目を覚ましてみますと、どの枝にも、草のような葉が付いていました。
    松の木は、たいそう喜びました。
    ところが間もなく、牛が来ました。
    そしてその葉をすっかり食べてしまいました。

    松の木は、声をたてて泣き出しました。
    そしてそれからは、
    「金の葉や、ガラスの葉や
     草のような葉には
     もう懲りてしまった。
     やっぱり元の、
     青い針のような葉が
     一番よい。
     どうかして早く元の通りになりたいものだ」
    と言っていました。

    ある朝、目を覚ましてみますと、すっかり元の通りになっていました。
    松の木は、たいそう喜びました。
    そしてそれからは、もう
    「他の葉を持ってみたい」
    と言ったことはありませんでした。

    ****



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
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