• 日本は男尊女卑の国だったという馬鹿げた主張


    いたずらに男尊女卑だとか、日本文化を先ずはけなそうという意図のもとに、でたらめなことを吹聴するのではなく、日本の文化をしっかりと学び、ゆるぎない確信を与えていくことこそが、本来の教育であると思います。
    日本は、たかだか19世紀や20世紀にできたばかりの○○主義というような、底の浅い文化の国ではないのです。

    20210601 夫婦
    画像出所=https://freeillust-classic.com/japanese-bride-and-groom-illust
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    小名木善行です。

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    男尊女卑という言葉によって、あたかも日本では女性の社会的地位が低かったかのような錯覚・誤解が広く浸透しています。
    文化の違いを理解していないことからくる、とんでもない論です。

    さらにいえば、日本の女性は昔から「男性の後ろを3歩下がってついていく」とされていて、これまた女性蔑視であったという。
    言葉尻を捕まえて、日本の文化をすんでのところで、誤った方向に理解させようとする、これまたとんでもない論です。

    なるほど、男尊女卑という言葉はありました。
    しかし、そうであるなら、主婦のことをどうして「神さん」とか、「良女(よめ)さん」とか言うのでしょうか。
    どうして日本の最高神は、天照大御神で女性神なのでしょうか。

    「男性の後ろを3歩下がってついていく」にしても、もともと日本では武士は腰に刀を差していました。
    「男子一歩表に出れば七人の敵あり」といいますが、もし、前から、あるいは横方向からいきなり斬りつけられる事態になったとき、これに応戦するために男性は瞬時に刀を抜かなければなりません。
    このとき、刀の切っ先が及ぶ範囲に大切な女性がいたら、その女性を、刀のぬきざまに、斬ってしまうことになります。
    だから自分の刀が及ばない位置に大事な女性を置いたのです。
    ごくあたりまえのことです。
    なにかあったときに、男は「俺が死んでもお前だけは守る」
    そのために女性には3歩下がることを、心得としたのです。

    戦後にもてはやされた欧米文化の「レディ・ファースト」は、ドアを開けたときなどに、女性を「お先にどうぞ」と先に行かせますが、欧米の建築は、日本建築のフスマや障子と異なり、ドアは、別世界との境目です。
    ですからドアを閉めたら、そこは外界と完全に隔絶した世界になるし、ドアを開ければ、その瞬間に弓矢や銃で撃たれる危険地帯に足を踏み入れることになります。
    つまり、危険だから女性を先に行かせて、様子を見たのだといいます。

    なぜなら西欧社会では、もともと女性は男性にとっての私的所有物です。
    所有物ということは、人格の否定された「モノ」です。
    ですから、先に女性を行かせることで、女性を「弾よけ、矢避け」にして、男性が身を守ったのです。

    戦場でも同じです。
    最前線は、奴隷兵です。
    これは中世だけではなく、近現代の戦いも同じです。
    先の大戦中、ジャングルを分け入ってやってくるのは、まずは黒人兵でした。
    そしてその黒人兵が日本兵に撃たれると、その撃った場所を無線で連絡して、そこに艦砲射撃をしてもらう。
    これが白人の戦いです。

    要するに、支配下にあるモノを「弾よけ」に使うことで身を守るのです。
    これが西洋における戦いの基本です。

    これに対し日本の文化は、勇敢な戦士である男性が前に出て戦います。
    戦いは戦士がするものだと考えられていたからです。
    なぜ戦うのか。
    たいせつなものを守るためです。

    奴隷という存在を持たず、誰もが安心して安全に豊かに暮らせるためにこそ武があると考えるのが日本人です。
    ですから、危険なところへは、武器を持つ男が先に立ちます。
    だから武士と呼んだのです。

    日本男児は、大切な女性を守るために、自分が前に出て女性の歩む道の安全を守る。
    敵と斬り結ぶことになったときに、自分の刀の切っ先で大事な女性を傷つけないように、3歩の距離をとって前に出る。
    西洋では、男性が女性を死地に立たせて大切な自分の身を護る。
    これは文化の違いです。

    日本では、夫婦と書いて「めおと」と読みます。
    けれど発音を聞いたらわかりますが、「めおと」というのは、どうみても「妻(め)夫(おと)」です。
    妻が主人です。
    だから主婦といいます。

    いまでは個人主義が流行っていて、稼いだ給料は、夫の稼ぎは夫のもの、妻の稼ぎは妻のものとされています。
    けれど一昔前までは、給料というのは、その世帯に払われれるものでした。

    必殺仕置人の中村主水は、奉行所の同心で俸禄は30俵2人扶持です。
    その俸禄(給料)は、中村主水に支払われるのではありません。
    もちろん働くのは夫ですが、給料は世帯、つまり中村家に払われたのです。
    その家計の一切の管理をするのは、奥方の役目です。
    旦那は、妻からお小遣いをもらって外へ飲みに行きました。
    だから妻は、家の中の神さんであったし、亭主は奥さんに毎日「お前は良(よ)い女(め)だ」と言ってごまをすらなければならなかったのです。

    ちなみに武士の場合、権限と責任が常に一体でしたから、何かあったら腹を切らなければなりません。
    武士は、早めに隠居して、家督を息子に譲りましたが、これは、何かあったら、父と、世帯主となった子で連帯して責任を取る、という、日本の大昔からの伝統的な考え方に基づきます。
    つまり、世帯主となった息子が不始末をしでかしたら、父も一緒に腹を切るのです。
    それが日本の制度であり、常識でした。

    そういうわけで、息子は早くに家督を譲り受けて、世帯主となるのですが、だいたい10代の後半で結婚します。
    結婚して嫁を迎えると、世帯内のすべての財産の管理権、および俸禄の受取人は、姑の手を離れて、その新妻の管理になります。
    昔は、恋愛結婚があまり奨励されず、ほとんどが見合いで結婚した理由がここにあります。
    家督が釣り合う、しっかりしたところのお嬢さんを嫁に迎えないと、我が家の家計の管理がむつかしくなるからです。
    千石取りの大身の武士の娘さんが、30俵二人扶持の貧乏武士のところに嫁に来ても、そもそも富に関する感覚が違いすぎるのです。
    その逆も同じです。
    まして、どこの馬の骨かわからない娘さんを嫁さんにして、財産をすっかり持ち逃げされでもしたら、世間の物笑いです。

    要するに、給料は世帯に払われるものであったし、その給料を含むその世帯のすべての財産の管理は、奥さんが行うものであったし、だから見合い結婚が主流だったのです。

    そうでなくても、男は力が強いのです。
    男が威張りだしたら、争いばかりが起こるのです。
    世の中というのはそういうものです。

    だから女性が、財産管理をきちっと行う。
    それが日本の社会であり、日本の文化であったわけです。

    そういう次第ですから、私から見ると、昨今の個人主義で、旦那の給料は旦那の口座に、妻の給料は妻の口座にという制度は、どうにもしっくりしません。
    だったら、家賃や家のローンはどちらが払うのでしょうか。
    子供の養育費は、どちらが払うのでしょうか。
    一緒に家族として生活しているのです。
    共有財産にして、妻の管理に任せてしまったほうが、よっぽどすっきりするし、そうすることで男は外で、他のことは一切考えずに仕事に打ち込むことができます。

    いたずらに男尊女卑だとか、日本文化を先ずはけなそうという意図のもとに、でたらめなことを吹聴するのではなく、日本の文化をしっかりと学び、ゆるぎない確信を与えていくことこそが、本来の教育であると思います。
    日本は、たかだか19世紀や20世紀にできたばかりの○○主義というような、底の浅い文化の国ではないのです。
    神武天皇以来2681年。
    縄文の昔からなら、1万7千年。
    新石器時代からなら3万8千年。
    旧石器の昔からなら12万年の、古くて長い伝統を持ち、しかもそれが一度も途切れることなく、ずっと続いてきた、そういう文化を持つ国なのです。

    軽く見ないでいただきたいものですね。


    ※この記事は2021年6月の記事の再掲です。

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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