• 漢字渡来以前に日本に文字はあったか


    日本には文字がなかったという風説の根拠になっているのが『隋書・倭国伝』です。そこには「無文字。唯、刻木、結繩。敬佛法於百済求得佛經始有文字」と書かれています。
    この文は、現代語訳すると、
    「(倭国では)仏典に用いられている楷書体の文字は使われていなかった。もともとは、刻木(こくぼく)文字や結繩(けつじょう)文字(縄文文字)が使われていた。(倭国は)仏法を敬(うや)まうようになり、百済から仏典を求め得た後、始めて楷書体の漢字が用いられるようになった。」と書かれています。
    日本では、漢字以外の文字が使われていたと、ちゃんと書かれているのです。

    20201122 隋書倭国伝
    画像出所=http://www2.plala.or.jp/cygnus/R35.html
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    628年に書かれた『隋書』の「倭国伝」に、
    「(倭国に)文字はなく、ただ木を刻んだり、縄を結んで文字代わりとす。
     仏法を敬い、百済に仏典を求めて始めて文字を得た」と書かれていることから、
    「日本には仏教渡来以前には文字がなかった」などと言われています。

    本当でしょうか。
    そこで、この『隋書・倭国伝』の原文を見てみます。

    「無文字
     唯、刻木、結繩
     敬佛法
     於百済求得佛經
     始有文字」


    と書かれています。

    読み下すと、
    「(倭国に)文字は無い。
     唯(ただ)、刻木(こくぼく)と結繩(けつじょう)のみ。
     仏法を敬(うや)まい
     百済於(よ)り仏経を求め得て
     始めて文字有り」

    となります。

    ここでいう「刻木(こくぼく)」というのは、漢字の始祖とされたチャイナの三皇時代の倉頡(そうきつ)が考案した「書契(しょけい)」のことで、書契とは「木に文字を刻む」という意味の言葉です。
    「結繩(けつじょう)」は、縄目を結んだ記号のことで、ひらたくいえば「縄文文字」ということになります。

    チャイナの三皇時代というのは、チャイナの神話に登場する三人の神《伏羲(ふくぎ)、女媧(じょか)、神農(しんのう)》のことで、半獣半神の姿をした神ということになっています。
    続く五帝(ごてい)が人間の聖人君主で、『史記』では黄帝(こうてい)、顓頊(せんぎょく)、嚳(こく)、 堯(ぎょう)、舜(しゅん)と続きます。

    チャイナでは、この三皇五帝の時代が、まさに理想国家であったのだと説かれるのですが、『契丹古伝』では、その三皇五帝は、「皆、倭種なり」と記しています。
    つまり、すべて倭人であった、と記述しているわけです。

    話が脱線しましたが、要するに『隋書』は、仏教の経典に用いられた「楷書体の漢字のことを、漢字と呼ぶ代わりに『文字』と呼んでいる」わけで、倭国では仏教伝来以前には「刻木文字、結繩文字」が使われていたと記しているわけです。


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 書籍紹介


    新作動画


    1 数多久遠著『機巧のテロリスト』
    2 頭山満著『幕末三舟伝』
    3 伊勢雅臣著『学校が教えない本当の日本史』
    4 早川裕著『絵本はもっと面白くなる』
    5 市野道明著『いま、日本の危機に問う』
    6 エリコ・ロウ著『太古から今に伝わる 不滅の教え108』

    20201222 機功のテロリスト



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    12月の書籍案内です。
    読んでみて、面白かった本などをご紹介しています。
    今月は6冊です。

    1 数多久遠著『機巧のテロリスト』
    著者の数多久遠さんは、元・航空自衛隊で、小説は在職中から書いておられたのだそうです。
    その後、国防をテーマにした小説を次々と出版されていて、どの本もたいへんおもしろく、個人的に大ファンです。
    この『機巧のテロリスト』は、12月10日に発売されたばかりで、もし北朝鮮がSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を装備したなら・・・というテーマで書かれた、手に汗握るミステリー小説です。
    ちなみにアマゾンで「機巧のテロリスト」と検索してもこの本が出てきません。
    著者名から検索して、ようやく本にたどり着きますが、アマゾン的には都合が悪い本なのかもしれませんね。



    2 頭山満著『幕末三舟伝』
    前から読んでみたいと思っていたところ、偶々入手することができ、大喜びで読破しました。
    書かれているのは勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の三人で、幕府側だった人たちです。
    破れた側であったとはいえ、彼らの志と行動は、自分が生きる上での目標になります。
    さすがは頭山翁です。



