• 鎌倉幕府を鎌倉王朝とする奇妙奇天烈な現代歴史学会


    最近の教科書では、文科省の指導に基づいて《その文科省は大学教授たちで組成する歴史学会の認識に基づいて》、なんと「古代」は「飛鳥時代から、奈良、平安時代」を指すということになっています。鎌倉時代以降が中世です。
    西洋の時代区分で、中世というのは、王朝時代を意味します。
    つまり鎌倉幕府は、封建ではなく、鎌倉王朝であったとしているわけです。
    実に奇妙な話です。

    20201207 鶴岡八幡
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

     日本の「古代」というと、みなさんはいつ頃の時代を思い浮かべるでしょうか。
    多くの方は「古代大和朝廷」という言葉があるくらいで、古墳が作られていた時代あたりから、飛鳥時代くらいまでが「古代」というイメージなのではないでしょうか。
    そして飛鳥、奈良、平安時代が「中世」、鎌倉時代からが武家の時代で「近世」、明治維新から「近代」がはじまり、戦後が「現代史」といったイメージなのではないかと思います。

     ところが最近の教科書では、文科省の指導に基づいて《その文科省は大学教授たちで組成する歴史学会の認識に基づいて》、なんと「古代」は「飛鳥時代から、奈良、平安時代」を指すということになっています。鎌倉時代以降が中世です。
     西洋の時代区分で中世というのは、王朝時代を意味します。
    つまり鎌倉幕府は、封建幕府ではなく、鎌倉王朝であったとしているわけです。
    実に奇妙な話です。

     もともと古代とか中世とかいう時代区分は、西洋の歴史学の分類からきている分類方法です。
    そこでは先史時代《原始時代》、古代史、中世史、近世史、近代史、現代史と分類されています。
    ですから古代より以前は「有史以前」です。
    別な言い方をすると原始時代であり、簡単にいえば「はじめ人間ギャートルズ」の世界だという認識です。
    ということは、神武天皇や崇神天皇、日本武尊(やまとたけるのみこと)の時代は、鹿の毛皮を着ただけの原始人の時代だったという解釈だということになります。
    ここまでくると、もはや異常を通り越して、お笑いネタですが、それが文科省の公式な見解なのですから、日本の教育会は狂っています。

     西洋史における時代区分の考え方は、次のようになっています。

    1 先史 土器や石器が用いられていた時代。神話の時代。原始時代。
    2 古代 多少の文献史料などによって証明できる伝説の時代。
       青銅器や多少の鉄器が用いられた。
    3 中世 中央集権国家が形成され、王朝文化が栄えた時代
    4 近世 封建時代
    5 近代 王権が否定され、産業革命によって市民層が力を得だした時代
    6 現代 第二次世界大戦以降

     この分類から、西洋史で古代といえば「紀元前八世紀のギリシアの都市国家の発生の時代から五世紀の西ローマ帝国崩壊まで」の時代を言います。これはなんとなく納得できると思います。

     ところが日本では、飛鳥、奈良、平安が「古代」なのだそうです。ということは、日本で革新的な十七条憲法が制定され、大化の改新があり、世界遺産でもある法隆寺が建設され(飛鳥時代)、記紀や万葉集などが成立し、奈良の大仏が建立され、阿修羅像などが造られ(奈良時代)、古今和歌集や源氏物語、枕草子などが書かれ、平清盛が太政大臣になった時代(平安時代)は、多少の文献資料や遺物、遺構しかない「伝説の時代」であって、青銅器などに混じって、多少の鉄器が使われていただけの時代であったということになります。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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