• 帰巣本能と伝書鳩のお話


    ◆次回倭塾は6月26日(土)開催です。
    13時30分講義開始、場所は東京江東区の富岡八幡宮婚儀殿です。
    https://www.facebook.com/events/469516267509745

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    ギリシャのポリス(都市国家)間では、競技会(いまのオリンピック)の覇者について、鳩の足に赤いリボンを結び付けて故郷に勝利と栄光を伝えたのだそうで、ローマ帝国の時代になると通信手段として広く普及、そしてジンギスカンも、カエサルも、ナポレオンも、戦いの状況報告に伝書鳩を使っていました。

    鳩魂塔



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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    まず、一文をご紹介します。
    かつての国民学校小学校4年生の國語の教科書に載っていた文です。
    原文のままではなく、ねず式で現代語訳しています。

    *****
    『小さな伝令使』
    国民学校小学校4年 國語十二より

    昭和6年12月31日の夕暮に、大石橋守備隊の鳩舎(きゅうしゃ)へ、血に染まった一羽の鳩(はと)が、飛んで来た。
    取扱兵が、すぐ抱き上げて足の番号を見ると、四日前に、錦州(きんしゅう)へ向けて出発したわが軍が、連れて行つた鳩であった。
    信書管は血にまみれ、身には重い傷を負って、息もたえだえであった。

    錦州へ向かったわが軍は、30日、突然、敵の大軍に出会って、激しく戦った。
    早くこのことを、大石橋守備隊へ知らせようとしたが、電信も電話も、敵のために壊されたので、通信は、ただ鳩に頼る他はなかった。

    通信紙を詰めたアルミニュームの管を、鳩の右の足に取り付けた兵は、しばらく鳩の体に頬を擦りつけて、途中の無事を祈った。
    小さな伝令使は、胸をふるわせながら、可愛い目で空を見上げていた。

    戦の真最中に、鳩は空高く舞いあがった。
    二三回、上空に輪を描いて飛んでいたが、すぐ方向を見定めて、矢のように飛んで行った。

    寒い夕空をものともせず、南東をさして高く飛んでいた鳩は、ふと、鷹の一群を見たので、すばやく低空に移った。
    すると、今度は敵軍に見つけられて、一斉射撃を受けた。
    一弾は、鳩の左の足を奪い、一弾は、その腹部を貫いた。
    この重い傷にも屈しないで、鳩はなおしばらく飛び続けていたが、とうとうたまりかねて、とある木の枝に止った。

    ちょうどその時、附近にいたわが兵士が、これを見つけた。
    捕まえようとして手を差し伸べると、鳩は、また翼をひろげて飛びあがった。
    飛び去つたあとの木の枝には、かわいそうにも、赤い血がついていた。

    弱りきったこの小さな伝令使は、その夜、どこで休んだことであろう。
    明くる日になって、やつと、大石橋の自分の鳩舎にたどり着いたのである。

    大石橋守備隊では、さつそく信書管を取り外して、手厚く看護したが、任務を果して気がゆるんだのか、鳩は、取扱兵の手に抱かれたまま、冷たくなってしまった。

    ******



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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