• 仮説を立てる《アブダクション》のおもしろさ


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    悩みや疑問について、ちょっとだけ切り口を変え、見方を変えて、常識を働かせて考えてみる。
    そうすることで悩みを別なものに転じてしまう、別なところに拉致してしまう。
    これがアブダクション(abduction)であり、「仮説を立ててみる」という、第三のアプローチです。

    20210228 アブダクション
    画像出所=https://logmi.jp/business/articles/320246
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    小名木善行です。

    アブダクションというと、すぐに思い浮かぶのは「UFOによってアブダクション(拉致)された」という用語の使い方ですが、実はアブダクション(abduction)には、もう少し違う使い方があります。
    アブダクションの語源はラテン語の「abducere」で、もともと「別な側に転じる」という意味を持つ言葉です。
    そこから「拉致」の意味にも用いられるのですが、哲学用語としてのアブダクションは、哲学的思考のための「仮設形成」という意味の言葉になります。

    哲学的な思考として昔からよく言われるのは、
     演繹法
     帰納法
    の2つです。

    どちらも論理的推論のための方法です。
    例を用いて説明すると、まず演繹法は、
     (前提) すべての人は死ぬ
     (事実) 織田信長は人間だ
     (結果) 織田信長は死ぬ
    という思考展開になります。
    演繹法では、前提の中に先に結果が含まれています。
    ですから、演繹的思考に思考の発展性はありません。
    あくまで結論の中に思考を押し止めるという傾向になります。
    ただし上の例に明らかなように、はじめに結論ありきの思考方法ですから、信長の活躍はなんら言及されないことになってしまいます。


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  • 住吉さんと高砂の松


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    コロナでネット化が進むと、大脳新皮質ばかりが発達しますが、そこはどこまでも個人の生き残りや個人の勝手のための選択をするところです。
    人は前頭葉でばかり生きているのではありません。
    肉体に頭脳だけではなく全身があるのと同様、その肉体も魂が備わってはじめて生命を持ちます。
    その生命を祀る神社は、私達日本人の日常に欠かせないものであると思います。

    高砂神社
    20210227 高砂の松
    画像出所=http://www.worldfolksong.com/songbook/japan/takasago.html
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    小名木善行です。

    9世紀の醍醐天皇の頃のことです。
    播磨国(いまの兵庫県)の高砂の浦に、熊手(くまで)を手にしたお爺さんと、箒(ほうき)を持ったお婆さんが、松林で木陰を掃いていました。
    そこに友成(ともなり)という名の神主が現れます。

    神主「そこなご老人、有名な高砂の松とは、
       どの木のことを言うのですか?」
    爺 「いま清めているこの木こそ、高砂の松です」
    神主「高砂の松と、大阪の住之江の松は、
       遠く離れているのに、
       どうして相生(あいおい)の松と言うのでしょうか?」
    爺 「私が住吉の者で、
       婆が高砂の者です。
       私達は夫婦(めおと)でござってな、
       山海万里(さんかいばんり)を隔(へだ)てても
       たがいに通う心づかい。
       妹背の道は遠くないのです」

    お互いに心が通い合っていれば「妹背の道」遠くないという、ここでいう「妹背(いもせ)」は、妹(いもうと)が、いまでは、血のつながった実の妹のことだけを言うようになりましたが、昔は、妻のことも、「妹」と言いました。
    妻は、良(よ)い女(め)だから「よめ」であり、夫婦の契(ちぎり)を交わした後は、もはや血のつながった実の妹と同じ、という意味です。


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  • 日本の文化を海外に説明できるようになろう


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    文化の違いは、どちらが正しいとか、どっちが上だとか、そういうことではありません。
    それぞれの民族が、それぞれの歴史伝統文化の中で培い、そして何千年の単位で生き残った思想です。ですから一切の否定なしで、それぞれの彼我の違いをしっかりと認識し、すくなくとも日本について、最低限の説明ができるようにしていく。
    できれば小学生のうちに。遅くとも、高校生くらいまでには。

