• どの未来を手に入れるのか


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    不幸な未来ばかりを口にしていれば、ほんとうにそのような未来がやってきます。
    幸せな未来を口にし、輝く未来に向かって建設を行い続けるならば、ほんとうに輝く未来がやってきます。
    だから昔の人は、未来を「未だ来たらず」と言いました。
    まだ来ていないのだから、どの次元の未来に行くかは我々自身の選択であると教えてくれているのです。
    これが日本の知恵です。
    どの未来に向かうかは、自分次第です。

    20220430 ドクター・ストレンジ
    画像出所=https://twitter.com/marvelstudios_j/status/1493006335717240834
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

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    今回は、ちょっとむつかしい話をします。
    ついてこれない方もおいでかもしれません。
    けれど、このことを知ると、未来が変わります。

    さて、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』が5月4日に公開されます。
    この映画では「マルチバース」がひとつの題材になっています。

    「マルチバース」というのは、宇宙は我々が存在する宇宙だけでなく、他に無数に存在するという概念で、並行宇宙とか、多元世界などと訳されたりしています。
    実際には「マルチバース」は、現実に観測したり接したりすることができるものではなく、行くことも見ることもできない、単なる仮説であるとされます。

    そんな仮説から想像力を膨らませて描かれているのが、マーベルの新作映画となるのですが、実はマルチバース、時間の概念を少し変えると、たいへんにわかりやすいものになります。(映画の設定とは異なります)

    時間はひとつの方向だけに直線的に流れるものとして認識されるのが、我々の世界です。
    これを四次元世界と言います。
    縦横高さの三次元世界(つまり立体構造世界)に、時間軸を加える。
    それが四次元世界です。

    三次元の立体構造物は、さまざまな形を作ることができるけれど、その形は、時間の経過とともに変化します。
    このことは、生まれたばかりの赤ちゃんが、体の小さな赤ちゃんから、時間の経過とともに体の形を変えて大人になっていくようなものです。
    この場合、時間軸は、過去から現在、現在から未来へと一方的に流れます。

    そこで三次元世界を、まるごと縦のy軸に置いてみます。
    そして時間軸を横線のx軸に置いてみます。
    するとそこに、x,yの平面ができあがります。
    これが時間の平野(時間の平面)です。

    こうすると時間の平面上には、直線から曲線まで、さまざまな線を無限に描くことができることに気付かされます。

    我々の住む世界は三次元世界ですから、我々には現在(いまこの瞬間)しか認識することができません。
    ですから5分前の過去は、記憶の中にしか存在しません。
    もっと長い過去は、記憶の他、文書、映像で閲覧できるだけで、過去を変えることはできません。

    5分後の未来もまた同じです。
    ほんの5分後であっても、どうなっているかは、想像できるだけです。
    5分経過しなければ、その瞬間を体験することはできませんし、もっと遠い未来であれば、それは想像することしかできません。

    これはつまり、我々の住む三次元世界が、時間軸の上を過去から未来へと移動していることによります。
    三次元世界の住民である我々には、いまこの瞬間しか与えられていないのです。

    ところが四次元世界になると、上に述べましたように、時間が平野になります。
    これはA4用紙のような平面ですから、その上には、直線や曲線など、様々な線を無限に描くことができます。
    全体としては、時間は規則正しく進んでいても、個々の線はいかようにも描くことができるのです。

    このことは、生活実感としても、その通りであると思います。
    何かを懸命にやっているときには時間は早く過ぎ去ります。
    つまらないときにはやたらに時間は長く感じられるものとなります。
    眠っている間には、物理的時間は、たとえば7時間の睡眠時間となりますが、寝ている本人にしてみれば、昨夜の23時から今朝の午前6時まで、眠っている時間は一瞬です。

    さらに人生を見てみれば、小中学校の頃には長かった1年も、歳を経るごとにどんどん短くなっていきます。
    なぜなら、10歳の子どもにとっては、1年は人生の10分の1の時間ですが、70歳の爺さんにとっては、1年は人生の70分の1だからです。
    我々の世代になると、今年のお正月は、ほんの一週間前くらいにしか感じられなかったりします(笑)。

    さらに、まれには、時間が戻ることもあります。

    ある友人は、車を運転中にトラックと衝突しました。
    自分の車のボンネットが潰れ、フロントガラスが割れてエアバックが広がり、自分が死ぬ瞬間を経験しました。
    これは、確かに経験したのだそうです。
    ところがその直後、
    「戻りなさい!」
    という声が聞こえたかと思ったら、前からトラックが来るのが見えた。
    それで車を左に寄せて衝突を免れて、いまでもちゃんと生きておいでです。
    けれど、その事故で死ぬときの記憶を、なぜか鮮明にとどめているのだそうです。

    ある男性は、峠道でバイクを飛ばしている最中に、カーブを曲がりきれずにガードレールに衝突し、そのまま谷底に転落して記憶を失いました。
    ところが、気がつくと、その事故現場でバイクを停めて、立っている自分がいたといいます。

    身近なところに、意外とこうした不思議な経験(記憶?)を持つ人は多いものです。
    ここでは時間が一瞬、巻き戻しされていることになります。

    初めて会う人なのに、前から知っていたような気がする。
    初めて見る景色なのに、なぜかその景色を知っている。
    行ったことがない場所なのに、なぜかものすごく惹かれ、気になる。
    このようなことは、よくあることです。

    それはもしかすると未来の記憶かもしれません。
    時間が平面上に展開されているとするならば、未来から過去に向けて時間線を引くことも可能だからです。

    不思議なことを言いますが、よくいう過去世は、前世の記憶です。
    前世は、江戸時代の武士だった、
    前世は、中世のヨーロッパに住んでいた、
    前世は、縄文時代にいた、
    等々の過去世の記憶が、前世の記憶だと思われています。

    けれど、時間が平面に展開されるなら、未来の記憶も、前世の記憶となりえます。
    たとえば、前世は西暦3000年頃に生き、今生では21世紀に生まれた、といった具合です。

    記憶というのは、なんらかのトリガー(引き金)がなければ、なかなか思い出すことができないものです。
    その点、前世が過去の時代なら、思い出す引き金が多かったりします。
    それが、もしかすると、見たことがない景色を覚えている、といった不思議な経験になったりします。

