• 政治に参加する「参政」ということ


    日本経済がまる三〇年間成長しなかった、そういう結果が出たということは、理由は、
     やる気がなかった
     やる能力がなかった
    のどちらかひとつです。
    日本人に能力がないとは思えません。そうであれば、日本自体が、日本経済を主体的に「よくしよう」という意思を持たなかったということです。
    よくするために何が必要かと言えば、現状に関する認識、つまりいまの現実を知ることです。知れば、変えるべきところがみえてきます。そうなる国民が国民の何割を占めるようになったとき、日本は一気に転換することができます。
    一度ともった炎は消えることはありません。日本全国の人々の心に火が灯る。
    日本は変わります。
    それが政治に参加する。参政ということです。

    花菖蒲
    花菖蒲の花言葉は「あなたを信じる、嬉しい知らせ、優しい心、信頼」です。
    20220605 花菖蒲
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    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行です。

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    夏目漱石の『草枕』の冒頭にある以下の文章は、学生時代に先生から暗誦させられた記憶を持たれる方も多いのではないかと思います。

    「山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
     智ちに働けば角(かど)が立つ。
     情(じょう)に棹(さお)させば流される。
     意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。
     とかくに人の世は住みにくい。
     住みにくさが高(こう)じると、
     安い所へ引き越したくなる。
     どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、
     詩が生れて画(え)が出来る。
     人の世を作ったものは
     神でもなければ鬼でもない。
     やはり向う三軒両隣(りょうどなり)に
     ちらちらするただの人である。
     ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、
     越す国はあるまい。
     あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
     人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。」


    「智ちに働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい」というこの滑り出しは、まったく日本的な感覚を見事に言い当てたものだと思います。

    現代においては、なにやら世界政府なる極端なものと、同様に極端な個人主義ばかりが大切にされているようなきらいがあります。
    だいたいにおいて、こうした極端な屁理屈というものは、実ははなはだ現実味がないもので、どちらかというと人心をたぶらかすために用いられます。

    そもそも国や民族ごとに、気候風土も生活習慣も違うのです。
    早い話、お隣のお宅と我が家でさえも、生活習慣も家風も違う。
    まして国や民族が異なれば、その考え方は大きく異なります。

    日本のすぐ近くには、不正や賄賂によって特定の人たちに便宜を図ることが正しいこととされる文化を持つ国がありますが、異なる生活習慣や文化の人が一緒に暮らすようになると何が起こるかというと、思いやりがあってまっとうな人のほうが割りを食うことになります。
    わがままな人は、自分がわがままであることをいけないことだと思っていないのです。
    一方、わがままでない人は、自分を押さえて和を築こうとします。
    するとどうなるかというと、わがままな人の天下になるのです。

    普通の社会生活においてもそうです。
    強引で嫌な奴で、うるさ型の人のほうが、意外と存在感があるものです。
    周りがその人に気を使うからです。
    それが、民族性として、輪をかけた我儘人が日本に大量にやってくれば、やさしさや思いやりをもつ日本文化は崩壊します。
    これはおそろしいことです。

    ところが日本はかつて、人口の3分の1が外国人になった時期がありました。
    それが平安時代初期です。
    当時の日本は、ものの見事に豊かな国であり、かつ海洋大国として日本人が世界中に旅立つ、そんな国柄にありました。

    同時に日本は、蓬莱山とか、東瀛(とうえい)、方壷(ほうこ)と呼ばれ(この三つの用語を合わせて「東方の三神山」といい、いずれも日本のことを指す用語です)、平和で豊かで誰もが安全に安心して住める、まるで極楽浄土のような国として、当時の世界にあって憧れの国であり、世界中から多くの人々が来日し、また日本に住むようになりました。

    この結果、当時書かれた『新撰姓氏録』によると、なんと人口の3分の1が外国からの帰化人であったとされています。
    今で言ったら、およそ4千万人が外国人であるようなものです。
    ご近所を見渡せば、3件に1軒が外国からの帰化人であったわけです。
    ところがそんな状況にありながら、日本は平安中期には、紫式部や清少納言が活躍する、平和で豊かで安定した国柄を実現しています。

    どうしてそのようなことができたのかといえば、答えは明確です。
    平安時代に至る前、飛鳥時代から奈良時代にかけて、我が国が日本書紀を編纂しました。
    日本書紀により、日本は、神話の昔からの日本人の理想や考え方を明確にし、これを国民教育に活かして行ったのです。

    その日本の理想とは何かといえば、それが「豈国(あにくに)」です。
    豈国は、よろこびあふれる楽しい国のことを言います。
    そして何事につけても和を大切にし、同時に大切なことはみんなでちゃんと議論することとしました。
    さらにその議論においては、絶対に相手の個人を中傷したり貶めたりしてはならない(これを「忤(さらか)ふ」と言います)ことをルールとしました。

    議論は、そのテーマについてはどんなに激論を交わしても良いが、相手個人を中傷したり恨んだりしてはならない、ということを、国民的ルールとしたのです。
    そしてどのような議論があっても、最後には「詔(みことのり)を受けては必ず謹(つつ)しめ」、つまり、身勝手は赦さない。

    日本に住む以上は、日本のルールをしっかりと守ってもらう。
    個人の身勝手は許さない。
    遠大な理想を言うのでもない。
    地面に足を付けて、いまこの瞬間に、みんなが豊かに安全に安心して暮らせるようにすることに最大限の努力を払う。