    20210227 八百万の神々
    画像出所=https://japaneseclass.jp/trends/about/%E5%85%AB%E7%99%BE%E4%B8%87%E3%81%AE%E7%A5%9E%E3%80%85
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    もう8年ほど昔になりますが、長く海外で暮らし、日本に帰ってきたOさんから、次のようなお話を伺ったことがあります。

    「向こうにいると、君はチーヌか?と良く聞かれるんですよ。

     チーヌって『China』のことなんですね。
     あんまり年中聞かれるものだから、
     面倒くさくなって『Yes.』なんて
     答えようものなら、たいへんなことになる。
     二度と相手にしてもらえなくなるんです。

     だからちゃんと『No. I`m Japanese.』って
     答えるんですが、そうすると相手は
     途端にとってもうれしそうな顔になって、
     いろいろ話しかけてきます。
     私だけじゃない。みんなそうです。

     ところがね、そこからが問題なんです。
     しばらくいろいろ話をしていると、
     『No. You are not a Japanese. 』と言われて、
     とても不愉快そうな顔つきになり、
     そうなったらもう二度と
     相手にしてもらえなくなる日本人が多いんです。
     連中はっきりしたものですよ。

     なぜ相手にしてもらえなくなるかって?
     そりゃそうですよ。
     日本人の男は、高い文化意識と誇りを持った
     『SAMURAI』だって思ってるんです。
     先入観とでも言うんでしょうかね。

     ところが最近の日本人と話すと、
     その文化意識がまるでない。
     空っぽなんです。
     空っぽっていうのは、バカだってことで、
     バカと付き合っても学ぶものなど何もないから、
     もうつきあわない。
     意地の悪いチーヌ以下だということになっちゃう。

     こっちに来る連中ってのは、
     日本では優秀とされる若者が多いんですけどね。
     いくら勉強ができて、いい大学を出ていても、
     民族としての誇りや価値観がない者は、
     彼らは人間とさえみなさないんですね。
     おもしろいです。

     それにしてもね、彼らは言うのですよ。
     不思議の国ニッポンだって。

     会う日本人は、みんなひ弱で、
     誇りも価値観もないチキンなのに、
     なんで俺たちの植民地を全部放棄させるような
     すごいことができたのだろう、って。

     昔の日本人といまの日本人は、
     違うってことですかね。」


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  • 『時を越えた美しさの秘密』Audrey Hepburn


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    本当の美しさは女性の精神にあり、それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、その美しさは、年を追うごとに磨かれていく・・・・。

    20210208 Audrey Hepburn
    画像出所=https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/g27262195/cfea-audrey-hepburn-a-to-z-0503/
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    トップの写真は、オードリー・ヘップバーンのパリ・オベラハウスの“オスカー デ ラ モード”の写真展でのスナップ写真です。1985年の写真です。
    オードリー・ヘプバーンは、美しさに年齢が何の意味もないことを見事に証明してみせた女優です。そんなオードリー・ヘップバーンが、亡くなる数日前に、子らに読んで聞かせたという詩が残っています。

    昨年一度ご紹介しましたが、あらためて、またご紹介したいと思います。

    *******

    "Time Tested Beauty Tips" ―Sam Leveson
    『時を越えた美しさの秘密』Audrey Hepburn



    For attractive lips, speak words of kindness.
    魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。

    For lovely eyes, seek out the good in people.
    愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。

    For a slim figure, share your food with the hungry.
    スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。

    For beautiful hair, let a child run his fingers through it once a day.
    豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳(す)いてもらいなさい。

    For poise, walk with the knowledge you'll never walk alone ...
    美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。

    People, even more than things, have to be restored, renewed, revived,
    物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、
    失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、

    reclaimed and redeemed and redeemed ...
    何度でも再出発することができます。

    Never throw out anybody.
    誰も決して見捨ててはいけません。

    Remember, if you ever need a helping hand,
    you'll find one at the end of your arm.
    人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に
    助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。

    As you grow older you will discover that you have two hands.
    年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。

    One for helping yourself, the other for helping others.
    ひとつの手は、自分自身を助けるため、
    もうひとつの手は他者を助けるために。

    The beauty of a woman is not in the clothes she wears,
    女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、

    the figure that she carries, or the way she combs her hair.
    その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。