    ところが前世が未来だと、思い出す引き金が、なかなかありません。
    中東のドバイを初めて訪問した友人は、ドバイに降り立ったとき、なぜか「なつかしい」気がしたそうです。
    そして、町を知っているとばかり、市内のあちこちを、なぜか知っていた。
    ところが、記憶の中にあるはずのビルが一部なかったそうです。
    あとでわかったことには、それはいま計画中のビルでした。

    こうした未来の記憶は、時折、予言という形で目の前に現れることがあります。
    最近では、マンガ家のたつき諒先生が、『私が見た未来』というマンガ本で、2025年7月に大災害が起きるといった予言をしておいでで、このマンガ本は大ベストセラーになっています。
    また、世界中に、いわゆる予言者という人は多くいます。

    このような未来の予言というものは、もしかすると、その人の前世である未来の記憶かもしれません。
    ですから、本当に、2025年に大災害がやってくる未来が、存在するのかしれません。

    ところが、時間軸は、ただの平面ではないのです。
    時間の平野は、いわばA4の用紙です。
    その用紙の上には、いくらでも線を引くことができますが、同時に、それが用紙であれば、100枚、千枚と重ねることが可能です。

    ですから1枚の紙の上では、大災害がやってくる未来が描かれていても、別な紙にはそれがない。
    つまり時間の平野が立体的になると、未来はいくらでも選択することができるようになるわけです。

    実はこのことを、1本の時間軸だけで語ろうとすれば、パラレルワールドや、マルチバースのような仮説を持ち込まなければならなくなります。
    けれど時間を平面が重なった立体構造で捉えれば、この問題は解決します。

    災害がやってくる未来を選択するのか、
    災害のない未来を選択するのか。
    それらはすべて、自分の選択次第だということです。

    積み重ねた紙の下の方には、戦争や混乱、災害や困難が続く未来が描かれています。
    積み重ねた上の方の紙には、人類が様々な困難を克服し、素晴らしい世界を築くというストーリーが描かれています。
    下の紙の人生を送るか、
    上の方の紙にシフトアップするかは、すべていまこの瞬間の自分次第だということです。

    時間の平野は、いわば過去から未来までのすべてを記したアカシックレコードのようなものですが、そのA4用紙が、何百万枚と重なっている様子を想像してみてください。
    低い次元の、まるで地獄のような時間の平野もあれば、高次元の幸せにあふれた時間の平野もあるのです。
    そして、その積み重なった時間の平野は、精進努力によって、より高い時間の平野に移動することができるし、逆に、良くない状況の時間の平野に落ちることもあるわけです。
    これが、マルチバースです。

    時間の平野は、移動できます。
    ですから、
    これから戦争が起こり、日本が滅ぶどころか、人類が絶滅するという未来もあるし、
    人々の努力によって戦争が回避され、日本が世界の主になって、民衆こそが「たから」とされる輝く未来もまた、実在しているわけです。

    そして自分がどの未来を選択するかは、いま、この瞬間に、自分がどのような生き方を選び、どのような努力をするかによって決まります。

    つまり、未来は「やってくるもの」なのです。
    どのような未来を迎えるかは、自分次第です。

    言霊ともいいます。
    不幸な未来ばかりを口にしていれば、ほんとうにそのような未来がやってきます。
    幸せな未来を口にし、輝く未来に向かって建設を行い続けるならば、ほんとうに輝く未来がやってきます。
    だから昔の人は、未来を「未だ来たらず」と言いました。
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    これが日本の知恵です。

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    日本人は、もっと自信を取り戻すべきです。
    そのために歴史があります。
    もういい加減、なんでもかんでも「ちゅうごくさまあ〜」は、辞めてもらいたいものです。

    20220429 考える人
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    小名木善行です。

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    先日、チラ見したテレビ番組。
    どこかのお祭りのことをやっていたのですが、太鼓を叩いて人々が踊る。
    たったそれだけのお祭りのことに、
    「このお祭りは中国から渡ってきたお祭りです」
    とナレーター。

    「馬鹿か!」と思いました。

    おそらく、どこかの青臭い先生が、そのお祭りについてそのように語り、それを市の教育委員会あたりが鵜呑みにして、村の資料にも、そのように記載されているのだろうと思います。

    けれど、人間、脳みそがあるのなら、ちょっとだけでいいから、脳みそを働かせて考えていただきたいのです。

    モノを叩いて音を出し、その音に合わせて人々が踊る。
    そのような祭りは、アフリカからユーラシア、北南米大陸から世界中の島嶼に至るまで、およそ人の集団が住むところなら、どこでも行われています。
    それがどうして「中国から渡ってきた」と特定、断定できるのでしょうか。

    世の中には、新しいものを生み出す人がいます。
    これは世界中にいます。
    けれど、そうした人たちが何かを生み出すには、周囲の協力が不可欠です。
    では、どうして周囲の人たちが協力するのかといえば、その人が生み出すものが、周囲の人たちの幸(さち)につながるからです。
    つまり新しいものが生み出されるには、必ず「周囲の笑顔こそわが幸(さち)」とする文化的土壌が必要です。

    日本は、上古の昔から、人の幸(さち)こそ我が幸(さち)とするという文化があります。
    そしてそのことを、とことん大事にしてきたのが、日本(やまと)という国です。

    もちろん、チャイナにもそのような人たちはいたことでしょう。
    けれど、そうして何かを生み出した人々も、それを護った人々も、皆殺しにされてきたのが、チャイナの歴史です。
    最後は殺され、すべて奪われる。
    そのことをチャイニーズたちは体験的に知っているから、いまを生きるに際して、いまの自分の利益だけを図ります。
    何か新しいものがあれば、それを模倣し、コピーすることで、個人的利益を得ようとします。
    求めているのは自分の幸(さち)だけであって、周囲は関係ありません。

    そのような国で、新しいもの、オリジナルなもの、世界の人々の幸(さち)に貢献できるものなど、生まれようがないし、社会的伝播力も生まれないのです。

    学校で教育すべきは、そういうことなのではないでしょうか。

    ちなみに「さち」というのは、大和言葉では
    「さ」=差
    「ち」=かたまるもの
    を意味します。
    人と違うもの、みんなのためにかたまるものが、「さち」です。

    「さち」といえば、海佐知(うみさち)、山佐知(やまさち)の物語が古事記にあります。
    海で漁をして、人々により良い食を与えるから「うみさち」です。
    山で狩りをして、人々により良い食を与えるから「やまさち」です。