    3 伊勢雅臣著『学校が教えない本当の日本史』
    日本史を題材にした本は数ありますが、この本は戦後日本の歴史学会が行ってきた「辺境民族征服史観、キリシタン迫害史観、階級搾取史観、沖縄差別少数民族史観」にスポットライトを当てて、ほんとうにそれらの歴史認識が正しいものといえるものであったのかを検証するという、たいへん斬新な取り組みの本です。
    ただし、この本の切り口は、これまでの歴史認識に対抗するとか対立する、あるいは闘争を仕掛けるというものではなくて、これまでの諸説にある歴史認識に、具体的な根拠を示して反証するという構成になっていて、とても好感の持てる内容になっています。



    4 早川裕著『絵本はもっと面白くなる』
    これは読んでよかった本です。
    《以下抜粋》・・・私には一切違いの娘が2人おり、家内は毎晩寝る前に絵本の読み聞かせを2人に欠かしませんでした。すると次女は小さい頃からよく本を読むようになりましたが、長女の方は子どもの頃は本好きとは言えませんでした。しかし社会人になってから本をよく読んでいるのは長女の方です。私は何も子ども時代に本好きにならなくても良いと思っています。「本という物の中には素敵な世界や役に立つ情報が詰まっている」という事さえ知っていれば十分なのだと思います。《本文49ページ》



    5 市野道明著『いま、日本の危機に問う』
    現在の日本が持つ危機および、我々がたいせつにしなければならないことをコンパクトにまとめた本といえます。
    シラス、ウシハクのことも書かれています。



    6 エリコ・ロウ著『太古から今に伝わる 不滅の教え108』
    世界中の民族や地域から集めた珠玉の言葉を108紹介した本です。
    とてもあたたかな気持ちになります。
    ちなみにこの本の中に「庭の日差しは移ろっても太陽が心から去ることはない」という言葉が紹介されていたのですが、これは古代シュメールの格言なのだそうです。
    そういえばシュメールの最高神は「アヌ」で、その子で地上に降りた者たち(アヌの子たち)が「アヌンナキ」です。
    「アヌンナキ」というのは、「アヌーの子」という意味で、ここでは「ナキ」が「アヌの子」を意味します。
    なにやらイザナキと共通しているかのようでいて興味深いですね。


    お読みいただき、ありがとうございました。
    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行でした。


    人気ブログランキング
    ↑ ↑
    応援クリックありがとうございます。



    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 人の器(うつわ)


    「ねずラジ」は、筆者が12年にわたって書き綴ってきたブログの記事4000本の中から、選りすぐりの記事をベースに対談形式でお届けするラジオ番組です。もちろん、ただ過去記事を読み上げるだけでなく、その都度補足しながら、より理解が深まるように話しています。意外と人気で、リスナーが多いのでびっくりしています。
    詳細はこちら→https://www.ishikikaikaku.jp/nezuraji/

    個人の資質のことを、昔は器(うつわ)と言いました。
    そして器の大きさが、その人の度量の大きさであり、実力とされました。
    果たして現代日本ではどうでしょう。
    早い話、政治家に器が求められているのでしょうか。
    いまの世は、器の大きさよりも、工業生産品風の画一性、マニュアル的適合性しか求められていないような気がします。
    しかし時代が大きく変化しようとしているときに、画一性もマニュアル適合性も、実は時代をひらくリーダーにはほとんど役に立たないのではないでしょうか。

    20201222 ポインセチア
    画像出所=https://kinarino.jp/cat6-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB/28223-%E7%9F%A5%E3%82%8C%E3%81%B0%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A8%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%82%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%AB%E5%92%B2%E3%81%8F%E8%8A%B1%E3%81%A8%E3%80%81%E7%B4%A0%E6%95%B5%E3%81%AA%E8%8A%B1%E8%A8%80%E8%91%89%E3%80%90%E5%86%AC%E7%AF%87%E3%80%91
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    堀秀政(ほりひでまさ)は、豊臣秀吉にたいへん可愛がられた武将です。
    堀秀政が福井県の北の庄の城主だったとき、城の門前に一本の札が立てられました。
    内容は、堀秀政への批判でした。

    秀政の部下たちは怒りました。
    「犯人を捜し出し厳重に処分すべし!」
    という議論もありました。
    秀政は言いました。
    「やめろ。その札を持って来い」

    そして大広間に家臣を集めると、
    「お前たちに聞く。
     ここに書かれたことは
     偽りや虚言か、それとも真実か」

    部下たちは真剣に検討をはじめました。
    「これは書き手の勘違いだ」
    「これは言われる通りだ。城が悪い」
    一条ごとに率直な意見が交されました。

