• 日本的責任と、他国の責任


    ◆次回倭塾は6月26日(土)開催です。
    13時30分講義開始、場所は東京江東区の富岡八幡宮婚儀殿です。
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    罰則があるから、人を殺したり盗んだりしたらいけないのではありません。
    刑法という罰則規定があろうがなかろうが、いけないことはいけないのだし、もし、不幸にしていけない事態になってしまったのなら、お上の手をわずらわせることなく、みずから従容(しょうよう)としてその代償を支払う。
    つまり、責任は人から求められるものではなくて、自分で感じるもの。
    それが、大昔からの、日本の文化です。

    20210605 責任
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    民事上の責任とか、刑事上の責任といった言葉があります。
    法律用語としての責任は、行為の結果に対する応答のことで、借りた金を返さなければ、裁判上の手続きで民事責任を問われるし、人のものを盗めば、国家によって刑法上の責任を問われることになります。

    そうすると、何やら責任というのは、あたかも国や警察や裁判所から要求されてはじめて生まれるものであるかのような錯覚が起こりますが、実は、もともとの意味は異なります。

    たとえば漢字で書いた「責任」は、トゲを刺して貝、つまり金を取るという意味の「責」と、人が糸に巻きつけたもの、つまり持続するものを意味する「任」からできた熟語です。
    そこから、持続的に金、つまり代償を支払うことを責任と言います。

    英語ではレスポンシビリティで、レスポンスというのは「応答」のことを言いますから、一定の行為があって、これに対する応答として、責任が生じるという考え方になります。

    けれど、このような説明を聞いても、多くの日本人には、責任の意味がピンときません。
    なぜなら日本では、責任というのは他人から要求されてはじめて生まれるものではなく、みずからが自覚し、感じ取るものである、という自覚があるからです。

    そしてこのことは、神話の昔から、我が国の常識とされてきたことです。

    日本神話に、有名な天の岩戸の逸話があります。
    素戔鳴尊(すさのをのみこと)が高天原で大暴れをし、天照大御神が岩戸にお隠れになられるという神話です。
    ここで日本書紀は、天照大御神が
    「たいへんに発慍(おこ)られて、
     天石窟(あめのいわや)に入られると、
     磐戸(いわと)を閉ざして
     そのなかに幽(こも)られてしまわれた」
    《原文:由此發慍乃入于天石窟 閉磐戸而幽居焉》
    と書いています。

    実はここに重大な表現があります。
    それが、
    「発慍(おこ)る」
    という表現です。



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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