    「日本」と書いて「やまと」と読むのは、日本書紀です。
    大和言葉で、
    「や」は「弥(や)」で、あまねく行き渡ることです。
    「ま」は「間」で、四角などに区切った空間です。
    「と」は「戸」で、境のことを言います。

    つまり「やまと」は、四角などに区切った境の内側にあまねく行き渡る時空間のことを言います。
    なにが「あまねく行き渡っているのか」といえば、それは天子様の徳であり権威です。
    天子さま、つまり天皇によって、すべてが「おほみたから」とされている。
    そしてあらゆる権力が、その「おほみたから」の幸(さち)のためにのみ行使される。
    それが「やまと」の国です。

    いまの日本は、日本と書いて「にほん」と読みます。
    いまの日本には、本来ある「やまと」と、それを否定して洋風化して自分だけの「さち」を得ようとする、まるでチャイナのような、あるいはヘドロの塊のような薄汚い姿の両極端があります。
    なるほど「にほん」です。

    我々は日本を、本来あるべき「やまと」の心を取り戻したいと考えています。
    そのために、日本人(やまとびと)は、もっと自信を取り戻すべきです。
    そのために歴史があります。

    もういい加減、なんでもかんでも「ちゅうごくさまあ〜」は、辞めてもらいたいものです。


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    男の役割は、女性たちを護ることです。
    家の女性や子らが飢えることがないように、日頃から公に身を捧げ、汗を流してしっかりと働き、家の財を増やし、「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し、もって天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂」し、生命を賭して国を護り、郷里を護り、家を護り、家族を護り、子を護り、妻を護り、そのために、常に裸一貫、命も惜しまない。
    それが日本男児です。

    20220428 ふんどし.jpg
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    男と女について考えてみたいと思います。

    旧約聖書によれば、最初の女性であるイブは、エデンのリンゴを食べた際に神の前で、リンゴを食べたのは「神が造られた蛇に勧められたから」だと答えました。
    リンゴを食べたことを神と蛇のせいにしたわけです。
    これに怒った神は、イブに、未来永劫「出産の苦しみと、夫から支配されること」という罰を与えました。
    これが人類女性の原罪です。

    同じとき、アダムは「蛇とイブに進められたのです」と、自分の行為を蛇とイブの「せい」にしました。
    神はお怒りになられ、アダムには「生涯労働をしなければならない罪」と「死んだら土になる」という罪を与えました。
    これが人類男性の原罪です。

    ルネッサンス運動の原点となったギリシャ神話では、人類初の女性とされるのがパンドラです。
    パンドラは、もともと男しかいなかった人類を「堕落させよう」として、ゼウスが鍛冶屋の神のヘパイストスに命じて造らせたとされます。
    ゼウスはできあがったパンドラに命を吹き込むとともに、「美しさ、歌と音楽、賢(かしこ)さと狡(ずる)さと好奇心」を与えました。
    さらにアテナから、機織などの女のすべき仕事の能力を、
    アプロディーテから、男を苦悩させる魅力を、
    ヘルメスから、犬のように恥知らずで狡猾な心を与えさせました。
    そしてゼウスは、パンドラを地上に派遣するとき、「パンドラは人間にとっての災(わざわい)だ」と独り言すると、「絶対開けるな」と言って、パンドラに箱を渡しました。

    地上に降りた美しく魅力的で働き者のパンドラは、エピメテウスと結婚します。
    けれど好奇心の強いパンドラは、どうしても箱の中身が気になってしかたがない。
    こうしてパンドラは、禁を破って、ついに箱を開けてしまいます。

    するとその箱から、夜の女神ニクスの子供たちである、老い、病気、痛み、嘘、憎しみ、破滅たちが飛び出していきました。
    次に争いの女神のエリスが高笑いとともに箱から飛び出していきました。
    こうして世界は、嘘と苦しみに満ちて争いの絶えない混沌に至りました。

    けれど、箱の中に、たったひとつ「エルピス(ελπις)」が残りました。
    「エルピス(ελπις)」とは、ギリシャ語で心を意味する単語です。
    その「エルピス(ελπις)」が訛って、英語圏では「希望(hope)」と呼ばれるようになりました。

    要するにギリシャ神話では、人類の女性は、見た目はオリンポスの女神のように美しいけれど、その存在は人類の「災(わざわい)」そのものであり、結局人類には、平和を求める「心」しか残されていないけれど、現実は嘘と苦しみと憎しみと戦争の相次ぐ世の中しか与えられていないのだ、というのが、ギリシャ神話です。
    極端に言えば、戦争の原因さえも、常に女性が原因だというがギリシャ神話の世界で、だからトロイア戦争の原因も、美女ヘレネにあったとしています。

    なんでもかんでも女性の「せい」というのも、これまたひどい話です。

    こうした旧約聖書やギリシャ神話の立場により、中世における西洋では、女性は魔女とされました。
    拷問され、一方的に断罪されて殺されました。
    研究者によれば、魔女狩りでは11万人が裁判にかけられ、4万~6万人が処刑されたといいます。
    ひどい話です。

    最近はだいぶ良くなったと言われていますあ、ほんの20〜30年前までは、ヨーロッパの女性たちは、少女時代に、たいてい親兄弟から、日常的に「ビット(beat)」されて育った人が多かったものです。
    「ビット(beat)」というのは、意訳すれば、殴るとか、叩かれることを言います。

    男性と比べて、一般的に女性は力が弱く、また皮膚の厚さが男性よりも薄いものです。
    殴られたときの衝撃は、男性よりもはるかに大きい。
    力の強い男性が、まして少女を殴るなどというのは、どうにもいかがなものかと思いますが、神が人類である男性を支配し、その男性が女性を支配するのことが、欧米では古代からの常識となっていたし、それがすくなくともつい最近まで、ずっと続いていたわけです。

    近年になって、そうした女性への暴力がだいぶ減ったのは、まさに女性の権利運動の成果といえるものです。
    欧米の女性の権利運動は、なるほど行き過ぎた面が多々ありますが、良い成果をあげたといえる部分もあったのです。
    日本のように、女性を護るのが男性の役割という国とは、国情が違うのです。

