• ある中学三年生の手記


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    自衛隊は警察と同じで、法によって定められた立法府、行政、司法の枠内で動かなければなりません。
    軍は、軍の内部に立法、行政、司法を保有した、独立した機構です。
    だから軍は、国法が機能しない状態でも活動ができるのです。
    大規模天然災害の多い日本こそ、こうした機構の存在は不可欠です。

    満州国の新京・吉野町の様子
    満州国の新京吉野町の様子



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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    ある中学三年生の手記をご紹介します。
    昭和20年のものを、現代語に直したものです。
    出典並びに私の感想は、末尾に書いています。

    =========
    ある中学生の手記
    山崎満男(仮名)

    僕ら日本人の一団は、吉林省の平安屯で、ひとつの団体を作りました。
    ロシア軍が不意に国境を越えて満洲国に侵入したとき、吉林省内の各地に散らばって開拓の仕事をしていた人たちは、何一つ持つこともなく、着の身着のままで吉林に向かいました。
    でも吉林もロシア軍が侵入してきて、無茶苦茶なことをしていたので、平安屯に集まった人たちでひとつの団体を作って、新京に逃れることにしたのです。

    この新京に到着するまでの出来事を思い出すと、いろいろのことが山のようにあります。
    その出来事というのは、ロシア人と満人から日本人である僕らがいじめられたということです。

    ロシア人にとって、日本人というのは虫けら以下でした。
    あの当時、ロシア兵は日本人を殺そうが、焼いて食おうが、自由気ままにできました。

    平安屯から新京までの間でも、ずいぶん痛めつけられました。
    ようやく新京に着いたので、これで安心と思ったのは、日本人のヌカ喜びでした。
    ロシア兵と満人が、田舎から出てきた僕らに対し、虫けらでも殺すのと同じように殺したり、傷つけたり平気でした。
    道をひとりで歩けませんから、二、三人で歩いていると、不穏の動きがあると言ってロシア兵から取り締まられました。

    ロシア兵に見つかって逃げると、すぐパーンと銃で撃たれました。
    それで日本人が死んでも、それは全く日本人が悪いのだというのです。
    何をしても日本人の言うことは通用しないし、いじめることではロシア人ほど上手な奴はいないでしょう。
    あれは、人間ではなくて、鬼か蛇のようなケモノ達でした。

    結局、僕たちは新京にいてはいけないと、ロシア兵が言うのです。
    とうとう平安屯から一緒にきた日本人は、ハルピンに追いやられることになりました。

    さんざん苦労してハルピンに着いたのは、満洲では降った雪が来年まで溶けないと言われる11月の中ごろでした。
    そのハルピンも、僕たちにとっては永住の地ではありませんでした。
    もちろん僕たちも戦争に負けた日本人のひとりだから、そんなに楽な生活をしようとは思ってなかったのです。
    しかしロシア軍が、日本の強い兵隊がいたときに満洲に攻めてきて、強い日本軍と戦争して勝って満洲国に入ってきたのだったら仕方がないとあきらめるけれど、ロシア軍というのは卑怯な奴だから、強い日本軍がほとんどいなくなったすきに、コソ泥のように満洲に入ってきて、日本人である僕たちをいじめるのだから、腹が立って仕方なかったのです。




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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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