    The beauty of a woman must be seen from in her eyes,
    女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。

    because that is the doorway to her heart,
    そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。

    The beauty of a woman is not in a facial mole,
    女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、

    but true beauty in a woman is reflected in her soul.
    その本当の美しさは その女性の精神にあります。

    It is the caring that she lovingly gives, the passion that she shows,
    それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、

    and the beauty of a woman with passing years only grows!
    その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです。

    *********

    オードリーは、いわゆるファッション・リーダーとしても有名な人でした。
    とりわけ映画『ティファニーで朝食を』の冒頭で彼女が着ていたジバンシィのリトル・ブラックのドレスは、いまでも「映画史上最も有名なドレス」とされています。
    またどんな場面でも完璧なドレスアップ姿を見せた女優としても有名です。

    けれど、素のオードリーは、ジュエリーどころか時計すら身に付けず、付けてもパールのピアスくらいだったそうです。
    素のオードリーにとって、ファッションは
     自分に似合うか
     居心地がよいか
    というだけ。
    でも、オードリーは、同時にそういうことを人に押し付けることもしない女性であったといいます。

    そんな彼女も、実は顔立ちその他にコンプレックスのかたまりだったとか。
    「私は自分のことを美人だと思ったことはありません」
    彼女自身にとっては、痩せていること、胸がないこと、背が高いこと、足が大きいこと、歯並びが悪いこと、顔が四角いこと、鼻孔が大きいことなど、これらすべてがコンプレックスだったのだそうです。

    けれど、オードリーの出現で、美人女優といえば豊満な肉体の持ち主というそれまでの常識は、逆に一変してしまいました。

    そんな彼女の美の秘訣は、
    「欠点から目をそらさず、
     正面から向き合い、
     欠点以外に徹底的に磨きをかけること」
    なのだそうです。

    《参考》愛されアイコン、オードリー・ヘップバーンのトリビアA to Z
    https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/g27262195/cfea-audrey-hepburn-a-to-z-0503/

    お読みいただき、ありがとうございました。
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    小名木善行でした。


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  • 民族の価値観と神話


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    古いものほど価値を持ちます。ですから最も古いものが、最も価値のあるものです。各民族が持つ、最も古い価値観を形成しているものが、神話です。
    だから神話が価値観を形成します。
    そして民族の神話を失うことは、民族としての価値観を失うことですから、民族そのものが崩壊するのです。

    20210206 アルテミス
    画像出所=https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%9F%E3%82%B9
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    小名木善行です。

    神話といえば、英国の歴史学者のアーノルド・J・トインビー博士が、「民族が滅びる3つの原則」として、次の3点をあげています。

    第1の原則 理想を失った民族は滅びる。
    第2の原則 すべてを金の価値に置き換えて判断する民族は滅びる。
    第3の原則 12・3歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は例外なく百年以内に滅びる。

    なかでも第3の原則は衝撃的ですが、現実に我が国が神話を失ってから76年目です。
    このままでは、あと24年以内に日本民族は消滅することになってしまうわけです。

    では、なぜ神話がそこまで大切なものとされるのでしょうか。
    この疑問に対する答えが、「正義」です。

    何が正しくて、何が間違っているのかということを決めるためには、その判断の基準となる物差しが必要になります。
    実はその物差しにあたるものが、神話なのです。

    「えっ?!そんな話聴いたことがないよ」と思われるかもしれません。
    けれど、いまの日本人の多くが、そのように思わされてしまっていること自体が、神話を失っているということなのです。

    何が正しくて何が間違っているのか。
    その問いに対する答えこそ、伝統的価値観によって裏付けられた社会通念なのです。



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  • 縄文の女神と日本的価値観


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    これからの日本は、単に「外国でこう言っているから」という、外来文化をただ無批判に受け入れることに、もう終止符を打っていいと思います。
    日本的文化や価値観を踏まえながら、逆に世界に向けて堂々と日本の文化を「正しく」発信していく。
    そういうことが、これからより一層、求められる時代になるのではないかと思います。

    国宝・縄文の女神(山形県立博物館所蔵)
    20170215 縄文の女神



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    上の画像は、平成4(1992)年に山形県舟形町の西ノ前遺跡から発掘された土偶です。
    4700年前に作られたもので、「縄文の女神」と名付けられています。
    ミロのビーナスが約2千年前のものですから、それよりも倍以上も古いものです。

    高さは45センチです。
    なんともいえない美しい形をしています。
    顔はありませんが、乳房があり、お尻が張っていて、あきらかに女性の像と分かります。
    その造形から「八頭身美人土偶」とも呼ばれています。
    そしてすこしお腹が大きいです。
    つまり、妊娠した若い女性の造形です。

    縄文時代の土偶というと、多くの方がすぐに思い浮かべるのが、次の写真ではないかと思います。

    遮光器土偶(亀ヶ岡遺跡から出土)
    20170215 遮光器土偶



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  • 黒船来航とペクサン砲


    当時の武士たちにとって、ペクサン砲がもたらす被害がどのようなものになるか。
    それは簡単に予測がつくことです。
    そして予測がついたなら、被害が発生する前に行動をしなければならない。
    それが武士の務めです。
    そのような武士が、庶民から見たときに、慌てふためいて「たった四杯で夜も眠れず」という狂歌になったくらいの衝撃を受けているのだし、それがペリー来航が特別な出来事になった理由です。
    事態が起きてから「たいへんだ、たいへんだ」と騒ぐのではなく、たいへんなことを予測して行動する。いまの日本のメディアとは真逆の姿がそこにあります。

    海軍用ペクサン砲、フランス国立海軍博物館
    ペクサン砲



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    小名木善行です。

    ペリー来航といえば、幕末の黒船来航として、みなさまご承知おきのことと思います。

     太平の眠りを覚ます上喜撰
     たった四杯で夜も眠れず

    の狂歌は、学校の教科書でも紹介され、みなさまご存知のことです。
    黒船が来て、幕府から江戸の市民まで大騒ぎになったことを茶化して詠んだ歌ですが、この狂歌が紹介されるときは、必ず同時に、
    「当時の日本は遅れた国で、
     そこに黒船という強大な文明がやってきたから
     日本人は周章狼狽し。
     幕府もみっともなく慌てふためいた」
    と耳打ちされるわけです。
    何も知らない生徒や視聴者たちは、それでコロリと騙される、というわけです。
    けれど、
    1 ペリーが黒船でやってきたこと、
    2 日本中が大騒ぎになったこと
    は事実(史実)ですが、この「」の中の台詞は、ただの解釈であり、意図的に事実を捻じ曲げたものであり、極めて思想的な煽動性を持つ刷り込みです。

    なかには(どの本かは忘れましたが)、吉田松蔭が黒船に乗り込もうとしたシーンで、松蔭が、
    「私は、なぜあのような鉄の船が海に浮くのかを知りたいのだ。
     彼らの文明とはいかなるものなのか、
     是非、自分をあの船に乗せてもらいたい」
    と、黒船に乗り込もうとして幕府の官吏によって逮捕されたという描写がありました。
    要するに吉田松陰ほどの人物が、「鉄が海に浮くことが信じられない」というのですが、それはおもしろい描写ではあるけれど、ありえないことです。

    なぜって、江戸の昔といわず、もっと古い時代から、日本には鉄製のお鍋や、オカマがあったし、鍋もオカマも水に浮くことは、子供でも知る常識であったからです。
    それにそもそもペリーの座乗した船は木造艦です。

    また、鉄の船というのなら、黒船来航の300年も前に、織田信長が本願寺攻めを行った時に、木造船に鉄板を張った巨大戦艦を建造しています。

    蒸気エンジンに驚いたと書いた本もありましたが、蒸気エンジンが外交上どのような影響をもたらすのかとなると、その技術への驚きはあったかもしれないけれど、そうしたエンジンがあるということは、すでにそれ以前に、オランダから日本はちゃんと情報を入手しています。
    ですので、そのことが幕府を驚かしたということも、実は、あまり説得力を持たないのです。

    では、どうして幕府は、ペリーの黒船に、あれだけ大きな衝撃を受けたのかというと、実は答えは「大砲」にあります。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
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『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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