    では日本ではどうかというと、最初の女性の神様であるイザナミは、登場した最初から男性神であるイザナギと対等な関係です。
    最高神であられる天照大御神さまも女性です。
    その天照大御神さまと八百万の神々は直接対話することはできず、常に女性神であるアメノウズメが相互の伝言をする役割を担います。

    そしてこのことから、古来我が国では、神々と直接対話ができるのは女性にのみ与えられた特権とされてきました。
    神社におけるお神楽を見たらわかります。
    お神楽は、男性が舞う男舞と、女性の巫女さんが舞う女舞がありますが、女舞は人々が神々に捧げる舞、男舞は、その神社の神様がどういう神様かを聴衆に向かって説明する舞です。
    ここでも、神々と直接つながることができる役割は、女性だけに与えられた特権とされているわけです。

    雛飾りは、宮中の階層を模した飾り付けをします。
    最も高い場所には天皇皇后両陛下、その下の段には三人官女の女性たちが置かれます。
    その下が五人囃子の童子たち。
    その下になって、ようやく政治権力者として最も地位の高い左大臣、右大臣の男性です。
    男性は、童子のさらに下に位置づけられるのです。

    要するに我が国では、子を産む・・・つまり新しい生命を生むことができるのは、創生の神々が女性だけにのみ与えた特権であり、それは神々と直接つながることであり、それができるのは女性たちだけだとされてきたのです。

    このことは、我が国の近代まで、かなり徹底していました。
    現代日本では、西洋の様式にならって、働くのは個人であるという考え方から、旦那の給料は旦那の口座に振り込まれます。
    けれど、ほんの数十年前までは、外で働く旦那の給料の管理は、すべて全額、家計を預かる主婦の仕事でした。
    これが江戸時代になるともっと徹底していて、武士の俸禄は、あくまで家(世帯)に払われるものであり、男は外で働き、戦い、散っていく存在であって、家を護り、家計を支えるのは、どこまでも女性の役割とされてきました。

    江戸時代までの日本では、多くの場合、旦那は40歳内外で隠居して家禄をセガレに譲りました。
    その世帯主となったセガレが結婚すると、家禄の管理、つまり家計の一切の管理責任者は、セガレの嫁が行いました。
    つまり世帯のすべての財産の管理処分権の一切を、嫁が管理するわけで、こうした背景から、セガレの結婚も、どこの馬の骨かわからない女性と恋愛結婚するのではなく、身元のきちんとしている同程度の家禄の家の娘を見合いで結婚させたりしていました。(まあ、当然のなりゆきだと思います)

    ですから女性は、家のカミさんで、男たちから見たら、神様より怖い存在でしたし、子たちからみたら、母はまさに神そのものであったわけです。

    つまり日本の女性は、男性と対等どころか、
     神と直接つながる偉大な存在であり、
     世帯におけるすべての財産資産の管理責任者であり、
     新しい生命を生む貴重な存在であり、
     老いては子を支え、
     孫に行儀作法を教える偉大な存在
    とされてきたのです。
    だから、カミさんというのです。

    男の役割は、女性たちを護ることです。
    家の女性や子らが飢えることがないように、日頃から公に身を捧げ、汗を流してしっかりと働き、家の財を増やし、「一旦緩󠄁急󠄁あれば義勇󠄁公󠄁に奉し、もって天壤無窮󠄁の皇運󠄁を扶翼󠄂」し、生命を賭して国を護り、郷里を護り、家を護り、家族を護り、子を護り、妻を護り、そのために、常に裸一貫、命も惜しまない。
    それが日本男児です。

    死屍累々と横たわる事態になっても、男子たるものは、どこまでも生命を惜しまず、名誉のためによろこんで死んでいく。
    そうすることで、妻や子を、そして郷里をクニを護るのが、男の役目とされてきたのです。

    そういう意味において、我が国では、男の命は、枯れ葉一枚ほどの重さもない。
    それが正しい理解です。
    なぜなら、男はそのための生き物だからです。

    そうは言っても、現実には、男だって命は惜しい。
    だから、そういう事態にならないように、必死で努力を重ねていくのもまた、男の役目です。

    そういう男たちがいるからこそ、女性たちは、
     初春(はつはる)の令(よ)き月(つき)の
     気が淑(よ)くて風和(やはら)かで
     梅が鏡の前の粉(おしろいこ)を披(ひら)き
     蘭(らん)の花が珮(ほう・匂い袋のこと)の後ろに香(かおり)を薫(くゆ)らせる女たちとなり、
    男たちは、そんな女性たちを護るために、命をかけて防人(さきもり)となったのです。
    それが日本の歴史です。

    司馬遼太郎は、日本男児の姿を次のように描写しています。
    そしてこの描写は、いまもなお、日本男児の魂の根幹に根付いているものです。

     素っ裸のふんどし一本で、
     太刀の小柄をドンと突いている。
     これこそが日本男児の戦慄的姿。


    日本をかっこよく!
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    人間に許された唯一の栄誉は、思考をすることを許されたことです。
    一昔前までは、戦争反対と大声を上げているだけで、なんとなく平和に貢献しているような気分に浸れもしました。
    けれど、いくら戦争に反対しても、現実に戦争が起きることは、戦後の80年を振り返るまでもなく、誰もが知る現実です。
    そうであるなら、一度戦争があるという現実を肯定し、その上で、「ではどうするか」をしっかりと考え、行動する。
    そういうことが政治に求められる時代にはいってきています。
    そしてその際、我々日本人が、最も主張すべきは、「誰の心のなかにも太陽がある」ということです。
    それが日本人の、上古の昔からの根本思想であり、日本人が悠久の大義としてきたものです。

    20220417 天照大御神
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    いまの政治は、過去の流れの中に埋没してしまっていると言われています。
    国家国民のために何をしたらよいのかわからずに、政治家が自分のために行動する。
    メディアも同じです。
    国民もまた、過去のせいにして、日常に埋没しています。
    そして、日本人が必死で働く富は、まるごと海外に流出しています。

    そうした現実を前に、いま私たちがすべきことは、今起きていることを人のせいにすることではないと思います。
    私達自身が、過去を、現代を、学び、そこから考え、未来のために行動を起こすことです。

    このように申し上げると、自分ひとりの力ではどうしようもない、という人がいます。
    違います。
    ひとりにできることは、一隅を照らすことです。
    けれど、百人が、千人が、万人が、そして何百万の人たちが、一隅を照らし、照らし続けることで、日本は変わります。世界も変わります。

    日本書紀は、天照大神を次のように記しています。
    「光華明彩(ひかりうるはしく)、上下四方を内側から照らし徹(とお)す神」です。

    天照大神は、太陽神であるといわれます。
    太陽は天空に輝き、全てを照らします。
    けれど、日本書紀は、そんな天照大神が「内側から上下四方を照らし徹(とお)す神」であると書いています。

    天空から照らすだけではないのです。
    ひとりひとりの心の内に、天照大神がおわし、そんなひとりひとりの心の中に、上下四方を照らす天照大神のお力が備わっている、と書いているのです。

    誰の心にも、天照大神がおわされる。
    その心の中の天照大神に目覚ていただく人が、ひとり、またひとりと生まれることによって、世界が照らし徹(とお)されるのです。

    過去から現在へ、現在から未来へ。
    だから過去によって未来が決まる、というのは三段論法の詭弁(きべん)です。

    過去はすでに去ったのです。
    我々は、現在の問題から、新たに立ち上がるのです。
    それが良い未来を招く、唯一の道です。

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    さて、ここからメルマガは、いよいよ本題に入っていくのですが、せっかくなのでブログ用に、すこし追加します。

    仏教では「誰の心のなかにも仏性がある」と説きます。
    同様に古事記・日本書紀は、誰の心の中にも「内側から光る太陽がある」と説いています。

    だからこそ、ひとりひとりを大切にするのです。

    露助と鵜句羅の紛争があります。
    武器や兵器が用いられたこの紛争で、一般人に多くの犠牲が出ています。
    第一次世界大戦以降、戦争の形は、武器を持たない一般人の大量虐殺に変わりました。
    第二次世界大戦では、都市部への空襲の他、一般人に原爆まで使って大量虐殺が行われました。

    それぞれの国に主張があり、人類の歴史が戦争の歴史であって、戦争そのものが人類社会から消えてなくなることがないなら、我々日本人が最も主張すべきは、「無辜の一般人に犠牲を出してはならない」というところにあります。
    戦争は、当事国は、どちらの陣営にあっても、正義のために戦っているのですから、これを防ぐことは(防ぐために最大限の努力は必要ですが)、現実的に困難です。

    「世界に平和を」と言えば聞こえは良いですが、現実には「世界に平和を」と言いながら両陣営とも戦争をしています。
    ならば、百歩譲って、戦争そのものについて、我々日本人は、どちらの主張が正しいかは問わない。
    けれど日本は、どこまでも庶民の命が犠牲になることに対しては、全力をあげて、世界に向けて「NO」を唱え続けなければなりません。

    同時に日本は、日本の庶民の命が、ただのひとりでも政治的主張のための戦闘で犠牲になるのなら、それに対しては全力をあげて戦うことができる国にならなければなりません。
    それが日本人にとっての「強い」ということの意味です。
    そして日本は、そのためにこそ、世界最強の防衛力を持った国であり続けなければなりません。

    現実に、日本の技術は、もしかすると核弾頭さえも無力化することができる超音速ミサイルの開発にも成功しています。
    世界最先端です。
    けれど、その日本の技術は、スパイによって流出し、いまや世界の大国が、それぞれ勝手に自作するようになっています。
    それは、戦争を防ぐことになっているのでしょうか。

    人間に許された唯一の栄誉は、思考をすることを許されたことです。
    一昔前までは、戦争反対と大声を上げているだけで、なんとなく平和に貢献しているような気分に浸れもしました。
    けれど、いくら戦争に反対しても、現実に戦争が起きることは、戦後の80年を振り返るまでもなく、誰もが知る現実です。

    そうであるなら、一度戦争があるという現実を肯定し、その上で、「ではどうするか」をしっかりと考え、行動する。
    そういうことが政治に求められる時代にはいってきています。
    そしてその際、我々日本人が、最も主張すべきは、「誰の心のなかにも太陽がある」ということです。
    それが日本人の、上古の昔からの根本思想であり、日本人が悠久の大義としてきたものです。



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  • 神々の思い


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    世界212カ国中、この30年のグロスの経済成長率が211位という、たいへん残念な現状にいたり、さらには世界がグローバリズムとナショナリズムの対立構造に至っているこんにちにおいては、雷のような強烈な力で、物事をタケル、つまり建御雷神のように、真正面から圧倒的な武力で国譲りを迫る、そういった力が、あらためて必要になってきているといえます。
    目的は「日本をかっこよくすること」であり、日本人が再生していくことにあります。
    そのために、できるだけ神話を現代に近づけて考えるということも、やはり必要なのではないかと思うのです。

    建御雷神
    20220426 建御雷神
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    歴史は繰り返すと言いますが、日本神話を学ぶと、現代の世相が見えてきたりします。

    スサノオと大国主といえば、神話の中でたいへんに有名な存在です。
    スサノオは、幼い頃に泣いてばかりいたけれど、後にヤマタノオロチを退治して、地域の活性化を図り、奥出雲の国一帯の主となられました。
    このことは、現代風にたとえれば、スサノオは地域国家を成立させた、つまりナショナリズムの先駆けと言うことができます。

    そうして形成された奥出雲の国に、スサノオの7世後に登場するのが大国主です。
    大国主は、経済を活性化させ、数々の国によって形成されていた葦原の中つ国を最初に統一して、大いなる国とした神と神話に書かれています。

    ということは、世界にある様々なローカルな諸国を統一し、今風に例えるならば、経済で世界を統一しようとしているグローバリズムの先駆けといえるかもしれません。

    けれども、グローバリズムは、一見すると、世界がひとつになるという、理想の実現に見えますが、その実体は、一部の限られた世界規模の大企業のトップだけが巨万の富を得、その他の世界中の人口の99%が貧困に至るという側面があります。
    特に、末端の人々の貧困化がはなはだしい。

    そこで天照大御神の御聖断が、大国主に国譲りを迫るというものでした。
    国譲りに際しての御神勅は、
    ・天壌無窮の神勅
    ・齋庭の稲穂の神勅
    ・宝鏡奉斎の神勅
    です。

