和とは結ぶことです。 ですから和の反対は「ほどく」ことです。 ちいさく「っ」を入れたら「ほっとく」になります。 つまり、無関心は日本的精神ではないということです。 |

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ですから和の反対は「ほどく」ことです。
ちいさく「っ」を入れたら「ほっとく」になります。
つまり、無関心は日本的精神ではないということです。
聖徳太子の十七条憲法の「和をもって貴しと為す」の「和」は、「結び」を意味します。
結びの反対は「ほどく」です。
「対立」は、その「ほどけた」状態から起こります。
私達日本人は「和」を大切にする民族です。
和は「結び」です。
ですから和の反対は「ほどく」ことです。
「ほどく」にちいさく「っ」を入れたら「ほっとく」になります。
つまり無関心です。
結びがほどけて、さらに無関心に至る。
それは日本的精神の対局に位置するものです。
いろいろなことに関心を持つ。
そして自分が影響できることに集中すること。
そのために人と和を結ぶ。
経営組織も、企業経営も、団体も商売も学校も政治も、すべてはコミュニティです。
創業100年以上となる老舗企業は、全国で3万3,069社(2017年)です。
うち、
「100年以上200年未満」 3万1,118社
「200年以上300年未満」 822社
「300年以上400年未満」 639社
「業歴1000年以上」 7社です。
世界の創業200年以上の企業・約5600社のうち半数の約3100社が日本に集中しています。
世界に12社しか存在しない創業1000年超え企業のうち、9社が日本の企業です。
一方、経済発展を謳歌するチャイナ企業の平均寿命は6年です。
しかも、およそ50%が10年以内に倒産しています。
ここまではよく言われる話です。
けれど、そんな老舗企業よりも、もっとずっと古い歴史を持つ組織が、日本には多数あります。
それが神社です。
神社の歴史は、古いどころか、お伊勢様や出雲大社など、いつ創建されたのかがわからないほど古い時代から、ずっと存続しています。
最古と言われる弊立神宮では、最低見積もっても一万年以上の歴史がある。
なぜ、それだけ長期間続いているのかといえば、それは神社が、神と人を結び、神社の神官と氏子、そして参拝客を結ぶところだからです。
どんな組織でも団体でも、その組織や団体の繁栄や発展を望まない団体はないと思います。
けれど、繁栄だけではダメなのです。
桜花のように、いっとき見事に咲き誇り、すぐに散ってしまうようではいけないのです。
岩のように、どっしりと、そしていつまでも繁栄が継続しなければならないのです。
そのために何が必要なのかといえば、答えは「結び」です。
今風にいえば、コミュニケーションとなります。
このように考えますと、企業も団体も、たいせつなことは「結び」にあるとわかります。
経営陣対社員とか、会社対顧客といった、対立ではないし、企業による市場の制圧や、力に任せた支配でもありません。
戦争によって、あらゆるハードを失った日本は、モノつくりによって高度成長を遂げることができました。
何もかもが失われて、そこから生活に必要なものを造り、さらにもっと欲しい物をつくり、それを広告して購買をあおり、大量消費に備えて効率的な大量生産を図ることが経済成長だと考えられてきました。
けれど、そうした成長戦略なるものが、世の中にまったく通用しなくなっていたことは、平成の30年間が証明しました。
平成30年間の日本の経済成長率は、世界220カ国中、なんと201位です。
これは、ソマリアなどの内戦状態にある国よりも低い水準です。
その中でも努力して利益を上げてきたのが企業です。
けれど、そうやって上げた利益は、海外での訴訟の敗訴によって、ことごとく奪い取られてしまいました。
もはや、高度成長時代の経営戦略論やマネジメント論は、世の中にすでにまったく通用しなくなってしまっているにも関わらず、この期に及んで、まだ計画経済論、経営組織論、社内統制論、経営効率論などに、多くの人がしがみついていました。
けれど、567騒動は、そうしたこれまでの経営論が、まったく役に立たないことを見事に露呈しました。
ということは、我々は、もっと本質に帰らなければならないときにきているということです。
農業生産から通商、製造、販売、サービスに至るまで、そこにある肝(きも)は、「結び」です。
この時代に成功している企業にあって、成功していない企業にないもの。
それが「結び」です。
考えてみれば、あたりまえのことです。
製造業であれば、製品を通じて顧客と結ばれる。
サービス業であれば、サービスを通じて顧客と結ばれる。
農林水産業であれば、作物などを通じて、顧客と結ばれる。
結ばれて、喜ばれる。
そこに繁栄があり、その継続の先に安定があります。
経営陣対社員、会社対顧客ではなく、経営陣と社員の結び、会社と顧客の結びです。
製品やサービスは、そのための媒体にすぎないとさえいえるかもしれません。
567後の社会がどのようになるのか。
おそらく567以前とまったく同じになることは、まずありません。
世の中の形は、大きく変わってしまったのです。
和を結ぶこと。
おそらくそれが、これからの時代を啓く鍵となります。
そしてそのために必要なことは、日本に古来からある文化です。
文化の根幹にあるのは、思想です。
思想のもとになるものは、歴史です。
歴史に育まれた思想が、文化という価値を創造します。
創造とは差別化であり、それは新たな文化をつくることです。
和による文化。
結びの文化。
それが創造を生み、新たな文化を築きます。
これからの世界は、日本の時代です。
いまがダメだと悲観するのではなく、いつの時代にあっても、どんな時代にあっても、常に希望はあるものです。
私たちの祖先は、そうやって、時代を乗り越えてきたのです。
我々もまた、時代を乗り越える。
神々は、乗り越えられる試練しか与えないのです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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