• 蝿は金冠を選ばず


    木村重成が討死(うちじに)したとき、敵将の徳川家康は、「大切な国の宝を失った」と涙をこぼしたと伝えられています。蠅にわからなかった金冠の値打ちも、敵将の家康にはちゃんと伝わった。ちゃんとわかった。
    世の中、そんなものだと思います。
    わかる人にはわかる。わからない人には、永遠にわからない。わからなくても、きっと明日は晴れるし、きっとお天道様がまたのぼってくださる。それを信じて生きるのが、日本人なのだろうなと思います。

    木村長門守重成
    木村重成



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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    男の嫉妬と、女の恨みほど恐ろしいものはないと、これは昔から言われることです。
    今日のお話は、そんな嫉妬を見事に跳ね返したという歴史話です。

    木村重成(きむらしげなり)と山添良寛(やまぞえりょうかん)のお話です。
    木村重成は、宮崎県宮崎市のあたりにかつてあった佐土原藩の出身で、豊臣秀頼の重臣だった人です。
    イメージ的には、戦国武将のキムタクといった感じかもしれません。

    色白でもの静か、誰からも好かれる好青年で、たいへんに品格のある武将だったといいます。
    だから大坂城内でも、たいへんに人気がありました。
    ただ豊臣秀頼の時代の若い武将ですから、戦場での実践経験がない。

    人柄が立派で、美男子、だけれども実戦経験がないということで、中には妬(ねた)む者もいました。
    要するに、男の嫉妬です。

    大坂城にいた、山添良寛(やまぞえりょうかん)という茶坊主もそのひとりでした。
    茶坊主といっても、良寛は腕っ節が強く五人力の力自慢です。
    常々から
    「まだ初陣の経験もない
     優男(やさおとこ)の
     木村重成なんぞ、
     ワシの手にかかれば、
     一発でのしてやる」
    と、はばかることなく公言していました。

    ある日、たまたま大坂城内の廊下で木村重成に出会った良寛は、わざと手にしたお茶を木村重成のハカマにひっかけました。
    「気をつけろい!」
    良寛が重成をにらみつけます。
    良寛にしてみれば、それで喧嘩になればしめたもの。
    人気者の木村重成を殴り倒せば、自分にハクがつくとでも考えたのでしょう。
    この手の身勝手な自己顕示欲を持つ者は、いつの時代にもいるものです。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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最新刊
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『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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