    そしてこの3つの意味するものは、民衆をこそ「おほみたから」とすること。
    そして民衆が、豊かに安全に安心して暮らせる国を築くことにあるといえます。

    いま世界は、寅さんや、風珍さんに代表されるナショナリズムと、揃酢や売電さんに代表されるグローバリズムの戦いであるかのように伝えられています。

    けれど、日本が目指すべき道は、ナショナリズムにも、グローバリズムにもない、第三の、「民衆こそたから」という、これまでの世界とは異次元の世界です。
    そしてそれは、1300年前に書かれた記紀の思想そのものです。

    神話を学ぶということは、ただ、昔語りを楽しむというだけのものではありません。
    神話は民族のアイデンティティそのものであり、繰り返される歴史の姿を浮き彫りにするものです。

    もっとも、古来の神話ファンの方々にこのようなお話をしますと、これが評判が悪い(笑)。
    神話は神話自体に深みがあるのだから、そこをきちんと学ぶべきで、余計な解釈は不要だといわれます。

    しかし我々は、過去に生きているのではありません。
    様々な問題を抱える現実の世である現代に生きています。
    その現代が抱える諸問題を解決するには、まず、我々日本人の社会の本質が何であるかという原点を明らかにする必要があります。
    その原点が神話であり、それを記した書が記紀です。

    原点、つまり出発点を明確にすることにより、我々は、これからの時代を築く判断の物差しを得ることができます。
    そもそも物差しがない状態、インチで測るのか、メートル法で測るのか、尺貫法で測るのかさえ明確になっていない状況で、こっちは2.3だ、あっちは4.5だなどと、数字だけ議論してもはじまりません。
    それは、サッカーコートでバレーボールを行うのと同じです。

    我々は我々の土俵を、まずつくらなければなりません。
    その土俵になるものが、まさに神話です。

    大人の学問というものは、実生活に役立つ、あるいは天下国家を考える上において、その根幹となる知恵を授かるためのものであると思います。
    天照大御神やスサノオノミコトなどの尊い神様の御意思も、その時代にあって、人々が平穏に豊かに暮らしていくことにあられると思います。

    そういう意味で云うと、たとえば戦後というのは、我が国の経済がとても発展し、また世界の先進諸国の中で、唯一日本は戦争のない、若者たちを戦地で死なせることのない、平和な国、そして豊かな国でいることができました。
    よく保守系の方々は、戦後に失われた、日本人の高い民度や精神性を言われますが、すくなくとも、そうした見解よりも、戦後日本において神々が求められたのは、やはり、平和や繁栄であったのではないかという気がします。

    けれど、平成以降の不況、昨今の無国籍型の感謝を知らない民度の低下など、経済的豊かさの次に来るべき、尊敬や感謝の心といった、大切な精神性が、今度は求められるようになってきています。
    おそらくは、神々の御心も、平和と繁栄の次には、高い民度や、日本的思いやりの心などの、気高い心であり、そうして平和で豊かで、誰もが豊かに安全に安心して暮らせる世界を築くことにある。

    時代によって、求められるものが異なります。
    それは、仕方がないことだし、何が正しいかは神のみぞ知ることです。
    大切なことは、いつの時代にあっても、末端にいる我々庶民が(多少の貧富の差はあっても)誰もが豊かに安全に安心して暮らせる社会であり、誰もが、それなりに努力をすれば、まっとうな生活、正直な暮らしができることにあります。
    それは、もっというなら、自分自身が人生を通じて、周囲の人々を笑顔にしていく戦いでもあります。

    高度成長期の頃は、民度よりも、焼け野原の貧困からの脱出が最優先でした。
    また国としては、西欧諸国と再び対等に付き合うことができる国、そして平和な国であることが求められた時代でもありました。
    そういう時代にあれば、ナショナリズムに凝り固まって西欧諸国を批判したり、やたらと対立を煽って平穏な暮らしを妨げるような振る舞いは、たとえそれがどんなに正論であったとしても、神々からみたら、NGです。

    けれど、世界212カ国中、この30年のグロスの経済成長率が211位という、たいへん残念な現状にいたり、さらには世界がグローバリズムとナショナリズムの対立構造に至っているこんにちにおいて、我々が第一にすべきは、我々日本人の立つ原点を明らかにすること。そのために日本的価値観を再認識していくことです。

    神々がいま、日本人に求めていることの根幹がそこにあります。

    このような神話の読み方は、神話ファンからみたら、邪道かもしれません。
    けれど、目的は「日本をかっこよくすること」です。
    日本人が再生することです。
    そのために、神話を現代に近づけて考えるということも必要なのではないかと思うのです。


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  • 江戸の大火と未来への知恵


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    物事は直線上の二極ではなく、立体構造を持っている、ということでます。
    グローバリストの主張にも、良いところもあれば、悪いところもあります。
    ナショナリストの主張にも、良いところもあれば、悪いところもあります。
    つまり、四面があるということです。
    その四面に、人々の幸せという軸を加えると、全体が立体構造になります。
    そこに、私たち日本人が築こうとする未来があります。
    こういうことが、古代の神話の時代から続く、日本の知恵です。

    20220423 江戸の大火
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    ◆江戸に大火と呼ばれるものがありました。
    江戸時代260年の間に、そんな大火は100回以上もありました。

    なかでも大きかったのが、

     明暦の大火(1657年・明暦3年)
     目黒行人坂の大火(1772年・明和9年)
     丙寅の大火(1806年・文化3年)

    の3つでした。

    これらの大火は、いずれも江戸の街のおよそ半分を焼き尽くして甚大な被害をもたらしました。
    では江戸の人たちは、そんな大火のあと、どのように街を復興したのでしょうか。

    火災によって何もかもが焼失するのは、とても悲しいことです。
    そして多くの避難民や死者が出ます。
    避難者には、屋根のある仮設避難施設を、死者には弔いを、そして災害現場は片付けが必要になります。
    それらを行いながら、実は、江戸の街は、火災の都度、より火災に強い街へと生まれ変わっていきました。

    たとえば、延焼の拡大を防ぐために、それまで住宅地であったところを、広い道路にしました。
    建物の向きを一定に揃え、火災の際には延焼を防ぐために、その広い道路に向けて建物を倒す。
    建物の高さを一定に揃え、延焼を防ぎやすいようにする。
    辻ごとに設置する用心桶の数を増やす等々です。

    火災前の住居の復興を前提としたり、あるいは民間ベースで火災後に好きなように建物を建てさせたら、江戸の街はまるで迷路のように入り組み、また建物が密集して、より火災に弱い街が生まれてしまいます。
    だから、幕府の行政は、強権を発動ました。

