• 高松城と清水宗治


    察するという文化なしに、ただやみくもに議論するなら、それは「考えることをしない議論」になります。考えもなしに、ただ議論するのなら、それは互いに「言い張る」ことにしかなりません。つまり、微細な違いをとりあげての強弁や、偽りを真実と言い換える詭弁ばかりが横行することになります。これでは、互いに議論を交わすことでより高い次元の知見を得ようとする英語圏のディベートにさえおよばないものとなってしまうのではないでしょうか。

    高松城水攻めの図(高松山妙玄寺)
    20201226 高松城水攻めの図
    画像出所=https://myougenji.or.jp/about/mizuzeme/
    (画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



    人気ブログランキング
    応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    戦時中の国民学校(いまの小学校)の6年生の國語の教科書から、「ひとさしの舞」という、高松城水攻めに際しての城主清水宗治(しみずむねはる)の物語を転載しようと思います。

    ときは天正10年4月、秀吉が信長の命を受けて中国の毛利輝元を攻めたときのことです。
    この報を受けた輝元の叔父の小早川隆景は、いちはやく備前、備中の諸城を固く守られたのですが、秀吉の軍勢に押されて、次々に落城し、ついに、高松の一城を残すのみとなりました。

    高松城は、周囲をヤマで囲まれた一面の沼地で、道は、わずかに和井元口と、地下口との二筋があるばかりの要害堅固な名城でした。
    城主は、知勇兼備の将と言われた清水宗治で、この主のためには生命を惜しまない5千の部下が、城を守っていました。
    さすがの秀吉も、これには攻めあぐんでしまうのです。

    このときたまたま部将であった黒田孝高が水攻めの計を献じたのを幸い、大堤防を築いて足守川の水を注ぎ込み、さしもの高松城を水浸しにしてしまうところから、この物語は始まります。

    *********
    【国民学校初等科國語6
     二十 ひとさしの舞】


    高松の城主清水宗治(しみずむねはる)は、急いで天守閣へのぼった。
    見渡すと、広い城下町のたんぼへ、濁流がものすごい勢で流れ込んで来る。
    「とうとう、水攻めにするつもりだな」
    この水ならば、平地に築かれた高松城が水びたしになるのも、間はあるまい。
    押し寄せて来てるる波を見ながら、宗治は、主家毛利輝元を案じた。
    この城が落ちれば、羽柴秀吉の軍は、直ちに毛利方を攻めるに違いない。



    続きを読む
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    \  SNSでみんなに教えよう! /
    \  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

    あわせて読みたい

    こちらもオススメ

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

スポンサードリンク

カレンダー

11 | 2020/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
テーマは、ご自由に設定いただいて結構です。
講演時間は90分が基準ですが、会場のご都合に合わせます。
E-mail nezu3344@gmail.com

電話  080-4358-3739

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク