• 忠臣蔵は二度美味しい


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    昔は「江戸の芸能は二度美味しい」と言われたものです。
    なぜかというと、文楽や演劇、あるいは講談では、お上の目がありますから、建前上のことしか語れない。
    ですから、ひひ爺の若者イジメのような形での上演となります。
    けれど、芝居小屋からの帰りの蕎麦屋で、父から
    「実はな、あれにはこういう意味があったんだよ」と、その奥底にある真実を聞かされる。
    すると、戦慄するような感動が湧き上がる。
    だから、芝居や講談を観たり聴いたりしているときも美味しいけれど、帰りの蕎麦屋での父親や隠居した祖父からの講義が、またまた美味しいということで、そのようにいわれたものです。

    20171206 赤穂浪士
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    12月14日は、赤穂浪士討ち入りの日です。
    まだ一週間ほど早いですが、今日はこの討ち入りのことを書いてみたいと思います。

    赤穂浪士の討ち入りは、ひとむかし前までは、テレビでの毎年の年末特別番組の定番だったのですが、最近では、ほとんど見かけなくなりました。
    まれに討ち入りに関する話題が討論されたり、ドラマ化されたりしても、その内容はといえば、ひとりの老人を47人の刺客がよってたかって嬲り殺した日本人の残虐性を象徴する物語であるかのようなつくりになっています。
    また、浅野内匠頭と吉良上野介の確執も、あたかもヒヒ爺いの若者イジメであったかのような描写しかされなくなっています。
    これは本当に残念なことです。

    もともと播州赤穂家は、皇室尊崇を説く山鹿素行を家老待遇で藩の教授に迎えた家柄です。
    その山鹿素行から、浅野内匠頭にしても、大石内蔵助にしても、直接薫陶を受けているわけです。
    ところが一方の吉良上野介は、もともと高家(こうけ)といって、禄高は少ないけれど、足利幕府時代からの名門の家柄です。
    そしてその足利幕府の時代、我が国は、三代将軍足利義満の時代に日明貿易を始めています。

    日明貿易というのは、日本とChinaの交易を意味しますが、実は古来、Chinaとの交易はたいへんな利益をもたらしました。
    日本から明国へは、金(Gold)、銀(Silver)、日本刀、陶磁器などが輸出されました。
    また明国からは日本に、仏教経典や史書、学術書、掛け軸などがもたらされました。
    要するに簡単に言ったら、日本からは貴金属や工芸品などの「燃えないもの」が輸出され、明国からは日本に「燃えたら灰しか残らない」ものが輸入されていたわけです。

    ところがこれがたいへんなお金になる。
    日本から明国に持っていったものは、現地で(品物によって個体差はありますが、平均すると)およそ20倍の金額で売れました。
    そして儲かったお金で明国で品物を仕入れて日本に持ち帰ると、これがまた20倍の値段で売れる。

    ということは、たとえば100万円の元手で日本で商品を仕入れて、明国との間を往復すると、
    100万円✕20倍✕20倍
    で、なんと100万円の元手が4億円に化けるわけです。
    これはおいしい商売です。

    もともと室町幕府は、鎌倉幕府の崩壊後に誕生した幕府なのですが、そもそもなぜ鎌倉幕府が崩壊したかというと、源氏の相続方式が原因です。
    源氏の相続は、古来、息子たちに均等相続するのがしきたりで、これを7代も続けると、はじめにどれだけたくさんの大地主となっていたとしても、どの家もみんな超貧乏になってしまいます。
    実はモンゴルの元(源)が崩壊したのも同じ理由ですし、戦後の日本の相続税法も同じ仕組みで、昔はこのことを、相続のたびに田んぼを分けたら財を失うという意味で「田分け(たわけ)」と言いました。
    そうです。「たわけ者めがっ!」の「たわけ」です。

    そこで足利幕府が出来たときに、足利尊氏が行ったことが、分割相続された田畑を、もう一度寄せ集めて、ひとつの家の財産にするというもので、これが「田寄り(たより)」です。
    いまでいう「頼りになる」の「たより」であるわけです。

    ところがこれを行うに際して、足利尊氏は将軍家の田畑まで、軍功のある人々にみんな分け与えてしまった。
    おかげで、足利将軍家は、人望はあるけれど、日本史上最低の貧乏将軍になってしまうわけです。
    しかし日本は、天然の災害が多い国です。
    加えて将軍家ともなれば、何かとものいりです。
    どうあっても、お金をなんとかしなければならない。

    そこで三代将軍義満の時代に始まったのが、日明貿易だったわけです。
    ところがこの日明貿易を開始するのにあたって、義満は明国皇帝から「日本国王」の称号をもらってしまう。
    これは交易の都合上、やむを得ないことではあったものの、そうなると徳義よりも都合が優先して構わないという価値観を世にもたらしてしまいます。
    この結果、世が乱れて応仁の乱、そして戦国へと発展してしまうのですが、このことはいまふうにいえば、現実主義の足利家と、伝統的価値観を重んじる価値観の違いになっていくわけです。

    吉良上野介の家は、そんな足利幕府の時代から続く高位高官の名門ですから、やはりその基礎には現実主義があります。
    ところが赤穂の浅野家は、皇室尊崇の伝統的価値観を重んじる家柄です。
    しかも浅野家は、土岐源氏の流れをくむ一族を名乗って入るものの、農民あがりの秀吉の妻のねねの養家であったことは世に知られた事実です。
    そして浅野家の方が、吉良家よりも石高が多い。
    つまり格式が高い古い家柄だけれど、所得の少ない吉良家と、もとは百姓の新興大名で石高の多い浅野家が、勅使下向の接待役となったわけです。

    勅使下向というのは、毎年、徳川将軍家から新年の挨拶のために、天皇のもとへ贈り物がなされます。
    その御礼の使者が京の都から江戸へと向かうのが勅使下向です。
    毎年のことですが、この接待役は幕府から、比較的裕福な大名に命ぜられる名誉な仕事であるわけです。

    ところが、将軍様第一の吉良家と、皇室尊崇の浅野家では、勅使への扱いが微妙に異なります。
    身分の上では、たとえ勅使であったとしても、将軍の方が位が上です。
    ですから吉良家の考え方では、食事の接待であっても将軍家が上座になります。
    ところが皇室尊崇の浅野家からすれば、将軍家よりも身分の低い貴族が任ぜられた勅使であっても、勅使であるということは、天皇の名代です。
    つまり、なにがなんでも勅使の一行が上座になる。

    要するにこれは、保守派同士の対立のようなもので、どちらも正義を貫こうとしているのですから、議論にさえならず喧嘩になってしまいます。
    そして腹を立てた浅野内匠頭が、殿中で吉良上野介に打ち掛かってしまう。
    太刀筋からみて、これは殺すつもりはなく、感情的になって、ちょっと傷をつけて懲らしめようとした刃傷沙汰であったことはあきらかです。
    殺すつもりなら、小刀の刀身を横にして肋骨間から胸を突くか、首を刺しています。

    困ったのは幕府です。
    仮にも勅使下向の接待役が喧嘩になってしまったのです。
    当時は明察功過の世の中ですから、そのような事件や事故が起こる前に、起こらないように対策をとることが幕府の責任です。
    そして大名同士の争いということなら、その責任者は、当然に将軍その人になります。
    武家の慣例に従えば、将軍は腹を斬らなければならない。

    しかしそのようなことをすれば、諍(いさか)いが起これば将軍に腹を斬らせることができるという悪しき先例を作ってしまうことになります。
    そうであれば、事の是非の問題ではなく、単に殿中で御法度の刃傷沙汰を起こしたという一点で、浅野内匠頭に腹を斬らせる他はない。
    しかもそれは、事が大きくなる前に、迅速に対応しなければならない。
    ということで、その日のうちに浅野内匠頭は切腹を命ぜられ、赤穂藩はお取り潰しにされてしまうわけです。

    ところがそれでおさまりのつかないのが、赤穂藩です。
    山鹿素行の薫陶を受けた赤穂藩では、
    「殿は皇室尊崇を貫くために腹を切らされた」ということになる。

    単に殿中でキレて刃傷沙汰を起こしたというような低レベルの話なら、バカ殿を持った身の不幸というだけで、復讐を誓うなどということには決してならないのです。
    しかし思想上の対立ということになれば、正義を貫くために、何をしなければならないか、という問題意識になる。
    藩がつぶされ、城を明け渡すことになっても、正義はどこまでも貫かなければならないわけですから、これはすこし極端な言い方をすれば、イスラムのジハード(聖戦)のようなもので、赤穂版の侍たちにとっては、吉良上野介はどうしても討ち果たさなければならない対象となるわけです。

    もっとも幕府も、そういう動きになることはとっくに承知していて、だから、元赤穂藩士には見張りが付けられました。
    もし、江戸市中で元赤穂藩士が、れっきとした殿様である吉良上野介を討ったら、これもまた責任問題になるからです。

    これがもし町方で起きた事件なら、管轄の町奉行は治安の乱れを防げなかった咎で、良くて更迭、悪くすれば切腹です。
    では、大名同士の闘いの場合、責任者は誰でしょうか。
    そう考えれば、幕府が赤穂浪士の暴発を防ぐために、どれだけ努力をしたかがわかろうというものです。

    そして12月14日に討ち入りが行われます。
    事件の発生が予期でき、それでいてこれを防ぎきれなかったということは、その責任を誰かが負わなければなりません。
    権力というのはそういうものです。
    権力と責任は、セットなのです。

    そして全国の武士の総元締めは、将軍です。
    つまり実際にこうした事件が起きてしまったということは、本来なら将軍が責任をとって腹を斬らなければならない。
    そうしなければ、責任者は責任を取らなくて良いという、これまた悪しき先例をつくってしまうのです。

    そこで当時の幕閣が何をしたかというと、町方に情報を流して、赤穂浪士の討ち入りを「義挙」ということにした。
    義挙であれば、将軍に責任が及ぶことはありません。
    ただし、だからといって加害者たちを野放しにしたら、意趣返しのためなら、あるいは義挙の体裁さえとれば、人を殺しても構わないという、これまた悪しき先例となります。

    そこで江戸市中に、赤穂浪士の討ち入り=義挙、という噂が十分に広まったところで、四十七士に割腹を命じたわけです。

    この赤穂浪士の討ち入りについて、大石内蔵助以下の就職活動のためだったという説もあります。
    私は間違っていると思います。
    なぜなら、幕府は生類憐れみの令まで出しているからです。

    これは綱吉のくだらない政策であったかのように、戦後宣伝されていますが、実際には、生類憐れみの令は、幕末までに何度も出されています。
    このことが何を意味するかといえば、帯刀していても、人を斬ってはならない、ということです。
    犬を斬っても重罪とされるのですから、まして人を斬ったのなら、重罪ではすまされないぞ、という、これは政治です。

    そのような時代背景のなかで人を斬ったのです。
    就職など及ぶべくもないことは、打ち入った浪士たち全員が認識していたことでしょう。
    就職どころか、腹を斬らなければならない。
    そうであるとするならば、就職すること以上に、どうしても果たさなければならない使命感を持たなければ、討ち入りなど起こるべくもないということになります。

    また、単なる忠義のための殿の仇討ちという論も、いささか考えたらずに思えます。
    主君の行動が、自分たち家臣の死に値する行動でなければ、家臣団の討ち入りにまで至ることはないといえるからです。
    つまりただのヒヒ爺いの若者イジメが原因だったとするならば、その程度のことにガマンができないような主君を持った我が身を恥じるべきことであって、討ち入りまで果たす理由になり得ないからです。

    これは「主君押込」といって、主君が暴君であったり、考えの至らない者であった場合、家臣たちはその主君を座敷牢に押し込め、考えを改めるまで座敷牢から出さない。
    そういうことが江戸時代を通じて一般によく行われていたのです。
    あの上杉鷹山でさえ、一時はその「主君押込」にあっています。
    要するに赤穂浪士の討ち入りは、主君である浅野内匠頭の刃傷が、彼らにとって十分に納得できる内容でなければ、起こり得ないのです。