    すべての項目についての議論が終わったとき、それまで黙っていた秀政が言いました。
    「今の討論の結果を
     新しい立て札に書いて
     門の前に立てよ。
     書き手がどのような反応をするか見たい」

    一夜明けたとき秀政が立てさせた札の前に、一枚の紙が貼ってありました。
    そこには、こう書かれていました。
    「おそれいりました。
     堀様は御名君です。
     どうぞいまのままの
     御政道をお続けください」


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 世界初のクラウドファンディングを行った国とは


    実際に神武天皇が、どのようであったのかは、タイムマシンを持たない私達にはそれを知る手段はありません。ただ、はっきりといえることは、神武天皇を初代天皇として日本書紀を書いた7世紀の人たちには、我が国が戦いの国ではなく、人々が互いに助け合って行きていく国にしていこうという明確な意思があったということです。
    そしてそれが我が国の国柄となりました。これこそ、私達日本人が世界に誇る日本の国柄といえるのではないでしょうか。

    左から順に、白米(はくまい)、玄米(げんまい)、籾(もみ)
    20201208 白米、玄米、籾
    画像出所=https://farm-tanaka-blog.com/2019/07/09/momi_or_brown_rice/
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    最近よく聞く言葉に「クラウドファンディング(crowdfunding)」という言葉があります。
    インターネットを通じて不特定多数の人々から少額ずつ資金調達をする方法のことです。

    言葉の意味は
    ・クラウド(crowd)    =群衆
    ・ファンディング(funding)=資金調達
    です。
    文字通り、群衆から資金調達をすることを「クラウドファンディング(crowdfunding)」というわけです。

    ところで我が国の建国が、まさにこのクラウドファンディングであったことはご存知でしょうか。

    資金というのは、現代社会が貨幣経済であるため、一般に通貨、つまりお金を意味しますが、まだお金(通貨)が存在していなかった時代においては、資金は、たとえば我が国では「お米」を意味しました。

    日本は天然の災害が多発する国です。
    台風は毎年やってきますし、年中地震があるし、数十年に一度は巨大地震に見舞われます。
    津波もやってくるし、火山の爆発もあるし、大水、積雪による被害、風害、干ばつによる被災もあります。

    そうした天災は、容赦なく町や村を破壊しました。
    冷蔵庫のなかった時代です。
    災害は人々からまたたく間に食料供給の手段を失わせ、人々は飢餓に苦しみました。
    飢餓は疫病を生み、人々の命を奪いました。

    そうした冷蔵庫がなかった時代にあって、唯一、数年単位の備蓄が可能な食料が「お米」でした。
    お米は、
     収穫したままの種の状態が「籾(もみ)」
     籾から籾がらを剥いたものが「玄米(げんまい)」
     玄米を精米(せいまい)したものが「白米(はくまい)」
    で、玄米の状態なら、常温保管で20年経っても食べることができます。

    この性質を利用して、日本を建国されたのが、初代・神武天皇(じんむてんのう)です。


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 変わっていく世界の理想の未来像とは


    「ねずラジ」は、筆者が12年にわたって書き綴ってきたブログの記事4000本の中から、選りすぐりの記事をベースに対談形式でお届けするラジオ番組です。もちろん、ただ過去記事を読み上げるだけでなく、その都度補足しながら、より理解が深まるように話しています。意外と人気で、リスナーが多いのでびっくりしています。
    詳細はこちら→https://www.ishikikaikaku.jp/nezuraji/

     理想とは、民衆が豊かに安全に安心して暮らせる社会です。そしてそれは、間違いなく、古い昔の日本に実存します。
     ここが核心です。脊椎(せきつい)動物にとっての脊椎です。脊椎がなければ、脊椎動物は成り立ちえません。同様に、この核心《それはひとことでいえばシラスということですが》を持たなければ、人類社会の理想の未来はやってこない。
     つまり日本には、世界が理想として求めるもののすべてがある、ということです。私達が私達の国の歴史を知ることは、世界の未来を知ることにつながるのです。

    20201220 動物農場
    画像出所=https://jp.freepik.com/premium-vector/cute-animal-farm-cow-pig-chicken-illustration_4147111.htm
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    『動物農場(どうぶつのうじょう)』という本があります。
    かつて世界的なベストセラーになった本です。
    原題は『Animal Farm』です。
    作者は、「英語で書かれた20世紀の小説ベスト100」「史上最高の文学100」のタイトル保持者でもある、
    英国人のジョージ・オーウェル(George Orwell)です。
    いつごろの本かというと、昭和20(1945)年8月17日の刊行です。
    つまり終戦直後に刊行された本です。