    「ここにオイラの家があったんです!」
    「ならぬ!ここはあらためて道路にするのじゃ!」

    幕府は火災の都度、街そのものを生まれ変わらせて行ったのです。

    お堀の幅も広げられたりしました。
    これには大土木工事が必要ですし、一定の立ち退きも必要です。

    要するに幕府は、火災の都度、江戸の街をより強靭な街にするよう、最大を尽くしたのです。

    延焼が拡大し、火災が大火に至ったのは、延焼を防ぎきれなかったからです。
    そうであれば、火災以前とまったく同じ街を復元させたとしても、ふたたびそれが燃えてしまう危険がある。
    それなら、火災があった、すべてが燃えて失くなってしまった、という、いま、この瞬間の情況から、新しく火災に少しでも強い街づくりを行っていこうではないか。

    未来志向なのです。

    「いま」は、「かこ」を調べることで、なぜこのようになったのかを知ることができます。
    それは、「かこ」の時点では、ほぼすべてが、正しい、正解だと思われていた選択であったわけです。
    けれど「いま」になってみれば、「かこ」のどこに問題があったのかの原因がわかる。

    そうであれば「いま」すべきことは、いまある不幸の原因を取り除くのみならず、より火災に強い未来を築くことにある。
    そうすることで、より良い「みらい」に来てもらうことができる。
    このように考えられてきたのです。

    時間は、過去から未来へと流れます。
    物理的にはそれが事実であろうと思います。

    けれど日本では、時間は未来から過去へと流れるものだと考えられてきました。
    事実、過ぎ去った過去は変えられないのです。
    変えられないものに、くよくよしたってはじまらない。

    何年も前のことをいまさら蒸し返して、ああだったら、こうだったらと愚痴ったところで、何も変わらない。
    誰しも、生きていれば、辛い過去、人に言えない悲しい過去を持つものです。
    けれど、それを云うなら、楽しかった過去、みんなに自慢したくなるようなよろこびあふれた過去だって、誰もが必ず持っています。
    そんなものを自慢したところで、何の足しにもならない。

    いずれにしたって、「いまこうなっている」のだし、「こうなってしまった」のです。それが現実です。
    そうであれば、いま、この瞬間に、最大限できること尽くしていく。
    そうすることで、より良い未来にやってきてもらおうとしたのです。

    よく、「神様は乗り越えられない試練は与えない」といいます。
    実はそれだけではありません。

    「神様は、いくつもの未来をご用意されている」のです。
    未来へと続く道は、
    ものすごい悪路もあります。
    暗くて細くて心細い山道もあります。
    天下の大通りもあります。
    美しい景色に囲まれた道もあります。
    どの道を選ぶかは、すべて「いま」の選択次第です。

    露四亜と浮来奈の問題がテレビや新聞などの大手メディアを賑わしています。
    報道される事実は、すでに起きてしまったことです。
    その起きてしまったことを、多くの人は「知りたい」と思います。
    そこにメディアの需要があります。

    しかし、報道されている事実というのは、すでに起きた過去でしかありません。
    過ぎたことをとやかく言ったところではじまらないし、ましてそれが「誰それの思惑は・・・」などといっても、思惑などというものは、誰しも一瞬の中に三千もの異なる思いが交差するのが人間です。
    要するに意味がないのです。

    たいせつなことは、起きた事実が「なぜ起きたのか」を、事実に基づいてしっかりと見極めること。
    「そんなものはやっているよ」という方も、それが実は、「どのような未来を得ようとしているのか」という立場によって、180度違う見極めになってしまうということです。

    世にいうグローバリストという人たちは、世界に国境がなくなって、世界がひとつになれば、関税をかけられたり、自由競争が損ねられたりすることがなくなり、世界的な大企業が、ますます儲かるという未来を築こうとしています。
    ただしその未来は、大金持ちが、ますます大金持ちになる一方で、圧倒的大多数の人々は、職もなく、収入もなく、結果、強盗などの犯罪に頼るか、麻薬に逃げるかでしか生きることができない未来です。

    一方、ナショナリストとされる人たちは、自国内の民衆が豊かに安全に安心して暮らせる未来を築こうとしています。
    国によって、幸せの概念は異なります。
    なかには、その国の支配層だけが儲けたいという国があることも事実です。

    けれど日本が求めているのは、いつの時代にあっても、末端にいる人々が、豊かに安全に安心して暮らせる未来です。
    つまり、いま一般に言われているグローバリストでもなければ、ナショナリストの描く未来像ではなく、その両方のバランスを上手く取りながら、誰もが豊かに安全に安心して暮らせる社会にあります。

    このブログや、動画などにおいて、毎度申し上げていることは、物事は直線上の二極ではなく、立体構造を持っている、ということです。
    グローバリストの主張にも、良いところもあれば、悪いところもあります。
    ナショナリストの主張にも、良いところもあれば、悪いところもあります。
    つまり、四面があるということです。
    その四面に、人々の幸せという軸を加えると、全体が立体構造になります。
    そこに、私たち日本人が築こうとする未来があります。

    こういうことが、古代の神話の時代から続く、日本の知恵です。
    そういう知恵を現代に活かす。より良い未来を築く。
    それは、単にいまの時事を追うだけでは、決して手に入らないものです。


    日本をかっこよく!
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    権威という言葉は、幕末に英語のオーソリティを翻訳してできた言葉です。
    しかし日本的な意味での権威を英語に訳すときには、これを英語の辞書に従ってオーソリティと書くと、意味がゆがみます。
    日本人が日本的価値観に目覚め、それを正確に、わかりやすく外国に向けて情報発信できるようになったとき。
    そのとき世界は、はじめて権力による支配に「待った」をかけることができるようになります。
    これはものすごく重要なことです。

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    小名木善行です。

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    権力(パワー、Power)というのは、自分に都合が良いように、相手(自国民や他国)に、無理やり云うことを聞かせる力のことを言います。
    そしてその「権力」の構成要件は三つであると言われています。

    それが、
     情報(インフォメーション)
     資金(ファンド)
     暴力(ゲバルト)
    です。

    人の集団内では、この3つのうちどれかひとつを握れば、かなりの力を発揮できます。
    二つ握れば権力の座を奪うこともできます。
    三つ握れば、まぎれもない権力者です。

