• ものすごくわかりやすくDSと世界の歴史を俯瞰する(2)金《GOLD》への道


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    紙切れによる富は、ユーラシア大陸の共通の価値観になっていき、その両替や送金を受託する石屋さん、つまりメイソン( Mason)さん、あるいは石(ロック・Rock)のフェラー(屋・Feller)さんたちは、莫大な紙切れ資産《良く言えば金融資産》を常時持つようになりました。

    20210520 元の交鈔
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    世界を支配するモンゴルの大帝国。その大帝国の保証のもとで発行される通行証。その通行証が基になって生まれた交鈔(こうしょう)という名の交換価値を持つ紙幣。その紙幣の信用は元の大帝国が保証する・・・という循環のなかで、モンゴル帝国の紙幣は、またたく間に流通していきました。

    ただの紙切れが、高い交換価値を持つ紙幣になるのです。
    欲しい物があったら、ただ紙切れを印刷するだけで、なんでも欲しいだけ手に入れることができる。
    結果モンゴル帝国は、紙幣が乱発されることでインフレ・・・つまり通貨過剰を経験して、通貨である交鈔の流通量を制限する、などの手法を学びます。

    そして、そうしているうちにも、紙切れによる富は、ユーラシア大陸の共通の価値観になっていき、その両替や送金を受託する石屋さん、つまりメイソン( Mason)さん、あるいは石(ロック・Rock)のフェラー(屋・Feller)さんたちは、莫大な紙切れ資産《良く言えば金融資産》を常時持つようになりました。

    ところがここに大事件が勃発します。
    それが14世紀のペストの大流行です。
    チャイナの中部あたりで発症したペストは、またたくまにチャイナ全土を席巻し、当時の元の大帝国の人口1億2000万人を、わずかな間に、たったの2000万人にまで減少させてしまいます。

    さらにペストは、大モンゴル帝国の交易ルートに乗って、ユーラシア大陸を城塞都市から城塞都市へと広がり、ついにはヨーロッパにまで達して、当時のヨーロッパの人口の6割を死滅させるに至ります。

    あまりの伝染病の猛威に、モンゴル人たちは、国を放り出して、皆で北のモンゴル高原に帰って行きました。
    大都と呼ばれた北京からも、ユーラシア大陸全土にまたがる城塞都市からも。
    なぜなら北のモンゴル高原は、人口が少なく、空気が乾燥していて、風があるため、ペスト菌が飛ばされてしまって感染が生じなかったのです。

    こうしてユーラシア大陸から、支配層であるモンゴル人たちがいなくなりました。
    また、城塞都市の民衆のほとんどが死滅してしまいました。
    こうして、かつてユーラシア大陸を席巻したモンゴルの大帝国は消滅していきます。

    ちなみにこのとき、誰も居なくなった南京に、ペストに罹患しなかった者たちだけで勝手に入り込んだのが、貧農の子であった朱元璋が率いる暴徒の一味で、カラスが鳴いているだけの「誰もいない都」に入って、勝手に「皇帝」を名乗り、これからはモンゴルの支配ではない明るい国を創るのだ、といって出来た国が「明国」です。

    さて話をもとに戻しますが、感染症によって8割の人口が失われ、経済も生活も破壊され、国までなくなってしまったのです。
    こうなると、困るのが石屋さんたちです。
    なにしろ、それまでの通貨は、モンゴル帝国という大帝国がお墨付きを与えてくれていた《交換価値を保証してくれていた》からこそ、価値のあった紙切れです。
    その紙切れが、国が失くなるとどうなるかというと、ただの紙切れになります。

    では何が交換価値を持つようになるのかというと、それが金《GOLD》でした。
    そしてこの時代、大量の金《GOLD》を持っていたのが、中東にあったオスマン・トルコでした。
    オスマン・トルコというのは、オスマン家がリーダーとなっている多民族国家です。
    イスラム教国ではありますが、イスラム教というのも、一枚板ではなくて、さまざまな宗派があり、必ずしも統一されているわけではない。つまりそこには同じイスラム教徒同士での対立もあれば闘争もあるわけです。
    にもかかわらずオスマン家が、中東一帯を統一できたのは、なぜでしょうか。
    実はここに、日本が関係してきます。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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