    では、それはただの江戸城内でキレて刃をふるったということでしょうか。
    あるいは、勅使下向の接待に際して、イジメられて腹を立てたのでしょうか。
    イジメを受けたからといって、それでキレるような者は武士ではありません。
    刀を腰に佩(は)く者に求められることは、なにより忍耐なのです。

    たとえば自衛官や警察官は、銃を携行しますが、彼らはイジメられたらキレて銃を乱射するのでしょうか。
    沖縄の米軍基地の前には、お馬鹿な連中が群れをなして暴挙を働き続けています。
    もし、米軍なり、自衛隊なり、警察官が、すぐに発砲し、機関銃をもって彼らを打ち払うなら、彼らが基地周辺で座り込みをやったり、ヤクザまがいの脅迫をしたりすることは、まずありません。
    米軍にせよ、自衛隊にせよ、警察にせよ、実に忍耐強く、殺されそうな剣幕で嫌がらせを受けても、それにキレて発砲することは絶対にないと、甘えているから、在日の沖縄での暴挙があるのです。

    ではもし、そのような沖縄の在日左翼に囲まれた警察の指揮官がキレて発砲し、死罪を言い渡されたのなら、部下たちは意趣返しのためにその在日左翼たちを皆殺しにするでしょうか。
    そのことに世間は味方するでしょうか。
    それを義挙と呼ぶでしょうか。
    赤穂浪士の討ち入りを、ヒヒ爺いのイジメが発端だという説は、それと同じことを言っているということになるのではないでしょうか。

    実際、赤穂浪士の討ち入りに際して、大石内蔵助は「山鹿流陣太鼓」を高らかに鳴らしていたといわれています。
    夜討ちをするのに、どうして、それとわかる陣太鼓を鳴らすのでしょうか。
    主君が信じ、自分たちも信じる山鹿流の皇室尊崇の思想のために殉じようとした心が、亡くなった主君の気持ちの代弁としての陣太鼓になったのではないでしょうか。

    昔は「江戸の芸能は二度美味しい」と言われたものです。
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    けれど、芝居小屋からの帰りの蕎麦屋で、父から
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    すると、戦慄するような感動が湧き上がる。
    だから、芝居や講談を観たり聴いたりしているときも美味しいけれど、帰りの蕎麦屋での父親や隠居した祖父からの講義が、またまた美味しいということで、そのようにいわれたものです。

    戦後の日本では、書いてあることを無批判に「額面通り」にしか受け取らないということが、一般化しました。
    テレビで垂れ流される情報は、ただ通り過ぎるだけで、そのことを話題にして、親子で楽しむ、語り合うということも少なくなりました。
    結果、日本の文化や古典への理解が、浅はかなものになってしまっていることは、非常に残念なことであるように思います。

    日本の文化を取り戻すというのは、まだまだたいへんな道のりです。
    けれど、きっと取り戻すことができると思います。
    なぜなら私たちは日本人だからです。


    お読みいただき、ありがとうございました。
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    2022年1月22日(土)13:30 第89回倭塾(於:東大島文化センター第一研修室)
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    平和が、安心が、安全がおびやかされたときには、勇気を持って戦うことの大切さを、英国人のマコーリーは書いています。

    20171122 特攻隊員の笑顔
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    英国のマコーリー男爵といえば、初代トーマス・マコーリー(Thomas Babington Macaulay)のことを言います。
    政治家であり、歴史家であり、詩人でもある人でした。
    この人が書いた有名な詩に、『橋の上のホラティウス』という詩があります。
    ご紹介します。

    『橋の上のホラティウス』
    Thomas Babington Macaulay作

     門の守り手であった勇敢なホラティウスは言った。
     「地上のあらゆる人間に遅かれ早かれ死は訪れる。
      ならば、先祖の遺灰のため、神々の殿堂のため、
      強敵に立ち向かう以上の死に方があるだろうか。
      かつて私をあやしてくれた優しい母親のため、
      我が子を抱き乳をやる妻のため、
      永遠の炎を燃やす清き乙女たちのため、
      恥ずべき悪党セクストゥスから
      皆を守るため以上の死に方があるだろうか。
      執政官どの、
      なるべく早く橋を落としてくれ
      私は、二人の仲間とともにここで敵を食い止める。
      路にひしめく一千の敵は
      この三人によって食い止められるであろう。
      さあ、私の横に立ち橋を守るのは誰だ?」