    『動物農場』は、飲んだくれの農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとした動物たちを描いた物語です。

    ある日、動物たちは、人間の農場主によって動物たちの利益が「搾取」されていると気付きます。
    動物たちは、偶発的に起こった革命で人間を追い出し、豚の指導のもとで「動物主義」に基づく『動物農場』をつくりあげます。
    ところが動物たちの間で不和や争いが絶えません。

    指導者の豚は、独裁者となって恐怖政治を行ないます。
    結局、動物たちにとって、支配者が入れ替わっただけで、人間が支配していた時以上に苦しく抑圧された過酷な生活が待っていた、という物語です。

    この物語には、個人の名前を特定する固有名詞はひとつも出てきません。
    しかし登場する動物達は、全員、旧ソ連のスターリンであったり、その周辺にいた人物であったりと、読む人にはその人物特定が容易にできるよう工夫されています。
    要するに『動物農場』は、動物に例えてはいるけれど、実際にはソビエト共産党に対する痛烈な批判本であったわけです。
    いまなら中共や、毛 沢東、習キンピラなどの共産邪教や、米国大統領選挙などが連想されることでしょう。

    オーウェルがこの本を書きあげたのは、まだ戦時中の昭和19(1944)年2月です。
    この頃は米英とソ連は、同じ連合国であり、同盟国でしたから、彼は数社の出版社から出版を断られています。
    彼は、半年がかりであちこちの出版社に本を持ち歩き、ようやくこの年の8月になって、セッカー・アンド・ウォーバーグ社に出版を承諾してもらっています。

    ところが国内は紙不足で出版しようにも紙がない。
    結局、本が出されたのは、ようやく第二次世界大戦が終わった昭和20年8月のことになったわけです。


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 人類社会の希望と「ひふみ」


    「ねずラジ」は、筆者が12年にわたって書き綴ってきたブログの記事4000本の中から、選りすぐりの記事をベースに対談形式でお届けするラジオ番組です。もちろん、ただ過去記事を読み上げるだけでなく、その都度補足しながら、より理解が深まるように話しています。意外と人気で、リスナーが多いのでびっくりしています。
    詳細はこちら→https://www.ishikikaikaku.jp/nezuraji/

    破壊者は、各自をバラバラに分断し、各自が孤立無援となっているかのように演出します。しかしそれは「みせかけ」です。
    民衆の幸せこそが人類の願いという思いを共有している人たちは、日本のみならず世界中にいます。
    そして民衆の幸せこそが人類の願いという思いを実現するための智慧と知識と経験は、間違いなく日本にあります。
    私達があらためて日本に誇りを持つこと。
    それは人類社会の希望であり、戦士である個人、ひとりひとりの希望です。

    20201220 夜明け
    画像出所=http://ihouse.bz/archives/304
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    我が国では1〜10までの数字を数えるとき、
    昔ながらの「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ、なな、や、ここ、とぉ」
    という言い方と、
    「いち、にぃ、さん、しぃ、ご、ろく、なな、はち、くぅ、じゅう」という言い方があります。
    これらを「数(かぞ)え詞(う)ことば」、「数詞(すうし)」といいます。

    江戸時代でもそろばんなどでも明らかなように、算術に使うときは「いち、にぃ、さん、し・・・」の方を用います。
    昔も今も「1+2」を、「ひぃたすみぃ」とは言いません。「いちたすに」です。

    にもかかわらず、ほんの少し前までの日本では、小学校にあがる前の子どもたちに数を教えるときは「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ・・」という数え方を教えました。
    算術では「いちたすに」なのに、どうして「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ・・」という言い方を教えたのでしょうか。
    実はそこに深い意味があるのです。

    このことは、以前にも拙ブログに書いていることですが、あらためて考察してみようと思います。

    日本は3万年前には磨製石器を用いていた、世界最古の国です。
    なぜここで磨製石器なのかというと、なんの加工もしていないただの自然石を道具として用いたのが旧石器時代、石を人が使いやすいように加工して用いるようになったのが新石器時代で、新石器時代に使われた石器のことを、「人が加工した石器」のことを磨製石器(ませいせっき)といいます。

