• ダショー西岡の貢献


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    突然の訃報に動転しながらも、
    「葬式はどうなさいますか」との質問に、里子さんはとっさに
    「バロでお願いします。
     ブータン式の葬式でお願いします」
    と答えました。
    ブータンで28年間、ブータン人になりきってブータンのために生き、ブータンのために死んだ夫です。夫は、きっとそう願っているに違いないと、彼女は確信していました。

    20210610 ブータン
    画像出所=http://okazaki8020.sakura.ne.jp/omosiro/nishioka/nishioka.html
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    日清食品が世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」を発売した昭和33(1958)年のこと、大阪府立大学農学部に、ある依頼がありました。
    「ブータンに、日本の農業専門家を派遣してほしい」
    というのです。

    ブータンは、インドと中国にはさまれたチベット仏教国家です。
    国民総生産にかわる国民総幸福量(GNH)という概念や、さまざまな環境政策、伝統文化保持のための民族衣装着用など、非常に特色のある国でもあります。

    国旗のデザインが、これまた難しい。

    ブータンの国旗
    ブータン国旗


    要するにブータンという国は、ある意味、非常に閉鎖的に伝統を重視する国家なのであって、そういうところで民衆に溶け込んで、農業指導をする。
    これはたいへんな仕事です。
    ブータン王国で農業指導をするためには、ブータンの人々の生活の中に溶けこみ、
    「あの人のいうことなら間違いない」という、人としての信頼を勝ち得ないといけないのです。
    なぜなら農業は、人が行うものであり、ひとりでできるものではなく、大多数の人々が納得して協力して行動してくれなければならない産業だからです。
    ただ頭ごなしに技術を「教えてやる」方式では、絶対にうまくいかないのです。

    ブータンの首相から直接依頼を受けた同大学の中尾佐助助教授は、たいへんな依頼を請けたと思うとともに、「あの男なら!」と、ピンとくる者がいました。
    それが当時、同学部の学生であった西岡京治(当時25歳)さんでした。

    性格が、穏やかで謙虚。
    友誼(ゆうぎ)に篤(あつ)く誠実で努力家。
    「根気と忍耐が予想されるブータンでの生活に最適な男は、西岡京治しかいない!」
    中尾助教授は、すぐに西岡京治さんに相談をもちかけました。

    西岡京治さんは、同じ年にネパール学術探検隊に参加していました。
    彼は、ヒマラヤの自然の美しさと、そこに住む人々の貧しさを見て、自分が彼らの生活をよくすることに少しでも貢献できたら・・・という思いがあった西岡京治さんは、二つ返事でブータン行きを承諾しました。

    昭和39(1964)年2月、海外技術協力事業団(現・国際協力事業団)から西岡さんに、正式な派遣決定の通知が届きました。
    西岡さんは、新妻の里子さんを伴って、その年の4月に、ブータンに飛びました。

    昔からそうなのですが、こうした海外協力隊では、たいていの場合、妻は日本に残して、単身で旅立つ者が多いです。
    最初から西岡さんが、妻を伴ったということは、彼自身に、妻を愛する心と、ブータンに骨をうずめる覚悟があった、ということです。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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