    こうしたことが、すべて実は日本書紀によって明確にされたのです。

    日本は、民族国家(エスニック)を目指した国ではありません。

    いまから1300年もの昔に、日本は、豈国(「よろこびあふれる楽しい国」)であるために、国の形を知らす国と定め、備蓄食料であるお米を大切に扱い、いかなる災害にも耐えうる食料を常に確保し、身分の上下や男女の別なく、誰もが豊かに安全に安心して暮らせる国(ネイション)を目指したのです。
    だから、人口の3分の1が外国からの渡来人であっても、その外国人たちがむしろ積極的に帰る国を日本と定め(これを帰化といいます)、日本で暮らし、日本人となって日本の歴史を築くという道を選んできたのです。

    近年では、この帰化を「渡来」と言い換えている歴史教科書が見られます。
    馬鹿げています。
    渡来というのは、ただ「やってきただけ」の人たちのことを言います。
    文化が遅れ、国中で殺し合いや騙し合いばかりが繰り返される故郷を逃れ、平和で豊かで誰もが安全に安心して暮らすことができ、騙す人が悪い!としてくれる理想的な社会を持つ国にやってきて、そこを自分の帰る国、故郷と定めたから「帰化」なのです。
    日本をみくびってはいけない。

    そして問題を起こせば、その問題を起こした人を出したコミュニティ全体が罰せられる。
    だからコミュニティから、悪人や罪人を出さないように、みんなで気をつける。
    そしてそのために、それぞれのコミュニティに社会が築かれました。

    社会というものには、秩序が必要です。
    秩序とは、上下関係のことを言います。
    つまり、コミュニティごとに、いわば三角形のピラミッド構造ができあがります。

    世界の諸国は、そんなピラミッド同士が互いにぶつかり、殺し合いが起こり、人々の安全を脅かしていました。
    そこで日本では、日本社会全体を球体構造に仕立てました。
    球体には中心があります。
    中心があるから球体になるのです。
    そして球体の表面には、様々な三角形のピラミッドを、たがいにぶつかることなく配置することが可能です。
    こうして日本は、天皇を中心とした和の国を築きました。

    一方そのことは、人が生きる上での「しがらみ」を生みました。
    人と人とが深く関わって生きる社会なのです。
    当然、しがらみが生まれます。

    しがらみというのは、漢字で書いたら「柵」です。
    つまり人を、ある意味閉じ込める柵(さく)のことをいいます。

    しがらみが強いなかにあって、いたずらに智識を誇れば、人間関係に角が立ちます。
    情に走れば、情に流されます。
    意地を張れば、世の中が窮屈になります。
    だからそんな社会は、とかく「世は住みにくい」と感じがちです。
    けれど、住みにくいからといって、人でなしの国へ行けば、もっと住みにくい。
    そういうことを夏目漱石は書いています。

    そもそも「三軒両隣(りょうどなり)にちらちらするただの人」がもっとも気にかかる存在であるということは、日本がそれだけ民衆を大切にしてきた、ということの証です。
    なぜならこのことは、人々が権力者以上に、向こう三軒両隣のご近所さんを気にしていたということだからです。

    現代日本には、日本が嫌いで日本にいたくないという人たちがいます。
    そういう人は、日本に住む必要がありません。

    実際、日本よりも外国、たとえばアメリカやフランスが好きで、日本を飛び出してそちらの国で暮らすようになった日本人だって、たくさんいます。
    その人達は、ではアメリカで暮らしながら反米主義者になったでしょうか。反フランス主義者になったでしょうか。むしろ積極的にその国の一員となれるよう、努力を重ねてきたのではないでしょうか。

    それでも長年外国に住むと、結局の所、日本に帰るという選択をする人がほとんどです。
    これは、日本がそれだけ居心地が良い国だということです。

    そうであれば、日本に居ながら反日活動に精を出す人たちは、日本という寛容性の高い社会にあって、ただ社会に甘えているだけか、日本から甘い汁を吸おうとしている、吸血鬼でしかないということになります。
    吸血鬼は人ではありません。
    人でない者のことを「人でなし」といいます。
    自分から進んで人でなしになろうとしているというのは、あわれなものです。

    だからといって彼らを批判したところで、日本が良くなるわけはありません。
    大切なことは、日本人が日本を学ぶこと。日本を知ること。
    そして「知」という字を書いて、「しらす」と読みます。

    知ることが、明日を築くのです。
    そのために「学び」があります。

    学びに年齢は関係ありません。
    事実を知ること。
    それは、社会を大きく変革させる要素となります。

    事実を知ることで、日本は変わります。
    なぜなら政治というものは、国民の縮図だからです。

    政治を政治家に任せるというのは、責任の放棄です。
    みずからが政治に参加するのです。
    そして学んだ人たち、知った人たちが、いまの難局を打開するのです。

    日本経済がまる三〇年間成長しなかった、そういう結果が出たということは、理由は、
     やる気がなかった
     やる能力がなかった
    のどちらかひとつです。

    日本人に能力がないとは思えません。
    そうであれば、日本自体が、日本経済を主体的に「よくしよう」という意思を持たなかったということです。

    よくするために何が必要かと言えば、現状に関する認識、つまりいまの現実を知ることです。
    知れば、変えるべきところがみえてきます。
    そうなる国民が国民の何割を占めるようになったとき、日本は一気に転換することができます。

    一度ともった炎は消えることはありません。
    日本全国の人々の心に火が灯る。
    日本は変わります。

    それが政治に参加する。
    参政ということです。


    日本をかっこよく!
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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