    世界で磨製石器が用いられるようになったのは、いまからおよそ8千年前だと言われています。
    その磨製石器の出発点とされているのが、古代シュメール文明です。

    ところが日本では3万年前にはすでに磨製石器が使われていたことが、明らかになっています。
    最初に発見されたのは昭和21年で、群馬県の岩宿遺跡からおよそ3万年前の磨製石器を発掘しています。
    ところがその後の調査で、さらに下層から、およそ3万5千年前の磨製石器が発掘され、他にも日本国内では、秋田から奄美群島まで135箇所から400点余の磨製石器が出土しています。
    いずれも3〜4万年前のものです。

    このことについて、英国のJ・ラボックという考古学者は、
    「日本列島の住民は世界に
     先駆けること二万数千~三万年前に
     新石器時代を迎えていた。」 
    と述べています。


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

  • 鎌倉幕府を鎌倉王朝とする奇妙奇天烈な現代歴史学会


    最近の教科書では、文科省の指導に基づいて《その文科省は大学教授たちで組成する歴史学会の認識に基づいて》、なんと「古代」は「飛鳥時代から、奈良、平安時代」を指すということになっています。鎌倉時代以降が中世です。
    西洋の時代区分で、中世というのは、王朝時代を意味します。
    つまり鎌倉幕府は、封建ではなく、鎌倉王朝であったとしているわけです。
    実に奇妙な話です。

    20201207 鶴岡八幡
    画像出所=http://www.gregorius.jp/presentation/page_44.html
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

     日本の「古代」というと、みなさんはいつ頃の時代を思い浮かべるでしょうか。
    多くの方は「古代大和朝廷」という言葉があるくらいで、古墳が作られていた時代あたりから、飛鳥時代くらいまでが「古代」というイメージなのではないでしょうか。
    そして飛鳥、奈良、平安時代が「中世」、鎌倉時代からが武家の時代で「近世」、明治維新から「近代」がはじまり、戦後が「現代史」といったイメージなのではないかと思います。

     ところが最近の教科書では、文科省の指導に基づいて《その文科省は大学教授たちで組成する歴史学会の認識に基づいて》、なんと「古代」は「飛鳥時代から、奈良、平安時代」を指すということになっています。鎌倉時代以降が中世です。
     西洋の時代区分で中世というのは、王朝時代を意味します。
    つまり鎌倉幕府は、封建幕府ではなく、鎌倉王朝であったとしているわけです。
    実に奇妙な話です。

     もともと古代とか中世とかいう時代区分は、西洋の歴史学の分類からきている分類方法です。
    そこでは先史時代《原始時代》、古代史、中世史、近世史、近代史、現代史と分類されています。
    ですから古代より以前は「有史以前」です。
    別な言い方をすると原始時代であり、簡単にいえば「はじめ人間ギャートルズ」の世界だという認識です。
    ということは、神武天皇や崇神天皇、日本武尊(やまとたけるのみこと)の時代は、鹿の毛皮を着ただけの原始人の時代だったという解釈だということになります。
    ここまでくると、もはや異常を通り越して、お笑いネタですが、それが文科省の公式な見解なのですから、日本の教育会は狂っています。

     西洋史における時代区分の考え方は、次のようになっています。

    1 先史 土器や石器が用いられていた時代。神話の時代。原始時代。
    2 古代 多少の文献史料などによって証明できる伝説の時代。
       青銅器や多少の鉄器が用いられた。
    3 中世 中央集権国家が形成され、王朝文化が栄えた時代
    4 近世 封建時代
    5 近代 王権が否定され、産業革命によって市民層が力を得だした時代
    6 現代 第二次世界大戦以降

     この分類から、西洋史で古代といえば「紀元前八世紀のギリシアの都市国家の発生の時代から五世紀の西ローマ帝国崩壊まで」の時代を言います。これはなんとなく納得できると思います。

     ところが日本では、飛鳥、奈良、平安が「古代」なのだそうです。ということは、日本で革新的な十七条憲法が制定され、大化の改新があり、世界遺産でもある法隆寺が建設され(飛鳥時代)、記紀や万葉集などが成立し、奈良の大仏が建立され、阿修羅像などが造られ(奈良時代)、古今和歌集や源氏物語、枕草子などが書かれ、平清盛が太政大臣になった時代(平安時代)は、多少の文献資料や遺物、遺構しかない「伝説の時代」であって、青銅器などに混じって、多少の鉄器が使われていただけの時代であったということになります。


    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

スポンサードリンク

カレンダー

11 | 2020/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
テーマは、ご自由に設定いただいて結構です。
講演時間は90分が基準ですが、会場のご都合に合わせます。
E-mail nezu3344@gmail.com

電話  080-4358-3739

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク