• 愛と権力


    「おもふ」という大和言葉を、古代の人は「愛ふ(おもふ)」と書きました。
    つまり、「恵みと時間と生命」に感謝するとき、そこに愛が育まれる。

    20220417 天照大御神



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    古事記に、イザナギが黄泉の国から帰り、禊をして、
    「左目を洗いますと天照大御神(あまてらすおほみかみ)
     右目を洗いますと月読命(つくよみのみこと)
     鼻を洗いますと建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)
     が成られました」
    という記述があります。
    【原文】於是、洗左御目時、所成神名、天照大御神。次洗右御目時、所成神名、月読命。次洗御鼻時、所成神名、建速須佐之男命(須佐二字以音)。

    ここで左目(ひだりめ)が象徴しているのが、日であり太陽。
    右目から成られたのが、月。

    そして鼻(ハナ)から成られたのがスサノオと書かれていますが、鼻は息(いき)をするところであり、それは生き(いき)ることであり、我々が生き(いき)る場所であるところから、地球を表すともいわれています。
    つまり天照大御神、月読命、スサノオ命は、それぞれ、太陽、月、地球を表しているというわけです。

    太陽の恵みが、すべての生命を育みます。
    月の運行が暦をもたらし、それは時の経過を意味します。
    我々は、太陽の恵みと、月がもたらす時間の中で、息をして生きている。

    それは、言い換えれば、
    「恵みと時間と生命」
    の三つが、とても貴いものである、という認識ではないかと思います。

    この3つのを大切におもふ。
    「おもふ」という大和言葉を、古代の人は「愛ふ(おもふ)」と書きました。
    つまり、「恵みと時間と生命」を大切に愛(おも)ふことを、あらゆる権力よりも大切にしたのです。

    そういう視点からみると、平成以降30年余の我が国の停滞は、政治や行政における愛の欠如がもたらしたものとみることができます。

    民衆は天皇の「おほみたから」です。
    天皇が国家最高の存在であることには、何の脅威もありません。
    なぜなら天皇は政治権力者ではないからです。
    天皇は権力よりも上位の国家最高権威であって、国民に対して権力を行使することはありません。

    権力というのは、武力と財力と情報力によってもたらされ、人の生殺与奪の権を持つものです。
    天皇は、権力よりも上位の御存在ですから、武力も財力も情報力も持たれますが、その行使はしません。
    権力の行使をするのは、天皇の部下の権力者です。

    けれど権力者がその権力を行使する相手は、一般の民衆です。
    そしてその民衆は、権力者よりも上位におわす天皇の「おほみたから」です。

    これが古代から続く日本の基本的な形です。
    そしてこの仕組によって、我々日本人は古代からずっと、権力からの自由を得てきました。
    これはつまり、我々日本人は、究極の民主主義を得てきたということです。

    そしてその究極の民主主義は、天皇という存在によってもたらされています。
    だから、そのことに日々感謝の心を持つ。
    天皇を批判したり、あれこれうわさ話をする以前に、天皇に深く感謝の意を持ち、日本の国柄の素晴らしさを思う。
    そうすることによって、我々日本人は、愛を手にしてきたのです。

    このことを忘れて、権力だけにしがみつくと、利己的になります。
    ただしいことというものは、やってあたりまのことですから、個人的利益をもたらしません。
    けれど、してはいけないことというのは、すれば個人的に莫大な利益を得ることができます。
    そして日本の選挙は、立候補するだけで小選挙区なら300万円、比例区なら600万円の供託金が必要です。
    そのお金が用意できない人は、立候補すらできない。
    そこに、国民を大切にしようとする姿勢は見えません。

    なぜなら、日本が選挙制度を倣った英国の供託金は7万円です。
    米国、フランス、ドイツなどは、無料です。
    日本の経済力は、それら諸国と比べて、今や3分の1に下がっていますが、その日本の供託金が一番高い。
    これはいったいどういうことでしょうか。

    普通のサラリーマンは立候補できず、大金持ちしか立候補できないというのなら、それは権力をお金だと考えている、ということです。
    大切にしているのは、お金だけであって、そこに感謝もなければ愛もない。
    それが西洋式の議会制民主主義だというけれど、その西洋は、選挙の供託金が無料か少額です。

    戦後の日本は、天皇を否定し、神話を否定する教育を行ってきました。
    その結果が、これです。
    いまだけ、自分だけ、金だけ。

    だから「今の日本は堕落した」と嘆く方、「未来に希望をと言いながら、その実、自分たちだけの利権を追求する人たち」がおいでになります。
    前者がいわゆる保守、後者がいわゆる左の方々です。
    どちらも、時間軸(月読)が、過去から未来へとだけ流れています。
    過去がこうだった、だから今こうなっている。だから未来はこうなる・・・。

    もともとの日本人の発想は違います。
    時間は、未来から過去へと流れるのです。
    その真中に、中今(なかいま)があります。

    これまでがどうの、というのは、極端に言ってしまえば、関係ないのです。
    いま、この瞬間に神々と繋がり、努力して、よいよい未来を迎える。
    未来は向こうからやってきます。
    けれど、どのような未来を得るかは、いまの心がけ次第なのです。

    愚痴や文句ばかりを言うことで、良い未来がやってくるでしょうか。
    良い未来を夢見るばかりで、いまろくでもないことをやっていて、良い未来がやってくるでしょうか。

    我々にできることは、良い未来に来ていただくために、いま、この瞬間にできる精一杯を尽くし続けることだけなのではないでしょうか。

    それが、
    「一隅を照らす」です。

    一隅を照らすは、原文は「照于一隅」と書かれています。
    「于」という漢字は、長いことを意味します。
    つまり、口語体にしたら「一隅を照らす」ですが、原文の意味は、
    「一隅を照らす、照らし続ける」という意味です。

    いまの日本がよくない。だからダメだ、ではないのです。
    今の日本がよくない。だからみんなで、未来のために努力しよう!が正解なのです。

    どこまでもあきらめない。
    いつまでも戦い続ける。
    勝利するまで戦い続ける。
    死んでも魂魄となって戦い続ける。
    そのために、身を削ぐ。
    それが本来の日本男児の姿ではないでしょうか。

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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