• オトナの学問


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    決して負けない。
    けっしてくじけない。
    それが神話の時代から続く日本人の精神であり、そのためにあるのが日本人にとってのオトナの学問です。
    私はそのように思っています。

    20210418 イザナギイザナミ
    画像出所=https://jun-tan.me/nihonshinwa-izanagi-izanami-kamisama/
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    今回は「学問をするとはどういうことか」を考えてみたいと思います。
    まずはじめに明確にしておかなければならないことは、大人の学問と、小中学生の学問、幼児の学問は、「異なる」ということです。

    幼児の学問は、数の数え方とか、文字の読み方、書き方、そして何が正しいことなのかという価値観のもとになる神話教育などがその基礎となります。
    幼児と言ってあなどることなかれ。
    4〜5歳の子たちの暗記力、運動能力は、開発次第ではすさまじく、言語の取得から古文の丸暗記、教えかた次第では、大人顔負けのジャズやクラシックの演奏まで、幅広くこなさせることができます。
    そしてこの時期に学んだ価値観が、その人にとっての生涯の正義となります。

    小中教育では、さらにそれらの幅が広くなります。
    算数は数学となり、国語では単に読み書きだけでなく、その内容を理解して涙する感動する心を養うことができます。

    この時期から、理解度がテストで試されるようになります。
    江戸時代までの少年期教育が大きく変化したのがこの部分で、かつては試問と言って、先生の設問に答えて理解の程度を測るというものであったものが、明治以降には西洋式のテストにこれが替わりました。

    師匠の「試問」か、筆記試験(テスト)か。
    この違いは重要です。
    テストは、記憶力を試し、成績によって明確に生徒に順位を付けることができます。
    このことは、簡単に言えば、クイズに早くたくさん答えることができた者を成績上位とする、ということです。
    成績は客観的ですが、実は大事なことが抜けています。

    何が抜けているのかというと、ストーリーです。
    部品は、それを組み合わせて製品にしたときに、はじめて付加価値をもたらします。つまり、商品になります。
    商品にしたり、部品を組み合わせたりするプロセスが、ストーリーです。

    家を建てるとき、材木や大工道具がいくら正確に揃っていても、どういう家を建てるのかが決まっていなければ、家の建てようがありません。
    歴史でいえば、歴史上の事件名や人名をいくらたくさん覚えても、それらがどのように関連し、どのように歴史となっていったのかが理解されなければ、それは事件記録でしかなくて、歴史とは呼べません。

    部品の品質をあげるために、部品の品質を掘り下げることは大事ですが、いくら部品を掘り下げても、全体の組み立てラインがちゃんとできていなければ、自動車はできません。
    かろうじて理系が、戦後もその高度性を保つことができたのは、理系の場合、たとえば数学がそうですけれど、テストに「応用問題」を出すことができた。
    これが奏効したといえるかもしれません。
    なぜなら、応用問題を解くには、ストーリーが必要だからです。

    とりわけ戦後教育では、中学卒業者の集団就職の時代から大卒のホワイトカラーの時代に至る規格大量生産の時代の必要から、できるだけ均質性の高い卒業生であることが求められ、いまではすっかり、ただの記憶力のクイズに、素早く答えることができることが、あたかも学問であるかのような誤解が浸透するようになりました。

    これが高等教育になると、より顕著になります。
    もともと高等教育(いまの高校)は、中学までに、部品の作り方と、その組み合わせによる完成品の作り方を覚えたら、さらに高校では、その設計ができたり、あるいはもっと品質の良いものを組み立てたりという、応用力を養成するところでした。
    そもそも、昔は、15歳で元服で、オトナになったのです。
    ですから、高等教育は、大人向けの教育であったわけです。
    それがいまでは、小学校、中学校と、同じ子供向け教育が行われているだけです。

    大学になると、もっとたいへんです。
    明治の頃の帝大は、日本が西欧に追いつき追い越せのために、世界中から優秀な人材を集めて教授とし、世界最先端の教育を行った・・・つまり教育というより、大学の存在そのものに目的があったのです。
    ところが戦後の日本の大学は、旧帝大であっても、その目的性を失いました。
    私立大学も、本来は個性があり、建学の目的があったはずですが、いまではただのバイトのための休憩所になっています。



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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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