• 5月29日 アッツ島玉砕


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    山崎保代陸軍中将以下、2,650名の奮戦については、米軍戦史が次のように書いています。
    「突撃の壮烈さに唖然とし、戦慄して為す術が無かった。」
    そして米軍戦史は、山崎大佐をして「稀代の作戦家」と讃えました。

    20200520 アッツ桜
    画像出所=http://hhana.biz/photo.php?photo=920
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    この時期この日、毎年お伝えしなければならない記事を書いています。
    それが「アッツ島」です。

    写真の花は「アッツ桜」です。
    ちょうど今頃の季節に咲く花です。
    この花の本当の名前は「ロードヒポキシス」です。
    原産地は南アフリカ共和国のドラケンスバーグ山脈周辺の高原。
    太平洋の北の外れのベーリング海峡に浮かぶ、アッツ島ではありません。
    けれど日本だけは、なぜかこの花を「アッツ桜」と呼んでいます。

    カムチャッカ半島から、北米大陸のアラスカにかけて、転々と連なる島々があります。
    北米に近い方の島々が「ラット諸島」、アジアに近い方の島々が「ニア諸島」です。
    ニア諸島の西のはずれ、つまりアジアに近い方にある大きな島がキスカ島で、それよりもうすこし西側、(アジア寄り)にある小さな島が、アッツ島です。
    北海道よりも、ずっとずっと北にある、とても寒い島です。

    78年前、そのアッツ島を守っていた日本軍守備隊2,650名が、約一ヶ月間にわたる激しい戦いの末、全員玉砕されました。
    その報に接したとき、ある園芸店の店主が、アッツ島守備隊の方々の死を悼んで、この花に「アッツ桜」と名付けました。
    この花は、桜科の樹木植物ではありません。ユリ科の球根植物です。
    ひとつの球根から伸びた茎の先に、一輪の美しい花を咲かせます。

    アッツ桜と命名した園芸店主は、国を想い北の果てで散って行かれた島の守備隊の面々に、この花を捧げたかったのでしょう。
    同じ思いを共有した多くの日本人によって、この花はまたたく間に「アッツ桜」の名で日本中に広がり、いまも、この花は、花屋さんの店頭で「アッツ桜」として売られています。

    アッツの戦いは、大東亜戦争の防衛戦で、最初の玉砕戦となった戦いです。
    日本軍がこの島に進出したのが昭和17(1942)年9月18日のことです。
    人数は、2,650名でした。
    目的は、この島に飛行場を建設するためでした。

    アッツ島は当時無人島でした。
    そして形式的には米国領でした。
    そしてこの島は、米国にとって、1812年の英米戦争以来の、初の外国軍によって米国領土が占領された事例となりました。

    そういうわけですから、米軍はたびたび建設途中のアッツ島に空襲を仕掛けてきました。
    そして昭和18年には、大艦隊を率いてこの島の奪還にやってきたのです。

    このときのアッツ島守備隊の司令官は、山崎保代(やまさきやすよ)陸軍大佐(没後二階級特進で中将・以下陸軍中将で統一します)でした。
    陸軍中将は、いよいよ米軍が攻めて来るとなった、昭和18(1943)年4月18日にアッツ島に赴任されました。
    それは、赴任時点で死ぬと決まった転任でした。
    念の為もうしあげますが、この人事はなんらかの報復人事とか、内部対立とかそういうものではありません。
    寡兵をもって米国の大艦隊と五分に戦うことができる男は、この時点で山崎保代陸軍中将しかいなかったのです。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
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出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
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