    ここでのホラティウスは、いってみれば「ただの門番の兵士」です。
    とるに足らない存在かもしれない。
    しかしその「ただの門番の兵士」が、悪党から皆を守るために死ぬことを名誉だと言っています。
    なぜならそれは、先祖ためであり、神々のためであり、母のためであり、妻のためであり、清き乙女たちのために戦って死ぬ名誉だからと述べています。

    誰しも戦いは嫌です。
    平和に安心して安全に暮らしていたい。
    けれど、その平和が、安心が、安全がおびやかされたときには、勇気を持って戦うことの大切さを、英国人のマコーリーは書いています。

    暴力は反対です。
    しかし理不尽な暴力に対して武力を用いて戦うことは、暴力ではありません。

    ある学校のクラスで、一部の生徒による他の生徒へのイジメが問題になりました。
    父兄が集められました。
    一部の親から、非行に走る子供に対しては、
    「先生から厳しく体罰を与えてもらいたい」との要求が出されました。
    多くの父兄がそれに賛同しました。

    ところが、
    「体罰はいけない。
     ウチでは子供に体罰を与えたことなど一度もない。」
    と強硬に主張する一部の親がいたそうです。

    このときに出席したあるお父さんは、帰宅後、奥さんにその話をしました。
    すると奥さんいわく、
    「その反対した親って、◯◯君と◯◯君のお母さんたちでしょ?」
    「うん。どうしてわかるの?」
    「その子達がイジメの犯人なのよ」

    その犯人の親は、話すときの発音もすこしおかしい、日本国籍を持ち、日本人のような顔をして日本語を話す日本人ではない一家だったそうです。
    私たち日本人にとっては、しっかりした良い子に育てることが大事ですから、どの子も平等に厳しくしつけることは、あたりまえのことです。
    しかし彼らのもといた半島の文化は、自分や自分の家族への制裁は一切ガマンならないけれど、自分が他人に暴力をふるうことは、まったくもっておかまいなしという文化です。

    そこに加えて、日本人はかつて自分たちに悪いことをして、いまも強く差別していると、家庭内で子供に教えます。
    それは一から十まで全部嘘なのですが、これを聞いて育った子供は、日本人を蹂躙することは正当な行為と勘違いして育ちます。
    その勘違いが、学校で父兄を集めなければならないほどの大きな問題になってしまっているのに、そのことの重大さに親自体が気付かない。
    困ったものです。

    我々日本人がしっかりしなければならないのです。
    戦後、このようないわゆる反日思想を持った人たちの言論が、まさに一世を風靡しました。
    文化人と呼ばれる人たちは、彼らからお金をもらい、莫大な費用をかけて広告され、宣伝され、著書はバカ売れして膨大な資産をものにしました。
    そして祖国を護るために戦った帝国軍人は悪の暴徒とされ、特攻隊はテロリスト呼ばわりされました。

    ケネディ大統領の甥に、マックスウェル・T・ケネディという人がいます。
    彼は『特攻-空母バンカーヒルと二人のカミカゼ--米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実』という本を出し、その著書の中で次のように書いています。

    「彼らの最後の望みは、
     未来の日本人が特攻隊の精神を受け継いで、
     強い心を持ち、苦難に耐えてくれることだった。
     わたしたちは神風特攻隊という存在を、
     ただ理解できないと拒絶するのではなく、
     人々の心を強く引きつけ、
     尊ばれるような側面もあったのだということを、
     今こそ理解すべきではないだろうか。」

    ここに書かれた「未来の日本人」とは誰のことでしょうか。
    私たちのことではないでしょうか。
    そして特攻隊として散華された二十歳前後の若者たちは、いまを生きている私たちに、
    「強い心を持て。
     苦難に耐え、
     尊ばれる生き方をせよ」
    と呼びかけてくださっているのではないでしょうか。


    ※この記事は2011年1月の記事のリニューアルです。
    お読みいただき、ありがとうございました。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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