• 今日は盧溝橋事件があった日


    次回倭塾は7月17日(土)13時半から富岡八幡宮婚儀殿、テーマは「幻の極東共和国と古代の日本」です。
    詳細は→https://www.facebook.com/events/884676452313311


    周恩来の発言は、盧溝橋事件が当事者であるChina国民党と日本陸軍との紛争ではなく、第三者であるChina共産党による「工作」であったことを明確にしています。
    実はそれだけではなくて、盧溝橋事件の最初の発砲事件から4日目の7月8日に、China共産党は日本との全面交戦を呼び掛けているのです。
    けれど日本も国民党も、互いに使者を派遣して11日には和議を結んでしまう。
    つまりこの段階で、共産党の工作は失敗に終わっていたのです。

    京劇
    20170704 京劇
    出所=http://www.shincyo.com/100131.htm
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    画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

    盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)というのは、昭和12(1937)年7月7日の北京の西南にある盧溝橋で起きた日本の陸軍とChina国民党軍との衝突事件です。
    今日は、この時期毎年恒例の盧溝橋事件と、China事変のお話なのですが、なぜかトップの画像は京劇です。
    その理由はあとでわかります。

    さて最近の教科書などに、「この事件が日中戦争のきっかけとなった」などと書いているものがありますが、これは2つの点で間違いです。

    まず第一は、日中戦争という用語が間違いです。
    日本語に「日中戦争」という用語はもともとありません。
    それはChina事変であり、大東亜戦争です。

    大東亜戦争という用語は、昭和16年12月12日に内閣決議で決議された用語で、さらに翌昭和17年2月17日には、法で定められていた「China事変」の呼称も、「大東亜戦争」に含めると閣議決定されています。
    ここでいう「China事変」は、昭和12年(1937年)9月2日の「事変呼称ニ関スル件」という閣議決定で、「今回ノ事変ハ之ヲChina事変ト称ス」と定められたことによります。
    それ以外の呼称はありません。

    ちなみに大東亜戦争について、戦後は英語の「The Pacific War」を邦訳した太平洋戦争という用語が普及しましたが、日本政府がこの名称をその後に正式採用したという事実はありません。
    そもそも、当時の大日本帝国の戦いは、何も太平洋に限ったことではなくて、China満洲から東南アジア諸国にまで広がる広大なエリアで戦いを繰り広げていました。

    ですから英国の教科書では、この戦いについて「War with Japan(対日戦争)」という用語が用いられていますし、英国の歴史学者クリストファー・ソーンは、「むしろ『極東戦争』と呼ぶべきである」と提唱しています。

    では、日中戦争という用語は、どこが使っているのかというと、中共政府です。
    中共政府は、この戦争のことを「中日戦争」と呼んでいます。
    これを日本を主語にひっくり返したのが「日中戦争」で、ですから「日中戦争」の語を用いる人は、中共政府から賄賂をもらって抱き込まれたか、その抱き込まれた人の影響下にある人たち、ということができます。
    そもそも歴史用語に「日中戦争」という用語はないのです。

    日本はChinaにおける戦いを、正式に「支.那 事変」と命名していますが、ここで「事変」と「戦争」の用語のチガについても明確化しておく必要があります。
    「事変」というのは、警察力で鎮(しず)めることができない規模の事件や騒動」を意味します。
    一方「戦争」は、国家が自己の目的を達成するために行う兵力によって行う国家間闘争のことを言います。

    そして日華事変の勃発の昭和12年(1937年)当時、Chinaには正式に国際社会で認められた公式な政府がありません。
    当時のChinaには、日本が支援する南京政府、米英が支援する国民党政府、ソ連がバックについた共産党政府の3つ以外にも、冀東防共自治政府をはじめ、各地に自治政府が混在していました。
    とてもじゃないですけれど、統一国家の体をなしていません。

    つまり、この時期のChinaは、国家ですらない群雄割拠の内乱状態にあったのです。
    従って国家でないのですから、国家間の武力闘争を意味する「戦争」という用語を用いている時点で、すでに歴史捏造の手口にはまっている、ということになります。

    このように申しあげると、米国内でかつて起こった南北戦争だって内戦なのに戦争と呼んでいるではないかという方がおいでになりますが、南北戦争は「アメリカ合衆国(北軍)と、南部11洲によって構成される「アメリカ共和国(南軍)」との戦争です。
    つまり、国家対国家の国際戦争であったわけです。

    日本においても、西南戦争とか戊辰戦争といった言葉がありますが、この当時は、西洋からの翻訳語がたくさん生まれた時代で、いわば流行として使われていた言葉が、西南戦争とか戊辰戦争、会津戦争、箱館戦争などといった言葉です。
    西南戦争も、ですから当時の明治政府は「鹿児島征討」「西国征討」などと呼んでいて、「西南戦争」という言い方はしていません。

    ちなみに昔の日本語では、「役」「乱」「変」が区別されていて、
    「役」は、他国との戦争(文永・弘安の役、文禄慶長の役など)、
         もしくは辺境のでの戦争(前九年の役、後三年の役など)
    「乱」は、現政権に対する反乱(壬申の乱、応仁の乱など)
    「変」は、政権に対する陰謀や襲撃(本能寺の変、桜田門外の変など)を意味していました。

    その意味では、江戸時代までは、言葉の定義がある程度明確だったのですが、幕末から明治にかけて、翻訳語が大量に生まれた結果、それまでの言い方と違うし、言葉の定義もあいまいな用語が、このときにかなり出回ることになりました。
    このため、言葉の定義がこの当時は非常に曖昧であったわけで、そのひとつの典型が、「レボリューション(Revolution)」の翻訳語となった「革命」であるというお話は、先日書かせていただきました。
    (参考→ http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3432.html

    話をもとに戻しますが、そういうわけで「日中戦争」という用語は、そのような用語を使うこと自体が、歴史に誤解を招くもとになるわけです。

    さて、その日華事変は、いちおうは昭和12年(1937年)7月7日の盧溝橋事件が発端ということになっていますが、実はそうなったのは、昭和16年の「西安事件」による蒋介石の変節を、日本側がこの当時、十分に察知していなかったことによります。



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

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