    西洋における世界観(これは宗教観と言っても良いのだけれど)は、世界には「主」がおわす、というもので、その「主」が、世界を「所有」しています。
    「主」はオーナーであり、最高権力者であり、人類とは異なる偉大な存在であり、人類は、その支配下にあります。

    支配下にあるということは、主のもとにある者だけが「ヒューマン」です。
    主の下にない者たちは「ヒューマン」ではありませんから、人の姿をしていても、ただの動物です。

    かつて北米大陸にインデアンたちがいた時代、やってきた白人たちは、皆、プアー・ホワイトでしたから、北米大陸に着いたときには、青息吐息な難民でした。
    そんな難民たちを介抱し、食料を与えて養ってくれたのが、先住民であるインデアン達でした。
    けれど、介抱されて元気を取り戻した白人たちは、インデアンの土地を奪い、食料を奪い、皆殺しにしていきました。

    どうしてそのような不条理ができたかといえば、「主」のもとにない者たちは、ただの「獣」と認識されていたからです。
    豚や牛が、どんなに人間に愛情を示したとしても、金儲けのために平気でその牛や豚を殺すのと同じです。

    そして「ヒューマン」であっても、より神に近い者と、遠い者が存在します。
    労働は、神に与えられた人類の原罪ですから、労働をしない者、しなくても良い者は、より神に近い者です。
    神から遠いものほど、きつい労働が課せられます。

    こうして人類社会に階層が生まれ、
    トップにあるのが、主のもとにあって労働をしない者、
    次にあるのが、主のもとにあって労働をする者、
    その下にあるのが、主のもとにない、つまりヒューマンではない者、
    となり、ピラミッド型の社会が形成されます。

    ピラミッド型社会では、より上位の者が、より大きな権力を持ちます。
    つまりこの世は、一握りの「情報、資金、暴力」を支配した者によって、支配されることになります。
    そしてこうした社会構造にあっては、下の者たちは、上の階層の者たちのために働く、ただの働き蜂となります。

    以前にも書きましたが、世の中はすべて「ないものねだり」です。
    ですから、民主主義を理想とする社会は、実は少数の大金持ちに支配され、多くの民衆が隷属させられているという、支配被支配の社会であって、実はそこに民主主義はない。
    自由主義を理想とする社会に、自由はない。
    共産主義を理想とする社会に、平等はない。
    ないから、欲しがるのです。

    だから、支配する側は、それが「ある」ように、みせかけるのです。
    こうして世の中は、虚飾に満ちた世の中になっていきます。

    日本がやや特殊だったのは、日本が災害が多発する国土を持つ国であったことによります。
    毎年台風はやってくるし、干ばつや大雪、大雨、地震に津波に雷に火山の爆発と、これでもかというほど、日本には天然の災害が襲いかかります。
    そしてその都度、昔は、大勢が餓死したりしました。

    ですからこれを克服するためには、誰もが「みんなの幸せが我が身の幸せ」と考え、災害時のための食料備蓄をみんなで行ない、さらに地域を超えた災害救助体制を整え、また共同して復興を営み、さらにいつ災害がやってきても良いように備え万端怠りないように日頃から準備する。

    そのために必要なことは、情報でもなければ、資金でもない、まして暴力でもない。
    必要なことは、共同であり、協調であり、災害を乗り越える智慧であり、助け合いであり、みんなの合意です。
    そしてそのためには、いざというとき「この指とまれ」という中心核が必要になります。
    そしてその中心核を、「権力」ではなく、権力を持たない「権威」にしました。

    やっかいなのは、英語で「権威」を「オーソリティ(authority)」と訳すと学校で教えてしまっていることです。
    これは幕末に英語の「オーソリティ(authority)」を「権威」と翻訳したことによるのですが、これは、主上である神(GOD)は、何でもできる存在ですから「権威」と訳した、そこまでは正解です。
    ところが、日本語の「権威」には、英語の語感にある「なんでもできる支配者」という語感がありません。

    ですから単純に外国人に向けて
    「日本はオーソリティ(権威)を大切にする国です」
    などと説明すると、聞いた外国人は、日本は「なんでもできる人を権力者にしている?、じゃあ、天皇陛下はオリンピックの競技で優勝できるの?あるいは、権威に従わない人を差別するの?」と、まるでトンチンカンな解釈になってしまうし、また、あたかも日本人が差別主義者であるかのように思われてしまうのです。

    まして、「日本は天皇を国家最高権威(the state best authority)とする国です」などと言おうものなら、「日本人は、天皇を世界皇帝にして、世界の支配を目論んでいる狂信者だ」などと、真逆の解釈をされたりしてしまうのです。

    「オーソリティ(authority)」の意味が違うのです。

    さらにいえば、日本の天皇を「エンペラー(Emperor)」と訳すのも、間違いのもとです。
    エンペラーは、王(キング)の中の大王(ビック・キング)のことです。
    諸国に王があり、それら王を統べる、つまり王たちを所有するオーナーが、エンペラーです。

    つまりエンペラーとは、国際的最高権力者のことを言いますから、権力を持たない日本の天皇を、不用意に「エンペラーです」と翻訳すると、無用なあらぬ誤解を受けることになります。

    日本社会にあるのは、西欧にあるような権力による支配ではなく、「right way」、つまり「正しい道」です。
    情報、財力、暴力の三要素は権力を発生させますが、その用い方を「間違っている」と指摘できるのは、何が正しいのか、何が間違っているのか、という正しい判断の基準です。
    英語で言ったら「The standard of the right judgement.」とでもなるのでしょうか。
    このあたりの表現は、英語の堪能な方に、ぜひ考えていただきたいところです。

    そして何が正しくて、何が間違っているかという判断の基準は、古いものほど価値を持ちます。
    そうであれば、日本の文明は4万年以上さかのぼる文明なのですから、これほど古い価値観を持つ国はない。

    権威という言葉は、幕末に英語のオーソリティを翻訳してできた言葉です。
    しかし日本的な意味での権威を英語に訳すときには、これを英語の辞書に従ってオーソリティと書くと、意味がゆがみます。
    日本人が日本的価値観に目覚め、それを正確に、わかりやすく外国に向けて情報発信できるようになったとき。
    そのとき世界は、はじめて権力による支配に「待った」をかけることができるようになります。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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